1 SUMMER SONIC 2011 2011.8.12〜8/14 at 千葉マリンスタジアム
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1日目 8/13

朝・・・うーん。眠い。
眠いことは眠いけど、ちゃんと風呂に入って、布団で寝れたので、意外と回復している。
そういやドラクエも、明け方に宿屋に着いても、寝てしまえば全回復したもんなあ、なんて訳の分からない理屈で納得してみる。

9:30くらいに宿を出て、朝飯を買う。
もう、あの立ちんぼ達はいない。今いたら、西船橋はスラム街だ。

アメカジな店で、Aさんがキャップを購入。
この日差しは、かなりの殺人ビームだ。帽子がないと、命の保証はできない。

朝なので、道路が若干混んでいて、会場に着いたのは10:30くらい。

頼まれもののシャツがあるので、とりあえず、物販を見てみる。

・・・・・・。

iPadの発売日より並んでる(つーかiPadの発売日、全然ならんでなかったって)
『只今2時間半から3時間待ちでーす』

・・・・・・。
サマソニが半分終わってしまう。
スマン、友よ。
ここは、俺のために泣いてくれ。お前も、俺のために死んでも良いと思ってくれるだろう(思わないでしょう)

こうして、サクッと謝罪のメールを入れて、リストバンドを交換。
なんか、すげえ緩く着けられてしまった・・・。失敗したかな。

サマソニはリストバンドをスタッフが着けるので、代理の購入や受け取りが出来ない。
この辺がフジとは違うところなので注意されたし。

ちなみに、今年の東京はL2日券がピンク。
白と、緑、水色と赤、黄色もあった気がする。内訳は・・・日曜のLは赤だった。これ以外はわかんない。

マリンは日差しが強いので、当然のようにシャトルバスを探す。
ほとんどおじいちゃんの集団のような行動パターンだ。

マリン周辺の飲食ブースは空いていて、とりあえずビールで乾杯。
今日も一日がんばろお。
 
ビールを飲みながらバスに乗り込む。イギリス人のようだ。
バスは、全く待たずに乗ることが出来て、あっという間にメッセに到着。
これはありがたいよなあ。

メッセの中も、意外と空いてる。
 
オフィシャルバーも空いてる・・・。一部混んでる。どうやら、「かわいい子」と「アンタ、お母さん?」という残酷な
人気ランキングができあがっているようだ。
可哀想だが仕方がない。だって、酒の味に影響するから(あくまで個人の感想によるものです)

とりあえず「シャンペン」を見る。

日本のバンドです。
普通のソリッドな感じで、特に感想もなく、一発目のLIVEを見終えてしまった。つーか、着いて1、2曲でLIVEが終わった。

ビールが下から出そうなので、トイレに行くことに。
余談ではあるが、サマソニがフジよりも優れている点はトイレである。
都市型フェスということで、トイレの数は保証されているし、小に至っては並ぶことがまずない。
トイレ時間をスケジュールに組み込む必要が無いのである。
大の方が並んでいることがあるが、ステージ中の谷間の時間は待ち時間が少ない。
尚、並んでいる列を小と勘違いして並んでしまうと、おもらしをしてしまうので注意。

そんな中、メッセの屋外の物販を見ると・・・空いてる!

多分、30分待ちくらいだ。

久々な上に、前回は3Aの優先物販でグッズを購入していたので忘れていた。
「物販買うならメッセ内」だ。
屋外の物販は、実はチケットが無くても買える場所に設置されているので、サマソニ券が無くても購入できる。
その上、みんな見つけやすい外の物販で並んでしまうので、メッセ内の物販は、必然的に空くのである。
よし、見るものも無いし、ここで並んでしまおう。

順番に並んでいると、俺の前にいた奴が、驚くべきことに18000円分のシャツを購入している。
パシリだろうか・・・そうでなければ、足長おじさんだ。きっと良いやつなんだ。
その後に俺が「○番のMサイズひとつ」と言ったら、物販の女の子が「ひとつで宜しいんですか?」って聞きやがった。
普通だろ。コイツ、麻痺してやがる。キアリクをかけてやらねば。
とりあえず、早い段階で、頼まれTシャツをゲット。売り切れの心配をすることもなくなった。
謝罪のメールから一転「買ってやったぞ」と言わんばかりのメールを送る。
これで、アイツも俺のために死んでもいいと言ってくれるようになることだろう。

一仕事こなしている間に、YAコンビと一時的にパーティーを解散していたので、ケータイで連絡。
フジに比べると、格段に繋がりやすいが、やはり電波は微妙。
ケータイって、ほんと人ごみに弱いよなあ。

ちょっとマウンテンに寄り道して「プリティなんとか」を見る。

・・・・。
ボンテージ姿の金髪ロックねえちゃんがシャウトしてる・・・。
プリティーという誘い文句に騙されるあたり、西船橋で学んだ教訓は生かされていなかった。

パーティーと合流し、「コンバンワ、BoAデース」を見に行く。
結構、人が多いなあ。

BoAが登場。
なんか、TVでもあんまし見てなかったので、あんな顔だったっけ?ってな感じになる。
曲は何曲か知ってるんだけど、LIVEっつーよりコンサートだよなあ。
いや、公開収録かな?

歌って踊るって大変そうだなあぐらいに思っていると、Yさんが「ブラ直してるね」と指摘。
確かに、歌って、踊って、ブラ直してる(未確定情報ですが)これは大変そうだなあ。
けっこうしつこく言ってると、ツボにはまって、笑えてきた。
今後は、BoAしてる=Bura o nAositeru(ブラを直してる)と表現するようにしよう。

そんなブラBoAが終わるか否かで、ちょっと濃い人たちが集まって、マウンテンは混雑。
パフューム待ちだ。
うーん、これはヤバイ位に人が集まる予感。

個人的に、VIVA Brotherの方が気になる子ちゃーんなんで、ここで世間のニーズに逆らってマリンに向かう。
逆に張るのが、勝負師の鉄則。

誰も、何も言わなくてもバス停に足が向かう。ひ弱なパーティーである。
マリン行きのバスはガラガラ。
逆にメッセにくるバスは混雑。パフュームTシャツ着てる。やっぱ、メッセはエライことになりそう。
でも、そんなに混んでる中でパフューム見なきゃいけないなら、一生見れなくても、別にいいや。

マリンに着いた。バスは素晴らしい。今度、定期を買ってやろう。

マリン周辺の飲食ブースは空いていて、腹減りYさんが肉を買う。
うーん。この鉄板、すげえことになってる。

俺がここで死んでも、この鉄板で焼かれて売り出されるなら本望だ。

会場内は放水中。
結構、ガラガラだ。

日差しが強いのでスタンドでかき氷を食いながら、時間を待つ。
・・・一向にアリーナに客が入る様子はない。
あれー?世界のメディアが「ポスト・オアシス!」って謳ってるのはハイプだったのか!?

行きたくねえけど、アリーナに行く。
時間になれば、人が入ると思ったが・・・やべえ、ガラガラだ。

もしかしたら、パフュームのせいかも知れない。

こうして、期待の大物が登場。
まあ、新人だし。極東の島国でのキミらの人気はこんなもんだよ(何故か上から目線)

演奏の方は、割とちゃんとしてる。
ノリも悪くないし、知名度さえ増えれば、ファンの数も増して、結構な人気バンドになる予感。
ただ、UK勢独特のファッションセンス(ガラシャツ)は微妙だけど。

数年後に「ビバブラも、人気でたよなー。ガラガラだったくせに」。なんて俺らに言わせて欲しい。

LIVEの出来を見る限り、実力はある方だと思ったので
まあ、ブッキングのせいもあるかも知れないが、もうちょっと国内の知名度が出てからマリンに出したほうが良かったかもね。
後半には、さすがにアリーナ前方はそこそこ入ったものの
パフュームとステージ逆だろって言われかねない感じの入りだった。

で、またメッセに戻ることに。
バスは、まだまだ空いている。

メッセでRYE RYEというファンクな感じのLIVEをチェック。

でかい黒人女性。まあ、大抵、こういう方のソウルはすごいエネルギッシュ。

そのまま、ソニックステージへ。ミュートマスです。

ミュートマスもLIVEをハズさないバンドの一つ。とりあえず、楽しめるのは間違いない。
ザ・ミュージックがフジロックとの相性が抜群だったように、ミュートマスもサマソニとそういう関係を築いていってほしい。
都市型フェスっぽい洗練されたバンドだからね。

サウンドチェックは、バンド自らが行う。
ちょいちょい歓声を浴びながら、メンバーが袖から出たり、入ったりで楽器をチェック。

そろそろ始まるけど、一旦下がるのかな〜なんて思ってたら、タンバリンの音チェックから、リズムを取りはじめ、手拍子スタート。
うわあ、このまま始める気だ。かっこいい。

これ以上ないくらいスマートにLIVEがスタート。
ドラムは相変わらず、ヘッドホンをガムテープで頭にぐるぐる巻き。コイツがすげえんだよなあ。
ドパン、ドパン、ドラムが打ち出される。このバンド、ホントに上手いよなあ。

おもむろにドラムが頭から水をぶっかけ始める。・・・ヘッドホン壊れちゃうよ。
ドラム自体にも水をかける・・・そのままひっぱたくと、音に合わせて水しぶきが舞い上がり、超かっこいい。
うおおお、これはすごい。

新作をリリースするっぽく、曲の構成は、ほとんどが初めて聞く曲ばかり。
なのに、演奏に魅了されてしまうのか、全く違和感なく聞き入ることができる。
アクセント代わりに、いつものヤツ(スポットライト)なんかを放り込んで、テンションを下げずに上手く回す。

そして、キーボードの位置を確認。お?やるのか!?
キーボードで逆立ち&宙返り!今日も絶好調だ。
ラストにI LOVE JAPANのTシャツを見せて、大歓声の中、退場。
うーむ。良かった。
フェスでも単独でも見てるし、ちょっと感動できないかな、なんて思っていたのに、しっかり感動させられてしまった。

次は、ちょっと時間が空くけど、ビーディ〜ストロークスに流れるかってことで、マリンに向かうことに。
小腹が空いたので、先にメシにしようかと思ったのだが、飲食ブースは込み合ってる・・・
うーん、仕方ないマリンに行ってメシにするか。

いつも通り、バス停に向かうが、人の量がハンパ無い。
・・・パフューム帰りか。
しかも、マウンテンのシンプルプランがキャンセルになったんで、メッセの魅力がなく、
みんな、カエラ〜ビーディ〜ストロークスに行くようだ。

バスは行列になってしまい、30分〜1時間はかかりそう。
シンプルプランめ〜。おまえらのせいでこっちのプランが乱れるだろうが!

心のより所であったバスを失い、放浪する我々。
ようやくマリンに着いたころには、だいぶ、疲労困憊だった。

ここでAさんがビーチステージに移動。
合流地点は売り子の女の子が「ながーいフランクフルト!超長いです!」と絶叫してた売店前に決定。
そんなマリンの周辺も飲食ブース混雑中。
意外な感じ。

仕方が無いので、マリンスタジアム内の売店でメシを食うことに。
ビーディーはスタンド観戦です。

なか卯に並んでカレーを購入。
なんか、レジの子がすげえ仕事が早い子で、バンバン回してた。
クエイティブマンのスタッフじゃない所が、妙に納得してしまう。

おかげで、予想以上に早くカレーを手に入れ、スタンドへ。
意外とスタンドの方が埋まってて、席を探すのが大変。
 
やっと座った頃には、例の1曲目が、バーンと鳴らされた時だった。

カレーを食いながら、リアムを見て思う。
・・・オアシスだよなあ・・・。

ノエルがいないだけのオアシスメンバーは、潔く、新人ビーディーアイとしてトリ前に出てきた。
リアムは格好までオアシスのまんまで、別段、意識するでもなく、後ろに手を回して歌い上げる。
声は出てるし、演奏の安定感はバッチリ。

ノエルは「脱退」したのだから、残ったメンバーでオアシスを続けることもできたわけだ。
Don't Look Back in angerだって自分で歌うことができるわけだ。
でも、そうしなかった。
オアシスは、ノエルがいなくなって終わってしまった。

逆にノエルはソロでオアシスを歌う気まんまん。
もちろん、自分がVoの曲だけなんだろうけど、オアシスは、結局ノエルのものだったんだろうか・・・。

ビートルズが解散した時の、ポールが脱退をして、残りのメンバーがビートルズを続けることができず
結局、解散してしまったという、あのエピソードをなぞっている様にしか見えない。
ポールは、ソロで自分の名曲イエスタデイを歌っていた。

なんだか、リアムがジョン・レノンのソロみたいな曲をビーディで歌うたびに
ちょっと切なくなる。

カレーを食い終わって、ビーディーの最中にアリーナに下りることにした。

日は落ちて、一層、ビーディアイのステージが輝きを放つ。
何の落ち度もない、良いステージだ。
足りないのは、オーディエンスとの距離感と、兄ちゃんの存在だけ。

リアムが下がって、ストロークス待ち。
アリーナ前方は、割と空いてる。サマソニも、これぐらいがベストな人の入りだよな。

ストロークスは、2003年のレディオヘッド前で見たっきりな気がする。
あの時は、ゴーストバスターズのダサいタンクトップ着て、ドラムにカタカナで「ストロークス」って書いてあって
わざと、そういう感じを出してるバンドなんだなあとしか思わなかった。

でも、Is This itは、間違いなく時代を象徴する1枚だったし、存在感は圧倒的だった。
ただ、演奏自体の記憶が曖昧なんだよなあ。
多分、混雑度と勢いが凄すぎて、正確な評価が下せる環境じゃなかったんだろう。
特に、その直後にレディオヘッドの「あの」LIVEがあったし・・・記憶とんじゃったよなあ。

8年越しのストロークス。

登場して、流れたオープニングは、まさかまさかのIs this it。
いや、これにはマジで驚いたけど、同時に感動した。
普通、激賞された曲の1発目をそのまま持ってくるなんて、逆に抵抗があってできない。
「過去の栄光じゃなくて、俺たちの今を見てくれよ」という変なプライドがあるからだ。

しかも、その演奏がヤバイ位レベルが高い。これは、すごいことになるかも。
そんなことを考えていたら、1stからバンバン曲が演奏される。
うっそー。

厳密に、ストロークスの演奏を本気で聴いたのは、今日が初めてかもしれない。
そして、その感想は、一言で言えば「予想を遥かに凌駕する出来」である。
CDで流れるジュリアンの歌声と、彼らの演奏を半歩、狂気に踏み込んだ勢いと疾走感。
それが、こんなにもオーディエンスを熱狂させるなんて。

あんまり評価の高くない最新作からは、受けの良いアンダーカバーダークネスを選ぶ辺りが憎い。
ポップなメロディなのに、ロックな感じが出せるストロークスの真骨頂だ。
正直、ストロークスで踊れる(踊らされる)とは思ってなかったし、期待感も大きくなくて
「アルバムもイマイチだったけど、久々にストロークス見てみるか」くらい余裕だったのに。
単独あったら、間違いなく行く。
フェスのトリだからこういう選曲だったのかも知れないけど、演奏がこんなに良いとは思ってなかった。

中だるみも無く、一気にラストまで駆けぬけて
ラストの曲の流れている最中から花火が上がり始める。

完璧なステージだ。

最後に、良いもんを見て、ながーいフランクフルトの前へ。
みんなと合流し、この後の予定を確認。
「この後のKORNはどうしましょう?」
誰もが「俺は・・・いいや」

ストロークスが良かっただけに、スッキリ終わることにした初日。
車に戻って、ファミレスでメシを食う。

そして、幕張のビジネスホテルへ。
メッセから、約10分の好立地で割安。他の宿泊客はサマソニなんだろうけど、何故かリストバンドがキラキラしてる。
どうやら関係者の人が泊まってるぽい。
安いホテルなんで、出演者じゃなく、運営スタッフとか媒体系の記者とかでしょう。
 
大浴場が無いので順番に風呂に入らなきゃいけないのが難点だけど
キレイだったので、立地的にも便利だし、
お盆のピーク、しかもイベント日にしては価格的にも結構良かったんじゃないでしょうか。

みんな疲れていたようで、電気を消した瞬間に寝息が・・・。
うわあ。早いなあ。

こうして、サマソニ最終日に向かうわけです。



サマソニ2日目(その4)につづく・・・・。

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