1 Fuji Rock Festival 2012 2012.7.27〜7.29 at 苗場スキー場
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2日目 7/28

二日目。
起きると、TVがNHKのまま点けっぱなし。時計はAM11:00を指していた。すっかり昼だ。

準備をしながら「フロントで何と言うか?」という相談をしたが、向こうが忘れてたんだから、
別にスルーでカギうけとりゃいいだろ、という結論に。

フロントに着くと誰もない。
完全に、このホテルは無人なのだろうか?
昨日の一件があるので、今日はカギを持って会場に行きたい。
食堂に行くと、食堂スタッフの人がいて、カギの件を話したら、フロントの裏手に回ってカギを出してくれた。
うむ、これぞ、部屋のカギだ。

出かけようと靴を履いていたら、外で奥さんが「今日も良い天気ですね〜」と。
いたんかい。
そしてカギの件はノータッチかい。

ははは。と言いながら車に向かおうとすると
奥さん「会場へのバスはいらないんですよね?」と。

昨日言ったろ、つ−か、車に向かってんだろ。

こうして二日目はのんびりと、幕を開けた。

二日目は苗場に着く前のトンネルでシャトルバス渋滞になってしまった。
時間帯のせいか、人が初日より多いせいか。

12:00くらいに会場に着くと、今日も入口付近しか空いてない。
二日目なので、リストバンドの受け取りは必要ないが、天気は今日もバカっ晴れ。

ところ天国の川だけでなく、入口付近の欄干の河原までこの状態。

あまりに暑いので、着いてそうそうカキ氷を買うことに。
岩盤のブースで乾杯チケットを使ってウォッカも購入。

とにかく爽快にスタートした。

だらだらしてたら、グリーンでステージが始まった。
エジプト80?
知らん。が、2時間ぶっとおしでやるそうな。すげえスケジュール。

カメラをぶら下げてると、やっぱり撮影が上手いと勘違いされるのか、頼まれることが多い。
今日に至っては水着のおねーちゃん達から声をかけられることが多かったので良しとするか。

ステージの方は、フェス感を壮大なスケールでお送りします、という雰囲気。
まあ、無難なステージを披露しているというところか。

あまり見どころもないので、再びオアシスエリア(食堂)へ。

苗場食堂の前で、Jリーグユニフォーム隊の集いに出会う。
毎年恒例の、SNSコミュが盛んな「フジロックで地元のJチームをたたえ合う会」の集いだ。
面白いので、ちょっとだけ見たが、ヴェルディは・・・見当たらない。なんだよ。

さらに、メディアブースはインターFMがメインの時間。
あ、ピーターバラカンだ。

この人の話はかなり気になるけど・・・まあいいや。
それより気になるタオル無料プレのブース。
人が多くてケータイがつながらない昼間を避け、昨夜のうちに登録しといたおかげで、各ブースでタオル回収作業
タワレコは、今年はフジロッカーズ仕様。うれしいなあ。
HMVは、タオルねらってたのに、Tシャツが・・・ダサい。HMVロゴのTシャツなんてスタッフじゃない限り着ないって。
タオルプレはリストバンドに印を付けて一人一回の原則。
なぜ、ダサいTシャツがタオルより上のランクに位置しているのか・・・・納得いかない。
ツレに携帯を渡し、登録の手間をカットして引かせる。見事タオルゲット。
Tシャツとタオルを交換した。
他にもツイッターでつぶやいたり、いいねしたり、でスカパーのタオルとJ-WAVEのてぬぐいをゲットした。

さて、一通りグッズは貰ったので、去年食って感動した、ニューオータニのおつまみタレカツを購入。

やっぱうめえ。そして絶妙の小腹にピッタシの量。好きだなあコレ。
会場にはフェスのガイドブックと化したロキノンとクロスビートを持ってきたので、面白そうなバンドを探しながらカツを食う。

うーーん。特に面白そうなのはないなあ。
ゴロゴロしていたら、時間は早くもPM2:00。ありゃりゃ。今日はゆっくりしすぎかぁ?
しかし、会場内で不思議なのが、一日中寝てるんじゃないの?という人の多いこと。
なんでしょう、そう見えるだけかな?

まあ、ここにいても仕方ないので、奥のエリアまで歩くことに。

へヴンに着くと、完熟トリオがスタートしたところ。
なかなか面白そうだ。
イスに座ってじっくり、ぼけ〜っと聞き入る。
どこかベンチャーズっぽいリズムに小気味の良い脱力感。
オヤジによるオヤジのためのオヤジの休日。おれも老けたかな・・・・?
へヴン名物、シャボン玉製造機も順調に雰囲気を作り始め、なんだかガっツリ見てしまった。

さて、次はどうするか。今のところ、ちょっと気になってるのはホワイトのROVO。
見たことないんだけど・・・。

会場内にROVOのTシャツを着てる人間も多く、もしかしたらフジロッカーズ好みのステージなのかも、と
ほのかに期待を寄せてホワイトステージにやってきた。

すこし太陽が雲で隠れ、日差しが弱まる。
時間も、あっという間に昼から夕方に差し掛かってきた。初日が長かったぶん、二日目はあっという間に終わりそうだ。
そして迎えたホワイトステージで、やってきた。
2012年の出会いとも呼べるパフォーマンスが。


圧倒された。“人力トランス”と呼ばれる、演奏に。
電子バイオリン(?)をガンガン弾きまくり、場内の空気が渦のように飲み込まれ、吐き出される。
こいつは凄い。
ノリノリで聞くというよりも、完全に目の前で作り出される音楽に打ちのめされるというLIVEだ。
後日談だが、フジロック終了の、その足でタワレコでROVOのCDを購入したことは言うまでもない。

「すげえ良かった」という感想がそこかしこで聞こえる中、タイムテーブルを探す。
・・・・・・
あれ?
今、気付いたけどタイムテーブルが無い。
どうやらホテルに忘れてきたようだ。
ツレにタイムテーブルを借りてケータイで写メる。
アレが無いとかなり不便だ。

ここからは単独行動。
ロブも見たいし、マーキーでD.O.Tかなぁ。

道草をくいながら、昨夜ハマった加工モードで写真を撮る。



そんな俺の前に格好の被写体が登場。
今年の企画モノの御一行です。

モノクロでイエロー残しの方が分かりやすいけど
「苦労してネズミの軍団がチーズを手に入れたぜ〜」ってコンセプトのようだ。
去年はハートだったし、なんか年々ソフト路線に走ってねえか?
ちょっと昔のフジに来ていた頃のように、ベルセルク級のバケモノに登場してほしい。

そうは言ってもやっぱし人気者。
写真を撮られまくる。

途中でグリーンステージのレイ・デイビス(キンクス)のラスト辺りに遭遇。

おおおぅ?マジか!?キンクスナンバー演りまくりじゃねえか。
大盤振る舞いだな。
早めに来て見とけばよかったかな・・・。
グリーン後方のオーディエンスもこれには大喜びで、喝采があがる。

レイ・デイビスを横目に、オアシスエリアまでくればマーキーは目の前。
しかし、ここで大きな誘惑が。

大道芸だ。

やってることは毎年、同じっちゃあ同じなんだけど、トークが冴えわたる。
そしてファイアーパフォーマンス。いや、すごいすごい。
  
真剣に面白い。
こんなの見せられたら、金払うしかないよね〜。
さすがフジロック、千円札がバンバン集まる。うむ、それぐらいの価値はあったと思うよ。

さてさて、ちょっと寄り道が過ぎて、D.O.Tが始まってしまった。
なんとなく予想はしてたけど、フジロッカーズとTHE MUSICの絆はあまりにも深い。
ロブが別バンドでやってくると聞けば、見に行く奴らは多いはず。

・・・分かっていたのに、マーキーは超満員。札止めに近い。
けれど、出入りも頻繁なようで、みんな「ロブに会いに来た」って感じか。

ジリジリと中に入る。

ようやく満足に見れるところまで来た。
満員で動けないってこともあるんだけど、イマイチノリが悪いのか、一体感はない。
音源で聞くよりも、LIVEの方が出来はよいけど、化学反応が起きたとは言い難いし
THE MUSICやストリーツの時のような盛り上がりもない。
事前の情報がEPとHPの配信のみというのもあっただろうが、感想としては
悪くはないが、良くもないというところ。

D.O.Tが終わるとメディアブースには先ほどまでマーキーでプレイしていたハートブレイクスが。
どうやらラジオの収録も含めてアコースティックライヴを披露するようだ。

ちょっと座って聞いてみる。
ふむ、なるほど、フレッシュな感じだ。20代までなら「好き」って言ってたかもなあ。

さて、今日はジャスティスとノエルのどっちを見ようかなあ、と考えながらオアシスの出口。
日も落ちて、キャンドルが灯された苗場食堂の裏のステージで、思案する。


・・・・ノエルの武道館は、良かったんだけど、なんかアレだったしなあ。
よし、サカナクションもやってるし、ホワイト行くか。
最後のDon't Lock Back in Angerで戻ってくればいいや。

そう決めて、ホワイトへ行こうと思った矢先。
「ホワイトステージはただいま入場規制中です」のアナウンスが。
ええええ〜?マジで?なんで?誰で?サカナクションで?
ホントかよ〜?

こんなところで規制を食らってしまったら、ホワイトより奥のステージにもいけない。
と、いうことはつまり『ノエル・ギャラがーを見るしかない』わけだ。

う〜ん。
なんか妥協したみたいで嫌だけど、せっかくだから、モッシュピットに入るか。

グリーンに行くと、やっぱりバラけたのか、グリーンは、確かに人は多いけど
別に「モッシュピットまで行ってガッツリ、ノエルを見たい」という奴は少ないようだ。
ピットはローゼズよりも全然ヨユー。

武道館で見ているだけに、モッシュピットでも後方で座り込んで待つ。

と、携帯が鳴る。

メールがまとめて来たのと、Facebookの書き込みのお知らせ。
誰だ〜?

『お誕生日おめでとう』

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・
あ・・・・・
・・・・そうだった。

何度、フジで誕生日を迎えただろうか。
今年ほど、完全に忘れたことも珍しい。

やべえ、お礼を言わないと。
しかし、ケータイはつながらない。しょうがねえなあ。

そうこうしている間に時間は刻々と過ぎてノエルの登場まで数分。

モッシュピットは相変わらずゆったりだし、グリーン全体の密集感もそれほどじゃないけど
人が多い!
とりあえず、ノエル見とけ、みたいな人ばっかりってことだ。

開演直前で、やたらと注意書きのボードが増える。
撮影禁止の案内かと思っていたら、そうじゃない
『写真撮ってもいいよ。望遠と動画はやめてね』って案内だ。
海外でもそうだけど、もはや写真は制御しきれないなんだろう。公式に認めてしまった。
まあ、フラッシュたかなけりゃ迷惑ってこともないし。


さあ、兄ちゃんのステージが始まった。
・・・・・・・・
やっぱり、うめえなあ。
リアムは無理やり会場のテンションをあげて頑張ってたけど、兄貴は余裕。

武道館のLIVEと比べて、圧倒的に出来が良い?
・・・いや、そういうわけじゃない。
元々、ノエルギャラガー(オアシス)はスタジアムバンドなんだ。
こういうデカイ会場で、座席指定なんて関係なく、みんなで諸手を挙げて歌うバンドなんだ。
会場の、フジロックの雰囲気が、武道館の時よりもノエルの演奏を際立たせて見せている。
不可抗力でノエルを見ることになったが、どうやらこれは嬉しい誤算。
もしかしたら神様からのバースデープレゼントだったのかもしれない。


そして、前回もやった新曲。この曲はホントかっこいい。

グルーヴが効いてるし、マンチェスターっぽい。
現在のノエルとオアシスのクロスオーバー的な曲だ。

昨日のリアムがやりたい放題、どこか不機嫌に見えたステージを披露した翌日のノエルのステージ。
昨日とは対照的に、会場との会話の応酬がなされることにwww

モッシュピットの一番前で、ファンの子がノエルの奥さんのパネル(写真)を持ってるのを見て
「オイ、お前、なんで俺の嫁さんの写真もってんだよ?」(多分こう言ってた)ってwww
ファンの子が英語で「私と結婚して!」と叫ぶと
「俺はその写真の嫁さんがいるんだよwwコイツでどうだ?」とバックバンドのメンバーを紹介
会場は爆笑。
ノエルと会話ができて感極まったのか、振られて悲しくなったのかwwファンの子が涙ぐむと
「Don't Cry Don't Cry」(汗 と、ちょっと焦るお兄ちゃん。
これだけデカイ会場で、PUBのステージさながらのやりとりは、なかなかの見ものだった。

アンコールではホワットエバー、Little by Littleとセットリストは武道館とほぼ同じ。
・・・・ということは、ラストはやっぱりアレだよなあ。
そう、オアシスからのエンディング曲。

これだけ大合唱できる歌って日本でもなかなかないぜ。
特にグリーンステージがみんなの声で揺れる光景は感動的ですらある。
俺のバースデーソングはこれだな。

こうして、大満足120%のノエル・ギャラガーのステージは終了した。
トリがノエルで肩すかしなんて思ってゴメン。
ローゼズ、レディオヘッドと並んでも、全く引けをとらないステージだった。
これまで何度も見たオアシスのLIVEですら、これだけの出来の日はめったにない。

モッシュピットを出ると同じように大満足のグリーンステージの観客の顔が。
そして聞こえる「すっげー良かった」
「やっぱいいよな〜オアシス」という声。

そう、これだけのステージがノエル単体でできてしまうのならば、これで良くなってしまう。
わざわざオアシスが再結成(復活)する必要性は薄れてしまうのだ。
オアシスの曲が聞きたければ、それぞれがソロでやってくれるし、満足だ。

・・・・・・・どうなんだろう。この状況。
ちょっと不安を覚えながら、グリーンステージを後にした。

昨日と同様に、夜の分の元気は残ってるのでマーキーで電気グルーヴ見るか、と思っていたのだが
オアシスエリアは地獄絵図。
これほどまでにオアシスが混んでいるのは、これまで見たことが無い。
一度も雨が降っていないので、埃っぽい会場は砂漠のような砂煙をあげ、モッシュピットよりも混んでいる苗場食堂。

いやあ、これはやばい。
陣地に避難し、30分ほど待ってみたが、一向に事態は改善しない。
逆に、あれほど混んでるオアシスエリアに居れる人たちってどういう神経なんだ?

仕方ない、ルーキーエリアを回って帰るか。

会場を出る道すがら、上からオアシスを見ると、ひどいありさまだ。


ルーキーエリアは会場の外。
チケットを持ってなくても入ることができる。
まあ、地元以外じゃそんな人もいないだろうけど。

このエリアのセンスは、なんというか悪趣味がこうじてできているので、面白い。
特に、回転する口の中にバラバラの人形の手足を放り込むゲームとかワケがわからない。

しかし、会場内同様に、ここも混雑してる。
長居はできない感じだ。

リストバンド交換所の前の出店すら混んでいる。二日目もソールドアウトというのも真実味がある。
まあ、中に比べれば天と地ほども差があるので、外でクレープアイスを購入。

アイスを食いながら車に。
昨日が長かっただけに、今日は短いかな。遅く来て早く帰る結果になったし。

コンビニで買いだしをして、ホテルに着いたのはAM1:00を過ぎたころ。
この時間はシャトルバスも動いてるのでホテルも奥さんがいた。
カギは持ってるもんね。

と、奥さんが「あ、支払いまだだったんで、お願いしてもいいですか?」
・・・・今!?
まあ、いいけど・・・・
と、なか日の夜中に支払いを済ませる。

とっとと部屋に戻って風呂に。
今日も日に焼けたなあ。
ゆっくり風呂に浸かって部屋に戻ると携帯が光ってる。
・・・え?着信アリ?もうAM2:00なんですけど。

留守電を聞くとオーナーの声で「お電話くださーい」とのこと。

???????

掛けてみると、オーナーが
「今、会場からホテルへの送迎中なんですけど、送迎バスっていらないんでしたっけ?」
いらねえっっつってんだろが!!

まあ、そこは大人の対応で、やんわりと「車あるんで、もうホテル帰ってますし」と返答。
夜中の送迎バスの誘いの電話は怖すぎるぞ。
よく考えたら、電話で会話してるけど、まだオーナーと一回も顔あわせてねえな。
オーナーは世にも奇妙なバスに乗せられて、あっち側へ行ってしまったのだろうか。

二日目もオリンピックを点けたまま就寝。
明日でフジもおしまいかあ。
さびしいなあ・・・・。



3日目につづく。

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