EURO 2008
1
/
2
/ 3 /
4
BEST 8
A組1位ポルトガル
B組2位ドイツ
A組2位トルコ
B組1位クロアチア
C組1位オランダ
D組2位ロシア
C組2位イタリア
D組1位スペイン
6/19 ポルトガル2-3ドイツ
早くも訪れた大一番。ドイツが2位通過の為に、1回戦での対決となった。もはや、優勝候補筆頭のポルトガル、ベストメンバーでドイツ撃破に備える。
一方、ドイツは前節の退席騒動でレーヴ監督がベンチ入りできない状態。試合前から、圧倒的なポルトガル優勢の声。
しかし、ドイツとイタリアはグループリーグとトーナメントで全く別の国になるという伝統の持ち主。常勝の証だろう。
ドイツはシュバインシュタイガーが先発。2トップにポドルスキとクローゼ。ネームではベストか。
立ち上がり、ドイツが意外とボールキープ。ポルトガル、やや慌てる。お互い、さすがに実力が拮抗しているのか、最終ラインでの奪い合いが続く。
バラック、C・ロナウド共に相手のゴール前に顔を出し、攻め気を見せる。21分、バラックとポドルスキのパス交換。ポドルスキの高速ドリブル。一気に加速。
早いクロス。飛び込んだのは、なんとシュバインシュタイガー!!ゴ−−ル!!!先制したのは、なんとドイツ!!0-1。
戦前の予想を裏切る展開。やはりドイツは恐ろしい。直後、ポルトガル、モウチーニョが負傷。ちょっと怖い倒れ方。大丈夫そう。
そしてドイツのFK。シュバインシュタイガーから・・・・飛び出したクローゼ!!ヘッドが突き刺さる!!ドイツが追加点0-2。
なんと、なんとの試合展開。ポルトガルは内容自体は悪くないのだが・・・。ここでモウチーニョ下がる。やっぱ駄目だったか。
まさかの2点ビハインドでC・ロナウドもドリブル突破を強引に見せ始める。バロンドール候補が、らしくなってきた。
39分、そのロナウドのドリブルからシュート!レーマン止めた!しかし、N・ゴメスがリバウンドを押し込んでゴール!!1-2。1点を返した。
さすが優勝候補。試合が面白くなってきた。その後、C・ロナウドが同じような展開であわやのシュート。おしい。ここでタイムアップ。前半終了。
戦前の予想を覆すドイツのリードに、ヨーロッパ中が「やはりドイツはドイツ」と思ったことだろう。
後半、開始早々C・ロナウドが引っ掛けられのたうち回る。スローで見ても大したことないので、お得意のアピールと見て間違いない。こういう狡さも一流の証。
ラームもイエローを頂戴し、ちょっとドイツにカードが出され始める。ここで、天気は雨模様。雨粒は大きい。今大会の雨は一気に激しくなるのでちょっと怖い。
12分。ポルトガル、デコの絶好のクロスにペペの頭。なぜかボールはゴールの上へ。頭を抱えるスコラーリ。後半はややポルトガル優勢か。
と、クローゼ倒される。少し心配なファウル。FK獲得。キッカーはまたもシュバインシュタイガー。早いキックに、頭ひとつ高いバラック!!
バラックのゴール!!ドイツが3点目をゲット!2点目と同じような形でやられた。ポルトガルはバラックがDFに乗っかったというアピールだが認められず。
ここでN・ゴメス、キャプテンマークをロナウドに預け、ナニと交代。のこり20分。点差は2点。少し苦しいが不可能な数字ではない。
ポルトガルは得意のパス回しからDFの崩壊を図るが、ドイツDFは崩れない。ポルトガルはポスチガを投入し、打開を図るが、ドイツは守りを固め始めた。
攻撃に移った際はシュートで終わる。恐るべき常勝の歴史。残りは10分。ちょっと泣きっ面のスコラーリ。
来季はロナウド(マンU)の敵、バラックの監督(チェルシー)予定。
ここで今日の立役者シュバインシュタイガー下がる。41分、レーマンが痛んで時間を稼ぐドイツ。しかし、リスタートで代わって入ったナニのクロスにポスチガ!!
ゴール!!2-3。追いすがるポルトガル!ドイツはクローゼを下げて守備固め。ロスタイムは4分。
ポルトガル、最後の猛攻。しかし、刻一刻と時間は過ぎていく。ドイツがようやくボールを取り返したときは全てが終わったときだった。試合終了。2-3。
大会優勝候補と言われ、グループリーグで期待通りのフットボールを披露したポルトガル。彼らが敗れた理由を探す方が難しい。後半、ドイツを追い上げたメンタリティ。
選手のテクニック、EURO2004での2位の経験、モチベーション、観客を魅了するファンタジー、全てが今大会でのチャンピオンに相応しかった。
ただひとつ、強引に彼らが敗れた理由をつけるとすれば、相手がドイツだった・・・それだけである。
6/20 トルコ1-1クロアチア (3PK1)
ドイツ戦は素晴らしい試合を見せたクロアチア。それ以外の試合は、なぜか相手に合わせて接戦となっている。
華麗なる逆転劇を見せたトルコ。最後まで諦めない精神が根付いている。98年のW杯3位と02年W杯の3位が対戦。
Aさんの家で見たクロアチア監督ビリッチのバンド姿。今日はアシスタントコーチにキス。変わった男です。対するテリム監督。今日もガッツリ、胸開いてます。
序盤、トルコが最終ラインのボールをカットされてやばい形。なんとか事なきを得る。地力で言えば、ややクロアチア有利とは思うが・・・。
その後、しばらくは停滞ムード。お互い中々シュートにもいけない。ようやくのチャンスは18分。モドリッチの突破から絶妙なクロス。
オリッチがバーに当て、クラニツァールも吹かした。手を叩きつけて悔しがるモドリッチ。飛び出したビリッチ監督も頭を抱える。
スローインの度に移るビリッチ。ピッチに近づきすぎじゃね?ドイツ-オーストリア戦なら退席処分ですよ。この辺りから、クロアチアにエンジンがかかり始めた。
トルコも悪くないが、ミスでボールを失うシーンなど、もったいない。
30分過ぎくらいからハードタックルが目立ち始める。やや押し込まれていたトルコも、削りあいになってから互角になった。前半終了間際にはトゥンジャイが倒れる。
なんとか戻れそうだが、ほかの選手も肩で息をしている。とても前半とは思えない。ようやく前半終了0-0。両チームともうつむきながらロッカールームへ。
後半、5分、トルコのクリアミスにクロアチアのヘッド、GKの頭を越えた。トルコDF慌てて掻き出す。その後は、前半と同じような展開。奪い合い。
クロアチアのモドリッチはテクニックだけの、ひ弱なイメージを受けるが、この試合はよく走る。かなりのスタミナ。攻撃も守備もこなす。
後半20分、サラブレッド、クラニツァール交代。ここでもキスをするビリッチ。ピアスも光る。ちょっとゲ○っぽい。逆にパックリ開襟シャツの、色黒テリムは仁王立ち。
男気ムンムン。この二人、付き合ったら面白いんじゃないかしら。試合の方は、やっぱり消耗戦。クロアチアが時折、いい攻めを見せるが、トルコDFの当たりが強い。
時間は30分。1点勝負になるのか。トルコはセミフを入れた。取りに来た模様。これでDFは手薄になる。後半35分。絶好の位置でFKを手に入れたクロアチア。
スルナのシュート。絶好のキック。しかし、元バルセロナGKルストゥが弾く。さすが02W杯、3位の立役者。90分が過ぎても両者ノーゴール。この展開で延長戦。
延長前半はトルコペース。クロアチアDF陣、必死の守備。トゥンジャイもチャンスを作り続ける。ここにきて勢いづくトルコ。結局ゴールは奪えず。短い前半が終わった。
そして延長後半、今度はクロアチアが盛り返す。観客はもう総立ち。声を出す。モドリッチ、独力で突破を図る。3人に囲まれながらキープするもGKがカット。
目に見えて運動量は落ちているが、戦う姿勢を見せ続ける両チーム。その姿勢が奇跡を見せる。クロアチア、右サイドのドリブル。早い、信じられない。トルコ滑る。
倒されるものの、ボールがこぼれた所にモドリッチ。取りに行ったルストゥ。慌ててゴールに戻る。しかし上げられたクロスはルストゥを超えて、クラスニッチの頭に。
ようやく、ようや均衡が破れる。0-1。もはや残り時間はない。誰もがこれで終わったと思った、ロスタイム残り1秒。ホントに1秒だった。放り込まれたボールにセミフ。
クロアチアDFをトルコの選手が飛び込んで倒し、セミフにスペースを作る。振りぬくセミフ。まさか、まさかのゴール!!!1-1。鳥肌が立った。
まさかのPK戦。
クロアチアからのスタート。モドリッチ、右へ外す!!トルコ、アルダは決めた!0-1。
2本目、スルナ、決める。奇跡の男、セミフ、これも決めた。1-2。
3本目、ラクティッチ、左へ・・・外した。トルコはアルティントップ、決める。1-3。
4本目、外せば終わりのペトリッチ、止められた!!ルストゥが試合を終わらせた。
おそらくEURO史上に残る逆転劇。一度、終わったと思った試合を戻されたのは予想以上にメンタルに影響を与えたようだ。
立ち上がれないクロアチアの面々。喜びを爆発させるトルコ陣営。最後の最後で巻き起こった奇跡。いや、巻き起こした奇跡。ミラクルターキー、トルコの奇跡は続く。
6/21 オランダ1-3ロシア
まずはAさん、今日は例の店行けずスイマセン。なんせ昨日は接待で、紹興酒にやられて、久々に線路に吐いてたもんで・・・。今日はリハビリです。
そんな感じで自宅観戦ですが、キチンとお届けしたいと思います。波乱の決勝トーナメント。グループリーグを見る限り、16チーム中ナンバー1のオランダ。
しかし、グループリーグの調子がトーナメントでも通用しないのがEURO。すでにA,Bともに1位通過が敗退している。なんせロシアはあのヒディングが監督。
スウェーデン戦は圧巻のパフォーマンスだったロシアがどこまで通用するか。しかし、EUROの入場曲・・・いつのまにホワイトストライプスで定着したの?
スタジアムの左側はオレンジ一色。全体で見てもオランダサポーター多し。オランダの人口は東京のそれとあまり変わらない、1600万ぐらい。
それが、他国のスタジアムにこれほどかけつけるとは・・・。そしてこれだけの実力の選手が揃うとは・・・。上下オレンジのユニフォームを身にまとい、試合開始。
5分、ロシア、ジルコフのFK。いいコースだが弾かれる。続く攻撃もノーマークのパブリチェンコ。ヘッド吹かす。意外にもロシア攻勢。
オランダは相手の攻撃を警戒しすぎの様相。もう少し、ワイルドにいって欲しい。15分、攻めあぐねるオランダにブーイング。ようやくオランダがチャンス。
相手DFのミスからスナイデルが抜け出しシュート。DFに弾かれるが、やっと攻めの形になった。28分、またもFK。ファンニステルローイがDFを振り切って飛びつく。
おしくも届かず。逆にロシア。ヒディング流オランダ仕込の高速カウンター。アルシャービンがシュート。ファンデルサール、ナイスセーブ。
しかし、ロシア、ミドル連発。息つく暇もない。
36分、今度はオランダ。ファンニステルローイが一人で攻め込みシュート、跳ね返りのルーズボール、シュート体制、一瞬早くロシアのディフェンス。おしい。
43分、ロシアDFのパスミスをオランダ、ファンデルハールトが奪い、シュート!GK抑える。こういうプレーは志気を下げるなあ。前半ラストはオランダペースで終了。
0-0で後半開始。オランダはファンペルシ投入。早々のシュート。1タッチのダイレクトパスも繋がりだした。いい時のオランダに戻りつつある。
ファンバステン監督が動く。ハイティンハとボラルーズをチェンジ。早くも2枚目のカードを切った。これが裏目に出たのか、ファンペルシがファウルで倒してFK献上。
あわやのシュート。解説は「入ったー」ってうるせえ。入ってねえ。今日のWOWOWの解説はウザイ。と、直後、ロシア、パブリチェンコがクロスに合わせてシュート!
決まった。0-1!今度は何故か騒がないWOWOW。さらにロシア、カウンターからロシア、サエンコ。何故かもたつく。
すぐに打てば入っていたような気もするが・・・。外れ。
時間は残り30分。ファンバステン、3枚目のカードも切る模様。エンヘラールとアフェライが交代。ビハインドで沈黙のオランダサポーター。
後半24分、カウンターのロシア、早い、早い。ファンデルサール、右手一本で防ぐ。オランダは守るわけにはいかない。カウンターに怯えながら攻め立てる。
31分にはバウンドのタイミングを見誤った所にロシア、パブリチェンコにやられそうになる。スナイデルが良いシュートを見せるがいずれも単発。
逆にロシアは36分。またも速攻から崩しにかかる。DFラインはボロボロにされたが、なんとかゴールだけは死守。圧倒的な強さのオランダの面影はない。
残り5分。セットプレイでは何度もチャンスを作っていたオランダ。FKにファンニステルローイ。体ごと投げ出すヘッド!決まった!!1-1。オランダサポーター爆発。
直後のロシアの攻撃。早いクロスをなんとかオーイェルがクリア。どうも今日のオランダDFは不安が残る。攻撃は好調。
後半ロスタイム、スナイデルが粘ってゴールラインを残した所にロシア、ファウル!2枚目のイエロー!退場か!?ヒディングの抗議。
ファウル前にラインを割っていた様子。
認められました。ノーファウル。さすがヒディング。数的不利になる所を回避し、後半も終了。
延長前半、今度は遅攻のロシア、アルシャービンのシュート。抜けた。が、ファンデルサールがガッチリキャッチ。ヨーロッパチャンピオンGKは好調。
両者、足が重くなるシーン。カウンターにロシア。パブリチェンコのシュートはバーに。さらに押すロシア。アルシャービンのクロスにどフリーで合わせる。しかし力がない。
ロシアは決められるシュートを何本も外している。プレスにいけないオランダの面々。運動量がた落ち
。オランダはPKに弱い。ロシアはファンデルサールがのっているので嫌な予感。どちらもPK戦はしたくない。
延長前半が終了し、後半がスタート。後半1分。ロシア、ジルコフのドリブル。エリアで倒れる。ノーファウル。しかし、オランダのチェックはザル状態。
ジルコフが再びエリアに。ファンデルサールが引きずり出され、ラストパス。合わせられない。またも1点もののチャンスを逃したロシア。体が重いオランダ。
攻撃の際もファンニステルローイ追いつけず。しかし、DFとGKの意思疎通が曖昧で非常に危なかった。言い合うロシア勢。
またもロシアの切れ込み。アルシャービンのクロスに全く追えないオランダ。飛び込んだのはロシア、トルビンスキ。ヒールで当てた。ゴール!!2-0。
延長戦、運動量で圧倒したロシアがついに追加点を手にした。
そして奇跡を信じるオランダを地獄に突き落とす、ロングスローからアルシャービンのシュート!ゴール!3-0。立て続けにロシアがゴールをマークした。
もはやオランダには反撃の力は残されていなかった。今大会、最大の番狂わせ。ロシアがオランダを粉砕した。
今日の勝利はヒディングマジックなどではない。奇策ではなく選手が最後まで走った勝利。涙を流したのは勝者であるアルシャービン。
オランダも拍手を送るしかなかった。
6/22 イタリア0-0スペイン (2PK4)
ビッグマッチ。安易な言葉だが、この組み合わせは紛れもなく今大会屈指の対戦である。今日のWOWOW解説は進藤さん。進藤さんはこのCHで唯一許せる。
決勝トーナメント3試合を振り返れば、グループリーグの結果がいかに当てにならないかが判る。イタリアはどんな大会でも尻上がりに調子を上げてくるチームだし、
スペインは、いつも最初だけのチームである。いかにイタリアがピルロ、ガットゥーゾという、「頭脳」と「肺」を欠いていても決してスペイン優位とはいえない。
試合は、緊張感を保ちながら、ゆっくりと始まった。デ・ロッシ、アンブロジーニは当然先発。サイドはザンブロッタとグロッソ。そしてカッサーノ。
CBはキエッリーニとパヌッチ。不安なDFラインだが、マテラッツィは諸刃の剣なので出さないのは賢明だろう。
スペインはいつも通りのスタメン。セスク、シャビアロンソは控えです。
15分。エリアに侵入したビジャが倒される。PKかというシーンだが、そこはイタリア。ボールにいっている。
スペインがパス回しで進めながらイタリアは、ややカウンターぎみ。
トーレスはボールを受けてもあまり輝きを発していない。逆にビジャは怖い。24分。FKを蹴ったのはビジャ。猛スピードの低い弾道は一直線にブッフォンの元へ。
世界一のGKにガッチリと止められたが、ビジャのシュートには得点のにおいがする。イタリアの攻撃はトニに繋げようというパスは見られるが、どうもカッサーノはフィットして
いないように見える。両サイドは引き気味で、上がりはほとんどない。決勝トーナメントのイタリアはやはり守備が堅い。
イタリアのチャンスらしいチャンスは35分。左サイドを駆け抜けたカッサーノからトニ。ドンピシャのクロスは、前に走りこんだマルチェナの頭に上手く跳ね返される。
スペインはラッキーだったといえる。そしてスペインも見せる。これまで消えていた「エルニーニョ」F・トーレスが独力でDFを交わしてシュート。
最後でDFの壁に返されるが今度はシルバが鋭いシュート。ブッフォンが飛びつく。手をぎりぎりですり抜けたボールがゴールを僅かに逸れていった。
声を張り上げるブッフォン。枠内であれば、ブッフォンは届いていたということで、つくづく完璧なポジショニングのGKである。
40分、エリアでグロッソがシルバのつま先を踏んで倒すが、ノーファウル。
イタリアは何度か、こういうシーンを見せているので、あんまりやると危険。そして重苦しい空気を保ったまま前半はスコアレスで終了。0-0。
後半、3分。パヌッチのクリアがシルバに当たり、エリアでボールを奪われるが、即座に囲い込むイタリアDF。事なきを得る。
ゲーム自体はスペインがキープしている様に映るが、この展開はある意味イタリアのペース。我慢して、我慢して、1点とって勝つ、というやつだ。
12分、イタリアがカモラネージ投入。スペインも交代。バルサコンビが下がる。セスクとサンティ・カソルラがIN。その直後のイタリア。
デ・ロッシの放り込みに競り合うトニ。ボールは再び空を舞い、カシージャスも飛び出す。ボールを取ったのは
カモラネージ。振り向きざまにシュート。慌てて戻ったカシージャスが足で弾く。およそ、チャンスとは程遠い放り込みから1点もののシーンに。恐るべしイタリア。
スペインはエリア付近まではいけるものの、毎回、最後の所で跳ね返される。じれたビジャはシュミレーションでイエローを頂戴した。イラつくスペイン攻撃陣。
30分、イタリアはカッサーノを下げてディ・ナターレを投入。試合は1点勝負の様相を呈してきた。35分、スペイン、セナのシュート。
一度止めたボールを、名手ブッフォンが後ろにこぼす。ボールはポストに跳ね返り、再びブッフォンの腕の中へ。
37分、あくまでも単純なゴールを徹底していくイタリア。右からのクロスにトニ。明らかに届かないボールだが、足を伸ばす。
裏にはどフリーのグロッソ。運悪く、トニの頑張りがグロッソへのパスを邪魔する形になってしまい、チャンスが潰れた。スペインはトーレスに替え
グイサを投入。時間は残り5分。・・・今日はこのまま仕事なので90分で終わってくれると仮眠取れるんだが・・・。
後半、ロスタイム、攻めるスペインのクロス。パスは通るが、落とす所を見計らってイタリアがクリア。正しく守りのスペシャリスト。今日のイタリアの守備は満点。
結局、ゴールは生まれず、試合は延長戦へ。・・・寝てえ・・・。0-0。
延長前半、2分。スペインがこの試合、一番の組み立てを見せる。左からのクロスに、ヘッドでの落とし、そしてシュート。DFに当たったボールをシルバがシュート。
ボール1個分外へ外れたが、非常にいいスペインの攻撃だった。イタリアの攻撃は相変わらず単調。
しかし、あくまでもゴールまでの一本道を迷いなく進む。それが怖い。
延長戦は短い。前半スコアレスのまま終了。イタリアはPK戦での敗北も多いが、「慣れ」はある。PKでも止むなしか。スペインは120分で決着をつけたがっている。
後半、デルピエロ登場。イタリアは最後で攻めに転じてきた。スペインも、やや前がかりになったイタリアを攻める。
相手の守備がいいのか、ツメが甘いのか上手くいかない。デルピエロも期待に応えられる動きではない。・・・結局、結局はPK戦に突入。ゴールは生まれなかった。
お互いのGKは世界最高峰のGK。先行はスペイン。
1本目。ビジャ、落ち着いて決める。イタリアはグロッソ。W杯を思い出す。反応されたが決めた。
2本目。若手サンティ・カソルラ、世界一のGK相手に決める。そしてデ・ロッシ、止めた!!サン・イケル。
3本目。セナ、怪我が気になるも決めた。WOWOWアナと解説の進藤さん、熱くなってますね(笑)。と、イタリアはカモラネージ。決めた。落ち着いてる。
4本目。グイサ、ブッフォンが気合で止める。すげえなコイツラ。ディ・ナターレのシュート。負けじとカシージャスがストップ。ほんとすげえ。
5本目。セスク。試合を決めるか。ブッフォン、ヤマを張って飛び出すも、逆!!ゴールに突き刺さる!!試合終了。
イタリアの守備は今大会初めてといっていいほどの出来だった。しかし、フットボールは、点が入らなければ勝てないスポーツ。攻撃にもう一つアイデアが欲しかった。
イタリアの頭脳、ピルロが涙を流しながら仲間を抱えて去る。カンナバーロとカッサーノはレアルの面々と抱き合って後を託す。
イタリアという最大の難敵を退けたスペイン。次節はロシアとの対戦。順当にいかないのがEUROだが、スペイン優勝の可能性はかつてなく高まった。
BEST 4
ドイツ
VS
トルコ
ロシア
VS
スペイン
6/25 ドイツ3-2トルコ
ついにベスト4。トルコはGKをはじめ、数人が出場停止。でも控えGKはルストゥだ。ドイツはベストの布陣。シュバイニーもスタメン。
解説には岡ちゃん・・・つまんねえなあ。
試合は開始から、トルコがボールを支配。6分にはラームの甘いパスからあわやのシーン。ドイツは慎重すぎるボール回し。おかしい。
パスミスは多いし、差しこまれている。
ペースは完全にトルコ。エース、ニハトはいないものの、戦前の予想を覆す展開。16分、ようやくドイツが攻勢に転じ、勢いを取り戻したように見える。
しかし・・・現実はそうもいかなかった。トルコ、サイドからのクロスに中途半端なドイツのチェック。ボールはふわっと上がり、ゴールバーを直撃。
アホ面で見上げるレーマン。
跳ね返りを、これまたノーチェックのドイツ。ボラルが蹴ったシュートはレーマンが止めきれずゴールへ。なんじゃ、そら。先制はトルコ。0-1。
先制されてようやく目が覚めたドイツ。25分の左サイド。スルーパスに追いつき、一気に最終ラインのポドルスキ。走りこむシュバインシュタイガーにパス。
すんなり通って、シュバイニーのアウトサイドのシュート!!ゴールネットが揺れて同点!1-1。良いタイミングで追いついた。
その後もトルコは、ドイツ陣内に易々と攻めあがるが、ドイツも攻撃は良くなってきた。バラックのエリア内でのキープなど、追加点のにおいも感じさせる。
30分。トルコのFK。目測を誤るレーマン。慌ててパンチ。なんかレーマン、安定感ないなあ。ラームとレーマンの今日の出来は最悪。
33分、カウンターのドイツ。完全に抜け出したポドルスキ。少し慌しくシュートにいってしまい、ゴールの上を僅かに超すシュート。慎重にいってほしかった。
38分、トルコのFK。距離は近いものの、角度のない所からキック。速い!レーマンがカット。今日、初めてまともな仕事をしたんじゃないか。
トルコの攻撃が続く。ゴール前のパス回し。ちょっとミスってカットされたが、ミスがなければ1点もの。前半残り僅かでTVの映りが・・・。
「現地からの映像が乱れてる」って
ご了承できるか!!さっさと映せ!1,2分見れなかったが、何もなかった。ここで前半終了。
明らかに実力が出し切れてないドイツ。ハーフタイムでどこまで修正できるか?
さて、スタジオはキーちゃん。城の寝ぼけた台詞に比べて、すっかり解説慣れしたキーちゃん。ちょっと目がギラつきすぎ。現地の岡ちゃんとのトーク。
フランスW杯で外した男と外された男の対談。キーちゃん、ガンガン攻める。岡ちゃん、自前の親しみやすい返答で「わっかんないなあ〜」って。
いいです。やめてください。
後半がスタート。フリンクスが入りました。左サイド、ポドルスキのドリブル。ラストのパスはミスったが、ポドルスキの動きは良い。
5分、これまで鳴りを潜めていたラームが上がりを見せ、エリア内で倒される。PK?しかし、ノーファウル!いやあ・・これは。審判の横にいたバラック怒声を張り上げる。
スタジアムは大ブーイングの嵐。うーん。よく見るとエリアの外なんだけど、少なくてもファウルだろ。これが、今後の判定にどう影響するか。
これで火がついたか、ドイツが攻勢になってきた。バラックが単独でドリブル。後ろからのスライディング。ボールにはいっているが、先ほどの件もあるのでファウル。
・・・あれ、またTVうつんねえ。ふざけんな!スタジアムの映像に。キーちゃん気まずい。なぜかリプレイ。ちゃんとしろ!
19分、5分ほどの中断でした。WOWOWは金返してほしいですな。ゴール決まってたら暴動だぞ。試合はややこう着状態。どちらも動きが重い。
後半も30分。まーた延長か?だから翌日仕事あるってのに。得点の気配がないな〜と思っていた左サイドのラームの放り込み。お?意外といい所に・・・クローゼ!!
ルストゥが飛び出してきたので一瞬、クローゼについていたDFがひるんで、体を入れることができたクローゼ!見事なヘッドで逆転のゴール!2-1。
今度はトルコ。CK。レーマンが直接パンチして凌ぐ。それほどするどいCKだった。残りは8分。ミラクルトルコは4度目の奇跡を見せるのか。
41分。トルコ、右サイドからの組み立て。ボテボテのシュート?にレーマンが待ち構えれるが、一瞬早くセミフが飛びつき、角度0からゴールに向かい一直線。ボールは
ゴールに吸い込まれた。まさか、まさかの同点ゴール!やはりトルコには何かある。・・・寝れると思ったのに。
延長の準備をしようと思ったところ左サイドのラーム。守備はまずいが、チャンスは作る。トルコ選手が倒れるが笛はなし。逆に数的有利のドイツ。一旦、中へ戻して、
折り返しにラーム!GKと1対1。ラームのシュートはトルコゴールに突き刺さり、3-2!エクセレント!今大会、初めてのゲルマン魂を見た。
時間はロスタイム・・・トルコが侮れないのは知っている。最後の最後まで粘るトルコ。気を抜かないドイツ。トルコのFKが宙に待って・・・ようやく試合終了。
戦前に言われたような楽な試合では決してなかった。こう着状態や、ミスもあり、動きも重かった試合だが、取って、取られての試合。
メンタル勝負だったような気がする。強いとは何か。勝つとはどういうことかを教えられた試合である。
6/26 ロシア0-3スペイン
大会4日目。Dグループ初戦でぶつかった両国は、アルシャービンを出場停止で欠いていたロシアが、スペインに4点を奪われて敗れるという衝撃的な結果に終わった。
ロシアは、その後の試合でエースの復帰と共に調子を上げ、今大会随一の出来だったオランダを葬り去った。スペインは世界王者に苦しみながらも辛勝。
実に44年ぶりのビッグタイトルに向けて、無敵艦隊の帆を張った。ロシアはもちろん、スペインも「前の試合のようにはいかない」と感じているだろう。
決戦の舞台、オーストリア・ウィーンは決勝戦の会場と同じ。勝ち残って、スイス組の勝者・ドイツを迎えるのはどちらか。雨のウィーン。
ロシアは赤のユニフォーム、スペインは黄色に黒。両チーム、スタメンはこれまでと同じ。スペインはトーレスとビジャの2トップ。ロシアは・・・3トップか?
解説は、ドイツ戦に引き続き岡ちゃんと・・・進藤さん。おお、良かった。岡ちゃんはスイスからオーストリアに移動してきたのか。こりゃ決勝もそうかな。
開始5分。パスもスムーズなスペイン。トーレスに合わせるが、やや処理に手間取り、エリア内で振り向きざまシュート。弾かれる。受けが上手くいっていれば・・・。
ビジャも良いミドルを見せたりと、スペインのポゼッションは好調。14分、トーレスがエリアで倒される。が、ノーファウル。トーレス、倒れなくても行けた様に見えるが。
ロシアはスペインのプレス、特にセナのプレッシャーが強くて、思ったように前に進めない。
左、ジルコフ、中央、アルシャービン、右、サエンコで突破を図るが、最終ラインに
抜け出すことができていない。25分、雨足は強まり、雷鳴とどろくスタジアム。
バルサコンビが良い連携を見せるが、エリア内ではさすがにロシアも囲い込み、自由は与えてくれない。意外なことに支配率はロシア。速攻と遅攻の違いか。
30分、今大会好調のパブリチェンコのミドル。良いシュート。ロシアも調子が出てきた。
と、ここでビジャとセスクが交代。動きは良かっただけに?どうやら、FKの際に足をひねった模様。ひょんな形でクアトロフゴーネス(四人の創造者)が実現。
これまでセスクはイニエスタあたりと変わっていたので、初めてのFW起用。こっちの方がセスクには合ってる気がする。
40分を過ぎて、一気に雨が上がったか?スペインはS・ラモスの上がりも見られる。S・ラモスは攻守でよく見かける。いいんじゃないでしょうか。
しかし、前半は何も起こらず、0-0で終了。
後半、どうやら、雨は上がってはいなかった様子。ピーク時に比べるとかなり弱め。5分、スペインは左にボールを預け、セスクと、トーレスがDFを引き付ける。クロス。
中央に飛び込んだのはシャビ!GKの股間を抜くシュート!!ゴール!!シャビが先制のゴールを上げた。0-1。
さらにロシアのエリアでトーレスが抜け出しシュート。惜しくも外れたがいい攻撃。続いて、シャビの1、2.。オフサイド。シャビが前線に出るようになってきた。
先制してから動きが良くなってきたスペイン。ロシアは逆に繋がらない。15分、イニエスタのスルーにセスク。DF置きざリ。角度が無く、返される。
さらにトーレス。惜しい。スペインの時間帯。右から走りこむS・ラモス。カーブのかかったクロスにトーレス。
完全にフリーだったが、膝に当ててしまい外れる。ヒディングさすがに怒る。
20分を過ぎても、スペインペース。トーレスにボールが渡り、DFと1対1。ぶつかり合いでトーレスよろめき奪われる。そして、またもトーレス。今度は後ろから。
倒されるが、笛は無し。たしかにボールにいっている。ここで、アラゴネス、シャビとシャビ・アロンソ、トーレスとグイサを交代。20分を残して交代枠を使い切った。
確かにトーレスはチャンスを逃し続けたが、ちょっと疑問の残る交代。しかし、これがすぐに実を結ぶ。セスクのフライスルーに抜け出したグイサ。
胸で受けたボールに飛び出してきたGKを見計らってループシュート!見事に決まって0-2。アラゴネス采配ズバリ!
スペインの攻撃を支える、スルーパスと走りこみ。至る所で繰り出されるパス&ランは恐ろしいほどの正確さで繋がりを見せる。これが強国のフットボール。
これをされたら、どの国も勝てない。しかも、不安視されたマルチェナとプジョルのCBコンビはロシアのチャンスを完璧なまでに封じている。
極めつけは36分。左サイドを駆け上がるセスクにイニエスタのパス。受けたセスクは、今度は中央に走りこむシルバに。DFラインをかわすかのように見えるパス。
ドンピシャで受けたシルバがゴール左隅に蹴りこみ3点目!!0-3。恐るべしスペイン。相性もあるのだろう。ロシアは手も足も出ない。
42分。唯一にして、最大最後のロシアのチャンス。FKから、タイミングも角度もばっちりのヘッド。待ち受けるのは、サン・イケル。決めさせない。
攻守に完璧なタレント力。
試合終了。ロシア、2度目の大敗。後半に入ってからは、正しく完敗。内容的にもスペインは素晴らしかった。
この試合を見る限り、優勝はスペインと言いたい所だが、勝利の女神に愛されているドイツと、嫌われ続けるスペイン、それだけが不安材料である。
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