1 Fuji Rock Festival 2012 2012.7.27~7.29 at 苗場スキー場
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3日目 7/29

三日目。
なんだか、あっという間に最終日だ。
今日が終われば、362日間、退屈な日々が続く。

ちょっと感傷的な気分に浸りながら、準備をしていたら部屋の内線が鳴った。
今夜はもう一泊するし、C/Oは明日の朝のはずだけど?
電話を取ると、オーナーの声だ。
・・・・・・
「あの~会場までの送迎バスはいらないんでしたっけ?」
・・・・・・
いらねえっって!!!お前、昨夜のことも忘れたんかい!!
何度目だ?このやり取り!?

なんか、もう、どうしても俺達をバスに乗せたいらしい。
乗せられたら、二度と戻れないどこかへ連れて行かれるとしか思えない。
もはや、恐怖のシャトルバスへの誘いだ。

怖くなってきたので、いそいそと部屋を出ると、奥さんが今日アウトする部屋の掃除に入るところだった。
が、ここでも「あ、バスはいらないん・・・ですよね?」

ぎゃーーーーーーーーーーーーー。
たーすーけーてー。

車に飛び乗って、最終日の会場へ。
AM11:00。
今日は最高に混雑が予想される日だが、時間帯のせいか、まだ昨日よりは空いて見える。
それでも、帰りは最悪の事態に備えて出口付近に車を停める。

三日目も晴れ。
いやあ、ちょっと信じられないなあ。
こんだけ雨対策してきたのに、いまだに通り雨すら出会わないなんて。

昨日はホテルに忘れてしまったタイムテーブルだが、今日はちゃんと持ってきた。
裏にはテルテル坊主のイラスト。

これの御利益なんだろうか。

三日目はステージは基本的に午後からスタート。
陣を張って朝飯を探しに出る。

朝はパン♪パンパパン♪
てゆーかアイス。

もはや定番のくろわっさんソフト。
うまいよね~。

パンを食って、唯一始まってるマーキーへ。

いやあ、まあ写真の通りです。
みんな、マーキーしかやってないから来ましたって感じ。
ホント、申し訳ないけど。

しょうーがねーなー。と思いながら朝イチの酒を物色しに行く。
晴れてるうちにのんどかないとね。

愛するスクリュードライバーをゲット。
オレンジ残しのモノクロームにすると、プレミアムモルツのCMみたいだな。

ブラブラしながら掲示板へ。
おお、コメントたくさん。楽しそう。


と、その脇には緊急出演決定の張り紙が。

・・・・・・
・・・・・
真ん中にINORAN(LUNA SEA)って書いてあるよ。ピラミッドガーデンでいいのか?あんな小さいテントで?
LUNE SEAファンなら卒倒だな。
飛び入りで出ちゃうんだ。そういや、昔、布袋も飛び入りで出たしな。
やっぱフジロックってすげえ。

そろそろグリーンでGALACTICが始まるころだ。
いかなくちゃ。

GALACTICの人気もあるんだろうけど、やっぱりグリーン待ちの人は多かったようだ。
天気もちょっと雲が出てきた。もしかしたら今日は降るかも。
携帯で調べると、小雨が通る可能性アリって感じ。
雨はカンベンなのだが、さすがにココまで晴れるのは天変地異かと思ってしまうので怖い。
多少は降ってくれた方がいいのかも。

ようやくグリーンのトップバッターが登場。
上手い。さすがの実力だ。

おまけにゲストで出てきたコリー・グローヴァーのファンキーなソウルVo
マイクをあれだけ離していながら、グリーン中に響き渡る歌声。
すげえええ。

会場も、一発目のステージを待たされた感から解放され一気に盛り上がる。
これは良いステージになった。
前方の左側まで行って、飛び跳ねて、戻る途中でピカル芸人が。
そういや初日もこの辺で見た気が。
ずっとココで見てんのかな?
でも、楽しそう。コイツ、フジロック好きなんだなあ。

じゃあ、レッドに行って、レディオヘッドのフォロワーと雑誌に書いてあったALT-Jを見に行くか。

前評判は高かったんだけど、GALACTICを早めに切り上げてみるまでもなかったかも。
悪くはないんだけど、どうしても枕詞にレディオヘッドって書かれちゃうとねぇ。
聞き入る感じの雰囲気なんだけど、のめりこめなかったな。

その後もマーキーでは今年の私的CDランクで10位に滑り込んだハウラーがやるので見ておきたい。
ちょっと時間が空いたので、オアシスへ出て五平餅を買う。

いかんな。新しいチャレンジをせずに、過去に美味かったものばかり買ってる。
マーキーに戻る途中でメディアブースを見るとクリスペプラーが。
タイムテーブルには14:00過ぎから大将(日高氏)インタビューだって!
あとで見にこよう。

再びマーキー。

けっこう混んでるな。
端の方から中に入る。

やってるやってる。元気も良い。
ただ、LIVEの経験値がもうちょい欲しいかな。
演奏に一生懸命な感じがしちゃう。これでは私的CDランクのアップは認めませんよ。

新人関係はちょっと不発だな。
仕方ねえ。いくか、大将の話を聞きに。


お、いた。さすがにヘッドホンするし帽子は取ってるねww

クリス・ペプラー「今年は晴れましたね~」
大将「嵐のフジロックから始まって、苗場に来て、三日とも晴れたのは初めてだと思うよ」
クリス「みんな焼けてるし、暑さには気をつけてほしいですね。さて、今年は若いお客さんが目立つんですが」
大将「うん、2歳くらいの子がすごく多いよね」
会場、沸く。
クリス「あ、ソッチですか。若すぎないですか」
大将「3代そろって楽しめるフェスにしたいんだよ。4代は・・・いいや、もたないでしょ」
クリス「さて、今年はすごいメンツですよね~。日高さんの一押しはどのアーティストですか?」
大将「やっぱりね、ローゼズかな。思い入れが強いし。94年くらいに来日した時、スタッフを家に泊めてやったこともあるんだ。
    ローゼズが再結成とワールドツアーのスケジュールを2011年に発表したいって言うから、フジの慣例を破って去年、発表しちゃった」
クリス「世界中で話題の復活でしたからね。その直後にレディオヘッドも発表と、これもすごいニュースでした」
大将「おととし、アトムズで来たときに、フリーがトムに自慢してるんだよ。彼はチリペッパーズで何度も来てるから『どうだい、トム、
    これがフジロックだ。すげえフェスだろ』って(笑)便乗して俺も、次はレディオヘッドで来てよって言った。
    そしたら、去年のフジロックの日に、マネジメントの人が来てて、トムがフジに出てもいいよって言ってると。その時に決まった。」
クリス「なんと、レディオヘッドは去年のフジロック当日に決まっていたんですね。今年はレディオヘッドの後にクロージングがいないですが」
大将「ホントのこというと、思いつかなかったんだよ。レディオヘッドの後にやるバンドが」
クリス「思いつかなかったんですか?」
大将「そう、だからレディオヘッドにも、何時までやってもいいから好きにやってくれと」
会場、再び沸く。
クリス「それは楽しみですね~。レディオヘッドがフジロックに来るってのはファンの待望でもあったわけですから。ところで日高さん、
     オリンピックは見てます?」
大将「見てるというか、開会式の音楽周りとか、一緒にやったりしてるから。おかげで寝不足だよ」
クリス「そうでしたか。ロンドンコーリング、ジョー・ストラマーはフジロックに多大な貢献をしてくれましたからね~」

と、まあ、こんな感じで面白い裏話が聞けた。
もしかしたら、今年もすでに来年のラインナップの話がきてるのかもしれない。

さて、次は会場内で、他の客が口にしていたアーティストNo1。
ストーンローゼズより、レディオヘッドよりもよく聞いた名前だ。
おかげでグリーンステージは異常なまでの混み具合。

うわあ。でも気になる気持ちはわかるなあ。

その方とは・・・・そう、この人です。

10年前のフジロックで、一発目から“傘が無い”を披露した異端児。
年代問わず、やっぱり気になるよなあ。
グリーンで良かった。


出てきた陽水はダッサイNIKEのAIRと書かれた15年前の中学生が部活で着るようなTシャツに身を包み
モノマネ芸人よりもクセのある声で「みなさん、コンニチワ。井上陽水です」と言い放った。
歓声と笑いが渦巻くグリーン。

今年は「東へ西へ」でスタート。
歌い始める陽水の声は、まさに独特な空気。おおお。

さらに「氷の世界」や「気がつけば上海」「リバーサイドホテル」「夢の中へ」などヒットパレード状態。
ちょっとだけ雨がパラつきだして、レインウェアを羽織るが、雨粒というレベルにはならずに止んだ。
再び、雲が切れて、雨が上がり、シャボン玉が飛ぶ頃に「少年時代」

いやあ、これはすごい。
で、最後に「傘がない」。キターー。
10年ぶりの「都会では自殺する若者が増えている」
あまりにも強烈すぎるAメロ。でもいい曲なんだよね。

「傘がない」を歌い終えて陽水が口にしたのは
「みなさん、アリガトウ。お幸せに」だった。
なんだ「お幸せに」ってwww

陽水のLIVEが終わると、雨はすっかりどこへやら。
気温はちょうど良いくらい。

・・・・
・・・・
こんな快適なFUJIROCKって初めてなんだけど。

ここからはグリーンステージに人が集中する時間。
ジャックホワイト→エルビスコステロ→レディオヘッドの流れだ。
実はレディオヘッドの裏。弱いなーと思っていた割に、
マーキーがSHINS、ホワイトがAT THE DRIVE-IN、へヴンが昨日のレイ・デイビス(二回目)、オレンジが渋さ
レディオヘッドじゃなきゃ見に行ってたLIVEばかり。
なんだよ全然、弱くねえじゃん。

とは言うものの、フジロック×レディオヘッドは、あの9年前のサマーソニック×レディオヘッドよりも
自然な組み合わせで、誰もが待ち望んだ組み合わせだ。
さらに、ジャックホワイトがここに入ってくると、必然的に、コステロも混むことに。
一旦、陣地に帰って最後まで戦える状態にしておかなくちゃ。

オアシスエリアは混んでいるのでワールドフードコートへ。
韓国の店で揚げチヂミ串と、サムゲタン風おじやを購入。

なんとなく想像できる味で、無難な初モノで攻めてみたが、これはヒット。
マジで予想を超えた美味さだった。

飲み物は・・・え~っと、なんだったけなコレ。
なんかワインと炭酸の組み合わせだったような気がする。
「ほぉっ。」と唸った味わい(のくせに名前を覚えてない)

準備万端、気合いを入れてグリーンステージに向かう。

予想通り、絶賛混雑中のグリーンステージ。
しかし、前方でイスやレジャーシートの規制は始まっておらず、それが原因で混雑しているとも言える。

メシを食ってきたので、待ち時間はほとんどなく、ジャックホワイトが登場。

おおおお。白い。あんなに白かったっけ?ほとんどアダムスファミリーだ。
塗ってんのか?
しかも、スーツは彩度100%のパステルブルー。
おまけにバックバンドは全員女性。
(どうやら、全員男性のバンドと全員女性のバンドを引き連れて、その日の気分でどちらを使うか決めているらしい。)
うーーーん。どこまでもアーティスティック。

一発目から、そのぶっとんだギターが鳴り響く。
っていきなりホワストからの曲!!?
わかっちゃいるけど、超上手い。
現代のミュージシャンで、唯一ともいえる、誰もが認める本格派。
ジミーペイジ(ツェッペリン)に認められ、ボブ・ディラン、イギー・ポップ、ローリング・ストーンズとも共演。
そんな才能の申し子が奏でるロックンロール。

バンドは女性のみということでハーレム状態のジャック。
それも演出の一つか。なんか現実離れした光景だなあ。
カメラが寄ると、煌びやかな女性陣、お年を召している方もwww。やっぱり実力優先だよねえ。

選曲はソロのアルバムから、今度はラカンターズ、デッドウェザーまで、
ジャックホワイトの総括とも言える内容。
うわあ、こりゃホワイトストライプスの解散は、何の影響もなしか。

と、いうことは想像に難くないラストの1曲。

グリーンステージ・・・いや、苗場の山が揺れる。
ホワストはもちろん、他の全てのサイドプロジェクトも、ジャックホワイトが主導となって行ったバンド。
結局、彼がソロでこれだけをいっしょくたにできるのだから、
ジャック・ホワイトという名義でLIVEを行うことが最も効率が良いわけだ。

・・・・ちょっとだけ昨日のノエルのステージが頭をよぎる。
いや、オアシスはジャックとは違う。彼らは補い合う必要があるんだ。


日が落ち始め、会場はイスやシートの撤去が呼びかけられ、コステロが始まる。
恐らくほとんどがレディオヘッド待ちだと思うが、エルビス・コステロと言えば、言わずと知れた「帝王」だ。

大将はコステロに甘い。
前に来た時も、後ろにマッシブが控えていたのに「トリはコステロ」と公式発表でも譲らなかった。
今回はレディオヘッドの前にわざわざ引っ張り出して、若い層になんとかコステロを見せようという思惑が見て取れる。

そして、我々フジロッカーズは、まんまと大将の思惑にハマってしまうのである。
TVのCMで採用されるようなSmileなどのダンディな曲は外され、とにかく反骨的なナンバーが続く。
なんつったってギブソンやフェンダーなど、数々のギターブランドが
エルビス・コステロのシグネイチャーモデルを出していることからも伺える、その天才的なまでのプレイ。
初めて見る「帝王」のステージは紛れもなく世界のレベルを我々に示してくれた。

レディオヘッドまでの時間つぶしに、と考えていた大多数を打ちのめしたコステロ。
こうして、最後の大トリは、万全の状態の会場に登場することになる。

一昨年のアトムズでさえ大混雑に陥れたトムヨークは、いよいよレディオヘッドとして苗場に降臨した。
サマーソニックの如き混雑を迎えるフジロックは、ちょっと違うなあと思うんだけど、
さすがに今回ばかりは何も言えない。

永遠にも思える数分が過ぎて、携帯をチェック。時間だ。

遅れることなくやってきたレディオヘッド。
耳をつんざく歓声。

そして、Lotus Flower。
さらに・・・・踊りまくるトムヨーク!
うぉぉぉテンションたけぇえ。

ツインドラムという編成で、アトムズの大地のうねりのようなへヴィネスと繊細さを併せながら展開していく。
現在進行形で世界の最高峰に立つバンドの音だ。
みんなが待っていた音だ。
けれども、トム自身がLIVE中に発言してた通り「youtubeで見れるけど新曲だよ」というほど
情報が溢れてしまった現代で、想像以上の感動を得られることは多くない。

もし、レディオヘッドのLIVEをここで初めて見たという人ならば、最大級の感動を得たことだろう。
それだけ、彼らの出来は安定したものだったと思う。
過去のナンバーも現時点風にリミックスされ、よりリズム重視になっている。フジの環境も相まって素晴らしい。
年寄りの言う「あの時のLIVEは伝説だった」という声になど耳を貸す必要はない。
だからこそ、俺は今年のストーンローゼズに感動したし、レディオヘッドを冷静に楽しんでいる。
自分だけの最初の感動を大事にしてほしい。

つまり、そう俺にとってのレディオヘッドは、2003年に済んでしまっていたという事実を確認してしまい、
「あの時のレディオヘッドが伝説だった」という年寄りの仲間入りしてしまったわけで。
あとは、もう純粋に、今日のステージを楽しむことにした。

一昨年の「イラッシャーマセ~」から2年。
「イラシャイマセーーーーー!!!」と形を変えてシャウト。
トムがシャウトするってだけでも珍しいのに。
過去の「イラッシャイマセネタ」を知らない人は、あまりに衝撃的で、なんと言ったか聞き取れなかったようで、
この辺は予習が大事ですなwww

カーマポリスが中盤で披露され、このステージのハイライトを迎える。
そしてイデオテックで一旦終了。

ちょっと時間があってアンコール。

どうやらトムがランニングにお着替えしたせいで時間をとった模様。
少しテンションを落とした第2部はレコナーで幕を閉じた。

そして再アンコール。
ギターをジャカジャカ鳴らして入るボディスナッチャー。
(下の拾った動画だと分かりにくいけど、最初のジャーン×2はステージだとイントロに自然に繋がって聞こえた)
おおおおおカッコイイイイ!


そしてラストは往年の名ナンバー。パラノイド・アンドロイド。
ロックフェスに相応しい締めかも。最後のギターノイズがたまんなかった。


【セットリスト】
01. Lotus Flower
02. Bloom
03. 15Step
04. Weird Fishes/Arpeggi
05. Kid A
06. Morning Mr Magpie
07. The Gloaming
08. Separator
09. Pyramid Song
10. Nude
11. Staircase
12. There There
13. Karma Police
14. Myxomatosis
15. Feral
16. Idioteque
—encore1—
17. Give Up the Ghost
18. You And Whose Army?
19. Planet Telex
20. Everything In Its Right Place
21. Reckoner
—encore2—
22. Bodysnatchers
23. Paranoid Android

終了の時間が決まってなかったので、バンドが去っても客電がつかずに期待させられたが、
それのおかげで退場がちょっとズレて、史上最大の帰宅ラッシュが緩和されたかも。
さて、ラストの2曲は、レディオヘッドの中でもハードなナンバーだったので、だいぶヘトヘト。
オーラスもあるし、少し残っておこうかな。

ボーっと帰宅ラッシュを眺めながら、ステージ前で待機。
さあ、みんなで一緒に締めようか。

いつもの曲で締めて、ちょっとだけ人が少なくなったグリーンを出る・・・と、ずっと俺の後ろにいた女子。
TVで見たことある人だった。へぇぇぇ。レディオヘッド好きなんだ。
そんなちょっとした驚きを持って、ラッシュの中、陣地へ帰る。

この後、マーキーではDE DE MOUSEがあるけど、昨日に引き続き、この人の波はつらいなあ。
陣地で寝そべって、ものすごい民族大移動を眺める。
マーキーもオアシスも地獄のようになってるし、しょうがない、
なんだか例年よりもあっという間に終わった気がするけど、これで締めるか。

SEE YOU NEX・・・・・・・・・あれ?

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

携帯がねえ。

間違いなく、コステロ終わりで持っていたケータイが無い。
おおおぅ?

周囲を見渡すが、姿はない。
ツレにケータイを鳴らしてもらう。発信音はなるが、着信音は聞こえず・・・。
ケータイの姿はない。
・・・・・・・・。


あああ、ラスト2曲かぁ。
あの時に落っことしたな。
場所は言うまでもなくグリーンステージの最前線。

この人の波を見る限り、そもそもあそこに戻るという行為が自殺行為。

「・・・・とりあえず落し物コーナーへ行くか」

陣地から、ほど近い落し物コーナーへ行く。
前で「携帯を落とした」子と「財布を落とした」子がいたけど、どっちも「これですか?」って。
おお、けっこう見つかるもんだな。

よーし、俺も。「ケータイ落したんですけど。スマホの。ドコモのやつで。」
・・・・・無かった・・・・・。
まあ、落としたばっかりだし・・・・。

明日の朝も会場の入り口で落し物コーナーやるらしいので、そっちに賭けてみるかぁ。
いや、でもやっぱりグリーン戻るか?
と、財布を落とした子、スタッフに
「中身も確認してみてください。どうです?盗られてるものとかあります?」
女の子「あ(笑)お金が全部盗まれてます~wwwww」

ええええええぇぇぇぇぇ!?
なんでそんなにニコニコしてんの~?
その財布もブランドには見えねえけど。財布が戻ってきただけで幸せなの?

このやり取りを見てたら、なんかバカらしくなってきて、ケータイイラネ。と思えてきた。
ツレに「明日の帰り道にちょっと寄って見て、無きゃ別にいいや。」と伝え、宿に帰ることに。

今年はこんな感じだったけど、また来年、帰ってくるよ。マイホーム。

1年越しでケータイが見つかったらウケるね。

ケータイが無いので、最終日にしてシャトルバスの呪いの確認コールから解放される。
ドラクエよろしく、呪われたアイテムを装備したら壊すしかないのか。

車に乗ると、出口渋滞が発生中。
しかし、我々はすでに何年も前に、やられているので、出口前に停めている。
ながーーい。出口への並びに、ウィンカー、一発。
「こういう車を入れるから後ろの車は永遠に出れないんだよな~」と、
入れてくれたにも関わらず悪態をついて出口寸前の列に割り込む。
「悪意のない善意と思われた行動が悪だったりするのに」とか
世界平和がテーマのでかい話で暇つぶし。

おや?後ろから棒振りにクレームをつけにきた若者がいるぞ。何年か前の誰かのようだ。
すぐに退散。そーだよ。諦めろよ。そして来年から、出口に停めろよ。
しかし、せめて棒振りが泣くまでは怒鳴れよ。情けねえなwwww。

そんな思い出に浸りながら5分で会場脱出。

宿に着いて風呂に入る。
これであと362日は退屈な日々が続くんだなあ。
一応、明日の落し物コーナーがあるのでリストバンドは着けたまま。





4日目

ホテルをC/Oしようとフロントへ行くと、オーナーが。
チェックアウトにして、初めてのオーナーとの対面だ。
どうやら、シャトルバスの呪いが解けて、アッチ側から帰ってこれたんだね。

また、来年、泊るかどうかはわかんないよ(笑)

そして、車を走らせて、まさかのフジロック4日目(笑)
この日に会場にいるのは初めてかもしれない。

さて、おやおや、信じられないくらいにシャトルバスに人が並んでる。
最後の奴が駅に着くのは、冗談じゃなく夕方になるぞ?

車を降りるとまさかの・・・・雨が降ってきたwwww。
会場内で着る機会のなかったレインウェアを着て落し物コーナーへ。

道すがら、ツレに
「お前なら、このバス待ちで車で駅に送ってやるって言ったらいくら出す?」と聞いたら
「うーーん、状況次第だけど5000円なら出すかなあ」
爆笑しながら(性格悪い)落し物コーナーで
「ケータイあります?」とドコモショップばりに聞く。
・・・・・・・
・・・・無い・・・・

あちゃーーーバチが当たったか。
会場は撤去したんで、この時間で見つかってないと、もう苗場の土に還るしかない。
もはやケータイはどうでもいいけど、人さまの情報が漏れるのは迷惑がかかってしまう。
ドコモに電話したら、電源が入ったのを遠隔で確認すると同時に、操作不能にしてくれるそうな。
すごいね。

しかも、なんか、補償で5000円で同じ機種を1両日中に送ってくれるらしい。(要・警察への遺失物届)
そしたら、何一つ困らないね。まあ、バックアップ取ってないから、ここ2年くらいのデータは飛ぶんだけど。
ある意味、整理できていいや。

モバイルSuicaを止めて、すぐに手続きをしようか迷ったけど、まあ会社のスマホがあるし、数日はスルーしとくか。
おかげで、副作用的に、このHPの更新が遅れたわけで(笑)
冒頭で言ってた、ゆっくり更新はこうして引き起こされたんだね。

帰りは三芳のPAで食事。
キレイになったよね~三芳。

で、そのままタワレコでROVOのCDを買ったら、フジのリストバンド着けたままだったんで
なんかキャンペーンでステッカーくれた。終わってからもフジロック。
さびしいなあ。

その寂しさをサマソニが埋めてくれることを願って。
SEE YOU NEXT YEAR。
来年は早割が終わってからメンツを発表してね。




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