復活のレイジ。10年近くのブランクはどうなのか。
とりあえず会場へ。
ロッカーは全滅。物販とクロークのフロアへ。
クロークの販売の列には長蛇の列が。透明ポリ袋の購入に長蛇の列ができるとは
ロシアもパレスチナもビックリでしょう。

調子に乗ったのか、「見本」と書かれた、ただのポリ袋がぶら下がる。
ふざけてんな。
クロークに荷物を預け、寒いので会場へ。

A1ブロックだったのでモッシュエリア真っ盛り。最前列。
周囲からは、「近い」「すげえ近い」との声。
ここは完全に危険地帯です。
照明が落ち、真っ赤な星の旗がスルスルと上げられる。
それに呼応するかのような革命の歌。戦歌が流される。
さながら某テロ組織の集会のうよう。
9.11の日からアメリカはレイジの歌を全曲放送禁止に指定し、イマジンも押さえ込んだ。
革命を増進させる危険分子。
この会場に政治的な思想でレイジを聞きにきた日本人は果たして何人いるのだろうか。
・・・多分、数えるくらいの人間だろう。何故なら、日本にとっての彼らのリアルはテレビの中のことであり
音楽と政治思想を繋げるだけの現実が存在しないのである。
それは、悲観すべきだけとは思わない。日本はそれだけ恵まれた国なのである。
そんな我々の裕福な脳ミソに風穴を開ける爆音。
横うねりを始める会場。通常のLIVEであれば1、2曲終れば横のうねりは収まるのだが、レイジのLIVEは違う。
このカオスがLIVEなのである。
うねりに飲まれ、転倒もしばしば。慣れない人間がモッシュエリアにいた場合、負傷は間違いなく、
さらに深刻な状況に陥る可能性もあるだろう。
恐らく、ガンズのLIVE、レディオヘッドのLIVE、オアシスのLIVEを凌ぐキツさ。
パンクの単純な飛び合いとも違う。完全なるカオス。
テンションを一切落とさずにゲリララジオ。暴れまくる場内。危ない。
この感じは危ない。
でもしょうがない。あまりにも残酷なまでの楽曲のクオリティ。これで乗らないわけにはいかない。
後半、ヘロヘロ。体力的に限界に近い。
身の危険を感じて後ろに下がる。
水分を補給。
再突入。
勝手知ったる楽曲ばかりだったが、このカオスは未体験だった。
こうしてあまりにも呆気なく、そして濃密な時間は過ぎ、終焉。
最後に肩を組んで挨拶を行う面々。
レイジのLIVEを見たのがこれが最初だった為に、解散前との比較はできないが
この数万の会場を簡単にSOLDOUTに追い込んだ状況と、惜しみない拍手がレイジの復活を宣言したのではなかろうか。
クロークに戻るとM・ONの収録。

そして、クロークの半券を取り出すと・・・・

酷い状況。
あまりにも壮絶だったLIVEの状況を物語る。
頭にタオルを巻いて疲れきった男を前にクロークの女の子は引いてました。
外へ出ると雨。そして東京に戻るほどに雪。
首都高は通行止めになり、下道で帰路へ。
カオスに満ちた一日の終わり。
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