前に、ここに来たのはウィーンフィルオーケストラ楽団を聴きにきた時だった。
ほんとに3、4年ぶりだなあ。
ここで行われるのは・・・国自体がイーベイのオークションにもシャレで出された、
シャレにならない経済危機のアイスランドからやってきたシガーロス。
大ピンチの母国に外貨を持ち帰ってください。
それにしても、ガチでオーケストラがやるホールで、海外のロックバンドが演奏するのは珍しい。
(以前、レディオヘッドがやったことあるらしいが)
通常いるはずの、ダイブを受け止める黒人アーミーはいるはずもなく、
腕に「スタッフ」と書かれた腕章をしているスーツのあんちゃんばかり。
ただ、それでも妙に納得してしまうのはシガーロスの楽曲ゆえだろう。
まあ、当然ながら正装の必要もなく、ジーパンでやってくる皆様。
ちなみに、追加の新木場が決まる前のチケット価格は1枚3万円近くにまで跳ね上がってました。
そんなわけで、いつものLIVEハウスとは若干ノリが違う、ワンランク上の観客の雰囲気がチラホラ。
映画の始まりのようなブザーが鳴り、シガーロス登場。
シンセサイザー、木琴、ドラム、そして、あの聖なる声。福音の如し。
静かな立ち上がりから、ドラムの速度が速まり・・・キター!!
ギターをバイオリンの如く、馬の弓で弾き始める。ただし、奏でられるのは、繊細なストリングスではなく轟音
うーーん。すげえ。ちょっとしびれた。
そして、新作。おお、手拍子スタート。チラホラと思わず立ち上がる人達。
新作はゴスペルチックだからなあ。
お、バンド側も手拍子要求。・・・でも何しゃべってるか聞き取れん。
最初、アイスランドの言葉かと思ったら、英語だったらしい。
いやあ・・・普通でもヒアリングはそんなできないのに
北欧の人の発音は、もはや、英語であることすらわからん。
歌詞はアイスランドの言語なので、全くわからんのだが、
CDとLIVEで最も違うのは、やっぱり歌声。ものすげえ歌唱力と肺活量。
時間的には1時間弱と、ちょっと短めだったけど、
ワンランク上のLIVEを堪能いたしました。
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