    
EURO 2008 |
GROUP LEGUE
いよいよ本日、EURO2008が開幕。
開幕前に、各国の状況を整理しておこう。
まず、イタリアがカンナバーロを負傷で失った。手術に踏み切り、EUROは絶望。リーガの開幕を目指す。
しかし、FWではセリエ得点王になるほどの爆発を見せたデルピエロが復帰。
そしてチェコはロシツキを欠いた上、ネドベドの合意も得られず。大幅戦力ダウン。
スウェーデンはラーションが復帰。スペインはラウールが落選。各国、開幕前に戦力の変化があり、結果に大きな影響が出るものと思われる。
さて・・・・、ここで毎回当たることのない予想を一つ。
4年前のギリシャの優勝は当てるほうが難しかったが、今回、同じことが起こる可能性は0に近い。
チェコやオランダのような名勝負を生む国も最終的に優勝にたどり着くまでには至らないケースが多い。
ポルトガルとオランダは好勝負を見せてくれるチームの予感。そんなわけで疲労の度合いも激しくなるのでは?と予想。
実はすんなり進めば組み合わせ的に有利なドイツ。激戦を「負けない力」で乗り越えられるフランス。
この2チームが勝ち残る気がする。
そして優勝予想は・・・ドイツ! 久々に本気でドイツを優勝候補に推せる大会なもんで。ちょっと調子にのってみました。
としてみましたが・・・果たしてどうなるでしょう?
開幕まで、あと数分・・・・。
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A組 |
ス |
チ |
ポ |
ト |
スイス |
|
× |
○ |
× |
チェコ |
○ |
|
× |
× |
ポルトガル |
× |
○ |
|
○ |
トルコ |
○ |
○ |
× |
|
|
予選A組はダークホース揃いの組となった。
実力的にポルトガルA-、チェコB+といった所。
優勝の芽はあるものの主力が出場停止になれば
ツライ。 |
6/7 Aグループ
開幕戦
スイス0−1チェコ
開催国スイスが、チェコと対決。スイスらしく美しいセレモニーの元、開幕。運営面での心配はゼロです。スタジアムは赤一色。完全スイスホーム。
力は落ちたとはいえ、4年前は優勝候補のチェコ。ゴール前には世界3大GKのツェホがそびえる。(ブッフォン、カシージャス)
開始直後はチェコの優勢に見えたものの、序盤はスイスがポゼッションで優位に。ピッチは、ややスリッピーな様子。
スイスの右サイド、ラツィオのベーラミがいい動きを見せる。SBからSHに上がって安定感が増した。
両チーム、中盤のフィルターが厚いのでサイドに頼りがちに。中々ペナルティエリアにボールが入らない。と、そこへカウンター一閃。
フレイのシュートをツェホがセーブ。役者が違う。
段々と激しさが増してきた。故障明け、復帰のフレイ、グリゲラと接触。腿の接触だが、膝にダメージが
残るような倒れ方。ちょっと心配。表情から察すると、やばい。開催国のエースが開幕戦でリタイアか。
泣きながら膝に氷を巻き、ピッチを去るフレイ。いい動きをしていただけに・・・。
前半終了。0-0。
突如、エースを失った開催国。ハーフタイムの間にフレイの交代要員が変わったらしく、ハカン・ヤキンが
投入。国内リーグでは得点王。相変わらず、両者無得点。スイスのほうが押し込むシーンは多い。
チェコはコラーをチェンジ。しかし、みんないつからコラーをコレルと呼ぶようにしたのだろう。
松葉杖をつき、帰ってきたフレイ。どうやらEUROで再びプレーするのは難しそうだ。
コラーが下がり、チェコが動きを重視する展開に。ゴール前に詰めたボールを返される。
そこへ、頭で押し戻されたボールにコラーと替わったスベルコス。上手くオフサイドをかわした動きでゴール!!ついに先制。
チェコサポーターも赤だったようで、わかんなかったが、それなりに居たんですね。
0-1。後半34分。逆襲のスイス。わずかなスペースでバルネッタの鋭いシュート。
ツェホのセーブに阻まれる。そこへフォンランテン。なんとバーを叩く。攻めるしかないスイス。自陣に引くチェコ。終了の笛も近い。
徹底的に開き直ったチェコの壁をスイスは崩せない。全体的には五分。むしろ、ややスイス有利の展開で、開催国は緒戦を落とした。
ポルトガル2−0トルコ
前回、ホームで準優勝の屈辱を味わったポルトガル。4年前、本物の証明をしたC・ロナウドは、すでに世界1のフットボーラー。フィーゴの引退は全く影響なし。
逆サイドにはナニではなく、シモン。カレスマも控え。サイドはポルトガル最大の武器だ。そして中央にはデコが構える。悩めるFWにはポスチガではなくN・ゴメス。
ポゼッションは当然ながらポルトガル。C・ロナウドは当然マークされるも、ウイングプレーヤー。ボールを貰うのは容易なポジションだ。動きは悪くない。
しかし、最初のチャンスはトルコ。ニハト、エムレがキープしたボールをゴール前に。微妙にタイミングがはずれ、GKが飛びつく。危ない。
17分。ショートコーナーからクロス。頭で合わせる、ブラジルからポルトガルに帰化したペペ!ゴール!!しかし、オフサイド。VTRで見ると、たしかにオフサイド。
組み立ては完璧だっただけに惜しい。そして37分。少し遠い位置からのFK。狙う気満々のC・ロナウド。逃げるような早いボール。ワンバウンドでGKが指に触れる。
惜しくもポスト。触れなければ入っていた。そして前半終了。0-0。
後半、相変わらずニハトに手を焼くポルトガル。危うくPKというところにカウンター。逆にシモンが倒され、PKが取れそうなシーンで、N・ゴメス打つ!しかしポスト。
アドバンテージ見たのでPKは無し。もったいない。ポルトガルは押し込みながら点が取れない嫌な展開。トルコの攻撃も気が抜けない。
そん中、後半17分。中盤でインターセプトしたペペ。ドリブルで上がる。ヌーノ・ゴメスにパス。咄嗟の1,2。後ろから滑り込むも、すでにペペはシュート後。
ボールはゴールに吸い込まれ、ついにポルトガルが先制。1-0。N・ゴメスはいい動き。ゴールは割れないものの、バーを叩くヘッド。
そんなゴメスが交代。ナニが入り、中央はC・ロナウド。動きでかく乱か。というより、ボール回しを上手くできるようにした模様。スキあらば作戦とみた。
44分、引き気味のポルトガルにトルコのクロス。フリーのトゥンジャイ!空振り!惜しい。ここでデコがお役御免。ベンチに下がる。
C・ロナウドがサイドを切り裂き、中央、フリーのモウチーニョ。若干受け渡しに手間取り一回転。GK飛び出す。しかし右にはどフリーのモウレレス。
上手く渡して、無人のゴールにダメ押し!2点目!!倒れこむトルコ。直後にホイッスル。2-0で幕を閉じた。
6/11 Aグループ2
チェコ1-3ポルトガル
勝者同士の対決。勝ったほうが勝ち抜けに王手をかける。4年前なら両チーム押せ押せのチーム。現在はチェコがチーム力でやや見劣りしてしまう。
未だ波乱らしい波乱のないEURO2008。果たして結果は?いよいよキックオフ。チェコが赤、ポルトガルが白のユニフォーム。逆じゃねえかと思うんだが・・・。
C・ロナウドには2人〜3人のマークがつく。シモンも囲まれ、チェコはポルトガルのサイドアタック対策をしてきた模様。しかし・・・C・ロナウド、サイドが苦しいとみるや
中央へ切れ込みN・ゴメスへ。アタッカーというよりクサビ役のCF、N・ゴメスはきっちり1,2。シザースしながら受け取るC・ロナウド。飛び出すツェホ。
ロナウドが倒されるも、ボールはデコの元へ。さらに追いすがるツェホだが、強引に押し込まれ、デコのゴール!開始10分でポルトガルが先制してしまった。
諦めないのがチェコの代名詞。ボールを奪ってから縦への突破が多くなり、ポルトガル陣内での時間帯が多くなる。チェコ、シオンコのドリブルからバロシュへ。合わない。
しかしCK。チャンスを作ったシオンコがヘッド。ゴール!同点弾!1-1。時間は、まだ18分。見ごたえのある試合になってきた。C・ロナウドは、5人に囲まれても打つ。
先制して守勢に傾きかけたポルトガルが、また攻めの姿勢に。いい傾向です。チェコはエリア内で割とスペースをもらえてる。ポルトガル、ゴール前DFあまくねえか?
試合はヒートアップしてきて、イエローが何枚か出される。前半終盤はポルトガル攻める。チェコはバロシュとシオンコが二人でがんばって攻めてる感じ。
両チーム、後半も得点の期待をさせる展開で前半終了。後半に入ってもバロシュとシオンコは好調。ポルトガルDFを脅かす。ポルトガルはシモンが裏へ裏へ。
しかし、ツェホが立ちふさがり、芽を潰されてしまう。ツェホの壁を破るには早い攻撃が必要。デコが右サイドに大きく振り、クイックで戻す・・・
1瞬溜めて、早いグラウンダー。
そこへ走りこんだのはエース!C・ロナウドが思い切り振りぬき、速いボールがツェホの壁を破る!ポルトガル突きはなす。1-2。
先ほどの反省からか、攻め気を保つポルトガル。が、チェコが攻撃に人数を裂いてきた。攻め気はあるものの、守備に人数をかける必要がある。
後半27分、ガラセクに替えてヤン・コラー。パワープレイか。ポルトガルもモウチーニョに変えてF・メイラ。コラー対策。タッパで負けない。
N・ゴメスが下がり、ウーゴ・アウメイダ。シモンに代わりカレスマ。時間は35分。今日のコラーはポスト。自分で決めるというより、
落として周りの機動力のある選手で勝負。コラーにDFが引っ張られた所に、シオンコで勝負。GKリカルド掻きだす。
ナイスセーブ。コラーがいるとクロスが怖い。替わって入ったカレスマ。スローインの際に
スコラーリに腕を捕まれ「前にいろ」と指示される。前にいるだけで、チェコDFが上がってこれないからだろう。残り時間も無くなり、チェコは放り込み作戦。
ポルトガル冷や汗もののカバー。単純だが徹底されると怖い。チェコは必死。なだれ攻撃。接触があったがファウルなし。そこへカウンター。オフサイドなし。
C・ロナウドは、どフリー。ツェホを引き付けて・・・カレスマへ。カレスマ流し込みダメ押し。勝負あり。試合終了。2点差は、出来すぎの拮抗した勝負だった。
スイス1-2トルコ
事前の試合でポルトガルがチェコを下した。これで意味することは、仮にスイスが敗れることがあれば、最初の勝ち抜けと予選敗退国が決定するということだ。
開幕戦でエースを失ったスイス。試合は落ち着いた立ち上がりながら、気迫が感じられる。前半12分。突如、スコールが降り始める。恐ろしい勢いだ。
雨の話題でWOWOW解説、日韓W杯のトルコ戦の話を始めた。あの日のことはあんまり思い出したくない。ビショビショに濡れながら、声を上げた2002年。
誰もがうなだれて街を歩き、雨で一層惨めさが増した。トルコを食ってやる!と買ったトルコ風アイスは、恐ろしく口に合わず、2重で負けた気がした・・・あの寒い夏の日。
思い出した途端、開催国にがんばってほしいという気がしてきた。トルコ負けねえかな。雨は一向にやむ気配なし。これだけの豪雨も珍しい。
明らかにピッチは重くなり、蹴られたボールの弾道にも影響が出る。スイスは雨を生かそうとミドルや放り込みを慣行。悪くない。
ピッチが滑るということもあり、接触プレーが多くなる。28分、トルコがギリギリエリアの外で得たFKにヘッド!惜しくもポスト。ユニフォームが破れるほどの激戦。
センデロスからの縦パス。オフサイドじゃねえかというボールだが、ギリギリオンサイド。慌てて飛び出るトルコGK。見透かしたようにグラウンダーのパス。
ハカンヤキンの目の前は水たまり状態。ボールはそこでピタッと止まり、ハカンヤキンが蹴りこんで先制!!スイスが初得点!1-0。雨は収まらず、スライディングで
水しぶきが起こるピッチ状態。先制点と同じようなクロスから、再びハカンヤキン。惜しくも外した。少しだけ雨が弱くなったところで前半終了。1-0。
後半に入る頃には雨はやんだ模様。しかし、ピッチは水浸し。後半10分。水はけがいいのか、乾いてきたピッチ。それと共にパスサッカーができるように。
トルコのロングクロス。団子状態でゴール前に走りこむ一団の頭に。触ったのはトルコFWセミフ。そしてボールはスイスゴールに。同点弾。
追いつかれたスイスも気持ちを切り替え、攻めあがる。数的有利のカウンター。中央へ。左にフリーのフォンランテン。しかしパスは右に。これでスペース潰され失敗。
あそこはパス左でしょう。トルコも負けていない。同点にしたことで選手たちも焦りが消え、良い表情に。後半38分。またも数的有利でカウンター。今度は間違えない。
しかし、ラストシュートにトルコGKヴォルカン!ビッグセーブ。攻めるスイス。逃げるトルコ。時間はロスタイム。逃げていたはずのトルコ。ふいにドリブルで持ち込みミドル!
強めに振りぬかれたシュートはDFに当たり、スイスGKの上を抜けてゴールに突き刺さる。静まり返る中、一角だけ大騒ぎのスタジアム。そして笛。1-2。
一番最初に姿を消したのは開催国、スイスだった。WOWOWのアナウンサー「スイスはこれで予選突破難しくなった」って・・・どう計算してもスイスの勝ちぬけは
もう無いんですよ。逆に勝ちぬけが決まったポルトガル。主力を温存させるもよし、Bグループの順位を予想して合わせるもよし。
チェコとトルコのガチンコバトルは目が離せなくなった。
6/15 Aグループ最終戦
トルコ3-2チェコ
本来ならポルトガル-スイス戦を先に書く所だが、残念ながらあっちは消化試合なので。ポルトガルもドイツが2位の可能性を見越して負けるかも。(負けても1位か?)
いずれにしてもアツいのはこっち。ロシツキーがいればチェコの優位は動かなかったはずだが、今回は非常に予想しづらい戦力差。特にトルコは前節終了直前に勝ち越し
といういい勝ち方をしただけに。開始直後からチェコが押す。トルコもキープはできるのだが、形にならない攻撃の展開。15分を過ぎて、ようやく単発だが攻めの姿勢に。
デスマッチだけあって激しい接触も多い。33分。お互いにボールの奪い合いが続く中、チェコキープの時に、トルコDFが手薄に。一気に走りこむチェコ攻撃陣。
そして早いクロスに、ピッタリ合わせたのはコラー。ゴール!0-1。恐らくトルコが最も警戒していたパターンだが、素早い上がりに対応ができなかった。
試合は激しさを増し。38分にはチェコの選手が負傷交代。トーナメントのことなど考えてはいられない。この試合に負ければそれで終わりなのだ。
0-1で前半が終わり、後半がスタート。5分を過ぎたあたりで、トルコ-スイス戦を思い出す雨が降ってきた。本来、細かいドリブルやパスを主体とするトルコだが、雨が
降ってきてからトルコペースになってきた。きわどいパスやシュートを繰り出し始める。15分。雨はさらに強くなり、それと共に接触も激しくなった。
DFエムレが負傷で交代。交代を入れるまでの数的有利の間にチェコが速攻。コラーがきわどいシュートを外す。
ほっとしたのもつかの間、同じような形で今度はゴールを割られてしまう。0-2。
コラーが外して試合が切れた時点で、交代が認められなかったトルコ。大激怒のテリム監督。第4審判に怒声を浴びせる。
同点の兆しも見せていたトルコが、逆に離される結果に。25分。チェコが右から崩してシュート。ポスト!
さらに諦めずヘッドにいくところとクリアの足が重なり、頭を蹴られる。ボールはトルコGKが処理するも、一瞬ヒヤッとする会場。
その後も危険なタックルは続く。29分。トルコの右サイドからのグラウンダークロス。スルスルーと抜けたボールに
トルコ!長めのシュートだったが綺麗に決まった!ゴール!これで1-2。
残り時間は少ないが、押せ押せのトルコ。チェコのDFを切り裂く。暫くの時間トルコの攻撃が続く。
チェコも捨て身のDF。一人退場。いまだ降り続く雨。トルコの猛攻は続く。残り3分。負けられないトルコ。ふわっとしたクロスに、これまで何度もチェコを救ったツェホが
ファンブル。それをしたたかに決めたニハト!まさかの同点。雨で滑ったか。これで2-2。延長はないのでPK戦突入か。と、直後、ボールをカットしたところにスルーパス。
飛び出したニハト!オフサイドは・・・ない!!ツェホを越えるあざやかなシュート。ゴール!!まさか、まさかの逆転劇!!フットボールは2点差からの逆転が一番怖いと
言われるが、こんな展開とは。ロスタイム。チェコの放り込み。コラーとトルコGKボルカン接触。危ないシーンだが・・・コラー倒れる。
ボルカンが接触にアツくなり殴った模様。もちろん一発レッド。GK退場。緊急事態。トルコはトゥンジャイがGKに回る。
ロスタイムなので時間を使うトルコ。イエロー乱発。チェコベンチのバロシュにもイエロー。
もったいない時間を使ってしまった。これでタイムアップ。まさか、まさかの試合展開。トルコが奇跡のグループ突破。
スイス2-0ポルトガル
さて、こちらは消化試合のスイス対ポルトガル。
敗退は決まったが、スタジアムは溢れんばかりのスイスサポーター。ポルトガルはC・ロナウド、デコ、R・カルバーリョをはじめ、主力は、ほぼ全員ベンチ。無理はしない。
ガツガツいくことはないスタート。7分。スタメン確保のアピールか、ポルトガルも攻める。ポスチガの惜しいヘッド。スイスは現在のベストメンバー。1勝は挙げたいところ。
ナニのFK。鋭いシュートは味方に当たり、あわやゴールというシーン。モチベは違うも、攻め気のポルトガル。ガンガン打ってくる。スイス第2GKズーバビューラー止める。
中々のGK。スイスも気負いが無くなったか、積極的にミドルを打ってくる。あわやのシーンも。ポルトガルはさすがの攻撃だが、ポスチガがややブレーキか。
DFミゲルも不用意なパス。スイス、フォンランテン力んで外す。30分。P・フェレイラが派手なタックルでベーラミを倒す。激しくやる必要はないのだが・・・、その後スイスの
猛攻をしのぐリカルド。スコラーリも「お前ら、これじゃ控えのまんまだぞ」と言わんばかりに声を張り上げる。スイス、ベーラミは復帰。よかった。
43分。ポスチガの肘がスイス、ヒンデルの眉にヒット。流血。落ち着きなさいって。前半終わって0-0。怪我が心配な前半だった。
後半、ポルトガルはやっぱり最後のツメが決められない。対するスイスも交代で入ったバルネッタのシュートなどいいシーンは作るが、ゴールを割るには至らない。
均衡が破れたのは26分。スイス、ヒールパスから抜け出たハカン・ヤキン。股下を抜くシュート。スイス先制!1-0。先制されポルトガル、攻めに転じるも、試合感か?
どうもキレが悪い。35分にはF・メイラがエリアでファウル。PKを与える。スイス、ハカン・ヤキンがこれを決めて2点目ゲット。2-0。
残り時間は特に見せ場もなく試合終了。スイスは1勝を手にした。ポルトガルは控えの選手に若干の不安を覚えつつ、試合をさせられたことは吉と出るか。
|
B組 |
オ |
ク |
ド |
ポ |
オーストリア |
|
× |
× |
△ |
クロアチア |
○ |
|
○ |
○ |
ドイツ |
○ |
× |
|
○ |
ポーランド |
△ |
× |
× |
|
|
実力Aクラスのドイツ、Bクラスのクロアチア、Cクラスの2カ国。
立地的に遠くないドイツは地の利も得られそう。
ドイツが優勝候補・・・何年ぶりの評価だろう。 |
6/8 Bグループ
オーストリア0-1クロアチア
もう一つの開催国。オーストリア。ウィーンのスタジアムは決勝の地でもある。でけえスタジアムだなあ。このために改装したと思われるがピッチは最上級の出来。
国歌演奏で両国大合唱。ホームコートアドバンテージなし・・・。前評判の高いクロアチアのモドリッチ。さらに旧代表監督のJr、サラブレッド・クラニツァール。
守護神・プレティコサ、コバチ兄弟。ネームバリューではクロアチアか。・・・と、開始直後、サイドからの折り返し。そんなガツガツいかなくても・・・・・おおお、PK!
キッカーはモドリッチ。落ち着いて決めた。23歳。風貌やプレースタイルからクライフの再来とも言われるモドリッチ。ブレイクの大会になるか。試合は0-1。
ホームコートアドバンテージなんてあったもんじゃないオーストリア。怒りの発炎筒。足元のテクニックはさすがにクロアチア。旧ユーゴらしく、テクニシャン揃い。
その中でもモドリッチのタッチは柔らかく、視野も広い。これは本物かも。逆にオーストリアは肉弾戦に走りがち。特に左サイドのフクス。特攻の拓ばりの髪型。暴走族。
印象悪いでしょ。好調クロアチア、チャンスにペドリッチ。難しいシュートを選択。チャンスがフイに。カウンターも難しい方へパス。こういう所が旧ユーゴから見られる
傲慢なプレー。テクニックに溺れるんだよなあ。前半35分を過ぎ、オーストリアが逆襲。GKプレティコサも大忙し。オーストリアが立て直してで前半終了。0-1。
後半スタート。前半終了間際の勢いそのままに、オーストリアが優勢。モドリッチのドリブル、カットからクロアチアも局面の打開を図るも、開始直後の展開は
見られない。ここでオーストリアが38歳ヴァスティッチを投入。大歓声。人気あるなあ。試合は相変わらずハードタックルが目立つが、主審がギリギリでコントロール
しているといって言い。終盤に入り、クロアチアの足が止まる。オーストリア攻勢。ヴァスティッチは効いてる。ここでクロアチアサポーターが乱入した模様。
TVカメラは写しません。そうそう、調子乗るからね。4年前の決勝乱入も、見てる人間を最低の気分にさせてくれたし。
時計は無常に進み、ラストプレイのFK。エリア内にはオーストラリアが7人。角度によってはゴールに見えたボールは枠の外へ。
そしてホイッスル。0-1。倒れこんだのは勝利したクロアチアの面々。オーストリアを押さえ込むのは並大抵のことではなかった。
ドイツ2-0ポーランド
EURO予選では圧倒的な強さで切り抜けたドイツ。バラックもチェルシーで復活し、優勝候補として、久々に注目の存在に。
しかし、個々のネームバリューではスペイン、フランス、イタリアはおろか、オランダ、ポルトガルよりも下かもしれない。歴史上、チームとして抜群の強さを誇ってきた
という事実と、適所にそれなりのレベルを備え、穴らしい穴がないのが強みだ。逆にポーランドはGKボルツ、中盤のスモラレクぐらいが怖い所。
スタジアムはEUROに併せての新築らしいが、個人的にはこのスタジアムがピッチとの距離や造型を含め最も素晴らしいと思う。
ドイツ、ポーランド、オーストリアは過去の大戦の歴史を含め、ほとんど一つの国のようなもの。支配する側とされた側という暗い歴史は残すが、因縁の相手に
圧倒的な応援の数。どちらもホーム同然だ。ドイツはシュバインシュタイガーが控え。ポドルスキ先発。立ち上がり、ドイツがヒヤリとする瞬間。良くないなあ。
バラックからのスルーパス。完全に抜けた。クローゼ1対1。しかしゴメツへパス。オイオイ。ゴメツ追いつけず。外す。実はオフサイドだった模様。クローゼ〜↓。
バラックは調子よさそう。全体としては、まだポーランドにやられてるが、徐々にドイツがボールを回し始めた。そんな中、ゴメツの裏へのパス。
またも抜けたクローゼ。今度は頼むぜ。またもパス。しかし今度はタイミングバッチリ。ポドルスキが余裕で流し込む。批判の嵐にさらされてきたポドルスキ。感無量。
いい時間で先制のドイツ。20分、1-0。ポーランドも負けてない。ビハインドになってから攻める攻める。ドイツの壁に跳ね返されるもいい形。右サイドは怖い。
ドイツも右サイド、フリッツが走る。クロスも絶妙。惜しいシーンが続く。前半終了間際、ポドルスキが踏まれて、ちょっと熱くなるシーンもあったが、1-0で後半へ。
後半、お互い形は作るものの、攻めあぐねる。ここで好調フリッツとシュバインシュタイガーがチェンジ。ここで前半の熱さがまたも首をもたげ、ポドルスキにタックル。
かなり厳しい当たりで、担架も出されたがピッチに戻る。安堵のドイツ陣営。動きのキレも落ちてはいない。ドイツはワンタッチの精度が高い。ラームの上がりにバラック!
ポーランド守護神ボルツが弾く!やはりこのGKは侮れない。ドイツの攻めは続く。ポーランドDFの不用意なDFにシュバインシュタイガーが食い下がる。
ボールはゴール前のクローゼへ。シュートはミートせず。しかし、こぼれ球がポドルスキの元に。振りぬく!2ゴール目!!悩めるエース復活!!2-0。
時間は30分。疲労の色が濃いゲームで、この時間帯の2点目は大きい。こういう時間帯で活躍するのがゲルマン魂。現在、最もそれが備わっているのがフリンクス。
的確なチェックと運動量で危険地帯をケア。時間を使い、試合終了。ポーランドは闘志を見せるもドイツの壁は高かった。
6/12 Bグループ2
クロアチア2-1ドイツ
Aグループ同様、前節勝者同士の対決。なんとかオーストリアを押さえ込んだクロアチアと無難に勝利したドイツ。
立ち上がりは落ち着いた展開。ドイツのモドリッチに対するDFは異常なほど厳しい。かなり警戒しているのが伺える。比較的、ドイツがゲームを作っているように見えるが
得点の気配はクロアチアのほうが高い。どうにもモタモタしているドイツ。左サイドからのクロスに無理やり足を伸ばすスルナ!ゴール!!意外にもクロアチアが先制。
1-0。さらにクラニツァール!ドイツが翻弄されている。41分、完全に形を崩され、レーマンが運よくセーブ。ゲームの流れは完全にクロアチアが支配している。
後半、ドイツが徐々に落ち着きを取り戻し始め、逆転の兆しが見え始めた頃、クロアチアの速いクロスがポドルスキに当たる。
跳ね返ったボールがポストに。飛びつくレーマン。しかしボールはクロアチア、オリッチの目の前へ。恐らく本人もこんなシーンになることは予測してなかっただろう。
オリッチは、ほとんど何もせずにゴールをゲット。運が悪いと言えなくもないが、レーマンはあまりに軽率。実戦不足もあるが、ドイツの正GKとは思えない。
ようやく傾きかけたドイツへの流れは一瞬でクロアチアに戻ってしまった。シュバインシュタイガーを投入するもクロアチアの攻撃が続く。
27分。クロアチア攻勢の立役者オリッチが下がる。スタンディングオベーション。残り時間、2点差逃げ切り体制か。刻一刻と時間が過ぎる。観客席で不安げな表情の
皇帝フランツ・ベッケンバウアー。攻めるしかないドイツ。シュバインシュタイガーのドリブルからラームのクロス。落とした所にポドルスキの弾丸シュート!!
ようやく1点を返したドイツ。歓喜の輪を作る時間はない。残りは10分。ゲルマン魂を見せる時間帯。クラニーを投入。守備よりも攻撃。
手薄になったDFにクロアチアのシュート!レーマンなんとかセーブ。しかし、こぼれ球に対するケアが遅い。あわやというシーンでクリア。だめだレーマン。声だせや。
シュバインシュタイガーのドリブルは、やや強引だが効いている。もう少し早く出しても良かった。
クロアチアは苦しい時間帯で預けるのはモドリッチ。キープできるテクニック。恐ろしいボールコントロール。トットナムがチーム史上最高額で獲得したのも頷ける。
ロスタイムは3分。しかし、チャンスはクロアチアに。サイドからのクロスにモドリッチ。危ない所でなんとか凌ぐ。ここでシュバインシュタイガーに危険なタックル。
イラついたのか報復で押し倒す。一発レッド。若い・・・。シュバインシュタイガー退場。万事休す。試合終了のホイッスル。大喜びのクロアチア。
実力的には、確かにそれほど大きな差がある対戦ではなかったが、試合内容はドイツの完敗。内容にサプライズという試合だった。
オーストリア1-1ポーランド
すでにグループリーグ敗退が決定した共催国のスイス。オーストリアは負けるわけにはいかなくなった。
ドイツが敗れたことで注目度の高まったこの試合。オーストリアが勝てば、次節は分かりやすくドイツとオーストリアのサバイバル。
前半、押し気味のオーストリア。1対1に抜け出したが、ポーランドはセルティックの守護神ボルツ。ファインセーブ。さらにボルツ!!そしてボルツ!!
少なくとも15分までに3点のチャンスがあったオーストリアは、ボルツによって全て跳ね返された。
徐々にポーランドもボールキープができるようになってきた30分。サイドチェンジに切れ込むポーランド。シュートぽいボールだったが、少しずれてDF、GKをすり抜ける。
ドンピシャの場所にいたのがブラジルから帰化したロジェール・ゲレイロ!合わせてゴール!!ワンチャンスをものにしたポーランド!
国を挙げての協力体制が実を結んだ(ゲレイロは異例の速さで帰化を認定)ポーランドは、これで元気を取り戻す。押され気味の展開は五分五分に。
前半は0-1。ポーランドがリード。後半は開始からどちらも譲らない展開。オーストリアのアドバンテージは無くなった。
むしろ押され始めた開催国。後半15分。シュートの雨を今度はオーストリアのGK、AEKアテネ所属のマホがファインセーブ連発で凌ぐ。
両国サポーターの大合唱の中、時間だけが過ぎていく。焦りからか、オーストリアの攻撃は少し力が入りすぎに見える。
後半39分。違いを生み出していたゲレイロが交代。すっかりポーランド人に受け入れられた模様。
刻々と試合終了が近づくにつれ、歓声はポーランド人の合唱だけになっていく。顔を覆うオーストリアサポーター達。
後半45分を過ぎてロスタイム。時間を使うポーランド。絶体絶命の開催国。FK時に激しくやりあう両国。審判怒る。FKやり直し。
もう一度FK。期待の持てない放り込み。笛!!PK!!!「さっき言っただろ」みたいな審判。初めてのホームコートアドバンテージ!!
これをバスティッチが決めて、一気に生き返るオーストリアサポーター。そして試合終了。どちらも生き残ったが、次節は勝ち点3が絶対条件。死闘は続く。
6/16 Bグループ最終戦
オーストリア0-1ドイツ
まさかの崖っぷち。ドイツ。一応は引き分け以上でOKだが・・・。逆にオーストリアは勝利が絶対条件。そしてポーランド次第。同時開催の試合、どうなるか。
翌日は仕事だけど、やっぱLIVE観戦だね。日本時間AM3:40キックオフです。頼むぜ〜ドイツ。
シュバインシュタイガーが出場停止のため、サイドにはポドルスキ。初戦と同じようなフォーメーション。オーストリアは3-4-3。開催国は大一番で攻めの姿勢。
開始4分。クローゼが完璧に引き付けてゴメスへ。押し込むだけだが痛恨のトラップミス。オーストリアが必死のクリア。いきなりのチャンスだがドイツがミスった。
走りっこでクロアチアに圧倒された前節。オーストリアはそれを参考に運動量で攻め立てる。支配率はドイツが有利だが、オーストリアは得点を感じさせる攻め。
ドイツは慎重すぎる。オーストリアの守備は時間があれば9枚が戻る展開。速攻で片付けたい所。40分、ここで両監督が退席処分。「ちょっと審判さんそりゃないぜ」な両国。
お互いに「あいつおかしいよなー」と握手を交わしてスタンドへ。スペイン人とイギリス人の審判レベルが低いのは有名なので仕方ない、といった感じか。
これで展開は変わってしまうのか?地力では勝るドイツだが、前半はオーストリアが善戦という内容だった。
後半開始早々、迂闊なプレイからピンチを招く。ドイツがなんとか取り返すが、オーストリアは奪い返そうとハードタックル。少し距離のある位置でドイツにFK。
ここでキャプテン・バラックがミサイルのようなシュート。オーストリアゴール右隅に突き刺さる!後半開始早々、ついにドイツが先制。1-0。
攻め気の姿勢で、ビハインドを背負った開催国。ここで手を打つべき監督は、スタンドで退席処分。コーチには指示を飛ばしているとは思うが・・・。
8分。他会場の状況が伝えられる。クロアチア先制の報。これでオーストリアはドイツに勝てばOkとなってきた・・・が、劣勢である。クロアチアは1位通過ならトルコが相手。
ポルトガルは避けたいだけに、突破が決まっても気が抜けない試合なのだ。オーストリアは3-4-3⇒4-2-3-1。サイドを使っていく気か。
22分。ドイツの攻撃。ボールカットのヒールから抜け出したクローゼ。オフサイドの判定。誰も文句言わなかったが、VTRで見ると完全にオンサイドだぜ。
30分を過ぎて、守勢に回るドイツ。オーストリアは攻勢に見えるが、ちょっとアイデアが乏しい。34分、CKが直接、というシーンからカウンター。オーストリア、ミス。う〜む。
38分には、オーストリアが、粘ってキープしたシュート。惜しくも左。残り時間が少なくなる中、ドイツのカウンター。GKのファインセーブに阻まれる。そしてロスタイム。
時間を使うドイツ。オーストリアはカウンターをミスで潰し、ドイツを助ける結果に。ノイビルのシュートが外れた時点で試合終了。ドイツが逃げ切った。
しかし、トーナメントはポルトガル。厳しい相手と当たってしまった。仮にポルトガルに勝つようなら一気に優勝も夢ではなくなるが・・・。どうなるか。
クロアチア1-0ポーランド
まあ、すでに結果は知ってるんだけど、おさらいしてみましょう。
クロアチアは勝ちぬけが決定しているも、2位通過だとポルトガルとぶつかってしまう。ここは、なんとしても1位通過が欲しい。
クロアチアが圧倒するかと思われた試合は、そんな様相を全く見せず、ガチ勝負。8分、ポーランドの速攻に、あわやのGK。DFもぶっ倒れる。
10分を過ぎて、クロアチアも調子を上げ始める。そこからは中盤とサイドでボールの奪い合い。19分に、ゴールの予感のFKを見せるクロアチア。
この辺りから、ポーランドが押し込まれる。中盤でボールを拾われ、クロアチアペース。前半終了間際にもチャンスを作られ、なんとか0-0凌いだポーランド。
後半、なんとしても勝ちが欲しいポーランド、焦ったわけではないだろうが、中盤でパスミス。そこからドリブルで駆け上がった所を倒されるクラスニッチ。笛はない。
しかし、チャンスは続き、左サイドでボールを拾う。そこへ立ち上がったクラスニッチ。DFが離れたスキにシュート。ゴール!1-0。ポーランド、大ピンチ。まだ30分はある。
ポゼッションはクロアチア。17分、少ないチャンスのポーランド。エリアでロジェイロ・ゲレイロがシュート!惜しくも右。久々のビッグチャンスだった。
クロアチアは主導権を持つものの、ポーランドに再び決定機を与える。24分、サイドからのヘッドにGK。36分、スモラレクの個人技からミドル。
以降はどちらも披露の色が濃く見える、奪い合い。ポーランドにはやや諦めの色が。ドイツ戦の状況も届いていたのか。
最後は成すすべなく敗退。クロアチアは相手に合わせてしまう所があるので、ドイツ戦のような展開は見られなかったが、波乱は起きなかった。
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C組 |
オ |
イ |
ル |
フ |
オランダ |
|
○ |
○ |
○ |
イタリア |
× |
|
△ |
○ |
ルーマニア |
× |
△ |
|
△ |
フランス |
× |
× |
△ |
|
|
来ました!死のグループ。
あり得るとは言っていたものの、本当に起こるとは!
A-のオランダ。B-のルーマニア。
そして優勝候補のW杯決勝の2カ国。ここでグループ敗退、
もしくは消耗度合いで優勝戦線から脱落の可能性も。 |
6/9 Cグループ
ルーマニア0-0フランス
いよいよ死のCグループが開幕。3チームが飛びぬけているだけでなく、曲者ルーマニアが同居。毎試合がガチバトルなのだ。
しかし、この会場もピッチの美しさは抜群。フランスの青とルーマニアの山吹色がよりそのカラーを際立たせる。
今大会、最も不運なチーム、ルーマニアは、当然のように引き気味でスタート。ポゼッションは勿論フランス。攻めあぐねる。
ルーマニアは奪ったボールをとにかくムトゥへ繋げようとする。エゴイスティックなキャラだけに戦略としては正しいと思う。
フランスはベンゼマとアネルカの2トップ。シーズン中の調子を重視したか。フランスは、やはりマケレレが効いている。攻守に渡って彼の存在は大きい。
25分。初めてチャンスらしいチャンスが。フランス、マルダのドリブルが上手い具合に転がり、エリア内に。手薄なルーマニアだったが、クロスはヘッドでクリア。
お互いに慎重なゲーム運びを行っている現われである。CKからアネルカのヘッド。これも外れる。シュート自体が少ない。各選手の動きは悪くない。
リベリは相手をかわすだけでなく、引き付けてパスを出す。アネルカも組み立てのできるFWとして開花させた2度目の春を謳歌している。
ルーマニアの選手は若干セコイ嫌がらせなどでイエローを頂いている。まあ、調子自体とは無関係なので問題はなさそう。特にムトゥはワールドクラス。
クロスやドリブル。全てが正確。シュートは、打たせないようにフランスが頑張っているため、まだ目立たない。結局前半は、両チームとも牙を隠したまま終了。0-0。
ハーフタイムの解説を聞いてると、城・・・フツーだな。ってか選手だった経験を生かしたコメントないっす。アナウンサーがしゃべる当たり障りの無いコメントです。
後半開始。フランスが攻めあがるシーンが増えてきた。そのせいか、DFが手薄に。ムトゥのドリブル。サニョルが後ろから!イエロー。レッドでも文句は言えなかった。
ムトゥが乗ってきた。フランスは左サイドが大忙し。同じサイドにはリベリがいるので、DFは期待できないサニョルはヒヤヒヤだが、奪い返せばチャンスのフランス。
停滞ムードを吹き飛ばすため、アネルカと新星ゴミスを交代。さらにベンゼマを下げてナスリ。若手ラッシュだなあ。アンリはまだベンチ。
ルーマニアはムトゥを下げる。時間は33分。引き分けで良しとしたか。フランスにとってはあまり良い展開ではない。イタリア、オランダを相手に勝ちを要求されることになる。
結局、内容的にみてもルーマニアは決して見劣りすることなくフランスと分けた。次節、若手は再びチャンスを得られるのか?アンリ登場か?スコアレスドローで決着。
オランダ3-0イタリア
予選、大注目の一戦。イタリアはグロッソではなくパヌッチ先発。デ・ロッシ、デルピエロはベンチスタート。試合開始、イタリアはトニ以外は自陣内。やっぱり慎重。
とはいえ、ボールを奪ったら攻めの展開は速い。対するオランダも、意外や意外、引き気味の立ち上がり。ややイタリア優勢かと思われた17分、ファンニステルローイが
飛び出す。絶妙なタイミングで間合いを詰めるブッフォン。なんとか残すも、角度がなくなったファンニステルローイ。見ごたえのある対決はブッフォンに軍配。さすが。
徐々にスピードが上がる前半26分。オランダのFKにブッフォン飛び出す。パヌッチと交錯。パヌッチはそのままゴールラインの外で倒れこむ。ブッフォンは平気。
こぼれ球に早いシュート。DFの裏にいたファンニステルローイが角度を変えてゴール!!オフサイド!?いや、倒れたパヌッチが最終ライン扱い。オランダ先制!!
1-0。これで面白くなってきた。攻めるイタリア。CKから惜しいシーン。しかし、カウンター。豪快なサイドチェンジ。それを中央に戻し、スナイデルのボレー!2点目!!
驚きの前半。絵に書いたようなカウンターが決まった。カンナバーロ不在が響いたか?オランダが勢いづいてきた。42分。スルーパスにフォンニステルローイ。
バルザーリ、マテラッツィ、ザンブロッタは完全に置き去り。最悪の窮地をブッフォンがカバー。マルディーニ、ネスタ、カンナバーロの時にはありえない抜かれ方。
恐らくロッカールームは天国と地獄。1点を取られてから狂いだしたイタリアの歯車。動くしかないが・・・どう出る。
全然、話はそれますが、CMで流れるNIKEのネクストステージ。アーセナルに引き抜かれ、マン・Uにやられ、バルサにやられ、インテルにやられ、負けるたびLVUPして
オランダ代表戦に出るんだけど、ファンペルシじゃないっぽい。アーセナルで抱き合うシーンあったんで。
架空のアーセナル所属オランダ人みたいです。カンケー無いけど。
そんな脱線話で後半スタート。イタリアに交代は無い模様。ポジショニング修正だけか。ガツガツいくイタリア。2点のリードで余裕が出たオランダ。
最初の交代はマテラッツィ。グロッソが入り、パヌッチがCB、ザンブロッタは右へ。確かにマテラッツィの守備は心もとない。しかし・・・パヌッチがCB。2008年だぜ?
そしてデルピエロ投入。ゴールが欲しい。得点王の自信からか、いいシュートを放つ。しかし後方からのケアはない。孤軍奮闘デルピエロのサポートにカッサーノ投入。
カッサーノからの最高のフライスルー。オフサイドはない。トニ吹かす。グロッソのシュートもファンデルサールの正面。アンラッキーのイタリア。ピルロの最高のFKも
止められてしまう。そのままオランダのカウンター。ブッフォンが一度は最高の飛び出しとセーブを見せるも、再び挙げられたクロスにオウンゴール。試合終了。
あまりにも、ついてない。たしかにアズーリのCBはふがいなかったが、攻めの出来は悪くなかった。後半は開き直って攻めに徹した。イタリアも少なくても2点は取れた。
しかし、3点取られただけですんだのはブッフォンのおかげ。たしかに運はなかったが、それでも6-2や5-2くらいの試合展開。3-0という点差は妥当だった。
世界王者、絶体絶命。それは、単に敗北しただけでなく、カテナチオの崩壊。DFの脆さを世界中に露呈してしまった試合だったからである。
6/13 Cグループ2
イタリア1-1ルーマニア
揚げ物ばかりを食いながら、スクリーンに映し出された死のグループ。ここはスポーツバーです。
イタリアのスタメンにはベテランのデルピエロとパヌッチ。しかもパヌッチはCB出場。前節崩壊したCBを使うくらいならSBパヌッチを使ったほうがマシと見たか。
序盤はイタリアペースか。勝ちが欲しいイタリアは完全に前がかり。ルーマニアは相変わらず堅い。しかし、前線にはムトゥがいる。独力でゴールが奪える選手。
今日のデルピエロはキレている。ファンタジーを予感させるプレー。しかし、最初のチャンスはルーマニア。縦1本で抜け出したムトゥにブッフォンのセーブ。
やはりブッフォンは世界NO1のGK。低く速いFKにも素晴らしい反応を見せる。しかし、目の前で跳ね返るボールには反応できず、が、ボールはポスト。
ツキはイタリアに残っている。前半20分。ルーマニアの選手同士がルーズボールを追って接触。頭と頭。しかも一人は1回転して肩から落ちた。
やばい感じだ。結局、一人はそのまま交代。キブは前線から中盤の底へ。イタリアのFKのチャンス。絶好の位置でキッカーはピルロでなくデルピエロ。
ちょっと力んだか。ピルロに蹴って欲しかった。押し込むイタリア。トニも上手い落としやヘッドを見せる。ルーマニアGKロボントもナイスセーブ。
先ほど接触したルーマニア選手が傷口パックリで流血したあたりで前半終了。0-0。いい試合ではある。スクリーンに映し出されるWOWOWキーちゃん。
派手なストライプのスーツです。そのスーツはどうでしょうと思いながら後半開始。開始早々、チャンスのイタリア。トニももうちょっとって感じか。
後8分。グロッソのファウルがリプレイされた直後、突然のムトゥの抜け出し。ゴール!!何がなんだか分からない店内。ざわつく。ちゃんと写せよWOWOW。
リプレイでザンブロッタのバックパスがナイスアシストになっていたことを確認。負けられないイタリア。すぐにカッサーノを準備。そしてイタリアのCK。
キエッリーニが競り勝って落としたところに飛び込んだのはパヌッチ!!!ベテランのパヌッチが起死回生の同点ゴール。良いタイミングで返した。
攻め手を緩めないイタリア。ちょっとオフサイドが多いが、どれも微妙なタイミング。後半27分。ロングシュートに難なくキャッチのロボント。
しかし実はラインを割ってない?というギリギリキャッチ。直後にデ・ロッシのヘッド。今度は難なくではなく必死のセーブ。当たってるロボント。
ここでデルピエロ下がる。Cマークはブッフォンに。
34分のCK。クロスに笛!!?PK!!パヌッチが後ろから倒したという判定。ちょっとイタリアに厳しくねえか?キッカーはムトゥ。固唾を呑んで見守る店内。
一瞬ブッフォンが右へ。シュートは中央!!しかし右手と右足を瞬時に出すブッフォン!止めた!!裏をつかれたにもかかわらず止めた神業!!
キャプテン・ブッフォンがイタリアを救った。その直後から急激にキレを失ったムトゥ。決めたと思ったPKを止められ、完全に引きずっている。
41分。クロスに飛び込むトニ。倒された!またもPK!?しかし判定はハンド!ちょっと贔屓じゃん!呆れるドナドーニ。そしてタイムアップ。
イタリアは勝たなければいけない試合だったが、負けを覚悟した瞬間から生き返ったのも事実。オランダ-フランス戦にも影響される結果となった。
オランダ4-1フランス
眠い・・・眠い状態の観戦。キューピーコーワを飲んでまで見る。
フランスの先発にはアンリ。前節の若手中心の布陣でふがいない試合を見せたフランスは頼れるFWを投入してきた。
鮮やかに世界王者を下したオランダは、ほぼ同じ布陣で臨む。試合は、強国同士、どちらも主導権を譲らず。
9分。オランダ最初のCK。走りこむカイト!ヘッドがフランスゴールに突き刺さる。先制はオランダ!もう少し時間がかかるかと思った均衡はあっさり破られた。
崩されて奪われた先制点ではないフランス。強引に点をとりにいく気配はない。そのスキにオランダは1タッチのパスをガンガン回す。徐々にオランダペース。
リベリがボールを持った際には3人がかりで囲い込む。前半22分。初めてのフランスチャンスもファンデルサールが足で弾く。足技は衰えていない。
前半30分。フランスが調子を取り戻し始めた。攻勢に転じる。しかし、GKファンデルサールがこれをストップ。CLの立役者。ノッてる模様。しかしマケレレがイエロー。
中盤の激しいプレッシャーに影響が出るかも。前半は緊張に満ちた展開で1-0。フランスも調子を取り戻し始めた。
ここで後半開始からオランダはロッベンを投入。攻撃は最大の防御。これぞオランダイズム。後半開始直後、フランスにビッグチャンス。アンリのシュートはDFセーブ。
アンリはハンドをアピールするも認められず。スローで見ると・・・たしかに当たってます。さらにフランスは8分。オーバーヘッドのスーパーパスにアンリ。
ループシュートは・・・吹かした。この時間、試合はフランスペース。オランダはカイトに替えてファンペルシ。ファンバステン、オランダイズム全開。
ロッベンからスナイデルへ。GK正面に飛ぶも、選手もオランダイズムを忘れていない。13分。これが実を結ぶ。ファンニステルローイのルーレットターンから
ロッベンの高速ドリブル。走りこむのはスナイデル、ファンペルシ。クロスに飛びついたのはファンペルシ!押され始めた展開で攻撃的采配。この追加点は大きい。
まさしく、攻撃は最大の防御。チャンスは与えるもオランダは主導権を与える事はなくなった。その上2点のリード。このまま負けられないフランス。
後半25分、サニョルの上がりからクロスにアンリ!華麗にゴール!!反撃の狼煙を上げた。フットボールは2-0からの逆転が一番怖い。と、直後、オランダのリスタート。
1,2,3のパスで一気にロッベンがゴール前。少し強引なシュートはクペを超えて、ゴールに突き刺さる。フランスの反撃の芽を完全にかき消すゴール!3-1。
あくまでも攻めのオランダ。38分、ファンニステルローイのループ。フランスGKクペ慌てて掻きだす。オランダの運動量は全く落ちない。
フランスは時折いいプレイも見せるが、点差は2点。さっきのロッベンのゴールは効いている。後半ロスタイム。時間稼ぎなど考えないオランダ。中央のスナイデルが
振り向きざまにシュート。ドライブのかかったボールはバーに当たりながらもゴール。美しい。そして試合終了。世界1位、2位を相手に7得点。恐ろしいチームだ。
試合を見終えて帰路に着いた俺のカバンには、何故か大入りのあたりめが入っていた。皆さん・・・27(金)と30(月)はしっかりEURO休暇とってますんでヨロシク。
6/17 Cグループ最終戦
フランス0-2イタリア
2006年W杯決勝の組み合わせ。しかし、状況は全く異なる。負けられないのは同じだが、グループリーグの予選である。両国の力は2年前に比べると、それほど大きく
落ちた訳ではない。ポイントはジダンとカンナバーロという「キーマン」の不在。これほどまでに大きな影響力をもっていたことが伺える。
イタリアはスタメンにデ・ロッシ、ガットゥーゾ、ピルロの中盤に、カッサーノ、ペッロッタ、トニの攻撃陣。イタリアは、いじってきた。
ルーマニアが勝ってしまうとアレなのだが、両チームそんな場合ではない。序盤から単発ではあるが、お互い抜け出しを見せる。最後のところは崩せず。
・・・と、開始早々リベリが倒される。!?膝を伸ばした様子。
やばそう・・・。交代!!ナスリが入る。直後、イタリアの攻撃にルーマニア戦大活躍のパヌッチがヘッド。DF跳ね返すが、パヌッチが攻撃でいい動き。
展開としてはどちらも互角の内容だったが・・・25分、抜け出したトニをアビダルが倒した。PK!!!辛い判定!しかも一発レッド。ちょーっと厳しいけど・・・。
これを職人、ピルロが左隅に突き刺す。イタリアが先制!!0-1。しかもフランスは10人。仕方なく入ったばかりのナスリを下げ、ベンゼマ投入。組立てを飛ばす。
先制したイタリアは、したたかにトニが攻める。ハーフタイムで立て直されるまでは勝負!しかし、トニ。チャンスも作るが外しすぎ。3点は逃した。
前半30分を過ぎて、別会場の試合はスコアレス状態らしい。イタリア、突破に向けて視界は良好。40分を回ってイタリアFK。グロッソが蹴った。クペのナイスセーブ。
詰めたペッロッタ倒される。カウンターのフランス。イタリアはペッロッタが倒れているのを見て、試合を止めろとアピール。堪りかねたピルロがスライディング。イエロー。
これで次節、ピルロは累積で出場停止。猛抗議するが聞き入れられず。まあ、後ろからいったので仕方ない。
前半終了。他会場は0-0の模様。そして後半、ちょっとガツガツしてきた中で、オランダが先制したとの知らせ。ビジョンにも映し出され、選手にも伝わったはず。
ルーマニアが引き分け以下なら、この試合の勝者が勝ち抜けなので大盛り上がり。ここでガットゥーゾがイエロー。ピルロ同様、次は累積停止。うーーむ。
17分、ゴール正面のやや距離のある所でイタリアFKゲット。デロッシが打つ!アンリが思わず足で触れてコースが変わり、ゴーール!オウンゴール?
イタリアは勝ちぬけに大幅躍進。ここでペッロッタとカモラネージ交代。後がないフランス。2点のビハインドで数的不利。アンリはがっちりマークされている。
アネルカを投入し、ベンゼマ、アンリと攻めの姿勢。28分、ゲームメイクも担当する3人。ベンゼマのミドルは名手ブッフォンが弾き出す。
3人の中ではベンゼマが起点になっている。イタリアはベンゼマ封じ。これでフランスの攻撃は沈黙する。時間は刻々と過ぎ、イラつくアンリ。39分、後ろからのタックル。
これでイエローをもらう。ここでオランダが2点目の報。下がったガットゥーゾ、ベンチではしゃぎ始める。大勢は決したか。
ロスタイムはイタリアもフランスも無理はせずに試合終了。フランスは結局勝ち点1でEUROを去った。
オランダ2-0ルーマニア
1位突破は確定したオランダだが、負けようもんなら、イタリアとフランスから何を言われるかわかったもんじゃない。
ロッベン、ファンペルシが先発。しかし、これまで途中交代の控え扱い。それ以外は2軍の先発なので、明らかに戦力温存ではある。
ルーマニアはこの機に勝ち残ることができるか。前半は、さすがにオランダはガツガツいく事はない。穏やかな入り方。
ルーマニアも勝たなければいけないが、負けはもっと良くないので引き気味のスタート。
基本的にボールを持つのはオランダ。しかし、無理に行くことはない。ようやく際どいシーンを見せたのは18分のファンペルシの飛び込みヘッド。
ルーマニアは相変わらずムトゥの個人技に頼る。ムトゥは確かにそれだけの価値があるのだが、守備の意識は希薄なので、カウンターは怖い。
35分、ロッベンのドリブルから、GKもかわして、綺麗な攻撃。やはり、ロッベンとファンペルシはワールドクラス。
怪我の影響でベンチに座ったが、この試合のおかげで、試合感も取り戻せそう。前半は最後の一歩に執念が感じられず、無得点で終了。
そして後半、9分、右サイドからのクロスに、スルー気味のヒール。突如目の前にボールが
現れたにも関わらず、フンテラール、軽く足を出し、ゴール!恐るべき反応速度。呆気なくオランダ先制。1-0。16分、ロッベンが下がり、カイトがIN。
ルーマニアはどうしても、キブかムトゥ、ムトゥに頼ってしまう。オランダはディフェンスは上手くないが、囲んで抜かれるほど下手ではない。
ピッチにはイタリア優勢の報が知らされ、ルーマニア、少し意気消沈か。オランダには勝たなければいけないのだ。
ムトゥにボールが届かなくなった41分、縦パスにファンペルシ、DFのタイトマークにもビクともせず余裕の追加点。2-0。オランダはノリノリ。
ルーマニアは気持ちが切れた様子。オランダは、結局、攻撃的な姿勢を見せ付けて全勝でグループリーグを終えた。
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D組 |
ギ |
スェ |
ス |
ロ |
ギリシャ |
|
× |
× |
× |
スウェーデン |
○ |
|
× |
× |
スペイン |
○ |
○ |
|
○ |
ロシア |
○ |
○ |
× |
|
|
組み分けに恵まれたスペイン。
前回王者ギリシャも実力的にはスウェーデン以下。
意地を見せられるか。 |
6 6/10 Dグループ
スペイン4-1ロシア
もはや、誰もが優勝候補に挙げることを恐れるようになったスペイン。実力的にいえば、いつの大会で優勝してもおかしくなかった。そして今回も。
「スペインを推すやつは素人だ」とまで言われるようになってしまった無敵艦隊。足りないものは何なのか。まあ、ぶっちゃけて言えば「運」なんですが。
メンツを見れば、どの国からも点が取れそうな顔ぶれ。雨の降りしきる中、名将ヒディング率いるロシアと対戦。なんかWOWOWの声が遠い。気のせいかしら?
ロシアは縦の突破が効果的に効いている。プジョル、DFラインにしきりに指示を出す。おっかねえ顔してんなあ。
スペインはビジャとトーレスの2トップ。破壊力抜群。インターセプトからのパス1本、トーレス頑張る。体を入れ替え、決定的なチャンス。引きずり出されたGKを見て
中のビジャに。綺麗に押し込むビジャ。カンペキな連携。トーレスはプレミアで本当に成長した。直後、今度はピンチのスペイン。グランダーのクロスにDFお見合い。
運よく蹴り放たれたシュートはポストに。良くも悪くも反省しないのがスペイン。ピンチの後もガンガン攻める。ビジャとトーレスは息があってる。いいコンビみたい。
雨のせいか、どちらも低めのボールを打ってくる。雨でキャッチが難しいのを見越したシュートだ。ロシアも形は作るもののファウルやオフサイドで潰してしまう。
そして前半終了間際、イニエスタがスラロームのようなドリブルから、いつ確認したんだというようなタイミングでスルー。合わせたビジャがきっちり決める。2点目。
前半終了で2-0。スペインは仕上げの出来る選手がいるのでゴールが生まれる。
後半、ヒディングの指示か、ロシアはサイドからの攻め上がり、縦、横の動きでスペインゴールに襲い掛かる。開始直後はロシアが優勢。
スペイン、ちょっと守勢に回り、カウンターがメインに。セスクが入り、コンビネーションの確認。非常に正確なスペインのプレー。ちょっと練習みたいになってきた。
ロシアが段々回せなくなり、スペインの攻撃に翻弄される。ボールカットからグラウンダーのクロス。DFの前を通り過ぎ、逃げるように斜めに走るボール。追いついたのは
ビジャ。DFとぶつかり合いになるも全く押し負けないボディバランス。狙い済ましてシュート。ハットトリック!!所属チームは不調ながら、選手は好調。
この夏、泥舟と化したバレンシアからの大物の脱出劇が数多く見られそうな気がする。ロシアは単発のミドルで脅かすのが精一杯。点差がつくとこれもキツイ。
パブリチェンコだけが食らいつく。カシージャスと激突したり、闘志満々。後半40分、ようやくその頑張りが実を結ぶ。クロスに対して思い切り首を捻り早いヘッド。
ようやくロシアが1点を返した。終了間際にも再びロシアにチャンスが訪れたが決められない。それを見逃すスペインではない。ビジャが持ち込み、シャビにパス。
溜めたシュートが弾かれるも、押し込むセスク。オフサイドっぽいが、判定はゴール。終了。見事、大勝したスペインだが、この展開って、実はいつもの大会の通りなので、
逆に不安になるのは俺だけだろうか。
ギリシャ0-2スウェーデン
代表ではどうもインテルのようにいかない怪物イブラヒモビッチ。大エース、ラーションの復帰で良い影響がでるか?
そしてディフェンディングチャンピオン、ギリシャ。4年前、世界中を驚嘆させた、ジャイアントキリング。予選では王者の面目躍如で見事勝ち抜いたが
実力的にはグループ内でも最弱か。試合開始。なんとラーションがスタメン!期待の大きさが伺える。それも、自身のゴールではなく、ズラタンの復活の役割で。
〜ス、〜スのギリシャ人が固い守りを見せる。〜ション、〜ションのスウェーデン人がジワリ、ジワリと形を作るもやりにくそう。旧ユーゴの血を引く〜ビッチ系の
イブラヒモビッチ、代表では、やはりちょっと目立たない。空は炎のように赤く染まっている・・・何かが起こりそうな気配である。手堅い展開。前半30分を過ぎたあたり
イブラヒモビッチがバックヘッド。惜しくも外れたが、なんとなく調子が出てきた模様。前半終了間際、優位に進めるスウェーデンにギリシャのシュート。GKセーブ。
このパターンで4年前はいつの間にか勝っていた。したたかな王者。らしさを見せて前半終了。
がっぷり四つの展開。ギリシャはやっぱり放り込みからのヘッドが多い。スウェーデンは流れの中でのシュートが多いが決め手に欠ける。徐々にギリシャのヘッドの
精度が高くなってきた後半20分。スローインからのボールをラーションに預けて、返りをイブラ!やや遠目の位置から十分に狙ってシュート。入った!!おお!!
ラーション効果か!?大してチャンスには見えなかったミドルをゴールに放り込む辺り、怪物復活と言っていい。ようやく代表で真価を発揮した。
ケガの心配があるのか、ズラタンお役御免。交代。直後、CKからの放り込みを跳ね返され、奪い返したスウェーデン。DFラインの乱れを見逃さないラーション。
フリー!シュートは・・・ニコポリディスのセーブ。ゴール前に上がったルーズボール!ハンソンが体全体を使ってゴールに押し込む!強引に2点目!0-2。
残り20分。いい時間帯での2点目。サッカーは2点差が一番怖いと言われるが、ギリシャにその怖さは無く、逆に自信を取り戻したスウェーデンが優勢に進める。
特にラーションは信じがたいほどのポジショニングと運動量。恐るべきベテラン。引っ張られるかのように調子を上げるスウェーデン。ギリシャになす術はなく
試合終了。0-2のまま何もできず、王者は敗れた。
6/14 Dグループ2
スェーデン1-2スペイン
復活を遂げた怪物イブラヒモビッチ。ハットトリックのビジャ。この試合も非常に楽しみな試合。
ラーション先発。1+1を3にできる存在。スペインは大会屈指の2トップ、ビジャとF・トーレス。スウェーデンは当然ながらがっちり2トップをマーク。スペースを与えない。
前半10分。シャビが膝にタックルを受ける。古傷もあるのでセスクがアップ開始。シャビは大丈夫そう。ペップ仕込のシャビは通好みの散らしの天才。いないとツライ。
15分。ショートCKからフリーのシルバに三角パス。シュートにも見えるボールはゴール前へのパス。F・トーレスが足を伸ばしゴール!!飛びつくビジャ。
前節、トーレスのおかげでゴールを得たビジャは、ゴールを奪えずイラついていた若者のゴールを誰よりも祝福した。
直後のスウェーデン。ラーションがためを作り、フェイントからパス。走りこむエルマンデル。惜しくもサイドネット。
やはりラーションは怖い。ズラタンからのフライスルーにも走りこむラーション。吹かしてしまったが、完全にDFを置き去りにした。
ここで早くもスペイン、アルビオル投入。交代は・・・プジョル?!故障か?ケガの様には見えないが
違和感があるのかここでプジョルが下がる。そして前半34分、CB交代の影響ではないんだろうが、サイドからのクロスに走りこむラーション。ケアするDF陣。
ボールはその先のイブラヒモビッチに。マークしたセルヒオラモス、吹っ飛ばされる。ビクともしない怪物。切り替えしてシュート。
カシージャスもセーブしきれずゴールへ。同点!ラーションのケアに追われ、イブラヒモビッチに数的有利を築けなかった。これがラーション効果。
1対1なら負けないイブラヒモビッチ。
追いつかれたスペイン。どちらもいい攻撃を見せつつ、ゴールが奪えない。前半ロスタイム、S・ラモスが完全にかわしてクロス。
エリア内のシルバが肩で吹っ飛ばされる。PKのアピール!しかし笛はなし。完全にファウルだと思う。
そして今度はスペインの最後の攻撃中、プレーが切れていないのに前半終了。1-1。猛抗議のスペイン。
TVカメラも審判をクローズアップ。ちょっとそりゃないんじゃないの!?スカパーの解説だったら審判にボロクソ言ってると思われる。
WOWOWはお上品なので言わない。
後半開始。イブラヒモビッチが下がった。1試合目同様、インテルでのケガで大事をとったか。13分を過ぎて、攻めあぐねるスペインはシャビ、
イニエスタのバルサコンビを下げて、セスク投入。そしてシルバのシュートにイサクション。諦めないビジャ。リバウンドに押し込む。膝がヒット。
ファウルなし。プレイが続く。折り返しにトーレス。壁に。何本もシュートを放つが決められず。どうしても決められないスペイン。ス
ウェーデンは後半34分。サイドからの折り返しに誰も届かず。組み立てのスペインに、早い攻撃のスウェーデン。41分、ラーションが下がる。2トップ交代。
対する、そのままのスペイン。ビジャが落としたところにトーレス。GK正面。ゴールは決めたものの、まだ好調時の動きではないトーレス。
このまま終了かと思われたロスタイム。組み立てに徹したスペインがロングフィード。追いかけっこのビジャ。上手く体を入れ替えて抜け出た。
GKの動きをよく見てシュート。DF2枚に追われ、簡単なシュートではなかったが、きっちりと決めた。2-1。カシージャスまで歓喜の輪に加わる。試合終了。
ユニフォームをファンにプレゼントした得点ランク1位のビジャ。いい勝ち方をした。善戦したスウェーデン。拍手が起こる。スペインの突破はこの後の試合で決まるか。
ギリシャ0-1ロシア
初代王者のロシア。前回王者のギリシャ。ギリシャにとっては前大会、唯一敗退した相手のロシアとのリベンジマッチ。ロシアは珍しく赤のユニフォーム。
最初の決定機はロシア。しかし、ギリシャ守護神37歳、おじいちゃんみたいな顔のニコポリディス。右手一本で弾く。
20分にはギリシャのチャンス。FKからハイリステアス。ぎりぎり頭には当たらなかったが、ゴールの枠内。DFに当たりゴールの外へ。ナイスというよりラッキー。
お互い勝ちが欲しい試合。点の取り合いになれば、ロシアが有利か。パス回しや展開はロシアのほうが多彩。しかし、ギリシャの守備は強い。
33分、サイドからのクロス。ちょっと長いか。ニコポリディス追う。セマクがオーバーヘッドでパス。無人のゴールにジリャノフ!ゴール。ロシア先制。0-1。
さらに立て続けにセマクのクロス。ヘッドで叩きつけるがバウンドがつき過ぎてゴールの上へ。ロシアが調子づく。ギリシャはDFの要、セイタリディスが負傷。
足を引きずるセイタリディス。自ら交代のジェスチャー。急いでアップのカラグーニス。ここぞとばかりに攻めるロシア。走れないCBがいるので、ほぼ数的有利と同じ。
ようやくアップが終わり、ギリシャ交代。そして前半が終了。0-1。
後半は開始からロシアが攻める。華麗な組み立ても披露。ニコポリディスが防ぐ。かなり優位に進めているように見えたが、試合がヒートアップするうちに前線の選手が
削られる。動きが怪しくなってきた。負傷か?攻勢なだけに替えたくはなさそう。スルーパスからの絶好のチャンス。パブリチェンコ。違和感があるのか、中に入らずミドル。
勢いはあるが外れ。危ないシーンの連続にギリシャ監督、キレる。しかし攻めるしかないビハインドのギリシャ。ボールキープ時にはほとんどの選手が上がる。
無常にも時間は過ぎていく。とうとう時間は後半45分を回ってしまった。ロスタイムでのゴールがおおいEURO。追いつけるか。前線に6枚のギリシャ。
カウンター炸裂。完全に数的有利のロシア。しかしパブリチェンコ外す。試合を終わらせられない。こうなったら逃げるのみ。時間を使って、ついに試合終了。
前回王者ギリシャグループリーグで敗退。ロシアはスウェーデンとの直接対決で試合を決める。そしてスペインは突破が確定。
6/18 Dグループ最終戦
ギリシャ-スペイン
試合前から消化試合が決定している3戦目。スペインは予想通り、GKから控え組みが先発。イニエスタとセスク、シャビ・アロンソあたりが1、5軍という感じか。
モチベーションの差か、ポゼッションは同じくらい。地力で言えば、スペインの3軍にも劣るギリシャ。五分五分の展開は悪くない。
23分、スペインの超ロングシュート。・・・・・・・入りそう。と、ニコポリディス、慌てて掻き出す。決まったらエライ笑いものだった。
前半30分を過ぎて、徐々にスペインが本領発揮。ギリシャで映し出される選手はGKニコポリディスばかり。
しかし、先制はギリシャ。FKからハリステアスがお手本のような弾丸ヘッド。これでスペインも熱くなってきた。イエローをもらう選手が増え始める。
消化試合でのイエローは無意味。気をつけたい。結局1-0で前半終了。
後半、展開はやはり五分五分。スペインは中盤の放り込みから、グイサが落とし、ミドルシュート。これが上手くヒットして、ニコポリディスの腕を吹っ飛ばした。
同点に追いつかれたギリシャ。攻めの形がジリ貧になっていく。スペインの攻撃は厚みを増し始め、FWグイサの動きも良くなってきた。
1-1で終わるわけにはいかないという気迫が伝わってくる。ギリシャはいつの間にかいつもの鉄壁守備にさせられてしまった。
42分、S・ガルシアからのクロスに抜け出したグイサ!ギリシャDFはファウルを主張するが認められず。スペイン勝ち越し。
スペインはビジャ、トーレスに続き、グイサにも使える目処が立った。
ロスタイム、ギリシャは形を作ることができずに敗北。スペインは控えに貴重な時間を与えることができた。手負いのイタリア相手に万全の体制で臨む。
ロシア2-0スウェーデン
グループリーグ最後のサバイバルマッチ。条件的に有利なのはスウェーデン。引き分け以上でOK。ロシアはこの試合の勝利が必要。
ロシアはUEFAカップ優勝の立役者、エースFWアルシャービンがようやく出場停止明け。苦しむロシアを救えるか。
開始直後こそスウェーデンが攻め込んだが、以降はロシアが試合の主導権を握る。実力的には劣ると思われたロシアの攻勢。
期待のアルシャービンも悪くないが、今日のロシアの攻撃を引っ張るのはパブリチェンコ。いや、ヒディングマジックと言ってもいい。全体の繋がりが良い。
そして、必然の先制点はロシア。右からの完璧な崩しにパブリチェンコ。トータルフット仕込の素晴らしい組み立て。1-0。
何故ギリシャ、スペイン相手にはできなかったのか。
前半26分、ラーションのヘッド。ゴールバーに跳ね返される。ようやくいい所を見せたスウェーデン。しかし肝心のイブラは沈黙。スウェーデンも崩した攻撃ではない。
これでは流れは変わらない。ロシアは、相変わらずの優勢。ここで頑張るのは、やはりベテラン。ラーション、リュングベリが走り回り、スウェーデンがチャンス。
前半終了間際はスウェーデンの時間帯。油断していたロシアは大慌て。しかし、ちょっと遅かった。前半終了。ロシアはヒディングの修正が入るだろう。
後半、予想通りというべきか、ロシア復活。カウンターからの1タッチ、2タッチパスからアルシャービン!期待通りのゴール!2-0。
後半はまだ始まったばかり、スウェーデンはここから巻き返したい。しかし、一方的に攻められるようなことはないものの、チャンスを作る回数はロシアのほうが多い。
故障明けのせいではないだろうが、イブラはほとんど消えている。バロンドールが欲しければ、代表でも活躍しなければならない。現在スウェーデンで目だっているのは
ラーションぐらい。大勢は決してしまったのか・・・。時間は残り5分。
残り時間、スウェーデンの逆転よりもロシアの追加点の可能性の方が高かったようだ。なにもできずにスウェーデン、完敗。
誰もが口にするであろう、ヒディングマジック。それほど、チーム全体の動きが素晴らしかった。ヒディングロシアの次の相手は、勝手知ったる母国オランダ。
98年に率いた時の教え子は、ほとんどいないが、オランダイズムは変わらない。秘策を打ってくれるような気がする試合だった。
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