3日目。
いよいよフジロック最終日である。はやいな〜。
これであと362日は退屈な日々が続くのか。
フロントに降りると、ちょうどバスで向かう人たちの集合時間と被ったようだ。
奥さんが「えっと・・・斉藤さん?」
ちげえよ。
バスイラネって何回言わせんだって。
まあ、昨日の泥だらけの靴を今日も洗っておいてくれてるし、良しとするか。
するとツレの長靴が、あまりにポピュラーすぎたらしく、、同じものが4つ並んでる。
「・・・・どれスカね?」
しらねえよ。
てきとーに選んで「これかな〜」とか持っていこうとしてるんで
「お前、履いてみなくていいのかよ、サイズ」
と、言うと
「ああ、そうか」とか言っておもむろに履きだした。
「ぜんぜん小さい・・・」
だから言ってんだろが。
違うのを試して
「ああ、これかな〜?」
「それでいいんだな?」と言うと
「これより大きいサイズって置いてないですかね?」と言いやがるので
「ああ〜、もう出てるだけになっちゃうんですよねー」と返す。
「じゃあ、これにします」
「ありがとうございます。履いていかれますか?」
「いえ、持って帰ります」
という、一連の店員即興コントを繰り出して出発。
なぜか奥さんはこのレベルのコントに異常にハマっていた。新潟の笑いの沸点は低いのか?
さて、会場に着くと、それまで霧雨っぽかったのが一気に晴れて
日差しがキツイ。

今日は暑くなるな〜、っと思ってゲートに向かっていたら
わずか5分で雨が降ってきた。
うーん。天候が気まぐれすぎる。
いつもより到着時間が早く、拠点付近に人が少ないので
がっつり雨を避けることが可能な木の根元に陣を貼った。
完全防水にも関わらず、泥よけの袋に入れられるバッグが悲しい。
まあ、朝めしでも買うか、と言っていたら日が出てきた。

・・・・暑い。
なんなんだこの天気は。
日曜のせいか、時間のせいかはわからんが、やっぱ割と空いてる。
昨日、食い損ねたうどんを買って、酒を仕入れにGAN-BANへ。
なんかフローズンの機械が回ってるので、おねーさんに
「これ何用っすか?」と聞くと
「普通にフローズン目的でおいてますけど、言ってくれればお酒で割りますよ」
と言うので
「じゃあ、グレープルーツのフローズンをウォッカで割って」とオーダー。
ブルドック(ソルティードックのノンスノー)のフローズン版てやつか。
おねーさんも興味があったようで、一口飲んで
「うん、おいしい。ナイスセレクト。」と
お褒めにあずかった。

どれどれ・・・・
バカウマ――――――――――!!
サバイ!今まで飲んだ、どのカクテルよりも美味い!
多分、すでに誰かが考えてるメニューで正式名称もあるんだろうが
(アホでも思いつきそうな組み合わせだし)
これは、多分、一番好きな取り合わせだな。

5秒くらいで飲みほしてしまった。
・・・・・
もう一杯作ってもらおう。
酒に強いわけでもないのに、フェスでグイグイいってしまうのは何故だろう?
朝メシを終えて、グリーンでもまだステージは始まらない。
誰かお勧めはいないのか?
どうやら七尾旅人はけっこう良いらしい。
そんなわけで、ホワイトへ向かう。
もちろん、途中で象印の無料のほうじ茶を補給した。
ホントに助かるなあ。
俺、タイガーじゃなくて象印派になる。
今、気付いたけど象印派って印象派(絵画)みたいに読めるな。(意味なし)
ホワイトでシャボン玉を見つめながら開演を待つ。
ホントに晴れちゃったなあ。

七尾旅人が出てきて、急に語り出す。
「音楽で世界を平和にしたい」
あれ、この人ってそういう人?自分に酔っちゃう系?
と、思ってたら
「みんな、マジな顔して聞き入ると変な宗教みたいだからさ。勝手に言ってろよ、でいいんだけど」
うーーん。つかめない男だ。
しかし、曲が始まると、一瞬でどうでもよくなった。
やっべえ。
何だこれ。
今年はこれか。
たぶん、これが今年のベストアクトだ。
七尾旅人かーーー。すげえなー。
人間性は置いといて、音楽性は抜群だと思う。
チェックしてなかった人はチェックすべし。
気合いが乗ってきたのでもっと音楽が欲しい!とヘブンに。
光風&GRENN MASSIVEだが

・・・・・
違うなあ。これじゃないよ、さっき感じたパッションは。
うーーん。
仕方なく、時間半ばでグリーンへ戻る。
帰りにアヴァロンで子供うけしてるステージをチェック。
なんかほのぼのするなあ。

グリーンに戻ってきた。ヨラテンゴだ。
・・・・。
これも、まあいいんだけどね。
どうも、七尾旅人の印象が強すぎた。
なんて言ってたら、またも雨。

もう、ついていけねえよ。
雨なのでレッドマーキーでDIIVをチェック。

どうにもコレもピンとこない。
仕方ねえ・・・拠点で一休みして、しっかり考えてから行くか。
そうこうしてたら晴れました。

こんなにけっこう強めに降ったり、カンカンに晴れたりの繰り返しってのも史上初かもしれん。
うーーん。
それじゃあ、めんどくさいけどもう一回ホワイト攻めるか。
あるいてたら腹が減ってきたなあ。
ここは名店・森のハイジカレーいっとくかあ?
 
というわけで、ところ天国の水車で座ってカレー。
ホワイトではテレフォンズが「ディスコ!」連発中なのが聞こえる。
はしゃいでるなあ。
ハイジカレーは、ど定番。量が多いのも特徴。
男盛りにしてたら食いきれなかったかも。
さて、ホワイトでダラダラSAVAGES待ち。
空がまたまたまた曇ってきて、嫌な感じ。

パラッときたら危険信号。いそいそと着替えスタート。
早着替えも慣れたもんだ。歌舞伎役者になれるかもしれん。

スタート時には、がっつり土砂降り。
かなりパワフルなステージ。で、自虐的。あぶない感じの人ですね。
好きな人はハマるんだろう。
出来は良い方だった。

さーーーて、もう、何も言わないぜ。このまばゆい日差しwwww
小腹がすいたのでグリーンに戻りがてらクレープを買う。

すれ違うく女子達に「おいしそう」連発を食らって、すっかり道行く女子のヒーローと化している。
おかげで振り返るとクレープ屋に長蛇の列。
クレープ屋から広告料をもらいたいほどだ。
さて、最終日はここからがようやく本番だ。

最も気になっていたマムフォード&サンズ。
いつの間にかモッシュピットも満員だ。さすが実力派グラミー獲得バンド。
マム&サン登場。

大喝采。フェス感もあるからね。
しかし、上手い。さすが。
VOCALはドラムもやるようで、叩きながらも、全く歌がぶれずに演奏が続く。
いやいやすごいですね。

レッドマーキーでやってたHAIMが飛び入りで参加。
おお、急にビバリーヒルズ青春白書みたいになってるけど。
はずさないバンドだと思う。
もうちょっと持ち曲とバリエーションが増えればフェスのクロ―ジングとか似合いそう。
マムが終わって日が落ちたけど、グリーンから人が引く気配はない。
世界中で愛されてるヴァンパイアウィークエンドだからだ。
前回のフジでは、まあ、良いバンドだねくらいの印象だったけど
あれから、どんどん評価が上がってる。なんせ、アルバムが悪く言われてるのを聞いたことが無い。
でも、嫌われないバンドって、一番になるだけのアクが足りないだけみたいな所あるからな―。

なんつってたら、こらビックリ。
すげえLIVE力が上がってる。
旧作と新作のバランスもいいし。
みんな踊る踊る。CDよりもLIVEのが良かったか〜。
着実に成長してる。
もはやトリ前では舞台が小さすぎる。ちょっとしたフェスなら十分、トリ級だ。
このままいけば、いつかはトリになれるかも。
将来性が実に楽しみなバンドだ。
さて、ラストはCUREだ。これ二時間半もやんの?
単独でもこんなにやらねーぞ!?
でも、ここはホワイトのTheXXをみとこうかな。
今年の締めはまったりいこう。
ホワイトに着くと、その前のCAT POWERがやってる。
直訳すると「ネコぢから」なんだけど。

意外と人気あるみたい。
ネコは人気だからねえ。
ネコぢからが終わって、どんどん人が集まってくる

ホワイトはかなりの人出。TheXX人気あるなあ。
前回のレッドマーキーが、いかに人気と釣り合わないほど狭いステージだったのが分かる。
待ち時間があるので、またコバラが空いてきた。
この辺にあるのは・・・・ポカリのブースか。
お、ソイカラがある。食ったことないし、買ってみるか。

パリパリ・・・。
味薄いなあ。
・・・・だんだん美味くなってきた。
これ、けっこうイケルな。
ちょっと好きになってきた。

そして、たんたんとXX登場。
「CUREがやってるのに、こんなに集まってくれてありがとう」(テキトー訳)だって
CUREってホントにアーティストに人気あるバンドだと実感。

The XXも成長してるバンド。
良い感じに味が出てきた。
まあ、屋外よりも屋内の方が似合うかもなんだけど。
すわってじ〜くり、ま〜たり聞きたい。

実によい。大人なフジロックの過ごし方。
飛び跳ねて終わるのもいいけど、こういうのもいいよなあ。
もうすぐ今年も終わってしまう・・・・。
余韻に浸りながら、ホワイトは大団円。
さて、帰るか。

あるいてグリーンに行くと、おお!CUREまだやってる。
しかも一番良い曲の時だ。
グリーンは、だんだん人が減っていく、不思議な光景。
CUREより、客の方が帰るのが早いww。

のちに、この時のSNSでCUREのセットリストを拾った見たが
全36曲wwww
解散LIVEかよってくらいの長さだ。
見ていってもいいんだけど、この長さは付き合えねえかな〜〜www
そうこうしてる間に出口

また来年、会いましょう。
外に出てから、会場外のチケット売り場前の飲食ブースでメシ。

もちぶた丼ときゅうり。
結局、コンビニよりも会場の方がメシのクオリティが高いってことに最終日に気付いた。
宿に帰ると・・・・あ。
おにぎりだ。最終日は泊らずに帰る客も多いはずだが、やっぱり20個くらいある。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
見なかったふりをして寝る。
翌日、雨が降ってる。東京に帰るか。
はあ。あとはソニマニでローゼズ見るくらいしか楽しみはないなあ。

いつも通り、タワレコに立ち寄って帰宅。
七尾旅人はiTunesで買いました。

過ぎゆくフジに思いを馳せて。
来年も良いステージを期待します。
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