レンズってナンだ? |
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レンズにもフィルム用とデジタル用がある。 実は、メーカーと径が合っていれば、フィルム時代のレンズはデジタルにハマるし、きちんと撮影できる。 アナログでもデジタルでもレンズは同じ仕組みで作られているからだ。 逆に言えば、デジタル向け、デジタル専用のレンズと言うのがちょっと特殊で、光を広い範囲で捕らえる 構造になっている。
これは単純な話で、その構造と精密さに由来する。 超精密に製作され、ミクロ単位で何層にも渡って構成されるレンズ。 蛍石などの貴重で、加工が難しいレンズなどもあり、材質と手間から金額は高価になる。 また、超望遠レンズほど製作が難しく、高価になる傾向があり、サッカーのゴール脇でカメラを構えている カメラマンのレンズは大体50〜150万円くらいの望遠である。 また、レンズはカメラを買い換えても同じメーカーであれば流用が可能だし、一生モノとも言える。 デジタルになってからは、カメラはパソコンと同様の進化レベルでどんどん開発され、1年で型遅れになる。 そういった理由からも、カメラは軽んじて見られ、レンズは重宝される状況が起こるわけだ。 また、レンズは、ガラス製品の為、キズやホコリ、カビなどの危険性が高く、取り扱いは慎重を極める。 プロカメラマンはワインセラーのような防湿庫で厳重に管理しているほどだ。 レンズは閉め切られた部屋の窓ガラスのようなもの。結露が付けば、簡単にカビが生えてしまうので 気をつけよう。
レンズを見に行くと、CanonやNikonじゃないのに「Canonマウント」とか「Nikonマウント」とか書かれているものが ある。これは、いわゆるサードパーティー製のレンズ。 つまり、カメラメーカーのカメラ用に「レンズだけ専門で作っている会社」のレンズなのだ。 レンズと言うのは、長年のノウハウや熟練の技術など、精密さを極める。 その為、家電メーカーであるソニーやパナソニックはカールツァイスやライカなどと組んで、ノウハウを勉強したり、 ツァイスモデルやライカモデルのレンズを販売したりしている。 それでも量産できるだけのメリットが見出せず、レンズのラインナップはCanonやNikonに遠く及ばない。 サードパーティーの代表格、シグマやタムロンも、基本的にはメリットの大きなCanonマウント、Nikonマウントが ほとんどで、他のメーカーのレンズもたまにあったりする。 オリンパスの不祥事の際に、ソニーがオリンパスのホワイトナイトになりたがった背景は、(カメラに限らず、医療の) レンズ技術が欲しかったからだと言われている。 一般的にはメーカー純正のレンズは高額で性能が良いと言われているが、不当に高いだけで、サードパーティーの レンズは安い割に写りは純正と変わらないか、時にはそれ以上と言う意見も多い。
レンズにはどんな種類と特徴があるのだろうか? ●単焦点・・・被写体までの距離が決まっているレンズ。つまりズームができないので自分が動く必要がある。 その代わりにレンズの枚数が少なく、軽く、明るいレンズになる。ボケも美しく、被写体に合わせて 適正な焦点距離のレンズを用いていれば最高の写真が撮れる。つまり・・・何本もレンズが必要。 カメラ学校では、ズームに頼るクセを無くす&カメラ性能を活かしきるために単焦点を用いるらしい。 ●ズーム・・・捻るとアップになる、いわゆる普通の人が想像するレンズ。最も便利だが、コンパクトデジタルのような 焦点距離を用いるには幅広い距離をカバーする必要があり、鮮明さを保つには製作技術が必要。 ●マクロ・・・接写が可能なレンズ。花や虫などのアップも鮮明に撮る事が可能。カメラ側に「マクロモード」というのが あるが、コンデジのマクロと違い、デジイチのマクロモードは色合いなどをあわせる程度で、実際には マクロで撮影できるかどうかはレンズに依存する。 ●広角・・・・・文字通り、広い角度をカバーするレンズ。画面いっぱいに大きなものを収めたい場合や、多くの情報を 収めたい場合、臨場感溢れる写真で活躍する。風景写真などで重宝される。 ●魚眼・・・・・デカ鼻の犬の写真などで流行した。基本的には非現実的な写真を撮るためのレンズ。 ●コンバージョン・・・レンズの先にフィルター感覚で着けるレンズ。広角や魚眼、マクロなどの効果を1万円程度で 得られるが、専用レンズほど明解ではない上、取り付けレンズが限定されたりする。
レンズにはフィルターが着けられる。超広角や魚眼などはレンズが出っ張って球面状になっている為、フィルターが つけられない場合もある。フィルターにはどんな種類と特徴があるのだろうか? ●保護・・・・・レンズは高価なので、キズをつけたりしないように保護フィルターを着けたい。できるだけレンズの 邪魔をしないような歪みの無いフィルターが好ましい。 ●CPL・・・・・効果のあるフィルターで最も必要性の高いフィルター。光の波長をコントロールできる。 日本は湿気が多いので、欧米に比べ、空が白っぽく見える。PLフィルターでは取り込む波長を替え、 画質に影響することなく、色を鮮やかにすることができる。別名・偏光フィルター。 ●ND・・・・・・減光フィルターとも呼ばれる。光の量を調節することができる。例えば水の流れをスローで撮る場合、 シャッター速度を下げるが、同時に光が多く取り込まれ、白トビしてしまう。それを押さえるのがNDの 役割。また、日食などの太陽を撮る場合なども活用される。 ●エンハンサー・・・特定の色域を強調するフィルター。青や赤、緑などがある。 ●ソフト・・・・ボヤッとした霧のような効果を出す為のフィルター。ミストやフォギーなど、微妙に効果が違うが意味は 同じである。 ●クロス・・・・光のラインを作るためのフィルター。4本や6本などがある。いわゆる「キラーン!」というやつ。 フィルター効果はPhotshopなどで後付け効果で同じ効果を加えることも可能だったりするので、必須とは言えないが 手軽に効果を加えることができるのが魅力。 ![]() 通常、レンズキットで付いているレンズは18-55mmのズーム。 基本的にはこれ1本でもそこそこ撮れる。ただ、少し遠いものを撮ろうと思ったら100-200は欲しい。 その為、Wズームキットと呼ばれるものでは、55-250mmが付いてくる。 レンズが2本に分かれるのは、単価を下げるため。 その為、1本だけレンズを買うなら18-200mm程度のレンズを買うのがおススメ。 純正は高いのでシグマかタムロンで良いと思う。 |
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