1 RADIOHEAD 2008.10.4 at さいたまスーパーアリーナ
OPEN15:30 START17:00
 

昨夜のシネマティックオーケストラのせいで少々お疲れモード。
しかし、意外にも順調にスーパーアリーナ到着。
時間が早いので、一人、ジョンレノンミュージアムへ。

強制的に最初に映画を見せられる。ジョン・・・あなたも言ってたでしょう。強制はよくないよ。なんて思いながら展示ゾーンへ。
セットリストをセロテープで張ったリッケンバッカー。そのままで再現してあるが、ちょっとシュール。

オノ・ヨーコのYESの天井なんかもあって、割と楽しめる。
ただ、ジョンへの予備知識を持たずに来ると、なにがなんだか分からないかも。

そんなこんなで開場。いそいでツレの待つクロークへ。相変わらず高いビニール袋。
原油の高騰が全く無関係な高価格さは逆に清清しい。

で、前座スタート。デジタルなんだけど、デジ過ぎずを意識した感じ。
悪くないけど、まあ、前座なんで。

そして、ステージが切り替えられる。
・・・・・・パイプオルガンの如き、天井吊りのバー・・・。なんだ?アレ。

そして、18:15頃、radiohead登場。
あ、トムの着てるフレペリ(黒×赤)オレも持ってる。
なんて考えながらおしくらまんじゅう開始。まあ、2003の頃に比べりゃなんてことはないレベルだ。
そういや5年も経つんだなあ。あれから。

15stepで幕開け。湧き上がる歓声。

うーむ、やはりradioheadはrediohead。
独特のオーラがあるなあ。

続いてthere there。この曲、こんないい曲だったんだなあ。
上から吊るされたバーはLEDの仕込み。

曲に合わせてすさまじい勢いで変色していく。これは・・・機会があったら別のイベントで使おう。

IN RAINBOWをメインに進められていく。
トムの声は相変わらず淀みなく、澄んだ音を奏でる楽器である。
ジョニーはギターにPCにエフェクター。大忙し。
しかし、radioheadのLIVEを見ると、いつもデジタルっぽさよりも、生音っぽさの方が心に響く。
すげえなあ。

各アルバムからも程よいチョイスがなされる。
Exit Musicの時の歌声は鳥肌が立った。

ジョニーとの掛け合いで、トムがチューニングのせいか?吹き出すハプニング。NGテイクでやり直し。
殺伐とした雰囲気はなく、どこかほのぼのした感じでLIVEは進む。
現在進行形で、紛れもなく世界一のバンドで、大きなメンバー交代もなくやっているradiohead。その秘訣はここにあり?か。

時折、クラシカルな選曲で湧き上がる歓声。
ストリートスピリットなんて10年前の曲なのに。今でもradiohead以外のバンドにこんな曲は書けないだろう。

アンコールを2回挟んでの計2時間のLIVE。20数曲やったはずである。
2003でクリープを演奏した奇跡の夜から5年。もし、この日クリープが演奏されたら、喜びよりも大きな違和感を覚えていたことだろう。
多くのバンドが、キャリアの絶頂を経験し、その呪縛からも逃れられない。
しかし、彼らだけは、いつ、頂点を迎えるのか全く見えない孤高のバンドに思える。
もはや「あの曲をやった、やらない」のレベルを超越し、「次はどんなことをやるんだろう」と思わせる、今のradiohead。

radioheadの2008公演は予想通り素晴らしい内容だったと断言できる。
世界は、そして僕らは,やっぱりradioheadを必要としている。