今日のLIVEが発表されたのが去年の秋(というか夏)。
直後にチケットが発売になって、あの時は予約した先行チケットの
定価8000円のチケットがやけに高く感じたけど、今年に入ってどんどんチケットはプレミア化。
倍近くで取引されてる。
会場の周りにも「チケット譲ってください」の人がチラホラ。
単独来日は22年ぶりというが、リユニオンの直後に、こないだフジで来たじゃん・・・て
あれから5年経ってたwww。はええwww。
で、新譜は、ダウンロードで来日直前にホントにリリースされた。
おまけに味スタのフェスで再来日予定。
もはやマイブラは、今まさに高まりまくっているのである。
会場に着くと、すげえ人の数。さすが、全日ソールドアウトの千秋楽。
そんな来日公演の話題をさらったのが、入口で配布される「耳栓」。
・・・おいおい。マヂカヨ。
マイブラを聞いたことがない方の為に、代表的なアルバムの一曲目を。
もちろん、ボリュームは目いっぱい全開でwww。
VIDEO
きちんとビリンダの美しい声が聞こえるまで聴けた人は、マイブラにハマる要素が大です。
1991年のアルバムをリアルタイムで評価できた人間が、スタジオコーストにどれだけいるかは分からないけど
すくなくとも、それ以降であっても全く色あせず、ここまで評価される作品だから、
これだけの賑わいを見せているんだと思う。
ネットで見る限り、今回の新作&ツアーは、特に日本のファンがかなりアツくなってるそうな。
18時10分。前座も無く、アッサリと、そして轟音で幕を開けた今回のLIVEを聞けば、その理由が分かる。
まず、感想を言えば、最終日は大正解。
あれだけの轟音でありながら、非常にクリアで美しくバランスが取られた良い音だ。
屋内ステージという利点もあるだろうが、これまでのステージでバランス取りを繰り返した結果だろう。
で、注目の新譜m_b_vからは、なんとNew Youしかやらないというwww。
聞きこんでたわけじゃないからいいけど。
しかし、音の洪水の中で、ゆ〜くりと頭を揺らしながらテンションMAXという
危ないカルト宗教のような光景。これって、日本人が基本的にオタク要素を兼ね備えた国民性だから、
ここまで受け入れられるような気がするんだよね。
ケヴィンなんて、もうギター何本持ってきてんの?エフェクターどういう繋ぎ方してんの?って感じの
筋金入りのオタク。
メガネかけてパソコンいじってるオタクじゃなく、死ぬほどギター慣らしてるだけの人という意味なんだけど。
好きなものに関してハマれる文化の日本人は、広義的な意味で、文化としてオタクなんだと思う。
だから、こんなにもマニアックなノイズにすんなりハマれるし、内省的なシューゲイザーを受け入れるんだな。
結構前に「寝る時に聞いてる音楽」という談義で、ウケ狙ったわけでもなんでもなく
誰にも理解されないことを承知で「Loveles」を挙げたら、まさかの同意を何件か得たことがある。
いくつかは女の子だったので、失礼なことは控えたいが、「これに同意できるとは、この女ども、狂ってんな」とは思った。
そういう人たちが集まった、このソールドアウトのスタジオコーストは、まさに夢想家達のトリップ空間。
素晴らしきマイノリティ達。
演奏も実に素晴らしい。ロンドン公演で13歳のキッズが「マイブラって演奏下手じゃね?」と言ったのが物議をかもしたが
こういう意見は「ピカソのゲルニカって下手じゃね?」というレベルに近い。
俺がゲルニカを理解してるわけじゃないけど。多分、そんな感じ。
マイブラが脳髄まで入り込んじゃったら、シューゲイザーを中毒のように求める時が来る。
あっというまに90分。
最後は、通称「ホロコースト」You Made Me Realise。
まるでスカイダイブのような轟音。ただの轟音。
あまりの低音に、服が、ビリビリと震え、地鳴りがする。
ちなみにこの曲で、一人、前の方にいた女の子がぶっ倒れた。
入り込み過ぎると帰ってこれなくなるんだって。
俺も2008年の時は息が続かなくなりそうだったし。
轟音が続き、こっち側に帰ってきて終了。
5年前に知ってるだけに「ヤバい」ということは無かったけど、すげえ良かった。
でも、味スタのフェスっていうオオバコで、これが分かる人、何人来るんだろ。
I Only Said When You Sleep New You You Never Should Honey Power Cigarette In Your Bed Come In Alone Only Shallow Thorn Nothing Much To Lose To Here Knows When Slow Soon Feed Me With Your Kiss
You Made Me Realise