2009〜2010 Foot ball Talks
5/23

一足早く、バルサのビジャ移籍が決定。
まあ、予想通りです。で、メディアは早くも「イブラ移籍か?」なんて報じてるけど、ペップは「ビジャはサイドでもやれる」って言ってるし
本音はイブラの代役と言うより、イブラを生かすための選手。
そして、本音はアンリの代役。

アンリは、全ての関係者が許すとすれば、セスク移籍金の一部としてアーセナルに帰ることになるかもしれない。
皆がそれを望めば・・・だけど。


 
UEFA CHAMPIONS LEAGUE
CL
順位 チーム
優勝     インテル
2位 バイエルン
ベスト4 リヨン
バルセロナ



UEFA EUROPE LEAGUE
EL
順位 チーム
優勝     アトレティコ・マドリー
2位 フルハム
ベスト4 リバプール
ハンブルガー

アトレティコが実力どおり勝利を手に入れたが、実際は薄氷を踏むような勝利だった。
フォルランが決勝点を叩き込み、スペインにタイトルをもたらした。

マドリードの広場で優勝の歌を歌うのはアトレティコファン。
レアルサポーターはその声を家の中で聞くしかなかった。

CLの敗退組が流れ込み、非常に豪華なラインナップになったEL。
しかし、優勝したのはアトレティコだった。




LIGA ESPANOLA
LIGA
リーグ順位 チーム CL優先権
1位 バルセロナ CL出場
2位 レアル・マドリー CL出場
3位 バレンシア CL出場
4位 セビージャ CL出場
以下 マジョルカ UEFA杯出場
カップ順位 チーム
優勝  セビージャ
2位 アトレティコ

最終節は同時開催の中、最後の最後にゴールラッシュを見せたバルサと、引き分けに終わったレアル。
これまでのリーガの最多勝ち点が93だったことを考えれば、レアルとバルサのバトルは異次元のものだった。

1位バルセロナ
CLを取り逃したものの、その強さは世界最強。
バルサはメッシが30点オーバーの爆発を見せ、圧倒的な存在感を放った。
ロナウジーニョのいた頃は、丁度ペドロやボージャンのような扱いだったメッシ少年は
すでにバルサ史上で最高の選手になりつつある。
補強に関してはアンリの後継者探しでビジャに狙いを定めた模様。ビジャは中央もサイドもこなせる上、代表でもバルサ勢と噛み合っている。
もう一人はセスクか。バルサのカンテラからイングランドに旅立ち、かの地で不動のキャプテンとなったセスクだが、やはり心はバルサにある。
CLでハッキリとレベルの差を見せ付けられ、バルサからのオファーを断れるか。

2位レアル・マドリー
世界最高の選手を集めたチームは、チーム史上最多の勝ち点を手に入れた。しかし、世界最強のチームがいたことだけが不運だった。
カカはミランの時のように一年目で完全にチームにフィットすることはできなかった。ベンゼマは落第点。
シャビアロンソとC・ロナウドは新しいチームでも力を発揮したが、いかんせん『本当に点が欲しいとき』で取ることができなかった。

ペジェグリーニは、チームを追われるだろう。全てを手に入れることを要求されたチームで無冠。
ベンゼマが落第の前線にはルーニーを補強したいと言っているが、恐らくは無理。イグアインでいいと思うのだが・・・。
サイドにはリベリーが内定?これはいいと思う。カカの負担も減るし。C・ロナウドとのコンビは想像を絶するはず。
問題は最終ライン。リーガのDFは特殊だ。2バックになることも珍しくない。元々、守備なんか考えないスペインなのだから国内で物色すべき。
リベリーがダメだった場合は、最低でもシルバは欲しい。
そして、最大の関心事項である監督。もはやモウリーニョの就任が既成事実のように語られている。
ポルトがCLを制し、チェルシーに移籍したときと非常に良く似ている。恐らく、同じことになるだろう。
バルサのスタッフだった経緯を持ちながら、最大の天敵となったモウリーニョ。フィーゴよりも嫌われたポルトガル人だろう。
彼がレアルに就任したとき、少なくともバルサはCLかリーガを取りそこなうかもしれない。

3位バレンシア
破産寸前の財政状態で、よくぞここまで。
ビジャ、シルバは正しく身を粉にして戦った。おかげで評価も落ちるどころか上昇傾向。
今年も移籍の最大の目玉だ。
現在の財政を考えると、CLの出場権とビジャやシルバの売却益で来期も戦える戦力を維持すると言うのが現実的。
今年のようなギャンブル的な経営は、常に破産と背中合わせ。長くは続けられないだろう。

4位セビージャ
あわや、マジョルカに足元をすくわれる所だった。
すっかり4番手を確立し、ビジャレアルやアトレティコにも引けを取らない。
ただ、2強の間に割って入ることは一度も出来ず。ちょっと次元が違いすぎる。





 
PREMIER LEAGUE
PREMIER
リーグ順位 チーム CL優先権
1位 チェルシー CL出場
2位 マンU CL出場
3位 アーセナル CL出場
4位 トットナム CL出場 ?
以下 マンC UEFA杯出場
カップ順位 チーム
優勝  チェルシー
2位 ポーツマス




CLの早期敗退もあって、ちょっと落ち着いたシーズンだったが、チェルシーがラストスパートをかけて勝利。
CL決勝はドイツとイタリアだが、リーグの全体的なレベルはスペインよりも上だと思う。
リーガはレアルとバルサが飛びぬけて強いが、その下が追いついていない。
面白い試合が見たければ、やっぱりプレミアだろう。

1位チェルシー
悲願のCLは、かつての指揮官にしてやられたが、アンチェロッティは1年目にして2冠達成。
選手からの信頼も厚く、文句なしで続投だろう。

問題は補強。完成された感のあるバランスのチェルシー。下手にいじれば壊しかねない。
ただ、レアルやバルサを相手にこれで勝てるかというと厳しいところ。アグエロを手に入れたとして、ドログバとアネルカよりも
上手くいくとは思えない。2列目もランパードがいる。バラックは年齢的に移籍か骨を埋めるかの選択になるため、彼の替えが欲しい。

2位マンU
ルーニーが爆発した1年だった。同時にルーニー次第の年だったとも言える。
C・ロナウドがいなくなり、ルーニーの長所が伸びた。しかし、ルーニー不在時は攻撃力だけでなく全ての能力が下がってしまう。
ファーガソンは年齢だけが問題なので、やれなくなるまで続投だろう。
補強のポイントとしてはやはりベルバトフの所。あとはファンデルサールの後継者。
レアルがベンゼマに見切りをつければ強奪したいが、それが行われるときは、ルーニーを手に入れたときという矛盾が。
GKはなんとかしてブッフォンを手に入れたいところ。

3位アーセナル
とにかく育てた選手を奪われ、先物買いの若手の爆発で凌ぐと言う中堅クラブのような戦いだった。
アルシャービンはバルサへの移籍願望を隠さないし、セスクも我慢の限界か。
ファンペルシーは協調性がなく、ウォルコットは殻を破りきれない。全ての問題は「若さ」なのだ。
ベンゲルと言う稀代の名将がいる限り、成長のサイクルは止まることがないが、若さだけでは勝ち続けるのは難しい。

4位トットナム
レドナップはようやくトットナムをあるべき位置まで引き上げた。
ここ数年、ライバルのアーセナルを上回る補強費を注ぎ込んだだけに彼らを上回れないのは悔しいが
リバプールを押しのけ、マンCにかわされる事も防いだ。
恐らく、リバプールは財政的な事情もあり、最後の優勝のチャンスを棒に振り、没落した。しばらくは4位争いは激戦区になるだろう。




 
SERIE A
SERIE
リーグ順位 チーム CL優先権
1位 インテル CL出場
2位 ローマ CL出場
3位 ACミラン CL出場
4位 サンプドリア CL出場
以下 パレルモ UEFA杯出場
カップ順位 チーム
優勝  インテル
2位 ローマ




盛り上がりに欠けただけでなく、ドイツにCLのランキングを逆転された。
インテルがバイエルンを下さなければ、4位サンプドリアはELに格下げ。
世界最強リーグ セリエAは遠い昔の栄光か。

1位インテル
内容はともかく、結果は素晴らしいインテル。開幕前、スナイデルに固執したモウリーニョだったが、その理由は証明された。
今のインテルがあるのはスナイデルとDミリートのおかげ。
イグアイン、メッシ、Dミリート、アグエロ・・・アルゼンチンの前線は絢爛豪華。
最後に失速したのは3冠を争ったから、というのは間違いない。しかもそれで2冠までは達成中。
モラッティ悲願のCLは獲得できるか?
補強に関しては、全てのポジションでスケールアップが必要。
特に両サイド。Dシルバ、ロッベンクラスの突破力を持ったアタッカーが欲しい。
バロテッリに関しては・・・なんと許されたっぽい。・・・今のところだが。19歳と言う年齢を考慮したか。
モウリーニョは3冠を置き土産に「世界最強の監督」としてレアルに乗り込む可能性が大。
どうもイタリアのメディアはお嫌いらしい。

2位ローマ
最下位の時点でバトンを受けたラニエリ。
それまで常に監督としての素質に疑問を持たれていた監督だったが、見事にインテルを苦しめた。
トッティ依存症から脱したかに見えたローマだが、最後の最後は結局トッティと心中。インテルに敗れた。
補強に関しては、財政が許さない。
買い手ではなく売り手のローマ。なんとか現有戦力を維持したい。

3位ミラン
レオナルドが監督に就任し、マルディーニが引退。カカが去ったミランは、前半戦、苦戦を強いられた。
ある意味ギャンブルだったこの賭けに、負けたかに見えたミランはレオナルドの開き直りが功を奏し、復活。
現有戦力で単独3位。新人監督にして見事な手腕だ。これでも気に入らないベルルスコーニ首相。
今季限りで、監督交代。誰が、このミランを率いることができるというのか。
補強はローマ同様苦しいだろう。
イタリア自体に金がない。それでも国内の中では圧倒的存在感。中堅クラブから買い集めるか。

4位サンプドリア
ユベントスが落ちるところまで落ちてしまった今、イタリアでも中堅クラブにCL参加のチャンスが。
だが、これは言ってみればリーグ全体のレベルの低下によるもの。
実際、ドイツにランキングを抜かれ、今のままだとEL参加と言ういつもの展開に。
ぶっちゃけ、インテルとそれ以外のチームになってしまっているセリエAは厳しい状況。




      
OTHER

ブンデスリーガはバイエルンが優勝。
CLは敗れたものの、ヨーロッパの舞台でも大会を盛り上げたドイツ勢。すっかりイタリアを抜いた感がある。
試合の盛り上がりや選手の豪華さも負けていない。
何より日本人が流れ込む状況。買い手市場のブンデスリーガに戻りつつある。


フランスはマルセイユが優勝。PSGにも頑張ってほしいが、リヨンやボルドーがCLを盛り上げた。


オランダは意外な結果に。トゥエンテが優勝。昨年のAZといい、3強の時代は終わった。




ロシアリーグでは本田がいい感じでフィットしている様子。
それ以外の日本人勢は厳しいね。