2006 FIFA WORLD CUP

1 / 2 / 3 / 4

BEST 4



2回線勝ち上がり予想チーム(開催前のものなので既に敗退あり)
イタリア、アルゼンチン
イタリア、
準決勝
ドイツ 0-2
(延長)
イタリア
ポルトガル フランス


7/4(水)ドイツvsイタリア
・・・帰ってきたのが12時近くだったので、慌てて寝て、4時に起きて見たんだけど、眠さピークなので集中できない。
W杯には本当に睡眠時間を奪われてるわ。でも、これだけの好カードが準決勝であることはそうそうない。ガンバレ俺!
ドイツはフリンクスがアルゼンチン戦後に揉めたらしく、出場停止。


7/5(木)ポルトガルvsフランス
今日は早めに上がれたので、10時に仮眠が取れました。そんで相変わらず4時に起きて見てます。
今日から決勝の日まで広島出張なので、リアルタイムで準決勝レビューしとかないと、UPできないからね。
イタリア戦のレビューを書いてる余裕がないので、帰ってきたらだな。みなさんヨロシコ。
さて今日の試合、フィーゴとジダン、世界を彩った2大スターの代表ラストマッチと思われ、かなり燃える。
出場停止も解かれ、お互いフルメンバーでの対決。開始直後はフランスの方が、ややポゼッションで有利な模様。
中盤のマケレレ、ヴィエラのフィルターがしっかりかかってるので、デコ、フィーゴ、C・ロナウドまで回らない。
逆にジダンを中心に小気味よく、ボールを回すフランス。シャンパンはかつての勢いを完全に取り戻した模様。
ポルトガルはC・ロナウド、フィーゴがポジションチェンジを頻繁に行い、低めの位置からもらいにくることで突破を図る。
基本的に、この2人に渡れば、フランスはラインを若干下げざる終えず、逆にポルトガルも下がったフランスを崩せず
リトリートか、ミドルシュートになってしまう。マニシェ、デコとミドルの得意な選手もいるだけにいつか決めるかも知れない。
そんな感じで、ポルトガルにポゼッションが移り始めた。前半も半ばを過ぎ、ジダンに後ろからのタックル。しかしノーファウル。
ちょっとだけエキサイトする両チーム。その数分後、エリア内でカニバサミっぽいR・カルバリョのタックルにアンリがかかる。
今度は高らかに笛がなる。PK!!それほど危険なタックルではないが、ファウルはファウルで取ったみたい。
キッカーはジダン。リカルド反応するも、ボールに届くことはなく、フランス先制。意外な形で前半に得点が入った。
その直後に、ポルトガルの攻撃。サイドからのクロスに飛び込むパウレタが倒される。こっちはお咎めなし。猛然と抗議する
ポルトガル陣営。しかし、認められることはない。その後もポルトガルが攻め立てる。C・ロナウドは中に切れ込むようになり、
ミドルに、サイドクロス。バルデスは大忙しになってきた。なんとか前半を凌ぎきった。
後半、どうやらハーフタイムで修正ができたのか、開始直後からアンリ、リベリがかなりきわどいシュートを連発。フランス優勢。
ポルトガルは若干カウンター気味の展開に。それでもパウレタが、エリア内でスペースを得て、絶好機を作るなど、悪くない。
ミゲルが倒されて・・・ノーファウル。ちょっとフランスよりの判定が続く。結局ミゲルが負傷交代。少々険悪な後半。
懸念されたポルトガルの荒れ試合だが、試合巧者フランスのせいか、決勝を意識した場合の警告を意識してか、それほど
ラフなプレーはでない。時間だけが過ぎていく。ポルトガルはサイド、中央と巧みに使い、フランスゴールに襲い掛かる。
バルデスの跳ね返りをヘッド。しかし、力なく、阻まれる。フランスの壁が高さを増し、ジダンも引き気味に。アンリを下げ、サハ。
決勝を意識し始めるフランス。残り時間は5分・・・・・・。フランス国歌が流れ始める。
CKにリカルドも上がる。押し込むポルトガル。リカルドのセンタリング(笑)。跳ね返される。
そして最後のプレー。スルー。抜けた。
オフサイド・・・・・。ゲームセット。エメ・ジャケも拍手。フランスが決勝へ。決勝戦はユーロ2000の再現となった。





Final

優勝予想チーム(開催前のものなので既に敗退あり)
アルゼンチン
決勝戦
イタリア 1-1
○PK×
フランス


7/9(日)イタリアvsフランス
決勝戦の予想は互角。そしてユーロ2000のリベンジマッチ。終了間際のハンド判定や逆転ゴール。
イタリアはその雪辱を晴らせるか。ジダンはマラドーナ、ペレの高みまで上り詰めるのか。W杯、最高潮。
そして今回も初優勝国が現れなかったことにW杯の恐ろしさを感じる。
今日は新幹線の中で仮眠をとったのでハードスケジュールながらも眠気は低い。こっちの体調は万全だ。
スタメン発表、イタリアはデ・ロッシを戻さず。ネスタは戻れず。調子のいいグロッソ、ザンブロッタは据え置き。
基本的に勝ったチームはいじらないのが鉄則だ。ピッポ、アレックスは出番があるか。
フランスも勝ち上がってきたメンバー。リベリーもようやく世界に認めてもらえる存在になった。
ベンチの方はイタリアが強いカードを持っているが、ピッチ上は互角か。
高らかにFIFAアンセムと国家が鳴り響き、今、運命の瞬間。せっかくなので8で見ます。
開始早々、アンリがカンナバーロに接触。大したことのない当たりに見えたが、アンリはイッっちゃってる様子。
脳震盪を起こしたようだ。頭は怖いんだよな。いきなりのハプニング。
直後、マルーダの抜け出しにマテラッツィがレイト気味にアタック。とっさに足を引いたが判定はファウル。PK!!
審判の判定はナーバスな模様。ジダンがループ気味にバーに当てて叩きつけるようなシュート。ラインを割った。
あまりにも早い先制点。イタリアは動きが固い。つーかマテラッツィは元々動きが遅い。何にしてもジダンが
伝説に1歩近づいた。試合展開は、意識のし過ぎか、ファウルが多い。若干イタリアが攻勢、フランスが守勢。
そして19分、CKからマテラッツィ!完全に高さで上回り、ヘッドを突き刺した!!同点弾!これでさっきのプレイも
帳消しにする1点だ。面白い試合になった。ジダンの動きは中々キレてる。期待できるゲームだ。
ただ、やっぱちょっと荒れてる。しかも審判、ファウルを何故か流すようになってきた。27分、先ほどのリピートの様
なCK。またもマテラッツィ。今回はDFの足で阻まれた。おしい。今度はドリブル突破を図る。跳ね返された。
そしてCK。今度はトニ!惜しくもバーを叩く。イタリアは今日も攻める。中盤のフィルターでジダンを潰し、カウンター。
この方法でポゼッションはイタリアがリード。完全包囲のジダンも1タッチでリベリーに繋ぐが追いつかれ、詰められる。
コーナー狙いの動きすら、読まれているようで、カットされた。なんだかんだでイタリアのカットはうまい。
割とフィジカルな展開で前半終了。若干イタリアのほうが優勢な状況。追いついたし。
後半、アンリが復活。ガンガン攻めてくる。イタリアはカンナバーロが獅子奮迅の働き。一人でいつまで凌げるか。
危ないスライディングもあり、2本目のPKを献上してもおかしくない。攻め込まれるイタリア。
だが、アクシデント発生。ヴィエラが負傷。交代してしまった。イタリアも交代。ついに消えていたトッティを下げた。
デ・ロッシ投入・・・と、ゴーール!!!!あーーーーオフサイド!?トニのヘッドは認められず。
逆にまたもフランスはアンリ。エリア内で1対1に。打ってきたが、ブッフォンがとめた。すげえな。
両チーム、中盤が込んできて、最終ラインと前線に運ぶ試合展開。崩しにかかるフランスと、1発に掛けるイタリア。
1進1退の攻防である。後半30分が過ぎても均衡は破れない。ピルロのFKもそれを破るまでの精度はなかった。
後半35分、肩を痛めたジダンだが、なんとか復帰。イタリアもアレックスが入った。
その後、延長を望んだわけではなかろうが、45分まであっという間に過ぎてしまった。
延長前半、アンリのスーパードリブル、リベリの流れも外れ、トレゼゲが入った。途中で入る選手も、スタートから
いる選手も運動量は落ちていない。そして13分、ジダン、サニョル、ジダンのヘッドーー!ブッフォン止めたー!!!
このシーンはミラクル。このGKから点を取ることは不可能なのか?延長前半終了。ジダンがちょっと笑ってる。
最後のゲームの最後の瞬間を楽しんでいる様子。ブッフォンも気合が入ってる。残り15分どうなるか。
最後のカードはアンリを下げてウィルトール投入の指示。そして残念なシーンが流れた。マテラッツィに対し、ジダンが
頭突き。逃れようのないレッドカード。こんな形で現役を終えてしまうなんて。後味が悪い空気で優勝できるのか。
ジダンは時折、信じられないほどキレる事があったが、数分前の、あの笑顔から、この日、この時に起こすなんて。
会場は口笛合戦。悪かったのは誰なのか・・・。それよりも、ジダンの最後があのプレーだった事実は消えない。
誰もがこのショックを消せぬまま、後半が終わってしまった。PK戦・・・・これも少し残念な展開だ。
世界一のプレッシャーの中、ピルロ、ウィルトールが決める。そして悪者マテラッツィが決めて、トレゼゲ。
バーを叩き、ラインの外へ。デ・ロッシが淡々と決めて、アビダルも続く。アレックスが堂々と決めた。イタリアの悲劇の
ヒーローはもう十分だ。これで外せばゲームセット。サニョルが決めた。終わらせない。しかし、決めたら勝ちのイタリア。
ここでこれまで何度もイタリアを救ったグロッソ。・・・・・・・・ボールはゴールに突き刺さった。
イタリアが世界一の栄冠に・・・とうとう返り咲いた。思えば、ジダンがうつむきながらカップの脇を過ぎていった時、結末
は決まってしまったのかも知れない。世界一番偉大なプレーヤーになるはずだった男が敗れた相手は誰だったのか・・・。
カモラネージの断髪式が始まり、喜びの輪が広がる。暗い話題の多かったカルチョに注がれた歓喜の瞬間である。
表彰式は口笛と拍手の入り混じる展開になってしまったが、カンナバーロがワールドカップを掲げ、終わりを告げる。
どうしても勝てなかったイタリア。トッティも絶対的なスターでなくなってしまった今大会、全員で勝ち取ったカップ。
カルチョ復権の為に捧げてほしい。






Japan  2敗1分 総得点2 総失点7が残したもの

マスコミは4年前から知っていた。監督経験のないジーコが不安要素であることを。サポーターも、関係者も本人たちも知っていた。
「ジーコの采配が勝利を呼んだ」・・・少し精通している人間であれば試合を分けた好采配がどんなものか
キチンと意図を明確に持って放たれた作戦が効率的に作用したかどうか、わかる筈だ。それを知りつつジーコに日本代表を託した。

言って見れば、アジアカップを獲ったのも、予選を突破したのも選手が実力をつけた証拠。
ガチガチにシステマチックにならずとも、名将の力を借りずとも、そこまでの国にはなっていたのである。

結論を言おう。
今大会の結果は妥当であり、そして全てを捉えるならポジティブな要素も少なくない。ということだ。

まず、選手の実力。圧倒的な存在感(1流クラブの主力)の選手はいない。ネームバリューで予選リーグはNG。そして前述した監督の能力、戦略も並以下。
加えて、今回意外なほど力を見せ付けた、W杯での国の格、歴史。これはもう赤子に等しい。

負けるべくして負けたわけである。親善試合の結果など大して意味は無いのである。

そして、最も重要なことは「日本ほど急激に力をつけた国はない」という自覚と「予選突破が当たり前」になってこれた誇りが生まれていたこと。
この敗戦を悪く捉え、「謙虚に行こう」などと思ってはいけない。「驕り」が生まれるほどの環境を作り出している。
方向性には間違いはないのだ。敗戦は血となり、肉となるだろう。

そして中田の引退。これについては、本人がやる気がなくなったのであれば、皮肉ではなく早々とピッチを去るべきだ。と思っている。
確かに実力的には日本で頭ひとつ抜けていたが、気持ちが抜けた状態の選手であればいない方が良い。
恐らく、「転職しよう」と思う人の感覚と同じなので、今後も特に肯定も否定もするようなネタではない。

そして後任の監督人事。
オシム。その一言が出たときに、ある一部のファンからは「だからオシムにしろって言ったじゃないか」という声が出ただろう。
キャプテンが本当に口を滑らせたのか、意図的だったかは定かではないが、概ね好意的に受け止められている。個人的には疑問符が拭えない人事だ。
理由は簡単。オシムは育成にかけては世界でも指折りの監督である。しかし、クラブではなく、試合の数日前に召集された、
ある程度型にはまってしまった選手たちを組み合わせ、その場限りの采配を振るう代表監督という立場はどうだろう。勝手知ったるユーゴの時ではあるまいし。
代表監督に、W杯に「今日は負けたほうが勉強になることが多かった」なんて台詞は通じない。
育ててもいない選手をかき集め、勝つのだ。オシムの今後に一抹の不安を掲げ、応援したい。

日本のサッカー界は今後どうなるか。
間違いなく明るいとは思っている。93年の「サッカーバブル」から数年。Jの試合放送こそ少なくなったが「フットボールマニア」
が増えたことは間違いない。アカデミーや経営方針は後退はしていない。
いずれ、強国と呼ばれるその日は遠くないはずだ。がんばってほしい。



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