いつの間にやら3年ぶりのサマーソニック。
前回はヴァーブの復活とコールドプレイの年。ついこの間みたいだけど、3年経ってるんだなあ。
その間、サマソニは3日間の開催。例年にないスベったブッキングで、金がかかった割に集客が見込めず大変な目にあったようで。
元々、サマソニは都市型の洋楽ロックフェスというニーズが最優先なはずなんで、メタルやパンク、UDO系の大物を呼んでも
客が入らないのは必然なんですが・・・。
まあ、それは置いておいて、久々に参戦を決めた2011年は、ソニックマニアからの参戦となったわけです。
1万円近くするチケの割に、メンツが少なくねえ?と思うかもしれないが、このラインナップ。
ちょっと濃すぎるくらいであろう。
運営は「清水とアルバイト達」のクリエイティブマンなんで、どうなることかとは思うが、まあ行ってみましょう。
当日、同行予定の2人は出勤の様子。
時間が読めないっぽいので、結局、現地集合することに。
お盆なので、道路状況が分からず、ちょっと早めに家を出るが、幕張には17:30くらいに着いてしまった。
・・・まずい。早すぎる。
メッセからちょっと離れた駐車場に車を停める。
これは、以前の駐車場渋滞から学んだ教訓。
ヒマなので、合流時間までアウトレットをブラブラする。今はちょうどセール期間だ。
そういえば、帽子がない。
フジロックの帽子はあまりにもサマソニでは浮く「アウトドア仕様」なので都市フェスっぽい帽子を探す。
しかし、俺は帽子が似合わないことで有名な男だ。
さんざん、帽子屋で帽子を試すが、どれもピンとこない。
仕方なく、立ち寄ったセレクト系のショップで、なんとかそれらしく「ギリおかしくない」レベルの帽子を見つけたので購入。
店から出た途端に被って、自分自身に馴染ませてみる。
やっぱ、バッチリ決まるってことはないよなあ・・・なんて思っていたら、今回動向のYAコンビが到着。
20:30。
荷物を車に突っ込んで、臨戦態勢。
会場がどこなのか、ハッキリしないまま、メッセに向かって歩き出す。
駅からは、人の流れが結構すごい。
これ全部、ソニマニに行く人なんだろうか?

メッセに近づくと、「入場口はコチラ」の案内が。
どうやら、サマソニのソニックとマウンテンをソニマニの会場にしているようだ。
会場が一緒なら・・・名前を変える必要あったんだろうか・・・?
若干、クリエイティブマンの運営が不安になった所、いきなり的中。
ソニマニの入場口前で「ドリンクチケット500円売り場」が出現。
馬鹿だ。やっぱコイツラ。
ドリンク必須なら、チケットに込みにするか、モギリの時点でドリンク券と交換する、普通のライブハウススタイルにすればよいのに。
結局、ここで渋滞がさらに発生し、無駄な混乱が生まれた。
ドリンク券を買って入場口に近づくと「身分証をお願いします」の声が。
馬鹿だ。やっぱコイツラ。
フェスで身分証を肌身離さず持ってくる奴の方が珍しい。
身分証が必須なら、HPなりの事前周知が超徹底していないと、難しいだろう。
さらに、身分証のチェックが追いつかないと判断したのか、途中からそれは無くなった。
・・・サマソニクオリティは健在だった。
階段の下では物販が。
ソニマニのグッズとアーティストグッズが販売中。
サマソニのグッズは明日から。

サマソニのグッズは、ダサいフジのグッズに比べ、圧倒的に人気がある。
その辺は都市型フェスの優位性でもあり、サマソニがフジよりも勝っている点だ。
ただ、ラインアップは濃いのに、ソニマニグッズの売れ行きは、ちょっと微妙なようだ。
・・・だから、サマソニと一緒にしちまえば良かったのに。
中に入ると、サマーソニックのオブジェが。

・・・だから、ソニマニじゃなくて、もうサマソニで良かったじゃん。
21:30。
中に入ると結構ガラガラ。我々は、早い入場だったようだ。

Yさんがメシを食ってないので、ドリンク券の交換も兼ねてソニ飯ブースでメシを買って食う。
乾杯。
ダメな運営は置いといて、良いライブがたくさん見れますように。
ちょっとまったりしていると、ドンドンが始まった。
音でけえなあ。
ハッキリとは聞こえないが、雰囲気がもうブンブンだ。
アイツに間違いないだろう。
ステージに行く前に、サマソニの歴史のパネルが置いてあるのでチェック。

うーん。
やっぱブッキングのセンスがすごいよなあ。
若手の発掘とか、青田刈りの凄さや、大物をブッキングすることができるのに
どうも客のニーズを満たさない年もあったり、ポップスやメタルに偏ったり・・・リサーチは誰がしてるんだろう。
とりあえず、一発目はブンブンが回してるはずなんで、ステージに行ってみる。
ドンドンが行われてる・・・。やっぱブンブンだ。

別にキライじゃないけど、すでにステージの空気ができあがってるので、
ちょっとボーっとしながら見る。
メインステージの方はどうなってんのかな、とマウンテンに行くと・・・でけえ。
前までのマウンテンステージの倍はでかい。

ふーむ。しかし、このサイズがいっぱいになると、けっこう厳しいな。
そんなワケで、プライマルが始まる前に、モッシュピットの方で待機しようということに。
途中のDJブースでは、プロディジーがバンバン流れる。いいよね、プロディジーなんて思っていたら、
本人がもうすぐ来るのに、アンダワが流れてた。フライングすんなよ。
そのDJブースと、マウンテンの会場間を繋ぐ通路は、ステージ正面から見て左の後方。
ということは、混みはじめたら一番行きづらいのは右前方のエリアと判断し、右のモッシュピット内に入る。
モッシュエリアと、それ以外を遮る門がないので、モッシュピット内の入場規制は無し。
翌日、明らかになるが、マリンの前方もそんな感じ。なんか、そういう批判でもあったんだろうか?
一発目のライブをちゃんと見ていない状況でプライマル。
これは吉と出るのか凶とでるのか・・・。
照明が落ちたので、場内からは歓声が上がったが、ボビーが時間より早く来るはずは無く、勘違い(笑)
でも、時間より2、3分くらい押しで、登場した。偉い。
いつも通り、黒いジャケットに赤いシャツ。スリムな体型を維持している。
不健康な感じは否めないが、顔色が良い。酒もアッチも、やりすぎてはいないようで安心した。
バーリーもマニも来てる。一応、現在のフルメンバーで来日。
さて、「スクリーマデリカLIVE」だけど・・・どうなるんだろう。
曲は一発目からMovi' on UP。この曲の祝祭感はハンパない。
そこからは、ホントにスクリーマデリカづくし。
バックにはアルバムジャケットのロゴマークが映し出され、民族的な祭の様相を呈している。

マデリカのノリは完全にヨコノリ。しかも、レゲエテイストも含むマリファナソングと言っても良い。
これが世に出た時は、どうやってこの感じをイギリス人が発想したのか、不思議に思うほど奇跡の一枚だった。
プライマルの魅力は、こうした祝祭ソングと、暴力的なまでのロックテイストの二面性。
今回はスクリーマデリカLIVEということで、このままアルバムを一杯に使って終了かと思いきや、
終盤で、突然叩き込まれたカントリーガール。
場内が瞬間湯沸かし器のようにタテノリに変わった。
さらに、そこから、ロックス。
やらないのかと思っていたけど、やっぱりプライマルのこっち側がないと。
アクセラレーターやスカルXなんかの、ギターで頭をひっぱたかれたような暴力的な激音ソングはやらなかったけど
結局、スクリーマデリカLIVEでも締めはタテノリで締めちゃう辺り、プライマルの本質が垣間見える。
そろそろ、新作を出してください。
プライマルが終わると、場内はアンダーワールド待ち。
客は減るどころか、増える一方。
結局、マウンテンはパンパンに膨れ上がったオーディエンスで満杯になった。
ソニマニのチケットは当日券が出たらしいが、本当だろうか。本当だとしたら、当日券がバンバン売れたんだろうか。
定刻より、やっぱしちょい押しでアンダワ登場。
カールハイドは、白いロンT。いつものボーダーのやつじゃなかった。
しかし、歓声がすごい。
ホールという環境もあるんだろうけど、ハッピーな感じの奇声があちらこちらからこだまする。

新作からの選曲はもちろん多いんだけど、結局はベスト的な選曲。
新作のシングルカットがアッパーなLIVE映えする曲が多いので、必然的にそうなるのは当然の結果。
マウンテンは巨大なフロアとなり、音と光のマジックに魅了される。
予定調和と言ってしまえばそれまでだけど、純粋に楽しいと思えるこの瞬間が
アンダーワールドの真骨頂。
この辺り、ある意味、オアシスのLIVEに通じるものがあるというのも不思議な感じだ。
LIVE直前に「ステージ前の花道、来そうだね」なんて予想した通り、カールハイド、降臨。
一気に中央に人が集まり、一斉に手が伸びる。

目の前を走りぬけ、ステージに戻った後は、リーサルウェポン。ボーンスリッピーの発動。

この光のシャワーの中で両手を浴びる感覚。
虫って光に集まる習性があるけど、なんだか、ちょっとだけその気持ちが分かる気がする。
これ以上ない、自慢の武器でやられて、アンダワが終了。
わかっちゃいるけどやめられない。
そんなアンダーワールドのLIVEが終わると、前夜祭扱いにも関わらず、結構疲れた。
これで、丸二日のフェスを乗り切れるのか、ちょっと不安になる。
AM2:00を回って、DJブースに行くとフッキーが回してた。

ちょっとアゲアゲに設定されたニューオーダーとジョイ・ディヴィジョンに、何故かSong2辺りの曲を挟みこんでくる。
Song2ってDJとしては、すげえやりやすい曲なんだろうな。
タバコをバンバンふかしながら皿を回すフッキー。ワルいオヤジだなあ。
少し、前目で踊った後は、明日以降の体力が不安になってきたので、休みましょうよって感じになった。
駐車場までの道は、やっぱし、結構遠い。フジで言うとホワイトからプリンスホテルくらいの距離はあるかも。
液状化で隆起した歩道。幕張の地盤は相当ヤバイ。
駐車場に着くと、早くもグロッキー。
西船橋に向かう。
意外と距離があるものの、夜中なのでノンストップ。
30分くらいでカプセルホテルに到着したが、逆に早かった為、割引料金前に着いてしまった。
外でメシを食うが、立ちんぼの数がハンパない。なんだろうこの街。
つーか、今4:00とか5:00なんだけど。朝っぱらに客がつくのかな?
そんな心配をよそに、時間は定刻になって、C/I。
風呂に入って、即就寝。
でも、3時間くらいしか寝れないんだよなあ。大丈夫かなあ。
こうして、なんだか体力が不安なまま、炎天下のサマーソニックは幕を開けるのである。
サマソニ一日目(その3)につづく・・・・。
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