John Butler Trio 2011.1.13 at 赤坂BLITZ
OPEN18:30 START19:30
 
久々のブリッツ。
ブリッツは好きだ。
アクセスの良さもさることながら、こじんまりとしながらも、ライブの熱を逃がさない構造と、音響の良さ。
キチンとしたライブを味あわせてくれる。

ジョンバトは、10月の振替公演である。
3ヵ月待たされたが、フジから半年というレスポンスは、今考えればちょうどよかったとも言える。

いつもは、上手い下手や、当たり外れを気にしたりもするが、ジョンバトが外すということはない。
もはや、当然のように、超絶テクニックを堪能し、自由に変化するリズムを感じるだけである。

そんな高い理想をまったく裏切ることなく、幕はあがった。
前座はなし。
とにかくジョンバトを楽しむだけだ。

唯一、俺を萎えさせたのがブリッツのドリンクのリスト。
ビールとバーボン以外は、カシスサワーだけ。
スクリュードライバーがない。
それどころか、バーボンとビールの2択と言ってもいい。
ソフトドリンクでジョンバトのノリに参加するわけにはいかないので、仕方なくバーボンを。
・・・うう。クセがあるなあ。
しかし、おかげでチビチビ飲みながら聞くことができて、いい具合になってきた。

後ろでは、初めてジョンバトを見たのだろうか。女性のグループが、驚きを隠さない。
鼻歌まじりに12弦のギターを完璧に弾きまくるテクニックと、即興で放り込まれる
滑らかなアドリブのグルーヴに感心しまくりである。

ジョンだけでなく、ベースとドラムのテクニック、そしてチームワークが素晴らしい。
去年のフジでベストアクトに上げられた数は、アトムズと変わらないほどだった。

オーシャンは歓声と、絶句の繰り返し。マジ、このギター凄すぎる。
アコギ一本でオーケストラの演奏力を凌駕する。

本当にあっという間に時間が過ぎていた。
ラストソングの声に会場からは、もっと見せてくれというかけ声が。
オレもそう思うが、現在9時半ということは、ギターをあのペースですでに120分ひきつづけたということで。
普通なら指が裂けていてもおかしくはない。

最後は大喝采。
アカデミー賞の授賞式のようだ。拍手の質が違う。
感動の拍手は、いつもより早いテンポで叩いてしまうものだ。
こうして、期待を裏切らなかったジョンバトのライブは終了し、余韻だけが残るのである。