【マッチレポート】
ゆるいA組と、苦しかったB組では、1位と2位の立場が容易に逆転する。
ポルトガルが圧倒的に優位な立場で始まった決勝トーナメント1回戦。
ポルトガルは、実は選手個々のレベルからすると、かなり高い。C・ロナウドは説明不要だし、ナニはマンUの中心選手。
ぺぺとコエントランはマドリーのレギュラーで、Rメイレレスはリバプールでもチェルシーでも重用された。
ポルトの大黒柱のJ・モウチーニョ、一時期ブレイクしたポスチガなど、ハイレベルだ。
対するチェコは、未だにバロシュがレギュラーだし、ロシツキーはケガで、ワールドクラスはツェホのみ。
試合はまさに、C・ロナウド率いるポルトガルのアタックvsツェホという展開だった。
恐るべきは、ツェホのセーブ力。神がかり的なセーブを連発。
しかし、残念なのがチェコの攻撃陣。ロシツキーがダメでも、せめてネチドがいたら違ったんだろう。
見せ場は左サイドを駆け上がるピラルの高速ドリブルのみ。
あとは、ポルトガルのシュートをツェホが防ぐのを見るばかりだ。2004年の魅力的なチームは見る影も無い。
しかし、ポルトガルも基本はコエントランからロナウドを使うか、ナニが持ち上がるか。
フィニッシュはポスチガよりもロナウド任せといった感じだ。P・ベントは監督には若すぎるか?
モウリーニョにスカウティングレポートでも貰うか?
後半に入ると、ポルトガルがいつツェホの壁を破るのか、もしくはチョンボをするのかという試合に。
見せ場のロナウドのFKもポスト弾かれるし、クロスもいまいち精度に欠ける。
マークも厳しいCロナウドは、何度も倒され、白いユニフォームが芝の色に染まる。
しかし、とうとう待ちに待った瞬間が訪れた。
右からのクロスにポスチガはあわせそこなうが、強引に前に切り込んできたロナウドがヘッド。
ツェホも反応するが、さすがに1本くらいは手をすり抜ける。
ゴール!!!決まったのは35分を過ぎたあたりだ。時間としてはポルトガルは有利。
10分を守りきれば勝ち。
なんだかんだいって、今日のロナウドもけっこうキレは良かった。
あとは試合を終わらせるだけなのだが、昔だったらポカをしたポルトガルも、ここはキープ戦術に。
4分という、長めのロスタイムも終わり、ポルトガルの勝利。笛の瞬間、ロナウドが全開でガッツポーズ。
メッシはユーロに出られない以上、C労ナウドがバロンドールをとるにはこの大会次第だと思う。
ポルトガル、次節はスペインとフランスの勝者とやることに。スペイン相手にポゼッションサーカーを
したら負けるに決まってる。フランスの方がやりやすいだろう。
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