2010 FIFA WORLD CUP
1
/
2
/ 3 /
4
Best 16
Best 16
1回戦
A1 フランス
A1
ウルグアイ
2-1
B2 韓国
B2 韓国
C1 イングランド
C1 アメリカ
1-2
D2 セルビア
D2
ガーナ
E1 オランダ
E1
オランダ
2-1
F2 イタリア
F2 スロバキア
G1 ブラジル
G1
ブラジル
3-0
H2 チリ
H2 チリ
B1 アルゼンチン
B1
アルゼンチン
3-1
A2 南アフリカ
A2 メキシコ
D1 ドイツ
D1
ドイツ
4-1
C2 スロベニア
C2 イングランド
F1 パラグアイ
F1
パラグアイ
0-0
5 PK 4
E2 デンマーク
E2 日本
H1 スペイン
H1
スペイン
1-0
G2 ポルトガル
G2 ポルトガル
※Best16の出場予想は日本が勝つなど嬉しい誤算。
順位を無視すれば16チーム中10チームは想定内。
波乱、波乱と言われながらも、まあそういうことか。
全体的にみれば南米の強さが光る。
これは決勝は予想通り、南米勢でいっちゃうか?
6/26(土)ウルグアイvs韓国
アジアの誇りをかけて、韓国が南米の古豪に挑む。
試合は緩やかに始まった。思えば、これこそがウルグアイのペースだったのかも知れない。
韓国は、明らかにこれまでのスピーディーで走り切るサッカーをしていなかった。
今回は8年前のような、半ば「うそ臭い勝利」ではない。正真正銘の実力での決勝T。韓国に勝ってほしいと思った。
フォルランへのパスミスのようなボール。折り返して、中央へ振る。DFのウラ。
韓国GKとの間を抜けたボールに飛びついたのは今大会、最大のブレイク候補生ルイス・スアレス。
バルサが欲しがるアヤックスの得点王だ。ワンタッチで直接ゴールへ。ウルグアイが先制。1-0。
先制されてからの韓国は、一見調子を戻したように見えるが、明らかにウルグアイがペースを預けている状況。
後半に入り、強い雨が振り出す。ロングボールを放り込み始める韓国。それが功を奏したのか、ハイボール競り合い。
強引に体を入れて同点。1-1。だが、これで今まで体力を温存していたウルグアイが攻勢にでる。戦い方は明らかに上。
そして、右へ左へワイドに動き回るスアレスにボールが渡り、ドリブルを数ステップ踏んでからのシュートは、ミラクルな
弾道を描き、ポストの内側へ。どんな名手でも止められないようなゴールが決まって2-1。再びウルグアイがリード。
韓国も最後の攻撃を仕掛けるが、再び守備を固めたウルグアイを崩せず試合終了。
パク・チソンは明らかにレベルが高かったが、この試合に限っていえば、4年目のヒデのように孤立してしまっていた。
6/26(土)アメリカvsガーナ
魂のロスタイム逆転劇で勝ち残ったアメリカ。クリントンもまたもや観戦。
アフリカ唯一の勝ち残りガーナ。だが、彼らに気負いは感じられなかった。試合はいきなりガーナの先制パンチ。
スルスルと上がるボアテンクが放ったシュートはそのままゴールへ。早くもガーナが先制。
その後は意外とアイデアが乏しいものの、ペースはガーナ。後半に入るまで目立ったシーンは見られなかった。
後半になると、アメリカが調子を戻し始める。ドノバンは感動的なほどアメリカを牽引している。
それが実を結んだのか、エリア内で激しい接触。微妙かと思われたが、スローで見ると完全にPK。これを決めて1-1。
結局スコアレスで延長戦に。PK戦はいやだなあ。そんな思いがよぎった延長開始の頃だった。
アサモアが個人技で抜けてゴールを強奪。試合開始のゴールと同じような、「気持ちが固まる前にやられた」という感じ。
残り時間をアフリカらしからぬDFで守りきったガーナ。激闘を制しベスト8へ。
6/27(日)ドイツvsイングランド
ベスト16屈指の好カード。・・・イングランドが不覚をとって2位通過だったからだけど。
スタンドにはミックジャガー(こいつUSA戦もいたような・・・)ジダン、ブラッター、他にも観戦しているだろう。
赤のイングランドはルーニーとデフォーという3戦目でフィットしていた2トップ。ドイツもクローゼが帰ってきた。
序盤はお互い、勝って知ったる相手だけにやりにくいかと思われたが、逆にリーグ戦のような動きで噛み合ってる。
本気モードといった感じで、不調なヨーロッパ勢も復調のきざし。・・・つっても、これでどっちか消えるんだけど。
どちらも主導権をとりあぐねている中、ドイツのゴールキックからクローゼが競り合いに勝ち、ゴールを陥れる。1-0。
ハッキリ言ってGKが世界レベルであればDFのミスをカバーできただろう。イングランドの不安材料であった、DFラインの
崩壊とGKのレベルの低さが露呈した先制点だ。決定的なチャンスは続く。ミュラーのスルーにクローゼ。
今度はジェームズの足に阻まれる。しかし、さらにミュラーのチャンスメイクは続く。抜け出した所にフリーのポドルスキへ。
難しいコースだったが、見事に決まった。これで2-0。
開き直ったイングランドもクロスにランパード。しかし、ノイアーの堅守に阻まれる。
ドイツはクローゼ好調。しかし、ジェラードが放ったピンポイントクロスは抜群の精度でアプソンの頭へ。ゴール。2-1。
さらにイングランド。ランパードの放ったミドルはバーにあたり120%ゴールラインの内側に落ちた。そして外に。
プレーは続行。恐らく、今後長らく語り継がれる「幻のゴール」。これを見逃した主審、線審は身を隠した方がよい。
1966年イングランドvsドイツでイングランドのシュートがバーに当てて真下に落ちた際、ゴールと認められてから44年。
そんな長い時を越えてのリベンジを果たされた、あまりにも濃い前半が終わっての後半。
後半はイングランドが攻勢を強める。取り消されたゴールを取かえさんかの如く。攻め込む。
しかし、その隙をついたドイツのお手本のようなカウンター。シュバイニーからフリーのミュラーへ。狙い済まし弾丸シュート。
ジェームズの腕を弾き飛ばしてゴール。3-1。若武者は止まらない。エジルのカウンターに走りこむミュラー。ゴール!
あまりにも完璧なカウンターが次々と決まる。4-1。レーヴはクローゼ、ミュラーと今日の立役者を下げて高さ対策。
カペッロもヘスキー投入。残りは20分を切った。守勢に回ったドイツに対して、イングランドは攻めのオプションがない。
時間だけが過ぎていく。ドイツ相手に3点差。歴史を知る両チームだけにこの差は果てしなく大きい。
試合はこれで終了。
あのゴールで同点になっていれば・・・はフットボールの世界では禁句。ドイツの完成度は4年前よりも2年前よりも高い。
逆に、これまでの戦いぶりを見る限り、イングランドは勝ってはいけないチームだった。力なきものは去るのみ・・・。
6/27(日)アルゼンチンvsメキシコ
南米と北中米の雄。メキシコのフットボールの概念はブラジルよりもアルゼンチンに近い。
間違いなくテクニックを重視したボール回し、試合展開が予想される。アルゼンチンはイグアイン、テベス、メッシが先発。
実力の序列が明らかな両チーム。だが、格下のメキシコはジャイアントキリングの達人。アルゼンチンも気を抜かない。
アルゼンチンは予想通り前線に渡るとドリブルを仕掛けて突破を試みる。メキシコはどんどん打っていく。思い切りの良い
シュートが2度ほどアルゼンチンを脅かした。メッシにはバルサの同僚、マルケスがつく。攻撃の時すら目を離さない。
それでも、それでも起点はメッシだった。ドス・サントスと競り合いながらスルー。GKと交錯するテベス。ハネ返りにメッシ。
ふわりとしたボールに頭で押し込むテベス。ラインは完全にオフサイドだったが、ゴール判定。このシーンが会場内で放映。
メキシコ陣営が線審に食ってかかる。今ならまだ取り消せる。アルゼンチンもそうはさせじと抗議に参加。騒然としだした。
明らかなオフサイドだが、一度決定してしまった判定。覆らず。今大会は疑惑のジャッジ・・・つーかリプレイが正確すぎ。
1点目の興奮が冷めやらぬ頃、メキシコDFのパス交換のミスをかっさらうイグアイン。後ろからのプレスも関係なし。
振りほどいてゴールを叩き込む。2-0。テベスを先頭に高い位置からのプレッシャーが功を奏した格好だ。
メキシコはいいプレーもあるのだが少しツキに見放された様子。フラストレーションからダーティーなファウルが増える。
前半終了。両チームが下がろうとする中、小競り合い勃発。マラドーナを巻き込んで騒然とする状況。
主審が割ってはいり、なんとか選手をドレッシングルームに引き上げさせるが、マラドーナ・・・どこにいても騒動の中心。
後半、落ち着きを取り戻した両チーム。エリアの外でテベスのパスをカット。しかし、ルーズボールは再びテベスの足元。
思い切り振りぬかれたシュートは一直線にゴールに突き刺さった。ビューティフルなゴールシーン。マラドーナに抱きつく。
このままでは終われないメキシコも前がかりに。アルゼンチンDFの乱れをついて強引に蹴りこむ。これが見事に決まって
70分の時点で3-1。まだ可能性はある。
マラドーナはベロンを投入し、走るフットボールからパスを散らす戦術に。チャンスと見るや積極的にシュートも狙う。
攻撃は最大の守備。守備がためができないだけかも?だが、アルゼンチンは反撃を許さず貫禄の勝利。
これで次戦はドイツvsアルゼンチンという。前回同様の組合せ。ドイツは強敵が続く・・・。
6/28(月)オランダvsスロバキア
日本を粉砕し、順当に決勝Tに進んだオランダ。イタリアを退け、見事にグループリーグを突破したスロバキア。
同じ大陸同士だと、どうもジャイアントキリングは起きにくいんだけど、今回も無理かなあ・・・。
試合は、開始からお互いに相手を崩すと言うより、ミドルシュートが多い。大味な試合かと思われた前半。
緩やかなカウンター。ロッベンが持ち込んで中央に切り返す。間口が広くなった瞬間、地を這うシュート。
これが決まっちゃうんだよなあ。オランダ先制。1-0。
その後は・・・なんだろう、この何とも言えない試合展開。細かい組み立てもなく、突破→カット、突破、シュートの
繰り返し。スロバキアは仕方ないとしても、オランダのフットボールってこんなだっけ?後半に期待!
スカパーの解説はチーロ・フェラーラ。ナポリ時代のマラドーナの同僚であり、ユーベ全盛時のDF、近年では監督。
なんと、全くオレと同じ感想だったらしい。そうだよねー。
後半、オランダのポゼッションが顕著になり、ロッベンがジリジリ上がってマタイセン。GKナイスセーブ。でもなんか相手を
舐めているかのような攻撃。この辺が天才集団が常勝集団になれないところ。オランダは強いが、精神的な甘さがある。
エリアの右側でFKを得たオランダ。角度はかなり急だが・・・ファンペルシーが枠に一直線。おしくもセーブされたが、
彼らの技術は本当に恐るべきものがある。さらにカウンター。絶妙のスルーでかわされたボールにスナイデル。
これも惜しくも阻まれるが、ルーズボールの競り合いで足を蹴られるスナイデル。痛そう。あとに引かなきゃいいけど。
スロバキアも連続して決定的チャンスを迎えるが、オランダGK当たってる!
オランダは残り20分でロッベンを下げ、エリア投入。たしかにエリアは調子いいけど、1-0の状況で微妙な交替劇。
それでもオランダが追加点を決めたのはスロバキアも散漫だったから。カイトに引きずられ、飛び出すGK。見計らって
パス。スナイデルが無人のゴールに蹴り込んで2-0。うーーん。やっぱ微妙。
なんだかおざなりな抵抗を見せるスロバキア。しかもそれにやられるオランダ。ロスタイムでPKを獲得。2-1とした瞬間に
ゲームセット。・・・なんか雑で重たい試合だったなあ。
6/28(日)ブラジルvsチリ
今大会のチリは、チリ史上最強とうたわれ、スペインと同組ながらも、見事勝ち残った。
それを迎え撃つのが王者ブラジル。真っ向からチリに向かい合った。ボールをカットした途端、一気に攻め込む。早い。
ホントに1.5倍速を見ているかのよう。チリがやろうとしていた波状攻撃。面食らったチリは守備面での規律を持たず、
どれだけプレスを強めてもパスコースを見つけてパスを繋げるブラジルに四苦八苦。それでも攻めなければ勝てないことを
知っているチリは守勢に回ることはない。なんとか隙を見つけてはブラジル陣内に攻め込む。だが、ブラジルのCKから
ついに失点を食らってしまう。あまりにも高い打点に均衡が破られ1-0。取り返そうとしたチリだったが、直後に猛攻を
食らう。ロービーニョからのあまりにも美しい一連の攻撃。カカ、Lファビアーノと繋がれ追加点。2-0。
個人技で勝るブラジルに、あれだけ組織的に連動されたら敵わない。チリはブラジルの本気を出させてしまった。
後半、開始からカカが持ち込む。早い・・・。カカがこんなに早いと言うイメージがあっただろうか。倒す以外に止める術が
見当たらない。ミランの頃のように、混雑時は左サイドに張ることで、隙を見て中央突破の起点になる。素晴らしい。
60分。今度はラミレスがオーバーラップでDFを切り裂く。寄せたところでロビーニョがズドン。3-0。強い・・・。
今日の攻撃の安定感は全て強固な守備から始まっている。ドゥンガの理想とする形はコレか。
ラスト10分はカカ、ロビーニョを下げて、試合を終わらせに入る。チリ陣営の悲壮な表情がハッキリと力の差を物語る。
過去最強のチリをもってしても、ブラジルに相手に完敗という以外になかった。
少なくとも数時間前のオランダよりは優勝するに相応しい試合を見せた王国ブラジル。
次節は屈指の好カードだが、もしかすると強国相手に圧勝する可能性もありえる・・・。
6/29(火)パラグアイvs日本
韓国がウルグアイに破れ、アジアは日本を残すのみとなった。
8年前。土砂降りの中、下を向いて帰るしかなかったトルコ戦のあの日。ベスト16の壁。敗者としての行進。
パラグアイは過去に倒したこともある相手。本気の南米勢は、恐らく想像以上の難敵だが決して不可能ではない。
日本の歴史を塗り替えてほしい。
運命のキックオフ。開始からミドルを狙う日本。トゥーリオも上がる。攻める気か。・・・なんかブブゼラがリズミカル。
日本の応援団が変な吹き方をしているとみた。序盤、パラグアイの攻撃。クロスを上げた瞬間に走りこんでくる。
こういう所、南米っぽいよね。すげえ怖い。少し停滞したムードが流れる中、20分を過ぎたところ、個人技でかわされ
シュートまでもっていかれる。川島ナイスセーブ!あぶねえ。心が折れる所だった。日本の逆襲。松井のミドル!
惜しくもバーに阻まれる。ちょっと攻めあぐねている時間帯。嫌だなあ。
35分。大久保からの大きなサイドチェンジに本田。足首ごと刈られる。遠めだが悪くない位置でのFK。パラグアイが
超警戒してる。チャンスにはならなかったが、日本=FKの印象は世界中に植えつけられた。直後のカウンター。
松井から本田。大久保もいたが打つ。惜しくも回転がかかり左へ。いい形。日本のMFは、ボールを奪ったら、まず
本田を探すようになった。これはいい傾向。
前半終了。パラグアイはピッチで円陣を組んで話し合い。イラついてる。
・・・・・改めて思った。パラグアイは怖い。1ミスで点を取られる可能性は高い。・・・が、勝てない相手じゃない。
後半、明らかに日本の動きが悪い。何度もピンチを招く。唯一、松井だけがポジティブな動きを見せる。
パラグアイのスローインからのクロスにヘッド。川島が救う。日本もCKからトゥーリオが飛びつくが枠の外。
緊張感に溢れる試合だ。
ここで松井を下げて岡崎を投入。・・・これは違うんじゃないだろうか。
予想通り岡崎では役に立たない・・・パラグアイのほうが優勢。バランスが崩れた。
残り時間が10分を切り、交替は阿部と憲剛。左からのクロスに飛びつく大久保。GKの上にドシン。ごめんね。
時間がなくなるにつれ、パラグアイの攻撃も悪くなった。
そして審判の威圧的なイエローが連発。コイツうぜえ。
結局。90分で決着つかず、延長戦。
延長に入っても膠着は続く。パラグアイはロケ・サンタクルスを下げてカルドーソを投入。日本ゴールがピンチに陥る。
魂の守備。川島は今大会でベストのGKの可能性もある。
100分を越えて、明らかに運動量の落ちた日本DF。がんばってくれ〜。
ここまでくると、運が左右するような気がする。もはや体力は限界。
延長後半、審判に目をつけられていた大久保に代えて玉田を投入。この判断は正しいと思う。
残り5分、日本にチャンスが。抜け出した玉田。スピードで振り切る。しかし、ボールコントロールをミス。
上手く岡崎がカバーして再び玉田から、憲剛・・・は合わない。惜しい・・・。
これがラストのチャンスだった。結局120分でスコアレス。PK戦に突入する・・・・・・。
今大会初のPK戦。川島の肩に日の丸が掛かる。
先行はパラグアイ。1本目・・・決めた。
日本の1本目。遠藤・・・決めた。やっぱヤットは落ち着いてる。
パラグアイの2本目・・・決まる。惜しい。
日本の2本目。長谷部・・・普通に決めた。すげえな。
パラグアイ3本目・・・決まる。
日本の3本目。駒野・・・バーを叩く・・・。
パラグアイの4本目・・・決めてきた。
日本の4本目。本田・・・決めた。真ん中。
パラグアイの5本目・・・決まった。
日本は5本目を待たずに試合終了。世界のベスト8まであと1本。1本のシュートが届かなかった。
6/29(火)スペインvsポルトガル
本来であれば、日本の相手を決めるはずだったこの試合。残念ながらパラグアイとの対戦相手を決める試合。
世界的にみれば、本日の大一番は断然こっちの試合。スペインとポルトガルというテクニカルな両国の大一番。
C・ロナウドというスーパースターのチームが消えるか、世界最高ともいわれる至高の攻撃サッカーが消えるか・・・。
試合は不安視された「負けないフットボール」は展開されていない。今のところいい感じ。
意外にもポルトガルのサイドが順調。これは、もしかするともしかするかも。
前半、繋ぐスペインに対し、個人技で仕掛けるポルトガル。カシージャスがなんとか切り抜ける。
スペインもポルトガル最終ラインを相手にボールをキープし、何度もパスを試みるが、最後のところまで繋がらない。
日本-パラグアイ戦とは全く違う展開(苦笑)
27分。Cロナウドの遠目からのFK。キャッチできないボール。カシージャスが弾くのを見越して詰めたポルトガルだが
これも最後が合わず。お互い、ゴールという枠を狙った実に合理的な攻撃。これぞフットボール。
お互いに攻めてはいるものの、ゴールに直結しそうなチャンスはポルトガルの方が多かった。カシージャスさまさま。
しかし、スペインもポルトガルDFが一度でも処理を誤ればゴール直結のチャンスが来るはず。根気よく続けたい。
前半はスコアレスだったものの、あっという間に終了した。見ごたえのあるゲームである。
後半はしばらく膠着が続いたものの。スペインは、ここでトーレスを下げる。そこからスペインが猛攻に出る。
惜しいシーンが続き、エリア内でイニエスタからシャビ!後ろに目があるかのようなヒール。そこに詰めたビジャ!
一度はGKに止められるも、さらに押し込んでゴール!実に美しい新バルサトリオの崩しで先制。1-0。
65分。ジョレンテのユニフォームが破れて着替える。引っ張られてるって証拠だね。
70分。右サイドからの上がり。S・ラモスが自分で切り込んでシュート。GK弾く。触れなければゴールだった。
ポルトガルはリエジソン、P・メンデスを入れて前線の枚数を増やす。
後半も残り10分を切った。ビジャは左サイドに張り付き、MFのような位置。それでチャンスが来れば仕掛ける。
85分にはジョレンテが絶好の追加点のチャンスを得るが、ボール2個分外れてしまう。ここでビジャとペドロが交代。
その後、カプデビラがリカルドコスタと接触。上手い演技もあったようで一発退場。時間も使ってスペイン有利。
C・ロナウドは足を引きずり顔を歪める。長いパスにも追いつかない。ケガか・・・。
スペインは残り時間を凌ぎきって勝利。
派手な攻防戦の割に最小スコアでの決着だったが、やはりスペインは強かった。
Best 8
Best 8
2回戦
フランス
ウルグアイ
1-1
5PK3
イングランド
ガーナ
オランダ
オランダ
2-1
ブラジル
ブラジル
アルゼンチン
アルゼンチン
0-4
ドイツ
ドイツ
デンマーク
パラグアイ
0-1
スペイン
スペイン
※上記は大会前に立てた勝ち上がり予想です。
フランス、イングランドが不甲斐なかったことを除けば、
実は順当な勝ち上がりのベスト8。
8チーム中5チームが予想通りの上、組合せも的中。
そうなると・・・ベスト4もそんなにハズレないのかな?
7/2(金)ウルグアイvsガーナ
先にオランダ戦が終了しているので、オランダへの挑戦権を争う戦い。
アフリカ最後の砦。ブラックスター ガーナといぶし銀揃いのウルグアイ。キックオフからペースはウルグアイ。
スアレス、フォルランの攻撃陣は、やはり役者がちょっと上。押し込んでいる原因はこの辺の差か。ただ、最後まで
崩しきってのシュートではないので、フィニッシュに今のところ、ゴールの匂いはしない。
時間が経つにつれ、ガーナの方もいい攻撃を見せるようになってきた。パス一本、ドリブル一本でズバッと攻める。
ウルグアイは競り合いの際に足を負傷したり、頭から落ちて気を失ったり・・・さっきの試合のようなガツガツした
内容ではないものの、なんかヒヤッとするシーンが多い。そんな中、徐々にペースはガーナに移動していった。
前半終了間際、これまでどおり遠目から撃ってゴールを脅かしていたシュートがウルグアイゴールに突き刺さった。
まさに「入っちゃった」みたいな展開。これで前半終了。いい時間帯に点を取れた。
後半、ウルグアイはロデイロを攻撃陣に加え、打開を図る。試合はウルグアイの選手が倒されるシーンが多くなり、
ゴールやや左のエリアの外、いい位置でのFKを得る。キッカーのフォルランから放たれたボールはガーナGKの腕を
すり抜けてゴールへ。1-1の同点。美しいゴールだった。
同点にされたガーナは、前半同様、カウンターで逆襲を図る。アサモア・ギャンのシュートは枠を捕らえ、GKを直撃。
こぼれ球をウルグアイDFがなんとか蹴りだして事なきを得るが、これはどちらが追加点をとってもおかしくない。
ガーナはアッピアーを入れて、精神面で負けないように努める。お互い引きに回ることなく、清々しいくらい攻める。
戦術的に見れば「無策」なのかもしれないが、見ていて面白いのは確かだ。
しかし、90分経っても追加点はなく、延長戦に突入することになった。
延長に突入しても、お互いの攻撃の意識の高さは相変わらず。これでPK戦になるのはもったいない。120分で決着
つけてほしい。そんな願いが通じたのか、攻めまくった最後の最後にドラマはやってきた。120分。
ガーナのクロスからの猛攻。飛び出したGKのカバーで最終ラインに張っていたスアレス。一度は体で防いだものの、
もう一度の押し込みも、どうしても止めるしかなく、手でバレーのブロックのように弾き出す。一発レッド。そしてPK。
これで終わり・・・・・・ではなかった!!!!決めて試合終了のはずのシュート。
なんと、アサモアのシュートはバーを叩く!顔を覆っていたスアレス。大喜び。まさか、まさかのPK戦へ。
最後まであがいたスアレスの行為は無駄ではなかった。
PK戦。
ウルグアイは1本目。大黒柱フォルランが決める。
ガーナは先ほど外したアサモアが右隅へ決めた。
ウルグアイの2本目。叩き込んで決めた。
ガーナの2本目。アッピアーが華麗に決める。ホーム同然のガーナに大声援。
ウルグアイの3本目。危ないところだったが、真ん中に沈める。
ガーナの3本目。読みがピッタリ。止めた!
ウルグアイの4本目。思い切り吹かした!!ボールは空へ。外れ。
ガーナの4本目。またしても止めた!!すげえGK!ベビーフェイス!
5本目をウルグアイが決めれば終わり・・・ふわりと真ん中へ。すげえ度胸。これが決まってウルグアイの勝利。
地獄の入り口に片足を突っ込んでいたウルグアイだったが、見事に生還した。
手を使った功罪でスアレスはオランダ戦は出場停止だが、彼の手が最後にウルグアイを引きずり上げた。
7/2(金)オランダvsブラジル
98年の名勝負が思い出されるオランダvsブラジル。お互い、スペクタクルを標榜する2チームだけに、期待大である。
EURO2008までのスペイン同様「勝てない強国 オランダ」。常勝ブラジルを倒すことができれば波に乗れるだろう。
少なくともこの試合の勝者がそのままファイナリストになると思われる。
セルジオ越後がしつこく「折れてるかもシレナイデスネ」と言っていたブラジルのエラーノは症状が不明だが出場はダメ。
主審はすっこけた所を世界中に配信されるも、他国の主審がポカばっかりで評価が上がった西村さん。
開始2分でジャッジに対して不満が出た両チーム。エキサイトしとる。西村さん・・・大丈夫?
ブラジル最初の決定的チャンスは・・・オフサイド。って笛(旗)遅くねえ?なんかアジア勢の審判団はちょっと不安。
そんな中、リーグ戦では「最も期待を裏切った選手」だったフェリペ・メロのスルーパス。斜めに走りこむロビーニョ。
いとも簡単にゴールをゲット。練習のようなパスに、アホ面下げてボールを見送ったオランダDF。早くも0-1。
直後、倒れるロビーニョ。ヘイティンガにイエロー。何があった?スローで再生。あ、確かに蹴ってる。ナイスジャッジ。
攻守の切り替わりが非常に早い両チーム。見てるほうが疲れる。ただ、守備がしっかりしているブラジル。ロッベン、
ファンペルシーも攻めあぐねる。逆にヒールや倒れながらのパスも飛び出すブラジル。ピッチ状態の悪さも気にしない。
カカのスーパーなシュートはGKに掻き出される。どちらも素晴らしいプレーだった。
ちょっとハードな当たりが増えてきた。笛が多くなる西村さん。ドゥンガ監督キレる。ベンチをひっぱたく。こええ。
逆に、ファウルっぽい当たり。笛は・・・ないか。ドゥンガ監督キレる。身振り手振りでアピール。どっちにしても怒る。
ロッベンはチャンスっぽい位置でボールを受けるも、何故か打たない。・・・・・・いつもの日本代表か!
前半を0-1で折り返し、後半。
ロッベンが倒され、バストスに2枚目か?という所、カードは出ないが早いリスタート。スナイデルの斜めのクロス。
飛びつくJ・セーザルとブラジルDF。守備の堅かったブラジルの枚数の多さが裏目に。フェリペメロの頭に当たり、
オウンゴール。1-1。早い時間で追いついた。
同点になってから、再び当たりがハードになってきた。難しい試合だ。しかし見ごたえはある。
オランダのCK。カイトの頭に当たった後にスナイデル。少しラッキーだったかも知れないが完璧なゴール。2-1。
残りは20分。動き自体はブラジルも良い。ここからは注目だ。
73分、フラストレーションが溜まったのか、フェリペ・メロがロッベンを執拗に追い回し、最後に踏んづけた。レッド。
一発だ。これには文句は言わせない。これでブラジルは一気に苦しくなった。逆にロッベンの調子が上がってきた。
ドリブル突破。倒される。ロビーニョが倒れるロッベンに罵声を浴びせる「ダイブだろ!きたねえ奴だ!」ってことか。
ヒートアップする場内。オーイェルがスローインを妨害。レッド・・・?いや持ち間違えた。イエローか。
数的不利ながら、攻めるしかないブラジル。しかし、守備の枚数は減らさない。オーバーラップで対応か。
オランダはカウンターでチャンスを迎えるも無理はしない。ブラジル、枚数は足りているのにDFが怪しくなってきた。
残るは2分。D・アウベス、絶好の位置でのFK。壁に当たる。試合終了の笛が迫ってきた・・・・。
ロスタイム3分。時間を使い始めるオランダ。踏ん張るだけでピッチがえぐれる。この芝は国際レベルじゃない・・・。
オランダのGKに戻る気ゼロのブラジル。・・・あきらめたのか?オランダも???で逆にゴールしそこねる。
こうなってしまったら、ブラジルには勝利の女神は微笑まない。試合終了。
前節の試合展開からは想像のできない結果。ブラジル、まさかのベスト8敗退。
7/3(土)アルゼンチンvsドイツ
5回。ここまでいくと偶然でもなんでもない。「お互いが勝ち上がるから」対戦することになるのだ。
ヨーロッパと南米を代表する両国の戦い。今大会も、どちらもいい戦いをして勝ち上がってきた。
選手入場のシーン。選手全員にキスをした後、最後尾で気合を入れるマラドーナ。やっぱり目立っちゃうのね。
先制点は唐突に訪れた。最初の攻撃でファウルをもらったドイツ。シュバイニーのFKはアルゼンチンのゴール前へ。
絶好調の若手、ミュラーが合わせる。実際にボールにタッチしたかは微妙だが、GKの視界を遮ったのは確実。
アルゼンチンの守護神ロメロの腕を弾いてゴールへ。0-1。
当然、アルゼンチンは攻める。しかし、ドイツも追加点のチャンスを伺う。いい試合ですね。
スタンドにはミックジャガー。お前、何試合みてんだよ!てかイングランドかんけえねえのか。で、後ろのグラサンは
ディカプリオじゃねえかなあ・・・?オレもこの試合だったら生で見たい。
ちょっと押し込まれ始めたドイツ。ハンドの判定のミュラーがイエロー。ハンドを主張したメッシもハンドじゃない?
FKからの抜け出し。ゴールに決まるが、これは完全なオフサイド。
アルゼンチンが盛り返しだした所で、ドイツが気合を入れ直す。自由にはやらせない。前半終了で0-1。
後半、ポゼッションはアルゼンチンか。アルゼンチンは遅攻タイプなのでドイツDFはしっかりゴール前に集まる。
この流れはよくないなあ。テベスのシュートもメルテザッカーが顔面ブロック。もっと手薄なトコを攻めたい。
だが、ドイツが攻勢に出れないのも事実。アルゼンチンは少しづつだが、ゴールに近づいてきた。
そう思った矢先、である。倒れながらのボールにポドルスキが抜け出す。どフリーのクローゼへ。押し込むだけ。
W杯に縁のある男、クローゼがゴール。0-2と時間帯も絶妙に追加点を奪った。
2点目を奪ってからはドイツのペース。シュバイニーのドリブル突破。マイナスからのパスにフリードリヒ。3点目!
74分を過ぎて0-3。正直、点差がつく試合になるとは思わなかった。ましてや、それがドイツが優勢とは。
アルゼンチンはやや気持ちが切れた感がある。DFはおざなり。攻めはシュート優先。それでも一撃が決まれば
波に乗れるかもしれない。そんな期待をドイツの守備陣が許すはずがない。完璧なDF。
もはや期待できるものは勝利ではなく、メッシの個人技くらいになったアルゼンチン。
逆にスキを見つけては攻めあがるドイツ。中央に折り返したクロスに追いつくのは・・・クローゼ!4点目!
まさかの4点差。これだけの強豪同士の戦いで!
最後のプレイはメッシの力のないシュート。ノイアーがゆっくりとつかんだ所でゲームセット。
これほど強いドイツを見たのは1990年以来だ。20年ぶりのW杯制覇は、もはや不可能な目標ではない。
あの、全てを叩きのめしたEURO2000から10年。それまでも「何故か」好成績を収めた大会は多かったが、
決してレベルの高いチームではなかった。あのレベルのドイツは勝ってはいけない。ようやく、ドイツは帰ってきた。
7/3(土)パラグアイvsスペイン
ベスト8最終戦。日本が立っていてもおかしくなかったスペイン戦。意外にもパラグアイは前線からプレスをかけて
前がかりになる。開始15分を見る限り、パラグアイは全くスペインに見劣りしていない。堅守はもちろん、ボールの
ポゼッションに対してもそう。当然、スペインを凌駕するポゼッションなど望めるわけはないが、がっぷり四つである。
前半20分が過ぎ、少しづつスペインが自由になってきた。ビジャはストライカー兼チャンスメーカー。
今のところ、期待を裏切っているトーレスにはあまりボールが入らないが、スペインは遠目からでも撃っていく。
が、いつものスペインの試合はさせてもらえない。パラグアイは効果的なカウンターで攻め立てる。40分。右サイド
からのアーリークロス。バルデスが見事に合わせるもオフサイド。DFにが狙ったじゃなく、助かったシーンである。
前半を0-0で終えて、一見スペイン優勢に見えるが、実はこれはパラグアイの思惑通り。
このままいけば「まさか」はありえる。
後半が始まっても状況は一向に変わらない。
デルボスケ監督は、またしてもトーレスを下げざるをえなかった。セスクが投入された直後・・・だった。
パラグアイのCKにピケがエリア内でファウルを犯す。絶体絶命のスペイン。
GKは聖なる男カシ−ジャス・・・止めたーーー!勝利の女神のおかげか!!
さらに直後。イコライズ(平等性)か!?ビジャが倒されて今度はスペインにPK。
キッカーはシャビアロンソ。こっちは決めた!・・・・?笛が。どうやらスペインの選手がエリアに早く入りすぎ。
やり直し。嫌な流れの蹴りなおしは、止められた!!なんだこの試合!
結局、お互いのPKはなかったことのように試合は進む。その後、ゴールの雰囲気が出始めたものの膠着状態。
序盤の停滞した空気に戻っていく。パラグアイは温存していたロケサンタクルスを投入。
スペインもシャビアロンソに替えてペドロ。よりFCバルセロナ化してきた。
延長戦を辞さない時間帯になってきた。残り10分をきった所。イニエスタが中央突破。DFが集中。右にフリーの
ペドロ。ドンピシャのパス。ペドロの蹴ったシュートは無残にもポストを叩く。しかし、跳ね返りはビジャの元へ。
コースの開いた所へビジャが蹴り込んでゴール!ついに遠かった1点を手に入れた!0-1。
ビジャはこれで単独得点ランキングトップ。通産5点目である。残りは5分を切っている。
パラグアイも最後の魂を見せる。ロケサンタクルスのシュートはカシージャスがセーブ。なんだかんだ言われても、
やっぱりカシージャスはすげえ。控えのVバルデス、レイナは国籍がイタリアかイングランドだったらよかったのに。
ロスタイム、頭を蹴られたSラモスが倒れる。ううむ危ない。これでロスタイムがちょっと伸びたが、試合終了。
苦しんだ末のベスト4。パラグアイは最初のPKで1点決めていれば・・・という試合だった。
戦前に言われたようなお約束の試合にはならず、最後の最後までヨーロッパ王者を苦しめたパラグアイ。
かれらの健闘を称えたい。
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