春のヘッドホン祭 2011 2011.5.7 at スタジアムプレイス青山
  

すっかり中野の田舎くささから脱却し、青山のオサレなビルが板についたヘッドホン祭。
今回のポスターは各メーカーの花形名機が勢ぞろい。
マニアには全てお馴染みの機種ですが、普通の人はいくつ分かるんでしょう?

さて、今回は入っていきなり人の多さにビックリ。
おお・・・近年のヘッドホン雑誌の多さには驚いたが、ここまで拡大しているとわ。
 
今回、やたらと目を引いたのが「PCオーディオ」の文字。
やっぱりiPodの爆発的な普及があり、音楽はパソコンに落とす時代になっちゃったからなあ。
PCでも良い音で聞きたいと、USB DACや直接PCに繋げるアンプなんかが出てます。

で、まずは入り口近くのイーフロンティアに。
言わずと知れたクリプシュの代理店です。
で、ここで初めてクリプシュのヘッドホンを発見。写真取り忘れたのでアマゾン張ります→ 
聞いてみての第一印象は「若干、低音が主張強いな」て感じ。
それでも嫌味な感じは無く、高音の方がシャリつくこともなく上までキレイに回る。
ただし、これはブラックバード(PHPA SR-51)を通して聞いた音なので、アンプの恩恵もあるかも。
聞けば、S4が売れ筋なので低音を強めに合わせたそうな。うーむx10に合わせてほしかった。
リモコンマイクもいらねえなあ。
しかし、価格を聞いてぶっとんだ。定価15000円。えーーー安い!!
まあ、ゼンのHD595が中古で15000円で買える時代だから、それと比較すると厳しいけど
定価15000円でこのクオリティ!B&Wのヘッドホンより使い勝手はいいし、密閉型で専用ケースつきで「くの字」にしまえる。
すげえ、買うかも。
メインでこれ一個だけっていうのはキツイけど、サブにはベストな感じ。
特に、携帯用で密閉型なのはポイント高い。メインのHD650と傾向が違うのも魅力。
リモコンがいらねえので、せめてリケーブルできれば即買いなんだけどなあ。
まあ、出掛けるときにイヤホンじゃなくヘッドホンがほしくなったら、これ買うだろうな。ゼンの密閉型よりお買い得。

さて、次は気になってるカスタムイヤホンのコーナー。
カスタムイヤホンとは耳型を耳鼻科で取って、型に合わせてオーダーメイドする方式。
当然、費用もかかる、そのカスタム会に新風を吹き込む「カナルワークス」
なんと49,800円で耳型採取からカスタムを作ってくれるらしい。10万コースのカスタム会では爆安だ。
しかし、グレードも1ドライバ。3ドライバはやっぱり8万くらい。
ノンカスタムの3ドライバが3万くらいなので、今現在、市販の3ドライバで装着に違和感のない俺は踏み込めない。
国内カスタムの先駆者「須山カスタム」はやっぱし10万コース。
で、UEのカスタムがこれ。

たしかに音は素晴らしいんだけど、10proと同じ傾向だし・・・10万コースってのは・・・。

ソニーのブースもかなり大きくスペースとってたけど、スルー。
スタジオモニターのヘッドホンは定評あるけど、イヤホンはドンシャリだからなあ。

上の階にはポツンとイヤホンブームの立役者SHUREのブース。
なんと、販促用の視聴機を丸ごと持ってきてる。すげえ。

艶のある良い音がする。
安定してるなあ。ただ、ここはヘッドホンの方がまだまだ発展途上。
イヤホンとヘッドホンて、やっぱノウハウが違うのかなあ。

一通りイヤホンを見て、今度はヘッドホンへ。
 
AKGのコーナーへいくと。
のわ?なんだ?あのショッキングなグリーンは。
K701みたいだけど・・・。AKGの人の話だと「後継機」らしい。リケーブル仕様なのでK702に近いか。
音は・・・K702と同じか?いや、なんか軽いな。軽快な感じ?着け心地?
問題の重さと側圧、能率が改善されてる。なんか、ガワの改善って感じだな。
ちなみにQ701というKシリーズからQシリーズになったようで。
お値段は5万くらい。まあ、直輸入となれば3万くらいで買えるのかも。でもグリーンってすげえな(笑)

右はGRADOの新作。つや消しから、つや有りのクロームに。
「指紋がつくのが・・・」ってGRADOの人は呟いてた。お値段は20万。うーむ。たっけええ。
音はおとなしめ。まあ、この価格帯って主張するほうが珍しくて、とにかく正確でクリアに、が目標だし。
見た目はゴツイけど、装着感は良かった。

ゼン、ティアック、ゾネは特に目新しいものはなし。
でも、機材メーカーの視聴用のヘッドホンは、ほぼゼンとゾネ。たまにGRADO。
やっぱここに来る連中のシェアを反映していると思う。

 
その他で面白かったのはMUSICAのレトロな感じのオーディオプレーヤー。
iPodやウォークマンの対抗馬?にはならないだろうねえ。全く購買層が違う。
音が良いって話だけど、金額が未定なのと、多分5万以下にはならないってことで視聴せず。

右のアンプは25000円くらいだけど、サイズや使い勝手(ゲインの切り替えにフタをあける必要が)が・・・
国内産なのに、その辺が考慮されてないのはツライ。
音の方向はキリッとした感じ。でもブラックバードと比較対象にはできなかったなあ。

オヤイデではFiioの新作が夏にどんどん出るってことで、チラシが。
でも実機はなし。FiioはPHPAの入門用として最高の一台なんだけど、安くて良いものって感じで
ある程度の金額になると、他のメーカーに負けちゃうんだなあ。この辺が中国の限界なのか?

と、まあこんな感じで春のヘッドホン祭散策は終了。
去年の年末から春にかけて色々と新作が出てたみたいで、その辺がわかったのは収穫。
秋には今回おとなしかったゼンやゾネ、SHUREやUEあたりの本命がなんかやってくれると盛り上がると思います。