CDreview 2011


2011 年間ベストアルバム    

第1位

James Blake
James Blake

第2位 

Foo Fighters
WASTING LIGHT

第3位 

Red hot chili
peppers
I'm With you

 第4位

FOSTER THE PEOPLE
TORCHE

 第5位

BEADY EYE
Different Gear,
STILL SPEEDING

第6位 
 
Noel Gallagher's
high flying birds

第7位 

Friendry Fires
Pala

第8位
 

Coldplay
Mylo Xyloto

第9位
 

The Kooks
Junk of Heart

第10位 

David Guetta
Nothing But the Beat

【Rewind 2011】
ここ何年かのCDレビューを見返して、年間ランキングは、一覧で載せた方が気持ちがいいよね。と思うに至ったわけで。
で、今年から、年間ランキングは、やっぱ一番上にスペース割いて掲載することにしました。
各作品のレビューが見たい人は下に個別のレビューが時系列で記載されているのでそっちを見てやってくださいな。

@激動の年の中で、断トツの1位になってしまったのがジェイムズ・ブレイク。プレミアと化したリキッドでの圧巻のパフォーマンス。
  ジャケットもアート性が高く、時代の寵児的な作品。デジタルなのにアナログという二面性。誰にでもできそうで、誰にもできなかった奇跡。
  厳密に言えば、ロックではない作品ながら、世界各国のロック誌でも激賞。2011年を代表する一枚。
A次点にはフ―ファイ。上半期のスコアがそのままに。個人的な思い入れも大きいけど、グラミー獲って欲しい。
Bレッチリの作品は、ジョンがいなくなったことを痛切に感じさせられる。それでもLIVEの時の様な喪失感はなく、良盤。
C滑り込みで入ったフォスター・ザ・ピープル。人によって評価の上下が激しそうだが、高く評価されるべき。
D正直に言えば、作品の完成度はノエルのアルバムの方が上。でも、前に進もうとする思いが弟の方が上だった。
Eホントに良いアルバムだと思う。ただ、オアシス名義と言われても「そうだね」と思ってしまう作風。
F1枚目、2枚目の評価の推移は大化けする流れだ。もしも次作も爆発すればMUSE級の成長が見込める。
G大衆的にシフトしすぎだとか、なんだとか、そんな意見を笑い飛ばすスケールの大きさ。安定して素晴らしい。これ重要。
H「やられた」と呼ぶに相応しい一枚。無駄な力みもなく、ただ、ひたすらにメロディが染みわたってくる。前作よりも良い。
Iエレクトロを良く聞いた年だったのに、アルバムランクで純粋にエレクトロと呼べるのはこれぐらい。不思議なこともあるもんだ。

これでベスト10が終了したのだが、今年の星を見てもらってもわかるように、ベスト10全てが4.5以上の星なのだ。
ボン・イヴォ―ル、レディオヘッド、ビバブラ、カサビアン…。今年は他にも良盤は目白押し。
(特にボン・イヴォールをベスト10に入れないなんて、ありえないというのが普通の人の意見だろう。)
別に甘く採点をした覚えはない。(だって、あのWilcoでも、バッサリ3つだし)今年は、良作がホントに多かった。
例年なら、個人的評価で4つ星とってたらベスト10入りは固いはずだった。
「超名盤が数枚出たが、他はクソアルバム」という年もあるが、今年のように「超名盤は少ないが、優良盤がすげえ出た。」
という年もある。どちらが良いか?と聞かれると・・・ちょっと難しいwww

いずれにしても2011年は、日本の歴史上、とても重要な年になっていた。音楽に力があるというのは、すごく大事なことだと思います。





BEADY EYE
Different Gear,
STILL SPEEDING
 

私的採点:★★★★★ (年間5位 上半期3位)

迷った。
これだけ評価を迷った作品も珍しい。
ノエルが抜けたオアシス名義でこのアルバムが世に出ていれば、酷評だった。
しかし、彼らは新しい道を選んだ。
オアシスであろうとしても、オアシスではない音が
流れてしまう状況を、あえて開き直って受け入れたのである。
ビートルズ・・・いやジョンレノンのアルバムの雰囲気を携えたこのアルバムは、
世界中の注目を浴びて堂々と向かい合った。
音の構成自体に、新しい挑戦はない。
しかし、彼らにとってのオアシス以外の形式での
スタンダードでありつづける姿勢は大いなる挑戦である。

 

Radiohead
The King of Limbs
 

私的採点:★★★★ (年間圏外 上半期5位)

恐るべきことに、すっかり定着したダウンロード形式での販売に
もはや抵抗は無い。ただし、WAV形式とはいえ、やっぱり原盤が出たらそれは買うと思う。
問題の音の方だが、ハッキリ言ってトムのソロとRadioheadの延長戦であったと
思われる出来だ。
明らかに異質であるにも関わらず、それが通常として受け入れられる今日のRadioheadは
怪物と言っていい。
フィルのソロでも伺えた生音のアプローチを多用し、緩やかな気持ち悪さと浮遊感が感じられる。
こんなマニアックな音楽が世界中で受け入れられるのは彼ら自身の功績と言えるのではないか。

YUCK
YUCK

私的採点:★★★☆

彗星のようにかけぬけたケイジャンダンスパーティーが解散し、突如結成されたYUCK。
その音は、まさかのシューゲイザーだった。
甘く、ソリッドなボーカルが轟音の波で届けられる。
これは、これで良いアプローチなのだが何も、ケイジャンを解散させる必要があったのか
それだけが疑問である。

ZONOSCOPE
CUT/COPY

私的採点:★★★☆

一瞬、ニューオーダー的な側面を見せたかと思えばポップな方向へシフトしたりもする。
新人の若々しさに溢れている良盤なのだが、時折アダルトな展開を見せたりもする。
エレクトロは激戦区であるが、少々毛色を変えることで独自路線を歩んでいるともいえる。

James Blake
James Blake


私的採点:★★★★★ (年間1位 上半期1位)

聞く前に、必ず視聴しておく必要がある。
そうでなければ受け入れることができないはず。
単純にダブステップという予備知識だけではダメ。異常とも取れるリズム性。
エイフェックスツインやレディオヘッドの音楽観だ。
ただし、あるレベルのオーディオで聞かないとただのノイズの塊にしか聴こえないだろう。
これほどまでに聞き手と好みを選ぶ作品も珍しいがそれさえハマってしまえば、この作品は
生涯の友になりえることが出来る。
年始から絶好調のCDレビュー。
Mr.children

はるまついぶき
/
かぞえうた

私的採点:―

どちらもiTunesで手に入ります。

計画停電でネットとラジオしか使用できなかった時
被災地からのリクエストで流れた前者。
〜暗い海に沈んだ日でも〜のフレーズがあまりにも印象的で、何とも言えなかったけど
それでも春が来るのを信じたいと思えた曲。

後者は、実際に被災地に向けて歌われた曲。
直接的なメッセージで、心の底から一緒に頑張ろうと思える曲。

二つともアルバムではないし,はるまついぶき は新譜ですらないので
評価対象にはできないけど、今、日本に一番必要な歌。
ミスチルは日本に必要なバンドです。


Strokes
Angels

私的採点:★★★☆

世間的な評価は、たぶんかなり低いことになるだろう。
ストロークスに未だに1stの衝撃を求めている場合絶対に受け入れられない作品だし、
かといって新しい層を取り入れようとしているわけでもない。
斬新な試みでもなく、ボロクソに叩かれても仕方ない。
ただ、全くブレないことは一つ。
「別に誰かの為に音楽を鳴らしているわけじゃない」というスタンス。
要するに、今までとか、新しさとかどうでもよいのだ。
音楽的に評価できないので★3つが妥当だが
こういう「暗黒時代」ってオレけっこうツボなんだよね。



Foo Fighters
WASTING LIGHT

私的採点:★★★★★ (年間2位 上半期2位)

世界中が待ち望んだ
もとい、オレが待ち望んだフーファイの姿だ。
前2作はグラミーやらなんやらで激賞を浴びすっかり名盤扱いなのだが、個人的には2、3曲を
除いて聞く気がしない作品。
あんなの、オレが求める音じゃない。
元々、デイヴグロールという人は、どんな粗い楽曲も見事に仕上げる職人である。
だから、あまりにもまとまった最近のアルバムの出来にどうにも辟易してしまう。
今作のレコーディングにはクリスが協力しているがニルヴァーナというよりも、One By Oneに近い。
爽快感と荒っぽさが色濃く残る、まさにオレの理想のフーファイターズのアルバム。
キラーチューンがあるわけではない。
しかし、アルバム全体として感じれるこの感じ。
これこそ、求めていた作品。
とりあえず、2011上半期No1は堅いであろう。


THE MUSIC
SINGLES

私的採点:-

2002年の冬。今でも思い出す赤坂ブリッツの夜。
稀に見るスピードでの完売劇だったチケットを、なんとかオークションでゲットして
向かったLIVEはまさしく音の渦。いや竜巻だった。
新人らしく、折り目のついたジャケットの布きれを一枚だけ掲げた質素なステージに向かって
その場にいた全員が跳ね回っていた。
紛れも無く、日本はTHE MUSICを愛していた。彼らも日本を、FUJIを愛していた。
そんな彼らが2011年に解散する。
日本では7月のAXが最後になるだろう。事前に解散を発表してのLIVEなんて中々ない。
思えば、確かに彼らは迷走していた。
しかし、改善の兆しを見せての解散発表だ。残念でならない。
今まで見た中でも10本の指に入るLIVE。
2002年の、あの時のことは、今でもそう思う。
もう、水の入ったペットボトルが、ゲートウェイのメロディで一斉に宙を舞うこともないんだろう。
フラッシュバックのように思い出される赤坂。
22歳の頃の生き方を凝縮したような日だった。
2011年・・・渋谷AXには、あの夜にいた連中が集まってくれる。そう願っている。


Funeral party
Golden Age of
Knowhere

私的採点:★★★★ (年間圏外 上半期6位)

1stアルバムなのに聞いたことあるな〜と
思ってたら、デビュー前にFUJIに来ていたらしい。
とはいえ、当然ながら、当時は全くのノーチェック。
LA出身のバンドで、ジャンル的には正統派ロック。
時間をかけて1stを作ったということもあり、とてもじゃないが新人の作品とは思えない。
恐ろしいほどの安定感と完成度だ。一聴しただけでは誰も新人とは思わないだろう。
次のアルバムを作る際も、変にこのアルバムの評価に惑わされずに自由にやるんじゃないか。
放っておいても、育っていくであろう破格の新人バンドの登場である。

Friendry Fires
Pala

私的採点:★★★★☆ (年間7位 上半期4位)

前作で、華麗にデビューした後だったにも関わらず事前情報も無く、いきなり出ていた2枚目。
しかも、それは良盤であった前作を上回る出来。
アルバム全体を通じて、統一感のある構成と土台のしっかりしたリズム隊。
力強さが増したにも関わらず、コンセプトであるキラキラとした感じを損なっていない。
デビュー盤から順当に評価され続けるバンドってここ数年では久々じゃないだろうか。
このまま成長できれば、フェスのトリになれる。
ジャケみて思ったけど、前作ってもしかして卵?んで、今回って鳥?
それなら、この成長ぶりは理解できる。

GLASVEGAS
Euphoric/
heartbreak

私的採点:★★★☆

彗星のごとく現れたグラスゴーの若者達は、大きく方向を誤ることもなく、期待通りの作品を
提供してくれた。
ただ、テーマが若干、抽象的になってしまった。
最大の魅力であった、具体的なメッセージをフィルターがかった音像で聞くということが
できなくなっているのである。
期待通りではあるものの、それを上回ることができてもいない、というのが正直な感想。
上の2枚と同時に買ってしまったことも災いしたか。
期待を込めての辛口採点にします。

BATTLES
GLOSS DROP

私的採点:★★★☆ (年間圏外 上半期7位)

バトルズ、久々の新作は、前作に劣らない出来。
ジャケットはなんかグロく見えるけど、一応、ストロベリーのアイス(なんだろう・・・)
で、アルバム内の「アイスクリーム」は秀逸。
あんまり、聞き手が構えちゃうと肩透かしだけど何の気なしに流していると素晴らしい。
LIVE・・・特にフェスでは期待大なのです。

Arctic Monkeys
Suck it & see

私的採点:★★★☆ (年間圏外 上半期8位)

サイケです。
ちょっと影の薄い3枚目を差し置いて、4枚目はインパクトは弱くない。
音が強いわけじゃないのに。それが、このアルバムの力ってことだろう。
確実に大人の階段を登っている作品。

Thurston Moore
Demolished Thoughts

私的採点:★★★☆ (年間圏外 上半期9位)

Beckがプロデュースを手伝ったらしい。
おかげでシーチェンジに雰囲気が似てる。
あのアルバムが好きならおススメ。
やっぱり一筋縄でいくアルバムでなくそうとうのスルメ作品。
何度も噛まないと、味が分からない。

The Vaccines
What Did You Expect
from the vaccines

私的採点:★★★☆ (年間圏外 上半期10位)

「今年一番の衝撃」って触れ込みらしい。
リアムの言葉を借りるなら「悪くないけど、そこまでじゃない」
まあ、そういう感じ。
アタック感はあるし、ヴァンパイアウィークエンドのデビューに感じは似てる。

↓下半期に突入


Red hot chili
peppers
I'm With you

私的採点:★★★★★ (年間3位)

今作同様、ジョン不在時に生み出されたワン・ホット・ミニットの評価をネットで見ると
「レッチリとして見なきゃ良作」というものがほとんど。
レッチリとして見なければって…そんなの評価じゃねえよ。
そんなわけで、キチンと「レッチリの新作」として聞きました。
元々、サマソニでちょっと残念なLIVEを見ていた後でやたらと雑誌の前評判が良かったアルバム。
そりゃあ、裏で動いてる汚い力を感じちゃったよね。
でも…それを差し引いても、間違いなく五つ★。これは保証できる。
今年のナンバー1になるかどうかまでは分かんないけど。
ジョンがいなくなって、カリフォル二ケイションとバイ・ザ・ウェイのような作品は
望めない状態で、これほど自然体に「らしさ」を保ちつつ、前に進んだということは驚きだった。
フリーとジョンがおかしなバランスで作った「スタジアム〜」よりも、遥かに心地が良い。
バンドのイニチアシブをフリーがとっているのは確実だが、ジョシュもキチンと仕事をこなしているし、
随所にトム・ヨークとの経験が生きているのが伺える。
不自然に思えたリードシングル「マギーの冒険」もアルバム内では違和感なし。
(でも、俺なら2か6か9をシングルにするけど。)
この出来を見ると、サマソニは何だったんだろうと思ってしまうが、あれは、カリフォル二ケイションと
バイ・ザ・ウェイというジョンの落とし子をジョシュがなぞっていたからなのだろう。
これなら開き直って、LIVEの時は新作をメインにしてしまった方が良い。

niha
The Sounds Fade Awey
at Morning

私的採点:★★★☆ 

一聴して、シガーロスとケイトを足して2で割った感じかな?と思ったけど、微妙に違う。
ジャケットと、タイトルの通り、夜通しの屋外フェスの明け方に似合いそう。
朝もやが出るか出ないかの中で、夜が明ける喜びよりも
夜が明けてしまう切なさが残る残響感。


Viva Brother
Famous First Words

私的採点:★★★★ 

最後のブリットポップの名は伊達じゃない。
シンガロングなメロディーに英国のシニカルさ。
「世界のてっぺんを獲る」と豪語する
ビッグマウスっぷりに「ブラザー」というバンド名を商標登録で重複する企業に指摘され(気づけよ)
すぐにVivaを加えるワキの甘さ。全てが美しい。
日本でも、もうちょっと上手く宣伝できれば簡単にある程度の地位まではいけるはず。
英国バンドの一枚目のお約束は果たした。
問題は、そう二枚目になるでしょう。

Azari&V
Azari&V

私的採点:★★★☆ 

ディスコテックな雰囲気をバリバリ残してくどさや不快感を与えない作り。
できそうでできないセンスの塊のようなクラブミュージック。
多くのハコでDJ達が躍起になって回している隠れた名盤的な存在。
邪魔にならない音楽で評価はできるもののもうちょっと主張が欲しい。

Wolf gang
Suego Faults

私的採点:★★★☆ 

今年はこういう路線が流行り。
繊細な歌声に、クラッシック+ゴスペル×エレクトロ。
そこにわずかにギターロックのスパイス。
とにかく繊細な一曲目。
だんだん尻すぼみになっていく感じがちょっと惜しい。
最初の勢いで突っ走れたら、かなりの良作なのに。

2cellos
2cellos

私的採点:★★★ 

youtubeで話題になったチェロのデュオ。
ロックの・・・しかもガンズあたりのメジャーで
へヴィーな名曲を高速チェロ2本でカバー。
これを芸術とよぶべきか超一流の大道芸とよぶべきか迷うところだが
オリジナルがないと、評価は難しい。
そんなわけで、非常に楽しめるアルバムだけど『作品』としての評価はできません。

Gypsy&cat
Gilgamesh

私的採点:★★★☆ 

Wolfgangの作風・・・いやフレンドリーファイアの系譜か。
やっぱり流行りなあの辺の音。
若干ディスコが流行った時代の色を残す。
そこに透明感とアタック感を加えることで最新のアルバムとして昇華されている。
なんかタナソーが好きそう。
あ、スヌーザーは廃刊になったんだった。


Kasabian
Velociraptor!

私的採点:★★★★ 

特別にドラスティックな改革があるわけでもなく
メロウなテイストと、サイケなテイストを抽出した作品。
完成度は高い。聞き応えもある。らしさもある。
でも何かが足りない。
前作のおかげで迷いはないというkasabian。
でも、もう一歩踏み込んだ作品にできたはずなのになあ。

Blink182
Neighborhoods

私的採点:★★★★

5年間の活動休止を経て復活のBlink182。
海外のフェスではトリも努めるほどの盛大な復活劇。
ブランクどころか、エネルギーの塊のような新作。
青臭さは微塵もないが、若々しさに溢れる音。
2012年にメロコアパンクで勝負できるクオリティ。
こういうバンドがいると、後に続くバンドも大変だろうなあ。

Wilco
Whole Love

私的採点:★★★

これまでのWilcoらしい非売れ線の流れとも違うなんか安っぽいインディーズの音。
インディーズらしさがWilcoの良い所なんだけど少なくとも下品な安っぽさはなかった。
それが、彼らのすごい部分なわけだけど、今作はそれが無くなっちゃったので
残念ながら★三つ。

Radiohead
Tkol Rmx 1234567

私的採点:-

リミックスなので星は付けません。
ダブステップに傾倒してるだけあって、ほとんどが、そっち方面のリミックス。
ただ、オフィシャルでリミックスの許可をしてるんだからもっとグチャグチャにやっちまっても
良かったのに。
個人的に、リミックスにハマってるので原型を留めてるという時点で、消化不良だなあ。

David Guetta
Nothing But the Beat

私的採点:★★★★☆(年間10位)

「もういいだろ」といわんばかりのエレクトロ攻勢の2010年代。
その中でも、頭一つ抜け出た存在。
よくぞここまで、という程のアゲアゲ↑ドラムンベース。
DJプレイも兼ねて、大物とのコラボでも全く引けをとらないコンビネーション。

Digitalism
I Love You Dude

私的採点:★★★★

前作ほどでもないだろうと聞いてみたら意外や意外。
こっちの方が聞く回数が多い。
アルバム全体のクオリティが分厚くなった印象。
特に各曲のイントロから高揚感を煽る展開が上手く散りばめられ、煌びやかな作品に仕上がった。

Bon Iver
Bon Iver

私的採点:★★★★

まさに、森の音。
体中に染み渡る深遠のメロディ。
世界中にニーズがありそうだなー。
・・・なんて思ってたら、予想を超える程の各国の高評価。
こういうの、飢えてるのかな〜。

Bjork
Biophilia

私的採点:★★★☆

多分、聞くときの状況に応じて評価は恐ろしいほどに変化するだろう。
ただ一つ、間違いないことは、彼女の頭の中は常人では図れないということ。
こんな音楽、作れないよ。
高レベルの次元で紡ぎだされる音の魔法。
ビョーク以外のアーティストが試みれば、間違いなく駄作にしか仕上がらない魔術。
現代の魔女、ここにあり。

Coldplay
Mylo Xyloto

私的採点:★★★★☆ (年間8位)

あれだけのアルバムを出した後にポップさを悪とせずに、王道をまっしぐら。
U2のごとき壮大なスケールでスタジアム級の楽曲をかき鳴らす。
アルバムの構成も、イントロ部分を別の曲として
クレジットしたりされると、曲順どおりに流したくなる。
メロウな楽曲をサンドイッチするような曲順で展開されるけど、それこそデビュー時から持つ
コールドプレイの得意技。
LIVEパフォーマンスだけでなく、アルバム構成まで上手くなってきたんだな。
 
Noel Gallagher's
high flying birds
 
私的採点:★★★★☆ (年間6位)

ノエルがオアシスを脱退したあと、リアムと他のメンバーが、オアシスを続けなかった理由。
それが、このアルバムを物語っている。
つまり、これはオアシスなのだ。
オアシスの8割はノエルでできていて、1割をリアムが、1割を他のメンバーで構成されていた。
ソロになったからといって、全くそれを意識せず、オアシスのソロバージョンを鳴らしている。
もちろん完成度は他の追随を許さない。
だからこそ、これ以上を望むことが困難に思えて満点をあげることができない。
 
FOSTER THE PEOPLE
TORCHE
  
私的採点:★★★★★ (年間4位)

MGMTがキチンと2枚目を出していたならこうなっただろう。
そして、化け物になっていただろう。
サイケでポップなエレクトロック。
パイオニアであるMGMTの存在があり、ニュースターという言葉も、感じもしないが
確実に楽しめる作品。
インディーらしさを残しているのも美しい。

Neon indian
ERA EXTRANA
  
私的採点:★★★☆ 

流行のエレクトロ系で、実力的には抜けているような存在。
と、いってもデビッドゲッタのようなシーンのリーダー的な存在ではなく、
淡々と、自分達の音を鳴らしている存在。

 
Under world
A collection
 
私的採点:― 

リマスタリング&リミックverのベスト。
エレクトロのリミックスは、ホントに楽しい。
今さら評価するまでもない名曲だらけ。
しかもLIVEを重ねるごとに熟成された形でのリミックススタイルなので、アンダワファンは
必聴のスタイルに仕上がっている。
 
The Kooks
Junk of Heart
 
私的採点:★★★★☆ (年間9位)

全く力みのない仕上がり。
突然カーオーディオから流れても、何の意識もなく「ああ、良い曲だな」な感じの
アルバムなのに、何故か惹きつけられる。
アルバム全体の長さも、スッキリ潔く何度でも聴きたくなる作品。
これまでと作風は変わってないのに、何故か、今回はがっつりツボにハマった。
 
Jane's Addiction
Great Escape Artist
 
私的採点:★★★☆ 

大御所の新作って事でKORNぐらいぶっ飛んでくれたかな?と変な期待したものの
予想の範疇。ファンにとってはいいんだろうけど。
ジャケが進撃の巨人みたいでキモい。ってくらいでちょっと肩透かしだったかな。
KORNほどはっちゃけろとは言わないが守りに入るなんてつまんねえ。