フェスだというのに、いつもよりも遅めの起床。
シャワーを浴びて、荷物を車に放り込む。
待ち合わせの新宿に向かう為、都合80kmくらいは無駄な時間を過ごすハメになるのだが、まあそこはそれとしよう。
ツレと合流したが、このガキは今、まさに新宿で買ったバッグに上着を入れている。
手荷物もツタヤに行くくらいの量である。
時間は昼の12:00。普通に考えれば3時間〜で現着の予定。
しかし、通信機能付きのナビくんは17:30という脅威の安全策をたたき出す。
一般道経由ではないことを確認し、オンラインの渋滞予測をチェック。
うーむ、どうも土日1000円の中央道はハンパないようだ。
しかたなく、長野方面に車を走らせる。
渋滞予測の通り、所々で渋滞発生。
うーむ、勘弁して欲しい。
天気は、好調。それぐらいが救いか。
昼飯がてら、談合坂SAへ。
上りは豪華なのに、下りがどうしようもない談合坂。
工事中でリニューアル予定だが、なんでこんなにショボイのか。
しかも、大混雑中で、食券を買ってから、うどん一つに30分。
何故かツレのヒレ肉丼は、5分で出た。
オレがバイトリーダーだったらぶっとばしてる。
みんな、麺類のコーナーでぶーぶー言い始め、キャンセル祭が発生。
銀行の取り付け騒ぎってこんな感じか。
小休止を入れて、長野へ。
・・・・・・。
・・・・・・。
遠い。
東京から300km。
しかも高速降りてから40km近く、山道。
だいぶうざい。
モノっすごくダルイ状況で会場に着いたのは16:00。
メシで30分くらい押したのに、この到着時間。
通信機能が付いているナビもたいしたことはない。
徐々に帳尻を合わせていく作戦で乗り切られてしまった。
会場に入ると、車を会場入り口と逆方向の山に停めさせられる。
臨時駐車場よりも遠いんじゃなかろうか。
もうちょい早く着けば、下に停めることができたようだ。

ちなみに警備員はみんな、異常に色が黒かった。
日焼けというレベルではなく、もはやDNAが違う気がした。
車を停めて、インドア派出場。
まず、キャリーに荷物を縛り付けてみる。
とにかく縛った。どSで縛った。
なんかグラグラするが、格好だけはすっかりアウトドアの達人。
麻っぽい素材の服も影響したか。
会場までは割と長めの距離。1kmくらいはあったかも知れない。
会場の入り口では荷物チェックとリストバンド交換。
荷物チェックが何故か外人で、荷物に触りもせず
「ビン、ハイッテル?」
「はいってない」
「OK」
・・・・・・・ヒドイ。今まで、これほずさんな荷物チェックにあったことはない。
厳しい荷物チェックは腹が立つが、これほどルーズだと不安になる。
リストバンドは紙製のリストバンド。
金です。光っとります。

こだまの森につくと、いきなりテントの群。
ここがテントエリアなのか?
もうちょっと先へ進むと、駐車場っぽいエリアが見えてきた。
どうやらここが特設ステージのようだ。
ステージの奥にはトイレエリア。

さらに奥が本当のテントエリアの様子。
道路を挟んで左手の丘の上が野外音楽堂ステージだ。
とりあえず全体像を理解したので、テントエリアで、スペースを探す。
どうにも、芝生の気持ち良さそうなエリアはいっぱいだ。

都内の住宅事情よりシビアなタイコクラブ。
ふと目を移すと、フェンスで囲われた土のグラウンドエリアがまだ空いている。

雨が降ると、悲惨なことになりそうだが、
もはやサブプライムローンで借りてでも、早めに家を建てねばならない。
インドア派らしく、ネット通販で購入したテントを開きはじめる。
まずは、ヌンチャクみたいな構造の骨組みを組み立ててみた。

テントの本体を開いて骨組みを通す。
おお、いい感じだ。
固定する棒をハンマーで叩く。
当然、このハンマーもアマゾンで購入した。

叩く・・・叩く・・・・・・曲がった。
簡単に曲がる。
仕方ないので、当初の予定を変更してU字に曲げて押し込むことに。
臨機応変さがアウトドアの醍醐味だ。

フタをかぶせてできあがり。
おお、以外にも形になってるぢゃねえか。
テントなんて簡単なもんだ。
三匹の子豚だったら、絶対に吹き飛ばされそうな貧相な家を建てて満足。
家ができたので、安心して散策に出掛ける。

丘を登ると滑り台を発見。
みんな楽しそうに降りてくる。
どうやら、この丘にもテントを張っていいみたいだが、ここまで荷物をもって上がるのは
つらいんじゃないだろうか。
でも、なんとなく茂みのモヤもあって一番キャンプっぽい雰囲気。

丘を登ると、クボタタケシが回してる。
「風になりたい」から「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」まで
なんて分かりやすい選曲だ。

この空間は、まさにフェス。
いやあ、開放感が一気に押し寄せてきた。

肉とカクテルでさらに幸せな感じに。
日も傾いてきて、良い感じだ。
と、なんか目の前で髪を切られ始める男発見。
????。
なんかファンデーションも塗ってもらってる。
????。
・・・ああ、なんかのモデルさんか。
「あれって、森山なんとかじゃないスカ?」と言うので、よ〜く見てみると
たしかにTVで見たことある。
そんなことしてる間に、なんか、俺らが座ってる周りをスタッフが取り囲む。
「本番いきまーす」
・・・・え?
なんか、勝手にフェスのシーンの一部に組み込まれてんですけど。
モテキか。モテキの撮影か。
フジロックのシーンのつもりか。

あっちが撮ってきたので、こっちも撮ってやった。
でも、バックミュージックが在日ファンクなんですけどいいんでしょうかね?
在日を聞いてる外人の背中には、味のある文字が。

うーむ。深い。
下のほうも気になるので、丘をおりて特設をチラ見。

特設ステージは基本的にDJが回すクラブモードみたい。
特設ステージの脇にはアスレチック。
中でも、ロープでできた山は大人気。
下で誰かが甲高い声を上げて跳ね始めると、一気にテンションMAX。
上にいるヤツは、大騒ぎ。

うーん。子供に還った感じがする。
遊べよ大人。

だいぶ日が落ちて、なんか絵になる写真が取れた。
野外音楽堂の方がフェスっぽい雰囲気なので、上に戻ることに。
夕闇が迫る中、Maia Hirasawa。

聞いたことないかと思ってたら、あ〜、なんか化粧品のCMで流れてたかも。
片言の日本語だったけど、かなりいい感じ。
ピースフルだし、喝采を浴びていました。
完全に日が落ちて、徐々に寒くなってきた。
『そんな装備で大丈夫か』状態なので、一旦下に戻る。
昼間はこんな感じだったキャンプファイヤーが燃える特設ステージ入り口。

自由だね。
ここで、映像と音楽のコラボレーションが魅力のDam-Funk。
おおぅ・・・。

これは、なかなか引き込まれる。
単調なんだけど、なんだか目が離せない。
ホントに、時間の感覚を忘れてしまった。
いつの間にやら22:00。
メシを食うのも忘れていたので、フードエリアでパエリアを買う。

調子に乗って大好きな五平餅もプラス。
・・・よく考えたら、コメにコメの組合せじゃねえか。
味は・・・ふむ、中々いけるね。
腹ごなしにショップも散策。

いや〜オーガニックなショップばかりだねえ。日本て国はアジアだねえ〜。
腹も膨れて、いよいよ夜本番。
ここからが真のTaicoClubなのです。
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