CDreview 2010


MGMT
Congratulation
 

私的採点:★★★

うーん。期待していたほどの感動がない。
いわゆる、デビュー作が売れた大型新人の
「2枚目で変化しようとしてやっちゃった」感が
ヒシヒシと感じる。
ブライアン・イーノがプロデュースしたってことで
いいものになると思いすぎたかな?
スケールが小さく、サイケ色を意識しすぎです。



 

Jonsi
Go

 

私的採点:★★★☆

割と良いです。
シガーロスの最新作の躍動感はヨンシーから
出ていたんだなと感じる一枚。
こんなに生き生きとしたアルバムになるとは。
LIVEで映えるかは分からないけど、期待できる
作品。



  

GORILLAZ
PLASTIC BEACH

 
 
私的採点:★★★★☆ (2010年 5位)

全体のバランスは過去最高。
1枚目はゆる〜い感じで受け入れられ、2枚目は
キラーチューンで一気にメインストリームへ。
3枚目は「これぞ」って曲がない代わりにバランスよし。
個人的にはメランコリックヒルが好きです。


 
B.R.M.C
BEAT THE DEVIL'S TATTOO
 
私的採点:★★★★

日本で言うところのミッシェル的なMODSサウンド。
排他的な雰囲気も手伝い、かなりGood。
女子供に受け入れられるサウンドとは思わないけど
こういうザラザラしたアルバムは、すごく聞きたい時がある。

 
PENDULUM
IMMERSION
 
私的採点:★★★

小ギレイなサウンドになっちゃたよなあ。
いや、基本は変わってないんだけど。
ズンズンして、聞く人によっては変化が分からないかも。
でも、なんか厚みとかは違うけどTHE MUSICが
2枚目出した時のイメージと重なる。メンタルで。
誰かにやらされて新作出したとしたら、それは違うと思う。
変わろうが、変わるまいが、自分たちが出したい音で
やりつづけてほしい。


 
VAMPIRE WEEKEND
CONTRA
 
私的採点:★★★☆

多くの新人が2枚目で暗中模索する中、これが正解。
多分、1枚目でブレイクしきらなかったトコロもポイント。
たしかに評価は高かったけど、持ち上げられすぎず
自然体で新作に取り組むこともできたんだろう。
1枚目の進化系と思って聞いて間違いないです。
・・・ただ個人的に好みの音質ではないので3.5かな。

 THE XX
XX
  
私的採点:★★★★☆ (2010年 4位)

シンプルでありながら、深い音楽性。
あっさりとして濃厚。
夏の夜長にぴったりな一枚と言えるでしょう。
ノリノリになりたい人には向かないけど、
邪魔にならない音楽という点では必聴。
 
 MASSIVE ATTACK
Heligoland
   
私的採点:★★★☆

ブラック色が強いかも。
濃厚な味がする。もう少しスピード感があっても
良かったのかな。
各方面で激賞が続くようだけど、個人的には星の数は
こんなもんです。
 
The Chemical Brothers
Further
 
私的採点:★★★★★ (2010年 3位)

期待してなかった。
マッシヴが思ったよりも好みじゃなかったんで尚更。
それが見事に裏切られた。
Swoonなんてぶっ飛ぶ。正しく時空の彼方だ。
この手の音楽を言葉で表現するのはとにかく難しい。
だからこそ、目でなく耳で聞く必要があるのだと思う。
 
サカナクション
kikUUiki
 
私的採点:★★★★

今、国内で最も勢いのあるバンドだと思う。
アジカンぽくはならないでほしい。
デジタルにハマってた頃のくるりの雰囲気。
これが大事。
あまりブレると、一気に良くない方にいきそうなバランス。
大事に見守りたいところ。
 
SLASH
Slash
 
私的採点:★★★

まあ、良くも悪くも変わらない人です。
ただ、以外にも人格者なのに驚いた。
ガンズの頃ってみんなメチャクチャだったけど
自分を裏切ったアクセルの才能を褒め称えたり、
日本のフェスにも快く参加したり・・・。
MrBIGみたいに親日になりすぎるとちょっと嫌かも。
 
FOALS
TOTAL LIFE FOREVER
  
私的採点:★★★☆

海モノ多くね?今年はどうも海が流行らしい。
そんな中でも、最も海にテーマを絞った作品。
ただ、ビーチソングではなく、ダイブ的な。
これまでのFOALSとはちょっとイメージ変わったかな?
今まで垢抜けた雰囲気だったのが
逆に内向的になるってのも珍しいパターンだ。
悪くはないけどFOALSの感じで買うと間違い。

 
ASH
A-Z vol.1
  
私的採点:★★★★

聴けば聴くほど「世間的には絶賛はされないだろう・・・」
と思ってしまう。
それでも自分のツボにはまるのはなんだろう。
コンセプトもクソもない、なんて潔い作り方。
それでもこれだけ統一感が出るのはAshらしさを
なくさずに作っているからだろう。
Vol.2も期待大。
 
BROKEN SOCIAL SCENE
FORGIVENESS ROCK RECORD
  
私的採点:★★★☆

あれ?視聴機で聞いたときはすげえ良かったんだけど。
何がちがうんだろう。
もう、何年もやってるこの感覚。
なんだろうねコレ。
まあ、そんなに悪い作品じゃないんだけど。
てか、すげえ良く聞こえてたんだよね。
ジャカジャカ感が心地よかったのに・・・。

 
FREE BASS
It's a beautiful life
※公式HPのDL販売のみ

私的採点:★★★★

ニューオーダーが新作を望めない今。
この辺のコラボバンドに頼るのは許してほしい。
確かに悪くないんだけど、ベーシストだらけだと
こうなるのか。
もう少し、らしいハズシかたしてくれると良かったんだけど。





 
UNDERWORLD;
barking
  
私的採点:★★★★★ (2010年 1位)

10月の新木場LIVEを経て、
評価を書き換えてしまいました。
まさかの逆転劇。
正直、ここまで良い作品だとは思わなかった。
とにかく、カールハイドがこんなに歌うなんて
ほとんど反則である。
F1にターボをつけたようなテンションで盛り上がる一枚。

 
The Reign of Kindo
this is what happens
  
私的採点:★★★★☆ (2010年 7位)

ジャズロック。
というより民族音楽ロック?いや、モダンロックか?
・・・あれ?そもそもロックか?
という流れが頭の中を駆け巡るが、この手のセンスの良い
音楽は、実に欧米的な感覚である。
畳み掛けるようなピアノの音が実に心地よく響く。


 
くるり
言葉にならない、
笑顔を見せてくれよ


私的採点:★★★

進化することを止めてしまった、最新作。
それでもこのクオリティは立派だが、
落ち着くには早すぎる。
これじゃあベテランアーティストだよ。
次は挑戦してほしいなあ。




 
ARCADE FIRE
THE SUBURBS
  
私的採点:★★★★ (2010年 9位)

デビューから世界で絶賛され続けるアーケイドファイア。
その新作ということで、周囲の目は好機に満ちていた。
しかし、出てきたのは完全なる自然体。
変に気負うことも無く、急激な変化を求めない。
その中で、明らかに新しい一歩が垣間見える良作。
やっぱり「こういうアルバム」って表現しにくいけど。
 
KLAXONS
SURFING THE VOID 
  
私的採点:★★★★

独特の表現力で期待の新人の2枚目。
もはや大物。
この貫禄は出せないよ。でも、変なジャケットは変わらず。
線の細さが消えて、逞しくなった感じ。
不思議なメロディラインでハッとさせる。

 
JAMAiCA
NO PROBLEM


私的採点:★★★★☆ (2010年 6位)

2010年らしい一枚。
なんでバンド名がJAMAiCAなのかは分かんないけど
そのデジロック&ポップセンス。
サブカルの王道たる音楽性で時代を彩る作品。
多分、TV番組のバックミュージックとかでバンバン
流されることになるはず。
 
LINKIN PARK
A THOUSAND SUNS


私的採点:★★★

元々、リンキンはメテオラで終わったと思っていた。
いや、人気はあるんだろうけど、自分の中では。
もう発見は無いだろうし、クリードみたいなアメリカン
バンドになっていくんだろう、と。
しかしiTunesでシングルを聞いて「もしや」と感じた。
・・・でも、アルバムを買ってみて「そんなでもねえな」
という感じ。方向転換は正しいと思うよ。

 HURTS
HAPPINESS
 
私的採点:★★★★ (2010年 8位)

80年代。なんかデュランデュランをミューズが
トリビュートしてリイシュリューされたのかと思った。
ただBetter Than Loveがあまりにも
センセーショナルな感じがしてアルバムとしての
存在感が希薄に。
シングルとしては2010年で一番なんだろうけど
アルバムとしてはこんな感じ。


JOE SATRIANI
Black Swans And Wormhole Wizards
 
私的採点:★★★☆

BECK(マンガの方)を見て、毎回マット・リードを見て
ジョー・サトリアーニを連想してしまう。
人によっては、ビリー・コーガンがモデルっていうんだけど
どうしたって風貌はサトリアーニでしょう。
まあ、そんなインストゥメンタルギタリストの雄ですが
安定してます。
特にシーンの浮き沈みや流行に左右されない音楽性。
多分、TV関係の音楽を預かる人たちにとっては
とんでもなくありがたい存在なんだろう。
 
DEER HUNTER
HALCYON DIGEST

 
私的採点:★★★★ (2010年 10位)

これがUSインディーの勢いか。
一瞬、グラスゴーのインディーブームを思い出した。
淡々と、そしてブレることなく「これが正解だ」と
言わんばかりの存在感。
こんなにも、ザラザラと儚げな楽曲が堂々と
メインストリームに乗っかってくるあたり
来年以降も続くんだろうなあ。

Little Barrie
King of the Waves 
 
私的採点:★★★★★ (2010年 2位)

年の瀬に、突如としてぶっこまれたロックンロール。
US勢の勢いに押されまくるUKロックで、
全く引くことがなく鳴らされたギター。
サマソニでの出会いから、音源でのガッカリを経て、
プライマルのサポートメンバーとしての再会。
多分、元々の素養に加えて、
あのプライマルのオールスターズから悪い(良い)影響を
受けたんでしょう。
ロックに精通したベテランが遊びをふんだんに入れ込んだ
ロックン「ロール」としか思えない。ロールしてます。
2010年、エレクトロやUSインディーが猛威を振るった年で
唯一の光明と言えた、ロック盤である。


 TRON
Daft Punk
 
私的採点:★★★★

エレクトロの2010年を象徴する一枚。
映画はハッキリいって○○だったが、このサントラは秀逸。
トロンが盛り上がりを見せたのは、ディズニーの
圧倒的な物量(宣伝)作戦とこの音楽が功を奏したから。
もう少し、クライマックスで気持ちよくなれる部分と
時間を加えてくれたら、最高だった。
 
jamiroquai

rook dust light star
 
私的採点:★★★☆

久々にジャミロを見たのがカップヌードルのCM。
うわあ、なんかショックだなあと思ってショップで新作見て
さらにすげー視聴機の前で悩んで買ってみた。
車の中とか、歩きながらの「ながら」聞きに最適。
じっくり音楽と向き合ってしまうと
どうしても物足りないんだよなあ。

 FRAN HEALY
WRECKORDER
 
私的採点:★★★☆

いわずと知れたtravisのヴォーカリストのソロ。
わかっちゃいたけど、シンプルなアコースティック。
最近のtravisの掴みである、捻りの効いたアクセントは
若干なりを潜めてしまった。
あの辺りはフランのアイデアじゃなかったのかな。
ただ、外すことのない、安心できる作品です。



 KINGS OF LEON
COME AROUND SUNDOWN
 
私的採点:★★★★

多分、ここまでUSっぽいと日本人的には
本当のところは理解できないと思う。
それでもブルーススプリングティーンみたいに
ならないのがキングスオブレオンの良いところ。
キチンと世界的にも素晴らしいと思える部分を
分かりやすく見せてくれる。
 
Mr children
SENSE
 
私的採点:★★★★

久しぶり。
J-POPで飛び込んだミスチルの新作。
ベタになりすぎない日本の至宝。
洋楽に慣れきった耳にも違和感なく聞かせることができる。
 
80kidz

WEEKEND WARRIOR
 
私的採点:★★★☆

上手いこと進化できなかった感がある。
どうにも違う方向を目指したのか
向かわざる得なかったのかが図りかねる内容。
期待値が大きかっただけに残念。
フレンチエレクトロの中にいても
全く見劣りしない日本のグループなんて他にはいない。
まだまだ若い。頑張ってほしい。
 
Gold Panda

Luch Shiner
 
私的採点:★★★★

掘り出し物。
ちょっと線が弱いのがベスト10を逃した理由か。
ただ、エレクトロのズンズンとした方向に
向かってほしくはない。
キラキラとした雰囲気が味わえる傑作。
 ★私的ランキング(2010年版)


1位
UNDERWORD;
Barking

2位
little Barrie
King of the Waves

3位
THE Chemical Brothers
Fuether


4位
THE XX
XX

5位
GORILLAZ
PLASTIC BEACH


6位
JAMAiCA
NO PLOBLEM

7位
the Regun of kind

this is what happnes


8位
HURTS

HAPPINES


9位
ARCADE FIRE

THE SUBURBS

10位
DEERHUNTER

HALCYON DIGEST




 2010'Disc雑記(12/30)

UKロック不遇の年(笑)
前半からエレクトロの猛攻が続いた。ケミブラの新作で脳を揺さぶられて、マッシヴで意識を失くし、アンダーワールドで叩き起こされ、ダフトパンクで眠る。
期待の80kidzがそこに上手く加われなかったのが残念。
アンダーワールドは完全にLIVEでのパフォーマンス勝ち。
そんななかで年末にリトルバーリーがロックを鳴らしてくれたのは嬉しい誤算だった。世間的に2009年の衝撃だったxxは完全に本物だったことを実感。MGMTはバッサリいっちゃいましょう。ヴァンパイアは世間で言うほどの出来じゃなかったけどなあ。