
サマーソニック2日目。
ソニックアートの絵のように、爽快な朝です。
12:00くらいに寝たおかげで、9時間くらい睡眠が取れた。
ホテルを出て、メッセへ。
渋滞に巻き込まれる道路でもなく、夜中と同じ、10分くらいで駐車場へ。
今日も日差しが強い。
これは、やばそうだなあ。
2日目のチケットは早々にソールドアウト。
レッチリとX JAPANの客層が、全く違ったということから、単純に2種類の購買層によってチケットが買われ
ソールドアウトになったものだと思われる。
まあ、それはつまり「今日はすげえ混んでるよ」ってことなわけで。
チケット交換は必要ないので、そのままメッセへ行く。
メッセ内は思ったより空いてるけど・・・。

つまり、マリンが混んでるってことか?X JAPANのファンなら、朝から場所取りとかしちゃいそうだもんなあ。
・・・・・・。
俺も中学の時とか、Xはすげえ聞いてたんだけどね。hideのファンクラブにも入ってたし。
でも、宗教じみたファンのアツさとは違うかなあ。
まずは乾杯。

今日も、良いステージがみられますように。
朝一番は、予習してきたプッシ・・・・もとい、ジプシー&キャット。
マウンテンステージで待つ。
昨夜、ホテルで大阪のステージ写真を見たところ、ケミカルデニムの肩を切ったアキバ系ファッション。
やべえよなあ、あのセンス。まるで80年代ファッションだ。

果たして、東京でも同じ格好で出てくるのかと期待して待つ。
キターーーーー&キターーーーー。
同じ格好だーーーー!!
そして「コンニチハ。ボクタチハ、ジプシー ト ネコ デス。」
「ネムイデスネ」
片言の日本語のMCで始まり、割とノせてくれる。
演奏の方も、若干80s'が入っているが、良い感じだ。
キーボードとギターの同時演奏なんて、中々のテクニシャン。
さすがプッシ・・・ジプシー&キャット。
会場は、演奏が始まった当初はスカスカだったのに、いつの間にか後ろの方も埋まってる。
へえ〜。
朝の一発目としては、滑り出し好調な感じだった。
途中でスミスなんちゃらをチェック。

まあ、普通。
移動中に、もう一つのスミス。ポールスミスのブースで新作フレグランスのテスターをゲット。
ちょっと付けてみる。

・・・・なんか、学生の時に付き合ってた女の匂いに似てる・・・。
この匂い、結構好きだなあ。
メンズ用らしいので、今度買ってみようかな。
他に見るものもないので、時間的にフィットしたレインボーステージのRIVAL SONS。
なんか、ツェッペリンぽい。それでいてUSぽい。

言ってみると、ちょっと古いハードロック。
横になりながら、ボケーっと見ていたら、いつの間にかウトウトしてしまった。あんなに寝たのに。
レインボーステージが一瞬で終わってしまったので、去年のアルバムの評価が良かった
ディアハンターを見にソニックステージ。

時間よりも早く出てきて、通訳が「みんな、上品に見る必要はないので、好きにやってくれ」と。
おお、言うねえ〜。
期待して望んだが・・・うーん。
その割に、ノリがいいナンバーじゃないよなあ。
演奏のほうも、なんかイマイチだし。
こういうバンドの真実が見られるのもサマソニの良いところなのかも。
まだまだ、これからだね。
途中で抜けてマウンテンの2ドアシネマクラブ。
うん、安定してる。

やっぱこれぐらいの安定力は欲しいよなあ。
ダラダラと見ていたものの、結構な数のLIVEは見てる。
時間は15:00。
でも、今日はこっからが本番。
期待のフレンドリーファイア。
CDレビューのほうでも書いたけど、新作もかなり良かった。
後はLIVEだけなのだ。

一応、2枚のアルバムが両方ともヒットしたということで、期待大。
モッシュピット脇の前列で見る。
のっけから、ノリの良い曲が連発。
おお!!
良いじゃないスカ!?

休む間もなくバンバン踊らされる我々。
おまけにステージ下へ降りてきて、煽る煽る。
登るときに、結構、手間取ったのが微笑ましい。
Live Those Days Tonigihtから、Parisまではマジで息切れするほど踊り狂う。
さらに、さっき登り損ねて苦労したくせに、またステージ下へ降りてくる。
で、我々のちょうど前のほうまで来て、柵を越えて客席で煽りまくる。
人が群がる。
おお、すげえなあ。
今年のサマソニは、良くも悪くも期待を裏切られるLIVEが多かっただけに、
期待通りのパフォーマンスを披露したフレンドリーファイアには脱帽。

最後までぶっ飛ばして終了。
ううん、疲れたー。
さてさて、ここまでは自由に楽しめる時間だったけど、ここからはサマソニの戦闘態勢が始まります。
そんなわけで、しっかりと準備をする為に飲食エリアへ。
途中で、物販エリアを見る。
イナゴの大群が通ったあとのようにグッズは完売・・・いや1種類だけ残ってる。

黄緑の、雑に書かれたネームTが一番の不人気Tシャツに決定。
ラフ過ぎるのはダメなんだって。
飲食ブースはガラガラ。
こりゃ、メッセ自体に人がいなくなってると考えた方が良いのかも。
まあ、焦っても仕方ないので、メシを食う。
俺はキムカツ茶漬けとマンゴー尽くしのカキ氷。下にタピオカたっぷしです。

Aさんはロコモコかな?

Aさんは結構、安定志向なのです。食事に冒険を求めないのかも。
で、右がYさんの牛すじ丼。
Yさんは冒険家です。つーか、基本的に肉食なのかもしれない。
が、Yさんが完食できずに、この逸品を千葉の土に還すハメになったことは公然の秘密なのです。
こうして、準備を整えた一向は、バス停に。
列はあるものの、これならバスで行こうよ、というレベルの混雑度なので、迷うことなくバスに乗る。
マリンに着くと、なんとアリーナ入場への列がマリン脇のDJブースの前まで並んでる。
時間的にはホルモンが真っ最中のはず。
並ぶしかないので、並んでいる間に水を買う。が、オフィシャルバーで水が売り切れ。そんなことってある?
つーか水が切れたら他から補充せえや。
オフィシャルということで、ここまサマソニクオリティ。さすがです。
バカなサマソニの店は早々に諦めて、ポカリのブースを探す。
やっぱし、ポカリのブースには普通に水が売っていた。
他の客が俺の水を指差して「あれ?売ってるみたいだよ」と探し始める。
お嬢さん方、これがサマソニクオリティなのだよ。
列に向かう途中のDJブースではチーちゃんこと、高樹千佳子が回してる。

この人、ホントに洋楽が好きなんだよね。
ちなみに、キラーズ、Song2からフレンドリーファイアの流れだったかな?
列に合流すると、意外にもすでにマリンの寸前。流れは早いっぽい。
場内はご覧の通り。

いやあ、混んでるなあ。
ホルモンがクライマックスにきてるようで、テンションはだいぶ高い。
つーか、コイツラのMCおもしろすぎる。
多分、10年位前のマジックロックアウト辺りで見たような気がするけど、そんときは全くシカトしてた。
今回のMCで、なんか、ちょっと好きになってしまった。
地元が一緒だったし。

なんとかLIVE最中にアリーナの前方にたどり着く。
あとは、これ終わりで、ホルモンの客と、X JAPANの客とレッチリの客がどう動くか。
ホルモンTシャツを着てる連中が多かったんで、意外と移動があるかもしれない。
歓声の中でホルモンが終わり、エックス待ち。
やっぱ移動がハンパない。
しかし、入場規制が行われたのかどうかは知らんが、さっきよりスペースはある。
???
意外な展開。
こうして、いつの間にやらX JAPNが幕を開ける。

ハッキリ言って、サマソニはXにとってアウェイだ。
いくらXの熱烈なファンがチケットを買っていようが、そんなものは関係ない。
レッチリファンは我が物顔で、裸体でアリーナを闊歩し、水をぶちまけ、暴れまわる。
それが、Xのファン層と、どう共存するのか。
しかし、そんな不安は一瞬で吹き飛ばされた。
会場全体のファンがRusty Nailで爆発する。
ペットボトルの水がバンバンぶちまけられ、タオルが宙を舞う。
パンクバンドのLIVEの如し。
そういや、サマソニの客層は、音楽ではっちゃけることが単純に好きな連中の集まりだった。
フジロック御用達のモグワイとか、マッシブなんかより遥かにXの方が分かりやすいノリ。
日本人なら、さすがに一曲くらい聞いたことはあるだろうし。
ビジュアル系って、いわゆるカテゴライズされた形式美にスポットを当てただけの
根っこはヤンキーと同じくくりな訳で。
特にXはオラオラの代表格でもあり、オラオラなレッチリの層が被る要素は意外と多い。
おまけに、冷やかしの雰囲気で見ていた連中も、一緒に楽しむ感じにシフトしてきて
まさかの大盛り上がり。

どっちの層の心理もなんとなく理解できるので、
これは結構、面白い出来事だった。
Xのコミュを覗くと、Xファンがサマソニというイベントを予習してきたおかげで混乱も少なかった。
(少なからず、混乱はおきちゃったみたいだけど)
で、バンドの方はというと、MCが・・・長い。
それと、新曲をフェスのオーディエンスに預けるのは、ちょっと無理(笑)
歌えねーって。
この辺り、単独公演の時と同じにしちゃったのが減点対象かな。
黙祷は、ちょっと凄かった。
TAIJIとHIDEと、被災者に捧げる為に、10万人近くの音楽的な趣味趣向が異なる人たちが
日本人というカテゴリーで統一された瞬間。
プレミアリーグの試合とかで見かける光景だけど、こういうのは感動するよね。
で、話題のXジャンプ。いやー、したった。Xジャンプしたった。
懐かしいなーマジで。
あとで公式チェックしたら、XのLIVEは1時間で7曲。やっぱ少ないって(笑)
もっとテンポよく、昔の曲をガンガンやってくれたら良かったのに・・・。そうもいかないか。
Xが終わったけど、人の数は減らない。
さすがレッチリ。そういやMステにも出てたな。
てことは、赤坂→大阪→幕張を移動してステージこなしたわけ?働くね〜。
サッシャが出てきて恒例の「写真とってもいい?」の確認。
お前、いっつもこの移動で大変な時に撮りたがるよね。
で、客席に向かって「水撒きますか?」誰と話してんだよ?
夜は撒けないんだよ。客のが知ってるって。
いや、サッシャ嫌いじゃないんだけどね。なんつーか、学べよって。お前、何年やってんだよ。
YOSHIKIの挨拶がちょっと押したので、レッチリ10分強押してのスタート。
スタートは、ここ何年かずっとBy the Way。

大歓声でパンパンにマリンスタジアムを埋め尽くしたレッチリLIVEが始まった。
この曲は文句なしに盛り上がる。
だが、2曲目のチャーリーで、ジョシュとジョンの違いが顕著に現れた。
カッティングを多用するジョシュの演奏スタイルという違いはあるにしても、
ソロの部分やキレの部分があっさりすぎる。
ジョン・フルシアンテの「数秒あったら、ねちっこい程のアドリブをぶち込んでくる」ギターリフはない。
ジョシュはよくやってる。元々サポートメンバーでツアーにも帯同してたんだし。
でも、どう見たって前に見たレッチリじゃない。
よくLIVEレビューのときに「ハズさないバンド」と表現することがあるけど、
レッチリはその逆だ。
「当たればでかいけど、外せばスカスカのLIVEをするバンド」
ムラのでかいバンドだけに、今日は調子が悪いのかと思いきや、
フリーのベースやアンソニー、ジョシュに問題はない。チャドだけは元からムラの心配がないので、
何がいけないんだろうと、ちょっと考える。
答えは、昨日のビーディアイに隠されていた。
もし、ノエルがいない状態でオアシスが続いていたら、こんな感じだっただろう。
同じ曲をやっても、絶対に同じ状況が作り出せない。
だからリアムは、オアシスをやめた。
レッチリは、そもそもジョンの前にヒレルがギターでいたバンドだし、
ジョンが廃人になっていた時期もデイブ・ナヴァロで活動していた。
ジョンがいなくなったからって、レッチリを止める必要はないのである。
事実、新曲が数多く演奏された、このLIVEでも1曲すげえかっこいい曲があった。
それはジョシュの良さとフリーの良さが出ていたと思う。

中にはテレビジョンのように、ジョシュのキレの方が決まる曲もあったし、
ハイヤーグラウンドはジョンの面影が必要ない曲なので、これも否応無しに盛り上がる。
でも、By the Wayツアーの時のレッチリ
フジロック2006でのレッチリを見てしまったら、
今回のコレが「良かった」なんて言えない。
サマソニの日記とかで「ベストアクトはレッチリ」って書いてる方々、本気のレッチリはあんなもんじゃないよ。
マジで地面が無くなったかと思うくらい盛り上がるんだよ。

フリーのエチオピアのMCもなんだかよく分からなくて、
結構、強引にカリフォルニケイション、アンダーザブリッジの流れになってギブイットアウェイで締め。
少し間があって花火が上がる。
最後の大トリが、期待を裏切ってしまった。
でも、この状態のレッチリを見たことに意義はあると思う。
死ぬ前に、もう一度だけ、ジョンが戻ったレッチリが見たい。

画面にはSEE YOU NEXT SUMMERの文字が。
マウンテンでは少女時代がやってる。
・・・パフュームとか少女時代も悪くは無いけど・・・サマソニはそういうフェスだ!って言ってもいいけど・・・
それでソールドアウトさせても感動は生まれないんじゃないかなあ。
できれば、ストロークスみたいなLIVEができるバンドを呼んでくれることを期待して。
頼むぞサマソニ。
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