1 SUMMER SONIC 2012 2012.8.18~8/19 at 千葉マリンスタジアム
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2日目 8/19

二日目の朝。
幕張の駅前駐車場には10:30くらいに到着。

ソールドアウトだったので、駐車場が空いてるか不安だったが、幕張全体の駐車場キャパを舐めてはいけない。
このくらいの時間なら余裕である。

今日は、そこからメッセに直行。


タイムテーブルを確認。
今日はOPも始まってるし、いきなりステージに行っても、なんかしらやってるだろう。
人が多いのは、ソールドのせいというよりも時間帯のせいな気がする。

さて・・・・うん、やっぱりもう一回スリラーLIVEを見よう。

二回目だけど、昨日と同じく良い出来だ。
これならホントに公演を見に行ってもいいかもしれない。
・・・戦略にハマってる?
いやいや、試食して旨かったらソレ買うよね。その感覚ですよ。

で、スリラー見たら、マリンの様子をチェック。
ビンテージトラブルだって。
・・・・・・・

ビンテージだ。
トラブルかどうかは知らんが、紛れもなく60年代アメリカのビンテージだわ。
現代風のアレンジとかそんなの関係なく、当時のアーティストのLIVEを見てるとしか思えない。
良い悪いは置いといて、好きか嫌いかって感じかなあ。
しかし、ビンテージなスタイルは死ぬほど暑そうだ。

やってるステージを探すとレインボーしかない。
なんだろう、このバンド。BELAKISSか。

なかなか面白いメロディだ。
演奏自体はオーソドックスなんだけど、なんか変。
それが新鮮で、ちょっと聞き入ってしまった。
後半になると、ちょっとその繊細なバランスがおかしくなってしまったのが残念。
あとでチェックしてみようかな。と思ったわけだが、夕方ぐらいに、このバンドの音作りの秘訣?や
バックグランドが明らかになることに。

そのあとはソニックでKINDNESS。
方向性はフレンドリーファイアのそれに近いが、もうちょっとポップでCool。
あれ?矛盾してる?要するに違和感。
The XXくらいステージでもCoolに徹していれば良いものになったかも。
よく、気分が乗ってると演奏がおろそかになり、
演奏に必死になりすぎて、ダメだなっていう日の方が反応は良かったり、と横山剣が言っていた。
これもそういうものなのかもしれない。ちょっとバンド自体がテンションあがりすぎちゃったかな。


ちょっと外に出てみると、今日も外は暑い。
お?グッズ売り場は空いてるな。

グッズに売り切れが出てるので、そのせいかと思ったけど、まだ半分以上は残ってるしな。
チケットはソールドのくせに、Tシャツ欲しい客は昨日より圧倒的に少ないのか?

会場に来て気付いたが、「リアーナは見るでしょ~」と言ってる客の多いこと。
そうか、やっぱリアーナって広く、浅くじゃなく、そこそこ深くなんだな。
リアーナファンはサマソニにまでやってくるが、ネームTには興味ないってことで。

そのままマウンテンに入る。
ハイペースでステージ間を横断中。サマソニはフジと違って、次のステージがすぐ見れる。
TRIBES。新人ながらマウンテンの大抜擢。

たしかに実力は頭一つ抜けてるようには思うが、フェスのこのぐらいの時間だと意外性がほしかった。
オーソドックスな本格派なんで、着実に実力をつけるか、一発出れば大物になるかも。

ここらで昼飯ということで、ラーメンを食いながら、もう一回レインボーに向かう。
土屋アンナ登場。

・・・・・。アンナファンには悪いが、イマイチすぎる。

思うに、こうなると、モデルなのか歌手なのか女優なのか、全ての定義があいまいに。
今日の出来が悪いのか、俺との相性が悪いのか。
ネームバリューもあり、客は集めてたんだけどねえ。

よし、それじゃあどうしようかな。
ちょっと考えて・・・・
今年こそは、今回こそは、パフュームを見てみよう。
過去、数年に渡り、ニアミスを繰り返し、まあ見なくてもいいやと言っていたパフューム。
何度目の正直かわからんが、固く思いを秘めて早めにマリンへ向かう。

と、ここでシーサイドビレッジを発見。

こんな所にあったのか~。
時間はあるし、迷わず寄り道。

おおお~。
サマソニにあって、初めて野外フェスらしいロケーション。
これは気持ちいい。

しかも向かいの物販にはコールマンのブースが!
手ぶらで来ても、コールマンのブースで買えば、キャンプができるじゃねえか。

エリアはかなり空いてはいるが、そんなの気にならないし、むしろ心地良い。
これは良い場所を見つけたぞ。

これからステージが始まるようだ。
・・・お?10個くらい白い布がブラブラしてるのが見える。
もしかしてハンモックが置いてあるのか?
俺はハンモックに目が無い。超気持ち良いからだ。

天気も良いし、マジでサイコーの感じ。
すぐそこでステージも始まり、うとうと・・・・。
ロケーションは最高だし、客席も拡大できそうだし、ここ、頑張ればでかいステージとして成り立つんじゃないの?

と、向かいのマリンで阿部真央がスタート。そっちの音がダダ漏れ。
ああ、そうか・・・これじゃ、チョットしたステージにしか使えねえな。

ボケーっとすること数十分。
・・・・
静かになったな・・・・・

・・・・・いかーーーーーん!!
マリンで阿部真央が終わってるってことぢゃねえか!

今年こそは!と心に決めていながら、ハンモック>パフュームになる所だった。
小走りでマリンに向かう。

・・・と、またしても誘惑が。
サイレントディスコだ。ここにあったのか~。

気になるな~。
でも聞いたらパフューム間に合わないな~。

後ろ髪を引かれながらマリンのゲートをくぐる。
・・・と、出れんの?サマソニのコーナーだ。
へ~。

・・・・・
いか~ん×2!

さすがにホントに始まるのでスタジアムに駆け込む。
下(モッシュピット)は混んでそうなので迷わずスタンド席の最上段へ、上へ上へと駆け上がる。

上から眺めると、やっぱり~。混み始めてる。
何故かLエリアは前後ともにパンパン。Rは前方の端と後ろににスペースが余ってる。
Lのが交通の便が良いし、人気あるのかな?

人の流れは止まることが無く・・・・
いよいよ、始まったぜ~の時にはご覧の状態。
すげえ。

いや~人気あるな~。

歌の方は・・・歌入りのバックミュージックに地声を合わせてる。要するに、口パク用の音に声も乗っけられれば。
というプチパクってとこか。そのおかげでダンスは完ぺき。
上から眺めていて、口パクをLIVEで見ることに意味はあるのかな~なんて、
ちょっと疑問が沸いてきた・・・・が!スタンドを含む、会場のニワカファンまで振付にのっかった。
おおお、こんなの中々見れない光景だぞ。
それを見て、悟りました。
そうか、会場全体で、こうやって楽しむこと(もしくは楽しんでるのを感じること)がパフュームLIVEを見る意味なんだな、と。

本人たちもマリンでこんな光景になる状況に感動してた。
ロキノンじゃなくてサマソニでこんなことになるんだから、まあ凄いことだね。

終盤、LIVE終わりに飲まれる前にメッセに戻ろうと、スタンドを降りようとしたら
売店のおばちゃん二人がエプロン姿のまま入れ違いで会場を覗きに来た。
会場の光景を見るなり
二人で「ちょっと○○さん、すごいわよ!」
「やだ~。ホントすごーーい」だって(笑)
早く仕事もどれよ。


メッセに戻る道中で雨が。うわ、ヤバい。
昨日の大阪はパフュームの途中で雷雨になり、中断したそうな。
悪夢再び?
急いでメッセに戻る。

小走りでメッセに戻り、マウンテンステージをチラ見。
CASTか。
他のステージの影響か、空いてるなあ。

演奏上手い。なんか伝説のバンドらしい。あ、La'sのメンバーがいるのか。
ブリットポップ全盛時に本国のみでヒットしたようだ。
当時、インターネットがあれば世界中に人気になってたかもしれないのに。

外の雨は本降りになっている。
マリンではピットブルがやっている時間。
大阪では天候不良で中止になったピットブル。アイツは超雨男だな。

これじゃあ再び、外に出るのは難しいなあ。
またもやヒマなのでラジオブースに行ってみると
あ、ビンテージトラブルだ。
トラブルかどうかは知らんがビンテージだなあ。(二度目)

すげえフレンドリー。
日本の女性も好きだってwww
見てたのは俺を含めて30人くらいだったけど、最後にブースの外にわざわざ出てきて全員と握手してくれた。
いい奴らだなあ。

レインボーが結構にぎわってるので覗いてみたら加藤ミリヤだった。
さっきの土屋嬢と比べていいのか分からんけど、すげえ上手い。
やっぱ本職の歌手って感じだ。

なぜだかわからんが、少しホッとした気持ちになってまたもやメッセ内を放浪の旅。
・・・・と、WOWOWブースで昨日のグリーンデイが流れてる。
うおお、見よう。
新曲からバスケットケースまでの繋ぎを見せてくれた。良いステージだったようだ。
画面が切り替わって・・・あれ?このスタジオってココか?
良く見ると、目の前のセットにはちーちゃん(高城千佳子)がいる。
去年もDJで回したり、この人、洋楽好きなんだよなあ。
まあ、一部ではその言動が鼻につくと言われてアンチもいるんだけど
WOWOW生放送を任せられるくらいなら本物でしょう。
そういや、俺、これ録画してきたわ。映るかな、と覗いたらカメラがこっちを向いた。家で録画見たらちょっと映ってたwww。
ゲストが来るって?だれだろう・・・・。
ガービッジ!!マジか!

おお、近くで見ると、シャーリーやっぱり老けたなあ。
メンバー間の意見の相違やらなにやらで全然リリースがされないバンドだけど、何故かいまだに活動中。
音楽や性格の歪みっぷりが美しい。

インタビューはすぐに終わっちゃったけど、また新しいゲストが。
朝見たBELAKISSだ。
ここで、なんとメンバーがリンゴ・スターの孫娘と、シャドウズのトニー・ミーハンの息子だと判明。
あの、変なメロディの展開はそのせいか!?
そう考えると、なんか妙に納得。
スタンダード(というかスタンダードを作った人たち)からちょっと外れてみましたって音。
はぁ~。

その後、放送はマリンのケシャLIVEを放送する予定だったが、時間が押してる様子。
ちーちゃんの「誰かキャンセルとかあったんでしょうかね?」のコメント。

!!!!!
ケシャの後はジャミロクワイだったはず!!!!
どーなったんだっけ!?

スマホで公式HPを見ると
「ジャミロクワイ東京公演のお知らせ」がUPされてる。
キャンセルか!?
それでケシャを後ろに押してんのか?

「ジャミロクワイは体調が昨日より回復したので時間を60分に短縮して行います」

やんのかい!!

しかも、短縮って、元々70分のステージだったじゃねえか。10分短縮って意味あんのかい!?
こりゃあ、昨日は仮病が決定だな。
今日も、大阪のキャンセルの反発を考慮して体調悪いよアピールだろ。

と、するとケシャの遅れは・・・・出てきた(笑)
雨もほとんど止んでる様子。
よし、もっと大きな画面で第二のレディ・ガガを見よう。ソニックアートの脇のスクリーンに移動。

しかし、キャッチコピーそのままだな。
第二のっていうか、パクリに近くねえか?
バックダンサーの変態っぷりがすごい。
ガガと何が違うんだろう。

つづいてマウンテンに移動。
10年ぶりにフーバスタンクを見る。あの時はド新人だったよなあ。

当時を思い出して、ちょっとノスタルジーに浸る。
あんまりフーバスでノスタルジーに浸る奴はいないだろうが。

そしてソニックに移動。
フォスター・ザ・ピープル開始まで残り5分。もっとパンパンかと思っていたが、そうでもない。
この時間、レインボーではチャン・グンソクがやっていて、お母さんたちが将棋倒しになったそうな。
将棋倒しって・・・。

始まるころには、まあ一杯と言えば一杯かなぐらいにソニックは埋まった。
さあ、期待のステージのスタートだ。

うーーーん。上手い。去年のフレンドリーファイアも彷彿とさせる展開だ。
曲調としてはMGMTの系譜だが、オーラはフレンドリーファイアのそれだろう。

音もよどみなく流れているし、会場の雰囲気もよくつかんでいる。
音源も良くて、LIVEも良いバンドってのは中々ない。こいつらは当たりだ。
MGMTが生演奏で苦労した部分が、彼らには心配なさそうだ。
最後はなんかジャケットにも出ていた謎の怪物みたいなアドバルーンが膨らんでた。
アイツはなんなんだろう。


満足げにソニックステージを後にして、マウンテンのガービッジを目指す。
途中の、マリンを映すスクリーンを横切る時に・・・あ。

歩きながらでぶれちゃったけど、渦中のジャミロクワイ参上。
飛び跳ねて元気そうだった(笑)


マウンテンではガービッジが力強く演奏中。
混雑度は、まあそこそこか。
どのステージもトリ前の時間だし、ガービッジからのニューオーダーなんて
ここにいるのはオッサン世代のロックファンぐらいだ。
・・・いや、本当のオッサンはソニックのTFF見るか。

ガービッジは初見なので、感想はなんとも言えないが、悪くはなかったと思う。
ただ、ドカンドカン盛り上がる感じでもないので、ゆらゆら聞いてた。

こうして、ガービッジが終了し、モッシュピットに向かう。
まだこの時間は空いてるなあ。
しかし、サマソニはセットチェンジの時間が短い。
あと20分くらいしたらニューオーダーの時間だ。
画面には早くもニューオーダーの文字が。


だんだん混み始めた。しかし、ストーンローゼズの時と客層が似てるなあ(苦笑)
裏はリアーナ、モモクロ、TFFとあって、露骨に客層が分かれる時間だから仕方ない。

スモークが立ち込めてイントロがスタート。この曲、なんか神々しいな。
別のフェスでの映像だけど、こんな感じ↓

セットリストは以下の通り。Elegia始まりからのクリスタルは渋い。
1.Elegia
2.Crystal
3.Regret
5.Ceremony
6.Age Of Consent
7.Isolation
8.Krafty(日本語)
9.Here To Stay
10.Bizarre Love Triangle
11.586
12.The Perfect Kiss
13.True Faith
14.Blue Monday
15.Temptation
—————————–
16.Transmission
17.Love will tear us apart
クラフティはアジカン仕込みの日本語バージョン。
逆にそっちの方が馴染み薄いのにww
しかし、このバンドの客はなんというか、本当に、喜びを爆発させる曲が人それぞれというか、
そこかしこで、歓声があがれば、そうでもないことも。

この辺が、ニューオーダー好きなんだろう。少なくとも、どこか歪んでるのは間違いない。
そして、自分が歪んでることを認めてる人たちだ。
でも、人間は、多かれ少なかれ絶対に歪みがあるもので、
それが自覚できてない自称まっすぐな奴よりもよっぽど人間らしいとは思う。
ブルー・マンデイはフッキーがいないので、演奏の方は安定(笑)
でもパッションが足りないんだよね~。
往年のベストみたいな感じに加えて、締めはジョイ・ディヴィジョン連発。
ここでイアンの写真と、フォーエバー・ジョイ・ディビジョンの文字が。
歓声は挙がったけど、なんか英国人らしくないなあ。

こういう、アメリカ的な、露骨な演出とか嫌うはずなのに。
ジョイ・ディビジョンでお涙ちょうだいは、安っぽくなるし、ちょっと違うかな、と思っちゃった。

でも久々の来日とあって、全体として良いLIVEだったと思う。
「またすぐに会おう」って言ってたけど、ホントにすぐにツアーしてくんないかな。

こうしてサマーソニック2012の公演は終了。
あっという間だったけど、やっぱりサマソニに行っとくと、フジの終わった虚無感は緩和される気がする。
日常に戻る為の心のリハビリみたいなもんだ。

来年あたりはサマソニもすげえブッキングをつっこんできそうな気もするけど、
そんなに混雑しない程度にしてほしいなあ、と思いつつ、夏が終わる。




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