1 Fuji Rock Festival 2013 2013.7.26〜7.28 at 苗場スキー場
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2日目 7/27

2日目。
朝、起きると、窓の外はすっかり小雨がぱらつく状態。
雨が降るのはいいんだけど、スタートから雨ってのは心が萎えるものだ。

苗場に向かう途中のトンネルを抜けると、スコール発生。
愛のスコール・・・・なんて言ってる場合じゃねえ。ワイパー全開でも、前の車がライトを消してたら事故る。
まるで滝の中にいるのかと思ったほどだ。

もう一つトンネルを抜ければ苗場なのだが、これはところ天国の川が大変なことになってるかもなあ。
・・・・・・
・・・・・・・
トンネルを抜けたら快晴だった。
はああああああ?

山の天気は変わりやすいとか、そういうレベルの話じゃないぞ。
明らかにトンネルで時空を超えたんですけど。

苗場の地面は濡れてない。
・・・・と、いうことはだ、あの雲はこっちに向かって来てるってわけで、
数時間後は滝行にさらされることになるのだろう。

豪雨のスローペース運転もあり、もう11:00を回っている。
リストバンド交換のある初日より遅いとわ。

BAWDIESが流れる中、まずは酒を体に入れなくちゃ、と、朝めしを買いに。
朝だから、さらっと行きたいなあ。
・・・・うどん屋は、けっこう並んでる。みんな考えることは同じか。

しかたねえ、となりの鶏茶漬けにしとくか。
鶏がしっかりしてて、さらっとでは無い。
酒はGAN-BANの乾杯チケットが残ってるので、そこでスクリュードライバーだな。


メシの列を眺めながら、やっぱなか日(土曜)は混んでるなあ、と実感。

まあ、ビョーク出るし。一番混むのは仕方ないか。

飯食って、昨日と同じ流れ。
特に、これといってないなあ。夏木マリは遠すぎるし。
よし、ヘブンや!ヘブンにいくんや!

関西弁のワルノリが祟ったのか、日ごろの運動不足か、
ここで足をしこたま挫く。
隣のツレが「一瞬消えた」と言うほど片足がガク―――んといった。

いてえ。

ただ、俺は昔から手首と足首が異常に柔らかいので、別に捻挫とかはしていない。
軽く捻ったというレベルだ。
うーーむ。老いていくのがコワい。

朝飯食って、ヘブンに行くというのがルーティン化してるけど、いいのだろうか。
途中のボードウォークで木道亭LIVEに遭遇。

青葉市子だそうな。
ここで歌ってるってことは、どんな雑誌の森ガールよりも森ガールだな。

ちょっと癒されてヘブンに到着。

やってるやってる。ソープランダーズ。すげえ名前だな。だからシャボン玉が全開なのか?
名前からしてネタっぽいバンドかと思ったら、正統派でびびった。

奥田民生はがっつり見たいな〜って思ってたので、
そそくさとグリーンに帰ることに。
足首を捻りに行っただけになってしまった。


ここで、一つ発見。
行きと帰りの時間感覚から
『ホワイト→ヘブン』のルートはボードウォークの方が、じつわ“遠い”ということが発覚。
そういや「一方通行だから楽」とは言ってたけど「早い」とは誰も言ってねえな。

ホワイトではコヒカンがやってる。
会社の人のお勧めバンドなのでちょっとチェックしてみる。
うわー、すげえ髪の量だな。

ここでついに雨が降ってきた。
うーーーむ。滝にならなければいいのだが。

いそいそとカッパに着替えるフジロッカーズ。
まあ、誰一人慌てる素振りはなく、普通に見ながら着こみ始める。

バックパックの方も、急遽Amazonで取り寄せたISUKAのカバーに
カッターで引っかける部分に穴をブチ開けて作った自作のレインカバーが、ピッタリはまってる。
これはナイスJOBだな。

もともと簡易防水のバッグだが、俺は過去のトラウマから
「水に浮く」ぐらいの触れ込みのバッグじゃないと信用しなくなっているので
この二重加工は今年最大のヒットだと思った。

で、コヒカンの感想はと言うと、フジにはちょっとめずらしい感じかな。
どっちかと言うとサマソニ向けのバンドだと思う。

さて、そろそろ戻らないと民生に遅れてしまう。
ここで、今度は『ホワイト→グリーン』へはボードウォークと普通の道では
本当はどちらが早いのか実証することに。

二手に分かれてグリーンに向かう。
こちらは普通の道ルート。
雨が降っているのと、向かってくる客もいるので歩きやすくはない。

やがて、ボードウォークの出口に到着。誰ももいない。こっちのが早かったか。
待つのもアレなので、すぐ手前にある、象印のフリーほうじ茶ブースへ。

時間的にほとんど並んでない。空いてる。と、いうか雨降りだしたからかな?
すぐにお茶を補給して出口に向かうとツレが待っていた。
ふーむ。それなら到着は誤差の範囲だな。
速度は、ほぼ同じと言っても良いだろう。ただ、歩きやすさはボードウォークの方が上だろう。

グリーンで奥田民生を待つ。我々はユニコーンの頃から民生が好きだ。
フジには13年ぶりの奥田民生。
そうかー、俺は13年前はピアスにキンパツだったなー(笑)

民生が出てくる頃には、がっつり降ってきた。まじか。ここで滝行か〜。
民生は淡々と「降っちゃってるね〜」と呑気な感じ。

「昔の曲はキーが高いぜー」と言うように、あんまり古い、特にTV向けな曲はやらなかった。
ただ「さすらい」だけは別。良い曲だよな〜。

最近はどこぞの大家族番組で流されまくって、すっかりイメージダウンですが。
エガちゃんとスリルの関係のようでアレだなー。

民生のLIVEは、上手いというかなんというか、
元々気負いなくやる人なんで、安定感は間違いなく120%です。

民生が終わって、とにかく雨をしのごうとレッドマーキーへ。
・・・ちょうどTOM ODELLが始まったこともあり、テントは満員。

くそ、何人かは雨宿りだけのくせに。まあ、俺らが一番そうだけど。

テントからあぶれた結果、あんまり腹は減ってないけどなんか食うことに。
なかなか雨は弱くならない。

まあ、そのおかげでオアシスエリアは土曜の割に空いてる。

雨の中、じっくり悩んだ末に、結局デミグラオムライスに。
フツーの選択肢を選ぶ自分が悲しい。

ふむ。雨の中で食う飯も乙なもんだ。
・・・・・。

飯を食い終わっても止まない雨。
まいったね。


結局グリーンステージに行くことに。
まあFOALSは押さえときたかったし。いいか。

ちょっと雨足が弱まってきた。良かった。
FOALS登場。

FOALSはこないだも見た気がするけど、アルバム同様にキャッチーになったね。
2枚目が難解すぎて、逆に人気が出たんだけど、LIVEではこっちの方が良いと思う。

音に厚みが増したし、緩急もつけやすい。
盛り上がりもグリーンに相応しい堂々とした出来だ。
雨だけど客もしっかし集めて、面目躍如か。

FOALSが終わると別行動。
カールハイドは待ってまで見るほどでもないし、ビョークまでどうしよう。

HURTSは、天気のせいでレッドマーキーは、がっつり混んでて今さら入れないだろう。

悩んだ末に、よりによって、雨の中、一回奥のステージまで歩いてみるか、と思い立つ。
軽く足捻った後なのに。

戻ってくる頃はビョーク待ちの良い頃あいになってることだろう。

そう意気込んで、奥のステージに向かって歩き出す。

ところ天国を抜けてホワイトへ。
お、ハードコアだなあ。キルスウィッチか。
・・・・・

髭を逆に剃っちゃってるよ。
俺も、あご髭一か所伸びないところあって、伸ばすの断念したんだよなあ。

チラ見して、アヴァロン。アトミックカフェかな?トークだけじゃないんだ。


そしてヘブン。

スザンヌ・ヴェガ。
ちょっとだけ予習したけど、見てる時間はない(何しに来てんだよ)

もはや目的は逆転し、とにかく奥へ、奥へ。
オレンジではJERI-JERI。

それも見ながら
ドロ道をひた歩く。

ついに最深部カフェド・パリに到着。

うん、満足。
ここで空いてるトイレで用を足して、
さて、戻るか。

完全にトイレを借りに来ただけの人になってしまった。
ぜーぜー言いながら戻ると、雨は小雨に。
ステージにはカールハイド。

アンダワとはあえて真逆なトーンながら、芸術性は同調している。
うーむ。

後ろには娘がコーラスで参加してるそうな。
ドライアイスをバンバン焚いて幻想的な感じで歌ってると、一気に日が落ちてしまった。
悪くはないんだけどなあ。

まあ、がっつり聞くような感じじゃないんだよなあ。
結局、アンダワの曲つっても、まさかの地味アコースティックで、
ビートの効いたのは1曲もやらなかった。

この後はビョークの登場。

本来、ビョークはトリ扱いなので、出番はもっと遅い時間帯なのだが
20:20の開始時間。

後ろにスペシャルゲストの名義扱いでFEED MEを置いて
好きな時間にやっちゃうところが自由奔放なビョーク嬢の思考回路って感じ。

機材の搬入が始まった。せっかくなのでモッシュピットに行こう。

パイプオルガンらしきものが置かれてる。
間奏の曲も、なんか民族音楽っぽくなってきた。
ビョークの趣味だろうか。

まずは、バックコーラス隊が登場。
若い女性が10人くらいいる。
コーラスのレベルが異常なほど高い。クラシックやオペラのクオリティだ。
と、青とオレンジの風船ドレスみたいなビョーク登場。

・・・・・・・。
プログレッシブすぎて理解できん。

一気にビョーク節が始まった。
上部から人工的に雷を起こす装置が下ろされて、昨日のNINのプチデジャヴ。

音と映像のマジック。
大地を揺るがす音。
衣装はDNAをイメージした衣装だったんだろうか?

そのステージは、完全にイカれてる感が満載だ。
レディガガみたいな作られたクレイジーさじゃない。
ナチュラルボーンクレイジー。

ビョークのステージは最高にクールで、前衛的で、アートで、ネイチャーで
そして危ない。


スケールが違いすぎる。
地球規模というか、天地を揺るがす音楽性。

このステージの感想は、ただただ、ぶっ飛んだとしか言えない。
圧倒的な存在感を見せつけられて、
結局、今日はこの後に何を見ても心が動かされないだろうと早めの撤収を決意。

こんなにも早く宿に帰るのは歴史上、ないんじゃなかろうか。

早めの上がりだったので、湯沢の街で飯屋を探してみることにした。
・・・・・・
・・・・・・ない。

ファミレスの1件もねえのか。

どうやら、ここでは、夜間はセブンイレブンかセーヴオン以外は存在しないようだ。
仕方なく、今日はセブンイレブンへ。
混んでるなあ。

でも、入荷の量は半端ない。さすがセブン。
発注のシステムや売り時を逃さない徹底ぶりだ。
毎年、この日の売り上げは計算に入っているのだろう。

こうして、今日も夜食を持ってホテルに帰ってしまった。
しまったのだ・・・・。
早いとは言っても、駅前で飯屋を探したりして、時刻はすでにPM11:50
にも関わらず、おにぎりは、昨日の倍はフロントに並んでいた。

・・・・・。
他の宿泊客に人気があったから増量したのだ。
だから、我々が買わなくても、なんともないのだ。
そう、心に言い聞かせて風呂に向かい、最終日に備えるのであった。


3日目つづく


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