CDreview 2014
2014年 ベストアルバム
第1位
★★★★★
Asgeir
In the Silence
第2位
★★★★☆
Coldplay
Ghost Stories
第3位
★★★★☆
Sam Smith
In the Lonely hour
第4位
★★★★
Flyng Lotus
You're Dead!
第5位
★★★★
Foofighiters
Sonic Highways
第6位
★★★★
Black Keys
Turn Blue
第7位
★★★★
BANKS
Goddess
第8位
★★★★
Beck
Morning Phase
第9位
★★★★
Kasabian
48:13
第10位
★★★★
くるり
THE PIER
【2014年間ランキング】
いぶし銀揃いのアルバムランキング。各方面でもナンバー1は散っているというか、なんかどこでもやってる
アルバムランキングに、独自性を出そうとしすぎじゃねえのかな。
ロック雑誌だからロックアルバムじゃなきゃ、とか関係ないような気もするけど。
ただ、今年はそれだけじゃなく、票がバラけるに足るほどの混沌とした年だったと思う。
しかし、今年も結構きいてるなあ。
毎年、50枚くらいですかね?だいたい。月に4枚・・・週に1枚くらいか。
リイシュリューもあって、ここには書いてないけど、モーニンググローリーの再録もあったし。
音圧が増してるのと、シャンペン〜の別Verは良かった。
なんか18、19の頃で初めての車を思い出すなあ。
リアムはバンドを解散しちゃって、オアシス復活か?って騒ぎもあったけど、ノエルは淡々と新作とツアーを発表。
まあ、オアシス復活はもう少し先か。それよりローゼズは新作のレコーディングやってんのか?
シーンの流れとしては、EDMが一段落したというより、ロックやジャズ、カントリーまで浸食して、
ジャンルレスなエレクトロが増えたかもという印象。
おかげさまで上半期トップだったSHONがランク外という事態に。これはAsgeirと被っていたために
極端にSHONを聞くことがなくなったからに他ならない。こういうこともあるんだね。恐るべし独断と偏見。
@Asgeir
フジロックのパフォーマンスはでかかった。おまけに英語verとアイスランドverで、英語の方がクセがあって
耳に残るという面白さ。各方面のアルバムランクでは高評価ではないが、1月の来日公演が即完して、
ホントの緊急追加公演が組まれた所が、実力の表れだと思う。
AColdplay
どうしたって一位にしちゃいけないアルバム。銀賞が最も似合うテイストだから。LIVEで盛り上がる新曲が
Aviciiの手によるものというのが、良いのか悪いのか。Coldplayの真骨頂はアンチNo1にあり。
BSamSmith
恐らく年明けでグラミーを総なめにするんだろうな。まあ、仕方ない。
それほどまでに優れた作品だと思う。ちょっと・・・というよりだいぶゲ○っぽいんだけど。
それもボーイジョージ的な直接的なアプローチではなくPSB的な感じ。それもまた芸術。
CFlyingLotus
これも不思議。これがなければエイフェックスツインを聴きこんでいただろうな。
とっちらかったSyroとの比較でINDEX化しやすいアルバムを選んでしまったのかも。
DFoofighiters
ガッツリとしたロックアルバムが面目躍如。もはやU2と比較しても良いフーファイ。
8曲という潔さも好感が持てる。5人体制で来日してくれ。
EBlackKeys
やたらジャックホワイトが敵対視してるそうだが、オリジナリティあふれる実験性が被ってるそうな。
オリジナリティが被るって、凄い変な言葉だけど、まあ、俺は今回はこっちに1票。
FBANKS
個人的にはポップな女性アーティストより、ダークな女性アーティストが好きだ。
・・・ていうか俺は全体的に暗い音が好きなんだろうか。
GBeck
Beckの陰と陽で、陰の良い部分が出てるアルバム。こうして並べると、今年は暗いアルバム多いのか?
だって、テイラースイフトは別に悪くないけど、結果そんなに聞かなかったもんなあ(笑)
HKasabian
アークティックモンキーズしかり、新しい一面を掴んだ良作。
気付けばオアシスのいないUKロックシーンでいつの間にか先頭を走る羽目になったKasabian。
そんなに気負わず、違う形でいればいいんだという作品。
Iくるり
なんとかベスト10にいれてやりたいなあ、と思ってすべりこんだ10位。
やりたい放題やって、無理してない感じが凄くするので、気持ちよく聞けるアルバムです。
【ヘビロテ なう】
シングルのお気に入りも紹介したいってことでここ最近のヘビロテの曲を、
随時更新型のスタイルでちょこちょこのっけたいと思います。
今回はこの曲。
シャネルNo5のCM。Lo-Fangだね。良い曲です。
Pharrell Williams
GIRL
私的採点:★★★☆
世界中でヒットするべくしてヒットしているHappy。
マイケルジャクソンをして「曲を作ってほしかった」と
言わしめるメロディセンスは、正に時代を読む才能。
確かにマイケルに歌ってもらいたい気もする。
ソウルを取り入れた不思議なテンポがクセになる
世界最先端の音は、あらゆるジャンルを飛び越えて
全ての層を虜にする。
日本でもオリジナルのPVが話題を呼んだが
まあ、その辺の感覚のズレはご愛敬。
ファレルのそんな軽いノリと、肩の力が抜けたやり方は
息苦しい世界から開放してくれる。
ヒットの度合いだけが軽いものではないというのが
すごいところ。
新しいキングオブポップスのアイコンになりえるだろうか。
Pixies
Indie Cindy
私的採点:★★★☆
Pixiesの新作としては何年ぶりなんだろう。
そして、このアルバムを聴いて思わず苦笑い。
もちろん、出来が悪いという訳ではなく
とにかく、時代を無視しているといのが笑っちゃうポイント。
まるで90年代のアルバムだ。
特に前述のファレルを聴いた後なんかだと
ホントに同じ時代のリリースなのか
疑わしくなってくる。
ピクシ―ズはピクシ―ズ。
全てのピクシ―ズファンを安堵させる
相変わらずの音作り。
らしさが満載の2014年のアルバム。
Damon Albarn
Everyday Robots
私的採点:★★★
ゴリラズをさらにローファイにした印象。
ポップ性というか、スピード感は排除された感がある。
まあ、そういうのが欲しければ
ブラーでなくともゴリラズがあるし。
意外だったのが、わざわざ宣言してやめる必要が無い
ブラーの活動を、本人はやめる意志があったということ。
日本武道館でのLIVEをもって、再度の活動休止を
意識していたらしい。
その背景にソロ活動があったのかも知れないが
公式に休活してないのが
まあデーモンらしいっちゃあデーモンらしい。
アルバムの方もゆる〜く作られたものの
やや重厚な重ね合わせなどもあり丁寧なイメージ。
デーモンの陰と陽なら、陰の美しい部分を
詰め込んだ作品だと思う。
Foster The People
Supermodel
私的採点:★★★★
新しい時代を切り開いたのが前作。
こういうストロークスやMGMTみたいなことになると
奇をてらって逆をつくか、継続路線になるものだけど
どっちに進もうが、一番難しいのが
前作との比較であり、成功度合い。
そういう意味では、自分たちで決めてしまった
成功のラインを越えられる出来に仕上がっている。
もうひと爆発あれば、シーンの最前線に立てる
ヘッドライナークラスの才能をもったバンドである。
MGMTのように迷走してほしくない。
ヴァンパイアウィークエンド世代。
SOHN
Tremors
私的採点:★★★★
少し、KID Aを思い出した。
もちろん、あんな衝撃もありえないほどの
心のえぐられかたもないんだけど、
クセになる音だというのは間違いない。
静かに、そして直接、頭に訴えかける音。
イヤホンやヘッドホンの質を確かめるのにも使える。
この作品が気持ちよく聞ければ合格だ。
それほどまでに、曲内の一つ一つの音が
重要な役割を握っている。
ジャンルとしては新しいというのか
なんというのか表現しづらいが
何度でも聴きたい魅力的な作品である。
Skrillex
Racess
私的採点:★★★
初のフルアルバムなのに賛否両論あるのは
先行EPのゴリゴリの楽曲と一変し
キラーチューンがないこと。
まあクオリティは低くないけど
Skrillexに求められてるのは
グラミー取ったときみたいな分かりやすく
上がれる曲だから。
こういうのが欲しければ、
Skrillexでなくていいよってことなんだろうなあ。
LIVEでは幅の広がりそうな曲が多いけど
アルバムとしての起承転結も希薄だったので
個人的には俺もらしさが欲しかったと思ってる
Mogwai
Rave Tapes
私的採点:★★★
試聴機で聴いた時はすげえ良かったパターンのやつ。
じっくり腰を据えて聴いてみれば
まあ、たしかに唯一無二の
モぐワイ節なんで、ハズレってことはない。
期待以上の何かを求めてしまうと
次回に期待ってことになるかも。
もうちょい、もうちょい、が永遠に続くのがモグワイでもある。
どこまでも未完成。それが魅力なのかも。
Lily Allen
Sheezus
私的採点:★★★★
ドカンと売れるようなポップな感じがないのが
逆に潔く、このアルバムの評価を高めている。
決してDIVAではなく、アーティスト。
ビッ×と呼ばれることを厭わないのが
アイドルミュージシャンと一線を画すところ。
DIVAの最たる例の
マドンナやブリトニ―が年月を経るごとに
アーティストに近づいていくのを一足飛びで
そちら側にいっている感じ。
アヴリルが最近、逆行しているのが不安だが
リリー・アレンのアルバムを聴く限り、
女子力もまだまだ健在だな、と思う。
The John Butler Trio
Flesh&Blood
私的採点:★★★
メンバーも代わり、ファンキーさが減った印象。
メロウでジャジーな雰囲気は悪くないのだが
ジョンバトの超絶テクニックを楽しむには
やはり、テンポの良い楽曲が似合う気がする。
LIVEでもそうだったけど
やはり、初期の頃のような勢いのある作品を
作って欲しい。
反動でへヴィな感じとかにシフトしてくれると
面白いことになるんだろうけど。
Metronomy
Love Letters
私的採点:★★★
サイケ風のエレクトロポップの期待の新人として
一部のメディアでは、超期待の星だったメトロノミー。
ただ、LIVEでの評価が高いかというと
そういうわけでもなく、
以降のアルバムもちょっとパンチに欠ける状況。
スマッシュヒットになりそうな雰囲気もあるんだけど
ちょっと伸び悩んでる感が出てるかも。
こういうのに限って長く続いていくんだけど
ここらでデビューアルバムを超える何かを出せないと
流行の一環で忘れ去られてしまうかも。
Boy George
This Is What I Do
私的採点:★★★
まずは、星の数ほどの普通のアルバムではないってこと。
ボーイジョージ世代にしてみれば、久々の
「本気のアルバム」という音に加えて
まるで複数の人格が共存する
多重人格者の作ったアルバムのような展開に
驚くことだろう。
それが、逆にアルバムとしての統一感を損なってしまい
本人自身が「帰ってきたよ感」を
出してしまっているのが、ちょっとアルバムの端々から
感じ取れてしまう。
ボーイジョージLOVEじゃないと
まあ、良いアルバム出したねって感じに
なっちゃうんだろう。
bonobos
HYPER FOLK
私的採点:★★★
どうにも良くなっている気配が無い。
アルバムのオーケストラ感や
スケールに関しては悪くないのだが
過去のbonobosの自由なノリを知っていると
自由さを壮大さでごまかしているように聞こえてしまう。
バンドとしての形態が不安定な状況は
くるりの現状と似てなくもないが
これを低迷期と呼んでよいのかすら怪しい。
もしかしたらbonobosには復活する力が
ないのかも・・・なんて。
さらっと聞き流すにしても、
インパクトじゃなく、何かが足りない。
Coldplay
Ghost Stories
私的採点:★★★★☆
クリスがプライベートで離婚したという事実が
こんなにも表に出て良いのか、と心配になるほど
精神状態が反映されているアルバム。
前回までのアゲアゲのコールドプレイから一転
どちらかと言えばデビュー時の
美しくも、少し暗い雰囲気のアルバム。
このアルバムはアニメーションバージョンが動画で
あるんだけど、その動画を見ながら
何度も全体を通して聞くと
ホントにカッコよく思えてくる。
気張らずに、身体にしみ込んでくるような音。
目をつぶって聴き入ってしまう。
アメリカ人にはアレかも知れないが
ポップなコールドプレイを批判していた英国人にとっては
こっちの方が評価が高い、というか
しっくり受け入れられる気がする秀作。
LIVEでは上がる曲も織り交ぜていただけに
そっちを期待する声にも応えているのはクリスらしい。
何度でも繰り返し聴いてしまう魅力をもったアルバム。
Jack White
Lazaretto
私的採点:★★★☆
相変わらずの天才ぶり。
間違いなく、英米の両国で絶賛されだろう。
それだけ他のアーティストとは、自力とセンスが違う。
キャッチーさは失わずに尖った音を鳴らすことは
容易ではなく、それこそがジャックホワイトの
才能ではあるんだけど
欲を言えば、彼ほどの男にはアンセムとなる作品を
作ってもらいたいと思う。
世界でも、希有なシンガーソングライター
メグが必要だったのか否か、
それを乗り越えるアルバムを待っている。
Kasabian
48:13
私的採点:★★★★
音としては原点回帰な訳ではないが
1stにあったアングラ感が戻っているアルバム。
人によっては、初期のらしさが無いと言うかもしれないが
個人的には、これこそカサビアンだというように思う。
これまでできなかったセルフプロデュースを
今回、初めて行えるほど実力をつけたことで
エンジニア次第で変わってしまう雰囲気が無くなった。
そういう意味で、真のカサビアン色に戻しているということなんだろう。
iTunesで人気の曲を聞くんじゃなくて
アルバム全体(48分13秒)を聞いてくれという
姿勢も非常に評価できる。
根っこに統一感があるために
曲ごとにテイストが違っても
アルバム全体の盛り上がりとして聞ける。
前作で欲しかった「もう一歩」が出てきたアルバム。
John Frusciante
Enclosure
私的採点:★★★
孤高のギタリスト、ジョン・フルシアンテ。
彼がいなくてもレッチリはレッチリとして回っている。
そして、ジョンの狂気は、現在はエレクトロに傾倒中。
奇しくもフリーもアトムズでトムヨークとエレクトロに挑戦してはいるが
それがクロスするにはアンソニーが伴わない限り無理だろう。
エレクトロのレッチリってのも変だし。
本当に不思議なのが
枯れるギターと最も縁遠い音を鳴らしているはずなのに
どこを切ってもジョンの音。
彼の本質が覗けるLIVEから遠ざかってしまっているのが
悲しい。
Avicii
True:Avicii By Avicii
私的採点:★★★
セルフリミックス。
ノリが抑え目なのはテクニック重視ってことだろうか。
ちょっとツボが外れてるのが残念。
基が良いだけに
聴くならTrueだが
True聴きまくって、少し変わり種が欲しい時には
バッチリ。
まあ、それ以外では買う人はいないだろうけど。
来日が決定したんだけど、がっつり仕事と被ってる。
都内で追加公演ないかなあ〜。
Lorde
Pure Heroine
私的採点:★★★
実力も前評判もバッチリ。
スターの素質十分なんだけど
なんだろう、もう一皮むける感じが欲しい。
行ってみて「良かった」な人から
「良かった」から「行ってみたい」に
なる作品をドカッと出して欲しいなあ。
いずれにしても注目のアーティストなんで
あとは個人的に、合うか合わないかの
アルバム次第かなあ。
Ed Sheeran
X
私的採点:★★★☆
リックルービンを迎えたことで
音圧に深みが出て
売れてるアーティストっぽくなったネコ男子。
アコースティック感や
ざらっとした粗さが無くなって
マルーン5化が見受けられるが
本質を見失ってる感じはしないので
巷で心配されるポップ化には傾倒しないんじゃないだろうか。
元々、アコギ一本でやりたかったことはやりつくした感もあるし
色んなアレンジやプロデユースで進化するのは
面白いことになると思う。
ホントはトップ10に入れてやりたいんだけど
sing以外に全体的なクオリティ+αが欲しかった。
Beck
Morning Phase
私的採点:★★★★
まさにシーチェンジの第二章。
あの作品はBeckの作品群の中でも
少々異質ではあったものの
非常に評価の高い作品だった。
今作はその流れを汲んで、
Beckらしい作品を数枚出した後に出た
アコースティックな一枚。
奇才・天才の名を欲しいままにする
才能と経験を両立させたアルバム。
海外のちょっと捻ったランキングとかで
異常に高い評価を得てるっぽい。
Klaxons
Love Frequency
私的採点:★★★☆
トンがった音作りに
もはや若手とは言えないながら
最先端を目指す心意気を感じる。
いずれにしても正統派を嫌う
異端児な連中だけに
好き嫌いがハッキリ分かれるアルバムだけど
嫌いという数が昔より少ないのは
こうしたフォロワーが
増えてきた証拠なのかも。
Temples
Sun Structures
私的採点:★★★☆
まんまサイケの頃のビートルズの音だよなあ。
当時のビートルズが時間があったら
出していたかもしれない音。
本人達が意図してなのかしてないか
分からないけど
音楽好きでビートルズ嫌いな人がいるとは思えないので
がっつり受け入れられる土壌はあったのは間違いない。
新人離れしたクオリティなのも注目。
こうなっちゃうとマンネリ化か
方向性を変えることでおかしくなるか
こじんまりするかになる可能性が高い。
老婆心ながら2枚目が不安になってしまう。
Bombay Bicycle Club
So Long See You Tomorrow
私的採点:★★★☆
ベテランらしく、凝りまくった音。
にもかかわらず、それを
押しつけがましく前面に出さず
純粋に、音楽として、心地よく鳴らそうとする姿勢が見て取れる。
肩の力を抜いて聞いて入れるが
聴きごたえもあるスルメ感。
マニアな英国人が好む感じがする作品である。
Black Keys
Turn Blue
私的採点:★★★★
デビュー盤が絶賛されたものの
個人的には、よくあるバンドのロッケン節だと思っていた。
しかし、世間的に評価が二分された
このセカンドの方は非常にしっくりくる。
サイケ感が実に心地よく
ストレートなロックをちょっと捻りました程度では
もはや満足できない中毒者にピッタリの音。
音楽を聴きこんでいる人ほど
このアルバムの重要性に気づくだろう。
悪く言えば、味の工夫をし過ぎて
舌が麻痺しちゃったバカ舌でないと
分からない味。
このアルバムが評価できるヤツは多分、狂ってる。
The Horrors
Luminous
私的採点:★★★
こちらも当初は異端児だったが
いつの間にか市民権を得たバンド。
やっぱり時代だろうか。
こうなると困るのは目新しさだったりして
そのニーズに応えようと失敗する例もあるが
このアルバムではそんな無理な感じはない。
ただ、まあ個人的な感想として
ちょっとパンチがイマイチだったかもなあ。
Sky Ferreira
Night Time My Time
私的採点:★★★
サマソニで見て、感想は
「フェイクじゃなかった」発言が多いんだけど
イマイチ、すげえって感じはなかったなあ。
まあ放送禁止用語の日本語タイトル曲はおいといて。
パフォーマンス的にも見栄えがする
感じではなかったので
このままやっていくなら
ちょっと考えないと、すぐに飽きられちゃうかもよ。
Linkin Park
Hunting Party
私的採点:★★★☆
上半期で10位にねじこんだアルバムだけに
個人的には求めてるリンキンの音だ。
変にハードに拘らなくなしてみたら
すげえハードになっちゃったけど
まあいいやっていう(笑)
もともとハードコアミクスチャーなんだから
「ジャンルにこだわらない」ことに固執し過ぎて
逆にがんじがらめになってたバンドなので
自由であることという真逆の縛りさえ取ってやれば
こういうアルバムになるんだよってことだ。
なんかあれば年間のトップ10にも残れたのに。
London Grammar
If You Wait
私的採点:★★★
LYKKE Li
I Never Learn
私的採点:★★★
Maroon5
V
私的採点:★★★
マルーンは結局デビュー盤だけがマルーンだったのか。
テイラースイフトの例しかり
売れ線であることを否定する奴は
ただのバカだと思うけど、
この路線は違うんじゃないか。
売れる曲作りというより
スポンサーの指示通りの曲作りって感じだ。
ザラッとしたマルーンが聴きたいと思うのは俺だけじゃないはず。
ただのコマーシャルバンドになり下がったなら
解散した方が良い。
SamSmith
In the Lonely hour
私的採点:★★★★☆
やたらグラミーにノミネートされてるようだ。
結果はどうなるかわからんが
まあ、グラミーが好みそうな本格派ってことで。
ディスクロージャーにボーカルで参加してたし
名前が売れてたのは多少なりとも
ブレイクの早さを助けたのかも。
アッチ系だとカミングアウトしたのも
最近の流行なのかな。
スポーツ選手だと許されないのに
アーティストだと全く抵抗なく受け入れられる不思議。
異常に上手いボーカル。
そういうのを評価するのがグラミーの使命だと思ってる感が
批評家にはあるからなあ。
ただ、その辺りを抜きにして、コイツは凄い。
アルバム全体に力がある。
アデルの時のような凄みとテクニック。
録音(アルバム)からそれが滲み出ているのが
サムの凄さだと思う。
Lo-Fang
Blue Film
私的採点:★★★☆
シャネルのNo5のCM。
最初はジェイムズブレイクかサム・スミスかと思ったが
ジャジ―な音楽はLo-Fang。
アルバム名もずばりBlueFilmとな。
ちょっと10ccくらい誇張しすぎな感もあるが
大人の音楽と言われれば
まあ許容範囲だろうか。
シャネルに抜擢されただけに
まあ、オシャレな音であるのは間違いない。
全体に落ち着いたトーンだけに夜のお供に。
Asgeir
In the Silence
私的採点:★★★★★
満点。
これによって同系統の作品だったSHONが
霞んでしまうのは必至なわけだが
FUJIでのパフォーマンスを含め
今年、最もよく聞いたアルバムになった。
振り返ればアイスランド。
シガーロスしかり、ビョークしかり、この国の音楽には
本当に驚かされる。
陰と陽。静と動。
光と影。悲しみがあるから喜びがある。
死があるから生がある。
2014年、世界的にみれば
それほど大きな作品ではないかもしれないが
個人的には満点に値する唯一のアルバムになるかもしれない。
PinkFloyd
The Endles River
私的採点:★★★★
これだけの偉業を成したバンドが
最後のアルバムと称してリリースしただけに
期待はいやがおうにも高まるばかり。
そしてあまりにもでかいスケールで鳴らされる音。
もはや、この世ではない世界をイメージして
作られた作品は、禅の世界のような
雰囲気すら感じる。
神々しく鳴らされる音。
期待に応えるピンクフロイドの最終章。
Calvin Harris
Motion
私的採点:★★★
ファレルがソロで大ブレイク。
まあ、元々NERDやネプチューンズでブレイクしてた人だけに
再びソロで出した時点で
勝利が確信できるアルバムだったんだろうけど
カルヴィンハリスの場合は、ちょっと失速気味。
一本調子のEDMじゃデビッドゲッタと同じ。
AVICiiのような新鋭が出てきたからには
王道代表として、もうちょっと捻りの効いた
アルバムを出して欲しかった。
これを求めてる人にはいいんだろうけどね。
Foofighters
SonicHighways
私的採点:★★★★
厳選された8曲。
厳選された感覚。
紛れもなく純粋な音楽。
Fooの荒々しさと緻密な計算力が同居した
見事なアルバム。
誰が聴いても満足できる作品と言えよう。
それだけに満点を与えることができなかったのが惜しいが、
これほどの作品を作り続けるバンドを
しばらくの間、日本で見てないのは寂しい。
そろそろ来日公演してくれませんかね。
Julian Casablancas
& Voidz
Tyranny
私的採点:★★★
ストロークスはLIVEが最高。
まあ、言ってしまえばアルバムで「?」でも
LIVEにいけば「!」にできるバンドである。
しかし、ジュリアンが出したこの作品は
LIVEでも厳しいんじゃないだろうか。
ちょっと変態すぎるかな。
この辺の変態さがエイフェックスツインのそれとは
一線を画していて、
ただ、変な感じにしか思えないのが痛い。
数年後に評価・・・されるかなあ。
Beck V
Beck Song Reader
私的採点:★★★
BECKが以前、楽譜でリリースしていた楽曲の
カバー?アルバム。
どのアーティストが歌ってもBECK節に聞こえるのが
やっぱり凄い。
ただ、個人的には、リリース時に
まんまやってほしかったというのはあるし、
面白い試みだったんだけど
それが、面白いだけで終わってしまったような気がするのも
ちょっぴり残念。
Vines
WickedNature
私的採点:★★★
2枚組でのリリース。
こんなに不安定なバンドがこんだけ続いてる時点で奇跡。
オーストラリアという風潮がそれを助けているのかどうかは
分からないけど、少なくともイギリスだったら
一年で解散していただろうな。
別に、某リバを言ってるわけじゃないけど。
ただ、せっかく継続して
さらに2枚組というボリュームでリリースしてるのに
作品自体に、そのクオリティがない。
ヴァインズが出てきた時は
オージー版ニルヴァーナなんて枕詞で
センセーショナルなデビューだっただけに
現在の低迷っぷりが悲しい。
BANKS
Goddess
私的採点:★★★★
決してポップではないが
このアーティストは凄いと思わせる雰囲気。
逸材である。
ダークなテイストであるにも関わらず
心地よく聞けるのは女性アーティストだからという点も
あるのかも知れない。
非常にカッコイイ作品に仕上がってると思う。
女子が目指すなら、テイラースイフトよりも
こっちの方が個人的には好みです。
THE Kooks
Listen
私的採点:★★★☆
相変わらず、一定のクオリティを保って
良い曲が数曲あるにも関わらず
すげえアルバムだなって思えないのは
彼らが優等生すぎるからだろうか。
振り幅をでかく、
思い切ったアルバムを作ってみてほしいもんだが
まあ、キャラ的にそういう感じでもないか。
でも、いきなり解散とかするのも
この辺のバンドのパターンなんで要注意。
くるり
THE PIER
私的採点:★★★★
近年のくるりの中では良い出来だと思う。
迷走、というか、ぶらぶらしながら
音を鳴らすのがくるりなんだから
別に、過去の作品と比べて、
どうこう言うのはおかしいのだが、
要は、好きな感じか嫌いな感じかってだけだ。
単純に楽器が増えて幅が広がったってのもあるし
いろいろやりながら行くっていうのを
言い訳もすることもなく
だらだらやっている。
そんな感じが好きだ。
だから、このアルバムは良い出来だと思った。
APHEX TWIN
Syro
私的採点:★★★★
孤高の狂気。
前作から十数年経っても一向に新しさが消えない。
唯一無二の存在。
テクノロジーが進化して
同じような音を作る技術が一般に浸透しても
オリジナルであるエイフェックスツインには敵わない。
音の洪水。
断続的に飛び込んでくる無音地帯。
脳味噌を揺する0と1。
やはり、この男だけは特別である。
世界中がそれを再認識したアルバム。
FKA twigs
LP1
私的採点:★★★☆
まずジャケからして凄い。
どこの国の、どんな音だか、全く予想できない。
twi
ウルフルズ
ONE MIND
s
私的採点:★★★★
i
Taylor Swift
1989
私的採点:★★★☆
世界中で賛否両論出てるアルバム。
往年のテイラーファンには、ポップに魂を売ったと言われ
新規ファンには、本格派なのに受け入れやすい、と。
個人的にはテイラースイフトだからこうあるべきとか
そういう思い入れも無いので
すんなり受け入れられはしたものの、
過去の作品よりも上かという単純な問いには
新境地でレベルアップした、とは思ってはいない。
ただ「今こんな感じ」というアルバムなんだから
非常に良いんじゃないだろうか、と思う。
U2
Song of Innocence
私的採点:★★★★
iTunesで無料配布されたアルバムとして
当然、世界中が喜んでくれるものと思っていた。
Appleはもちろん、世界中の多くのロックファンならそう思う。
だって、U2の新譜。
それも、クオリティは非常に高い。
往年の雰囲気を残しつつ、最先端のテイストで
誰も抗えないアルバムである。
だが、時代が、国境が
これほど世界とは隔たりがあるのだという現実を
我々は甘く見ていたのだろう。
日本という国の若者は
ワンオクとスティービーワンダーの違いも知らない
残念な音楽偏差値であることを
知らしめてしまった国である。
U2も知らず、音楽も分からない。
ある意味、ジャングルの奥地に住む人々に近いレベル。
それでもU2が世界最高のアルバムを生み出していたら
そんなレベルの連中にも受け入れられたはず。
一定のクオリティが逆に切ないアルバムとなった。
St.Vincent
S/T
私的採点:★★★★
FLYING LOTUS
You're Dead!
私的採点:★★★★
これがエイフェックスツイン チルドレンか。
ブラックミュージックからの変態的電子音。
これまでのスムースなセンスにジャズを入れ込んだって
言ってるけど、ジャズはあくまでも全体の流れであって
ホントにぶっこんでるのは狂気なわけで。
直接的にエイフェックスツインのフォロワーを
公言しているわけじゃないにしても
2014年に、この両者がアルバムを出したというのは
打ち込み系のファンには堪らないことだったであろう。
そして、フライングロータスの出来が良かったという点は
非常に喜ばしい。
タイトルはケンシロウかよ!と突っ込みたくなる作品だが、
北斗神券のごとく打ち込まれる音の連打に
殺されそうになった作品。