1
Fuji Rock Festival 2009 2009.7.24〜26 at 苗場スキー場
1 / 2/ /
1日目 7/24

さて、さて、時間は朝の6時。
最近ハマッているiPodオーディオブックをラジオ代わりに聞くと言うFUJIらしからぬ音楽排除のスタート。
ツレの家に寄って、外環から関越へ。この時点で若干渋滞に飲み込まれ、やっぱり9時くらいになりました。

苗場プリンスの天気予報をチェックすると、現地は雨の様子。
・・・そして、関東も雨。萎えるなあ・・・・・。

今まで、スタート時点から雨という経験は無い。
関越は降ったり止んだりを繰り返し、なんだか不安だけを掻き立てる。
高坂あたりで朝飯をゲットして、月夜野で降りる。・・・雨はやっぱり降っている。

高速を降りてから、いつものセブンを探したのだが・・・ない。
やべえ、あれは湯沢IC側から来たときのコンビニだったか!
仕方ないのでそのまま会場へ。
時間にして、AM11:00。その時の状況は・・・

やっぱ雨。
いやあ・・・。地面がすでに池と化している。車から降りたくねえなあ・・・。
仕方なく、車内で雨具に着替えることに。ゴソゴソ・・・。

今回から雨具はノースのゴアテックスを使用。、ポンチョも買ったので、持っていこうか悩んでいると
ツレが「ポンチョは絶対、必要ない」と太鼓判を押してきた。
こやつは去年、ノースフェイスの上下で100%大丈夫だったらしいのだ。

ほんとかなあ・・・。
とりあえずこの雨じゃ、今日は麦わら帽子はお預けだな。
ケータイで最新情報を見ると、気温も低めっぽい。ロンTを仕込んで外に出る。

リストバンド交換所は長蛇の列。えええ〜〜?
こんな並んだことあったっけ?
どうやら、今年の金曜はいつもの金曜とは違う予感を胸に、並んでるやつらの雨具をチェック。
やっぱアウトドアブランドのレインウェア率が高い。
あとはポンチョ、雨合羽、ビニール袋と続く・・・。来年への参考になりそうなものは・・・あんまないかなあ。

ここでノースの実力を実感。
おおお。すげえ。全く水を吸収しない。なおかつ湿気を逃がして動きやすい。
さすがRAINTEX FLIGHT!37000円!!・・・型落ちで半額だったけどね。

そしてもう一つの秘密兵器、完全防水・・・と噂のバックパック。
効果を信じてタオルを入れる。完全防水の触れ込みをいぶかしげに聞いていたツレのタオルも入れる。

そんなこんなでリストバンド交換所。
今年のリストバンドは付け方が変わりましたようで、なんか針を刺す仕組み。
締めすぎの恐れはないし、余った部分がクネクネと手に当たることもない。

ちょっっっと付け方がワケわかんなかったぐらいで、これは良いです。
しかし、キャンプのリストバンドはサマソニ仕様の固いやつなのに、なんでエリアはいつまでも布製なんすかね。
毎年、雨や風呂で湿っちゃって困るんだけど。
来年は素材の変更に期待。


で、ようやく入り口ゲート。
いつもの「帰ってきたぜぇ〜」という高揚感よりも、「出だしからこの天気・・・」て感じ。
地面は完全にやられちゃっているので、3日間この状態かも。回復するとは思えない。

入り口の荷物チェックは、、『ビン・カンないっすかぁ〜』という、例の雑な自己申告系。
このチェックの連中は、他のスタッフと同じ時給なんだろうか?

とりあえずコンビニ逃した分を取り返さなきゃならん(?)ので左折で苗場食堂へ。
雨は少しづつ弱くはなってきたけど、降り止むまではいかない。
確実にメシに雨が入るな。ということで、汁物限定メシ探し。
やっぱ結構人が並んでる。明らかに、いつもの金曜よりも人が多い。例年で言う土曜レベルだ。

うーーーん。
毎回、メシは悩むなあ。できれば新しいものにチャレンジしたいし。

結果、岩のりラーメンをチョイス。
タイラーメンやフォーでは失敗したけど、ラーメンはOK。旨かったです。

腹ごしらえが済んだので、とりあえずグリーンへ。
スカパラは終わってて、ホワイトライズが始まったみたい。

ふむ。なんつーか。あっさり見れちゃう感じだね。
名前からして、勝手にホワイトストライプス系のアナーキーイメージがありました。すまぬ。

さーーて、これからどうすっかな・・・。
と、ホワイトの方に向かう途中・・・・・・・。

・・・・・・・・あれ。知ってる人がいる。
・・・・・・・・間違いない。
この二人わ、フットボールLOVE。ロッケンロールLOVEのキ○ガイな大人達。
Aさん。Yさんでございます。
な〜にやってんの〜。みたいな感じで、今日の天気に毒を吐き、ひとまずお別れ。


ところ天国の所の川は、流れが速くなってきてます。
おっかねえなあ。


ホワイトではエボニー・ボーンズっていう、三日月の上にでも乗ってそうな人が歌ってました。
なんか似たようなメイクの方々が集まってきたようで。
すると、魔法が起きたのか、空が!!
土砂降りに!!
悪魔の魔法だったようだ。

・・・・ちょっとメンドクサイけどM83もあるんでレッドマーキーに逃げることに。

M83はちょっとだけ予習してたんだけど、結構良かった。FUJIっぽいバンドと言っていいだろう。
雨のせいだけじゃなく、結構レマキが混んでたのは、前評判が高かったからかも。

表に出ると割と雨が上がってたんで、とりあえず端まで行くか、とボードウォークを歩く。
アヴァロンとヘヴンをすっとばし、一気にオレンジコートへ。

なんかオレンジコートはステージがしっかり作られた感じになってた。
レッドマーキー、ヘヴンに勝るとも劣らない感じに。

でも、ここの特徴であるサラッサラの砂は、今日の雨で最悪の状況に。
正直、これまでで一番逃げ場の無い環境。
オレンジの水はけが、こんなに悪いとは思わなかった。

ご覧のような劣悪な足場のステージは、ちょうど終わったばかりっぽい。
土手のわき道(?)を抜けてFUJIの最深部pari de cafeの方へ。

去年はメキシカンだったカフェ。今年はフランステイスト。某大統領に愛人からの花束が届いたという設定。
けっこう過激な格好のおねーちゃんが白ワインを振舞ってくれた。
中でステージやってるぽいので見てみたら、何故か中国民謡系?

声の伸びはすごかったんですが、一通りコブシを聞かせるとすぐ下がっちゃう。
もうちょい見たかった。

で、ドッグランを見に行ったんだけど、犬の代わりに人が走ってて幻滅。
お犬様はこれからお散歩のようで、お留守です。

しばらく見るものもないので小休止。
ここで、歩きの汗を拭こうと『完全防水』のバックパックからタオルを取り出す。
100%湿ってます。ツレの鋭い眼差し。
いや、ここで弁解させてほしい。水は弾いている。これは確実。では、何で濡れてるかというと・・・湿気です。
雨は防いでも、バックの中は蒸れてたみたいね。
「結局、濡れてんじゃ意味ないじゃん」とは、まあそうですね。

さて、時間があいたので

スクリュードライバーの時間ですな。
ここは空いてるせいか、バーテンが慣れてなくて「ウォッカとオレンジ混ぜてね」と
客が作り方を言わねばならんかった。

例のUFO呼べそうな石のふもとで飲んでたら、雨がサァーっとぶり返してきた。

ところが、これが異星人のパワーなのか。
このふもとは1ミリも雨が落ちてこない。完璧な雨宿りスポット。
しばらく不思議な力に守られ、周りで焦る愚かな民たちを傍観していた。

ちょっと小腹空いてきたのでアヴァロンの朝霧JAMへ。

今年は富士宮やきそばを獲得。
さてさてお味は・・・・。なんか輪ゴムっぽい。油が多いのが特徴ナンスカね?
かつて命を救ってくれた教会のような存在、朝霧JAMだけど、輪ゴムを食わせる業の深さはどうでしょう。


ちょっと日が暮れてきて、ヘヴンでJEFF LANG。
なんかいつものFUJIっぽくなってきたな〜。

携帯MAILが来たんで見てみると、会社の後輩からのMAILと友人からのMAIL。
ありゃ?どっちも同じような内容だ。
かたや『FUJI来てますか?』と『グリーンでパティ・スミス見てるよ〜』とのこと。
なんか今年は・・・てか、今日は知り合いが結構来てるな〜。
OASIS効果かしら?

実はこないだOASIS来日した時に見てたんで、FUJIはどうしようかな、と思ってたんだけど
みんなOASIS見るっぽいと聞くと、なんか無性にオレも見たくなってきた。
システム7はそれほどマストでもなかったので、OASIS優先!

ツレがハナレグミ見たいっていうんで、折りたたみイスに座って観戦。
いやあホワイトだけどヘヴンぽいね。ヘヴンぽいね・・・へヴ・・・zzzzzz。
うわ、寝ちゃってた。

寝起きでGONGへ。

すげえバンドの年齢層が高い・・・。
完全なおじいちゃんとおばあちゃんだね。
ハリポタのダンブルドア校長とOO7のMのコンビです。
音楽的には、もう、そりゃあハッスルですわ。ちょっとアラビアンというか、インディアンというか、怪しい感じで。

非常に盛り上がってたんで、悪くはないとは思うんだけど、いかんせん好みかと言われると難しいね。

ここで真打の待つグリーンへ。
ちょっと早かったんで、苗場食堂奥のジャンボフランクとチーズポテト。
うめえ。ポテト、超うめえ。

ポテトほおばりながら、そろそろ行こうかな〜
と、ここでAさんからのメールが!
一言だけ「SOS」って!
怖いって。
どうやら携帯充電の関係上、短い文章しか送れなかったみたい。にしても、ですよ。

話を聞くと「帰り、車に乗せてって」ことで「別に問題ないですよ」みたいな。
そんなやりとりも、すんません、実はポテト食いながらでした。

こんな軽い感じでブラザーの待つグリーンステージへ。
雨が強くなってきたのに、グリーンはパンパンの状態。
うわあ、こりゃやっぱOASIS効果で金曜が混んでたんだな、と実感。

いつもの入場曲が流れると、モッシュエリアからは蒸気がバンバン出始めた。
キタよ。キタよ。
うわあ。リアムモコモコしてんだけど。
太ったなあ。
お構いなしにロックンロールスターからライラ。ノリでたたみ掛ける。

新作をおりまぜて、「いつものOASIS」
フェスだし。聴きたい曲、期待されてる曲をやるのがノエル流。

観客はヒートアップしてたんだけど、結局、一日中降り続くことになった雨のせいで、ちょーーーっとイマイチ。
ただ、終盤のLIVE FOREVERは”朝の雨のように”の部分がハマっていてすげえよかった。

Don't Look〜は一発目から預けてくれたんだけど、晴れてさえいれば、みんな大声で歌えたのに。
その後のシャンペン〜は明らかに弟の歌が走ってる。
兄貴がチラッと見たときに、弟が手で遮る仕草を見せてたので時間が押してたのかもしれない。
もう少し、ゆったり聞きたい曲だったんだけど。

最後は、最近のおなじみ、ビートルズのイルカの歌。
うーむ。今回はちょっと消化不良だったかもな〜。
結局、春には演奏したwhateverは演んなかったし。
アンコールも予想通りやらずにサイナラ。

世界中のフェスのトリ常連として、まあ及第点ではあったけど、
FUJIの奇跡を雨のOASISに求めたのはあまりにも酷というものか。

結局、一日中、最後まで雨が降り続けたFUJI初日。
こんな日はあまり無いのだが・・・。おかげで、お疲れ気味の我々。
初日はもう上がります。

ケータイにSMASHから『ホワイトの橋が危険なのでオールナイトフジは中止』のメールが届いたことだし。
こういうサービスは良くなってきたよね。
当日キャンセルとかもメール登録してる人にはリアルタイム送信してくれるんだろう。

AさんとYさんを送る為、二人のケータイが生きてる間に、というか
二人自体が生きてる間に交わした約束の地『入場ゲート』にて到着を待つ。
入場ゲートの脇では我らがキヨシロー画伯の描いたうさぎが笑っている。


・・・・・。
・・・・・・・・・。
30分くらい待ったものの、来ない。果たして、まだ息があることを祈ろう。
やがて、二人が到着。予想よりも活きが良いので安心した。まだ新鮮なようだ。

こうして4人パーティーとなった我々は、バラモス討伐に・・・
いやいや、車に向かうわけである。
途中、二人が荷物を預けていたというクロークに立ち寄る。
どうやらクロネコの預かり所のようだが、雨と暗闇ですっかり呪われているとしか思えない血染めの預かり所だ。

二人のアイテムは呪われていないだろうか・・・・。

こうして車に到着。
自慢のLEDライトで、汚れ物様ご一行をファッションチェック。
うむ、とりあえず乗せても差し支えないであろう。

車は出入り口付近に止めたので、血気盛んなあの頃(08二日目参照)のように警備員を泣かすようなマネはしない。
すんなり国道から湯沢駅へ。

Aさん、Yさんの話だと、シャトルバスは、か〜なり待たされる様子。
そういや俺らもさんざん待たされたシャトルバスで、隣の知らない関西人同士の会話があまりにもつまらない
という悲劇に見舞われたことがある。ヤマもオチもない話で爆笑しているという状況は許せない。
別に話しかけられたワケではないが、聞こえてくる話の寒さに、さすがにツレと二人でキレた覚えがある。
シャトルバスには危険がいっぱいなのである。

1時頃に湯沢駅に到着。AさんYさんは東口に出たかったらしいが、到着は西口。失敗しました、すんません。
駅には青白い光を放つ、黄泉への地下通路が一本。これが東口に繋がっているのか、地獄の一丁目なのかは
知る由もないが、二人はこの通路を抜けて、世にも奇妙な世界へいったことでしょう。
三途の川への渡し賃として受け取ったのは「おっぱいプリン」でした。顧客のニーズをつかんだ提案だね。

こうして二人を置き去りにして、恒例のオトギリソウ(仮名)へ。
今年は呪いをAさん達が受けてくれたので、我々は迷わず到着することができました。
にしても、看板は、相変わらず赤いネオンがくすんだ色でボヤァ〜っとしてます。予約じゃなきゃぜってえ泊まんねえ。

荷物を抱えて部屋へ。予想通り改善されてない。
部屋に二つしかないコンセントは扇風機とTVが占有。客に電力を供給してはくれないのか・・・。

何かを得るには何かを犠牲にしなければならない等価交換の法則に従い、扇風機を止めて携帯を充電。

結構体力を奪われていたので、風呂に入ったら「明日の朝は遅いぞ」と朝寝坊宣言をして就寝したのでした。


・・・二日目につづく。



1 / 2/ /