blur 2014.1.13 at ZeepDiverCity
OPEN17:00 START18:00
 

横浜で仕事だった月曜日。時刻は17時・・・お台場では開場が始まっているはずである。

「これからLIVE見に行くんで、とっとと上がりましょう」という
ちょー個人的な理由を悪びれもせずに言うことで
先輩、後輩を含め、10数人を無条件で上がりにさせる。

みんなが上がった所でイベント会場の施錠をし着替えて車に乗り込む。
この間、わずかに5分。

横羽線に乗ってお台場へ。
三連休といっても横羽線は空いている。
17時30分、ダイバーシティに到着。
駐車場からZeepDiverCityへ。

階段前の列はガラガラ。
とーぜん「不人気公演だから・・・」なわけはなく
「入場規制が終わったから」である。

武道館のソールドアウトから数ヶ月。
突然の追加公演は、予想していた武道館の追加ではなく
なんとZeepだった。
ロンドン五輪でスタジアムをパンパンにするバンドが
LIVEハウスでやるという奇跡。
これにはびっくらこいたなあ。

そんなわけで、仕事帰りで横浜からお台場まで
すっとんできたわけだ。

万が一を考えて、チケットは2F席。
おっかないけど2F席から1Fを見てみよう。


おおおおお。
すげえなこれ。
この状態で、今から下にいけるかな?

せっかくのZeepで2Fから見るなんて業界人くらいだろ。
俺はそんなに落ち着いちゃいないんだぜ。

そうと決めたら、ルートを想定しよう。
Zeepはポールが横に数本走っていて、
ある程度(前から7〜8人くらい)の所まで右側から入り込むか
ポールをくぐらないと最前線にはいけない。

えーーと。
うん、右の方でギリギリまで待って、登場のどさくさで
押し込みながら、中央まで突っ走ろう。

1Fに下りて右の最前のドアを開けると、
人が一人、ギリ入れるスペースが。
なんとか会場内にはいったぞ、くらいで待つ。

すでに17:50。ホントにギリギリだった。
18:00。時間キッチリに客電が落ちて悲鳴のような歓声が。
なだれ込む人の波。
よっしゃ。これに乗って、うまく最前スペースの中央に陣取った。
いやあ、ダテに10年以上の経験はしてないな。

時間が時間だし、前座のバンドなんじゃねえかと思ってたが
ふつーーーにデーモンだった。
デニムの上下。
そして、グレアム!!!

03年の時は、ちょうどグレアムが脱退してた時期で
完全なブラーじゃなかった。
興奮で波打つ会場。

…やっぱLIVEはいいなあ。

なんつってたらいきなりビコビコ言い出した。
うおお!予習「してなくて」良かった!
ガールズ&ボーイズからのスタートだあ!!

嬉しすぎるサプライズと共に飛び跳ねる場内。
デーモン、会場の雰囲気に超ゴキゲン。
けど、それも分かる気がする。
この会場の雰囲気は、
完全にブラーを10年以上待っていた人たちの雰囲気だ。

デーモンはノリノリでペットボトルの水を観客にバンバンぶちまける。
…量多くね!?
俺のiPhoneがびっしゃびしゃなんですけど。

しかし、パフォーマンスレベルが凄い。
オアシスだと、調子の波とか気にしちゃうけど
ブラーの安定感と完成度は、全く不安要素はない。

デーモン、かっこいいなあ。
20年経っても、全然変わらない。
(一時期、薄毛になって冷やっとする時期もあったけどww)

立て続けに流れるブラーのベストソングに
テンションはずっとMAXだ。
グレアムのいない時期に書かれたOut of Timeでようやく我に返った気がする。
すごく良い曲なんだけど、悲しく聞こえるのはグレアムの心境を見てしまうからだろうか。

けど、Coffee & TVで復活。
キルティングで牛乳パックのぬいぐるみ作ってる強者もいたし
この曲は人気あるよなあ。

途中でデーモン「喉が痛いんだけど甘いもの持ってる?」と客側に質問。
「ガム!!」と返答があると
「ガムは嫌だよ」と笑いを誘う。
スタッフが飴を持ってきて対応。

そしてTender。大合唱です。とーぜんです。
演奏が終わっても続く合唱。
デーモンも嬉しくなって、応える形でちょっとだけ演奏を追加。
良い。素晴らしいステージだ。

Country Houseではデーモンが客席にダイブ!!

えええーーーーー!
それ、新人のバンドがやることですからーーーー!

さらに衝撃は終わらない。
パークライフでトーク部分担当のフィルデニス登場。
場内騒然!
うっっそ!?さらば青春の光の主演俳優ですか!
コックニー訛り全快!
フィルは老けたなあ(笑)

あっというまに90分。
ここで小休止。

アレックス…マグカップでティータイム!?
いやあ、いちいちこういう所がブラーだなあ。
オアシスなら下品にビールすすってるね。

そしてYuko&Hiro。マニアックすぎる。日本へのリスペクトなんだね。
For Tomorrowではグレアムがトチって笑いながらやり直し。
けど、ホントに良い雰囲気だね。
そしてThe UniversalからSong 2
イントロでまたもや水をかけまくるデーモン。
だから量、多くね!?

そこからはご覧の有様です。
もはや言葉はいらないよね。


これで奇跡の夜は終了。

ブラーが解散状態になってデーモンがゴリラズでiPodのCMでバカ売れして
それでブラーが終わっても、まあそういうものなんだろうと思っていた。

オアシスの喧嘩よりもブラーの仲違いはもっとギスギスしてて、長期化する問題だと思ってた。
だから、復活してLIVEをするといった時も
「ブラーを終わらせる為のけじめ」なんだって
今日の今日まで、正確には、このステージを見るまでそう思っていた。

けれど、今日のブラーのステージはホントに03年よりも全然良くて、
まさしく奇跡みたいな雰囲気の中で、楽しませてくれた。
青春を過ごした時期の懐古的な変な感傷もなしで、楽しいと感じられることだけのステージだった。

英国を代表するバンド。
ブリットポップという世界的なムーブメントをオアシスとブラーで作り上げてきた。
でも、それから20年経って、そんなことがなかったことのように今を生きている。
やりたくなくなったら休めばいい。やりたくなったらやればいい。
終わりをつくることに意味なんてなかった。


SetListは以下の通り。

Girls & Boys
There's No Other Way
Beetlebum
Out of Time
Trimm Trabb
Caramel
Coffee & TV
Tender
To the End
Country House
Parklife(with Phil Daniels)
End of a Century
This Is a Low

-Encore-

Yuko & Hiro(First performance since 1995)
Under the Westway
For Tomorrow
The Universal
Song 2