8/15
お盆休み期間中ということもあり、昼過ぎにのんびりと出発。
湾岸〜東関東道を経由したので、渋滞に巻き込まれることもなく早々と到着。
困ったな(苦笑)
とりあえず、抜けるような天気の中でシーサイドヴィレッジへ。
キャンプサイトのリストバンドをもらう。
エリアに入ると、まだ自前テント組は1、2組しか立てていないようだ。

うーーーん。暑い!
しかも台風の影響で、浜風がクソ強い。ビュービュー吹いてて、今日は止む気配がない。
待っててもしょうがないし、テント立てるか。
・・・・・・。
いそいそと、テントの袋から取り出し・・・・・・・
風が強すぎる。
・・・・・仕方ねえ、先にペグを打とう。
軽くペグを入れて・・・うん、準備完了。
・・・ボンッ!!!!
できた。
・・・あとは、横にサマーベッドを添えて・・・・・・。
 相変わらずの高速完成術。
雨の予報と、風が強いので心配だが、しっかりとペグを打ちこんで、風は逆に抜けるように窓全開。
ヘタに突っ張ると、ヤバい気もするのだ。
さて・・・・・・・。
早すぎるテントの完成は、すなわち、俺のヒマを意味する。
ソニマニのチケット交換は20:00。
どーすっかな。
エリア内は前夜祭扱いで、昼間っからステージをやってるらしい。
ということは・・・・・、今日はもう運転はないし、酒飲むか〜。

ステージには20〜30人くらいの客が。
まあ、公演はなんだろうと、目の前の飲食テントがやってるのがでかい。
早速、レモンサワーとマンゴーカキ氷。

くうううううううう〜。
うめえええ。夏は毎日、こうやって過ごしたい。
しかし、ステージの内容は、無料とはいえ、ちょっとキツイ。
完全に文化祭の延長である。
実際に、学生サークルとかが運営してた。
ステージは無視して、すぐ横の海辺を見ると・・・・ザッパン、ザッパンいってる。
昔、千葉の海で死にかけたくらいの波の強さだ。
返す波の強さって、尋常じゃないくらい強いんだよなあ。トラックで引っ張られるくらい。
超人オリンピックとかで競技にしてもいいレベルだよ。
さて、酒を飲んで、涼もとったが、まだまだ時間は余ってる。
ここでメシを食ってもいいが、選択肢が少なすぎるし、ここはひとつ、気になっていた例の場所に行くか。

そうです。イオンモールです。
先日、オープンした国内でも最大級のショッピングモール。
もう、アメリカかよっていうくらい見た目にもでかい。
端から端へは、地下鉄じゃないと行きたくない。
意外とメッセからは近くて、海浜幕張駅周辺に行くことはもう、なさそう。
実は、ここには、ウチの製品も納品されてて、社内の人間はオープン時に立ち会ったそうだ。
・・・・この案件、取ったの俺なのに。ツメは営業に預けちゃったからなあ。
そんなわけで、初めて中に入るわけだが・・・・。うん、でかすぎる。
奥の方までは行かないね。
手前の方でメシ屋を探す。
ふむ、いくつかエリアが分かれているが、どこのエリアにもレストランはあるな。
レストラン街で何を食うか思案中。
サマソニ会場でのメシのクオリティを考えると、ここの価格は、実に良心的である。
会場ではジャンクなものが、多くなるだろうと予想して、和食屋で、焼き魚定食と黒酢あんかけをチョイス。
美味い。イオンは素晴らしい。もはや「イオンステージ」としてサマソニに組み込んだ方が良いだろう。
こうして、イオンを堪能して、時間を潰してみたものの、まだ2時間くらいは余裕がある。
万策尽きて、テントに戻ることに。
この世で最も贅沢な時間の使い方。
「ぼけーっとしよう」だ。
・・・・・・・サマーベッドでiPodに入れたジャックジョンソンを聞く。(フジだったけど、見てないけど)
風がビュービューふくものの、扇風機替わりで心地よい。
日も傾いて、ロケーションは最高。
まだ、人も少ないし、このでかい空間で、この景観。インスタグラムなんて使わなくても、リアルにこういう色が出る。

この景色で風を浴びながら、ジャックジョンソン・・・・・・・
・・・・・・ちょっと日本じゃないみたい。
都市型フェスでも、こんなロケーションあるんだなあ。
音楽が好きな理由って、こういう所だったはず・・・なんて、ちょっと思い返したりして。

こんなことしてたら、マジであっという間に20:00になってしまった。
思いがけず、『有意義に無駄な時間』 を過ごせた気がする。

余韻を残してキャンプサイトで夏を感じまくってからメッセに向かう。
メッセのリストバンド交換は、中央入口だそうな。
今回は、入場の列もならんでなくてスムーズに入れる。
メッセに入ると、急に人が溢れてる感じがする。
入口は・・・・おお、すっかりサマソニ仕様だ。

ソニマニは、経費削減かなんかわからんけど、リストバンドが無い。
再入場は、ブラックライトで見えるスタンプを腕に押す。
どこぞの安い展示会のような扱いだ。
ただし、プラチナエリアの客はリストバンドが必要。分けなきゃいけないからね。

なんかあまりプラチナ感はないけど、プラチナムって書いてるからプラチナムなんだろう。
さらに、実になんとも言えないクラフトワーク用の3Dメガネを貰った。
グッズ売り場は長蛇の列。こういう時プラチナは並ぶ必要が無く、専用レーンでショートカットできる。
正直、代理でグッズ購入を一人500円で引き受けたら簡単に10000円(差額)ぶんくらいの基はとれそうだ。
それくらい、グッズ売り場の列は長い。
今回は、特にグッズの予定も無いので、そこは宝の持ち腐れ。
専用クロークも必要ないので宝の持ち腐れ。
・・・俺、プラチナのメリットあんのかな?
とりあえず、会場に入ってみる。
オープンしたばかりで、最初のアクトまで時間があるため、会場はガラガラだ。
飲食のブースの呼び込みが始まった。

そういやドリンクチケットをもらったな。これ、プラチナだからか。
逆に、通常のチケだと、入口で500円払って、ドリンク代交換して入場らしい。
なんか、こういう所がセコイよな〜。まあ、普通のLIVEでもあるけど、これフェスなんだしさ〜。
で、オフィシャルバーへ。
お、フジロックに続き、電子マネー導入してる。
まあ、今回はチケ交換なんだけど。
相変わらずスクリュードライバーもブルドックも無いので、おねーちゃんに交渉。
ウォッカトニックとカシスオレンジがあるなら、作れるだろ。
「ウォッカをオレンジで割ったやつなんだけど作れる?(こう言った方がスクリュードライバーできる?と言うより通りやすい)」
おねーちゃん、スタッフに確認中。お、OKだって。

こういう所は融通が効く。一方通行の融通は効かないのに。
摩訶不思議なクリエイティブマンクオリティ。
そういや3Aからメールが来てたな。
・・・サマソニ期間中にドリンク一杯、プレゼントか。サマソニってことは明日か。
・・・・ソニマニHMVブースででカサビアンのお面を限定無料配布中。
カサビアンのお面?なんだろう。HMVへ行く。
・・・・ほう。

wwwwwww。
なんかグラストンベリーでは、これを配布して、お客はみんな被ってたそうな。
さすがに被る勇気はないので、カバンに着けることに。
さて、とりあえず全部のエリアとプラチナエリアの見え方を確認しておくか。
まずは一番奥のレインボーステージ。

若手のエリアだな。
うーーーーーーーん。
正直、びみょー。当然ながらモッシュピットの方が全然見やすいし(そうじゃなきゃ困るけど)

このエリアの人間が飛び跳ねて楽しむかというと・・・・どうなんだろう。
で、ソニック。ここはEDMが回す予定。ヤスタカ氏もここだ。

ふむ、プラチナからだと、やっぱりちょっと遠いな。
最後にマウンテンステージ。
メッセの中では最大級。ソニマニではメインのステージだ。

カサビアンの前はサカナクションがあるし、そこでエリアからの様子をチェックしておくとするか。
飲食のエリアはサマソニから営業開始の所もあるけど8割はオープンしてる。
メシを食ってからそこそこ時間が経ってる。悩む所だ。
結局、てりたまバーガーを買うことにした。

中国産のチキンは使ってないらしい。安心だ。
サマソニのショップの凄い所は露骨なまでにショップのおねーちゃんが色仕掛けで客引きしてくる所だ(笑)
特に「おっぱいコラボの百麺(パイ麺)」は、すすきの辺りにありそうな感じだ。
おっぱいに誘惑されなかった自制心を褒めながら(単に麺類が入らなかっただけ)バーガーを食う。
・・・・あれ?美味い。
サマソニのメシはフジに比べるとレベルが低いと思っていたが。
よく見ると、フジで見かけた看板がチラホラ。
なんだよ、同じ店が出てんのかよ。
それにしても、飲食のブースや企業ブースが減った気も。なんだろう?産業ロックならぬ、商業ロックぽいから
清水氏がやめさせたのだろうか。それともコッチが見慣れただけか。
バスケットコートがあった2005年とか懐かしいな。
正露丸のブースがあったのは中々シュール。

確かに、こういうコラボは相乗効果がありそうだ。
ぶらついても時間が余るので、これ以上、宝の持ち腐れにならないように
プラチナ・ラウンジで優越感に浸ることに。

・・・・・ここでPSVitaをしてやる。
プラチナ・ラウンジでゲームをするという蛮行を働いて、ソニックステージへ向かう。
ヤスタカを見よう。
もっと若者であふれるかと思ったが、それほどでもない。
ただ、まあ少ないということは無い。さすが。

登場からCapsuleを回す。うむ。ズバシズバシ言わしてる。
で、LEDには「中田ヤスタカ!!!」
いや、分かってるし。
その後はPerfumeを。そういや今年はPerfumeフェスに出てねえな。きゃりーは出まくりだけど。
と、ここでMORE!MORE!MORE!・・・・・・・・・

ふつーに、こしじまとしこ出てきた。
・・・・・・・・・中田ヤスタカ(Capsule)て書いてあるのに、これじゃ普通のCAPSULEのステージじゃねえか。
本人さん登場〜って流れか?ヤスタカも本人だけど。
これで場内に火が付いた。
そらそうだ。DJソロだと思わせといて、序盤の時点で普通にソロじゃなくなってるんだもん。
ガンガンに盛り上がってるなあ。
それでは、ここらでクラフトワークを見ておくか。3Dメガネも貰ったし。
マウンテンは思ったほど混んでない。一応、プレミアのエリアのチェックもしたいので
プレミアエリアに。やっぱりちょっと遠いな。

クラフトワークはみんな、クールにじっくり見入る感じ。ソニックステージとの温度差が凄い。
サカナクションの時にノリをチェックしてみよう。
ステージの内容の方は、プロフェッサー・坂本龍一のガンの状態を心配するコメントや原発への批判など
まあ、それらしいことをやった後、体温のない音をクリエイトしていった。
それが今ではレトロに見えるし、当時の最先端だという認識も得られたんだけど
まあ、リアルタイム世代じゃないので、ちょっと違和感はあったかも。
非常にシニカルでシュールでした。
次は巷で評判の大暴れDIVAを見に行くか。
ステージでは、すでにKrewella開演中。
wwwwwやべえ。
パねえ。

ガンガン、髪の毛降りみだしてるし、当然、セクシーな感もキープで、場内も女子大暴れって感じ。
EDMは女性客のが多いよなあ。
ロキノンのブログレポートじゃないけど、EDMには力がある。
それは、まるでドーピングで作り上げられたかのような強引でフェイク要素を感じる力だが
圧倒的なまでの破壊力がそこには感じられるわけである。

と、まあ完全に山崎洋一郎あたりのコメントをパクって表現したみたが、まさしく無理やりにでも盛り上がる光景を見ると
ここが2014年のメインストリームだ、と言われてるような感じを受ける。
意外と間を置かずに、慌ただしく移動。クリエイティブマンの凄い所はステージ上のセットチェンジの短さだ。
30分で、スパッとセットを変えてのける。
02のガンズも、05のオアシスも、スタッフは真面目にやってたんだろう。
(トリが始まるまでに、すげえ時間が押した)
サカナクションをチェック。
こっちも盛り上がってる。
くるりの前座で出てた頃とはえらい違いだ。下手すりゃ、国内で1,2を争うくらいのバンドに成長したんじゃなかろうか。

それをプラチナエリアで座って見る俺。
そうか、そうか、こういう輩がいるからプラチナはアレなんだな。
でも、サカナクションは好きだ。特にLIVEはリミックスアルバムのような展開をしてくれるので
聞いていて面白い。
自分達を再構築しているという点で、彼らのステージは非常にリアリティがある。
なんか、フェスというよりも、単独公演のような盛り上がりだったサカナクションが終わり、
やっぱり、プラチナエリアなんかじゃ楽しめないと、モッシュピットに向かう。
久々のカサビアンだ。
クリエイティブマンと言えばカサビアン、というくらいのルートもあり
グラストのヘッドライナーが日本に凱旋(?)である。
サカナクションの終了と同時にモッシュピットは入れ替え。
場内には、ヘッドライナーに対する、かなりの期待感が溢れている。

ドラムセットにはアルバムタイトルの収録時間が。
今回のアルバムはオーケストラ然とした状況から
ポップかつ、アングラなテイストのノリで作られているせいで、国内外から評価も高い。
そうした効果と、これまで「日本に来すぎ」だった彼らが、数年の間を置いたことで
最も重要な「飢餓感」を作っている。お預けを食らわないと、爆発はできないもんだ。
これによる、期待感。なんとなく、今夜のカサビアンは凄いことになる予感がする。
ほぼ、時間通りにヘッドライナーの登場。

予想はしていたが、場内の歓声がハンパない。初回の来日時を彷彿とさせる。
その状況に、いたくご満悦のメンバー達。
「日本では、すげえ盛り上がってくれるイメージしかない」と言っていただけに、相思相愛になってる模様。
新作から始まり、ヒットパレード畳みかけ。
場内は興奮のるつぼ&カオスと化した。
EDMではメインストリーム感を見せつけられたが、
カサビアンでは、ロックの真髄はこれなんだよ、というのを感じさせられる。
EDMを否定する気はないけれど、やっぱりロックフェスってのはこうじゃなくちゃ。
スカルのお面も、途中までは振りかざしてたんだけどeez-ehで吹っ飛んだ。
いわゆる「ポップ」チューンなのに、この高揚感はなんだろう。変な曲ww
Club Foot〜Empireでは大合唱&サークルモッシュ。
トムは、ますます ご機嫌になり 「your Empire」という、なんかよく分からない賞賛をくれた。
渋谷AXの単独の時も良かったけど、今回はヘッドライナーだし、セットリストは完璧だし。
これで盛り上がらないわけがない。オアシス亡き後の、正当後継者になっちゃうのかなあ。
締めはグラスト同様のFire。終わってしまうのか、という所からの最後の爆発。
最後に一発サークルモッシュが起こっておしまい。
終演後はメンバーがステージ下まで降りてきて、ハイタッチを交わしまくる。
本人たちも手ごたえあったんだろうなあ。しかし、モッシュピットの面々は、結構ヘトヘトで
トムに殺到するって気配でもなかった(笑)ごめん。
セットリストは以下の通り
(shiva)
1. bumblebeee
2. Shoot the Runner
3. Underdog
4. stevie
5. Days Are Forgotten
6. eez-eh
7. bow
8. Club Foot
9. Empire
10. treat
11. Praise You
(Fatboy Slim cover)
12. L.S.F. (Lost Souls Forever)
13. Switchblade Smiles
14. Vlad the Impaler
15. Fire
参考:サークルモッシュの例(0:45くらいから)
輪を作ってから、いっせーのせっ!のモッシュ開始
混同しがちな『輪になってぐるぐる回るヤツ』は、
当HPではサークルピット、ストームで表現することにします。
ほとんど、戦いのようだったカサビアンのステージを終えて、へたり込む。
そうか、今は午前3時か。
今さら他のステージを見る気も無く、モグワイを見る。

轟音である。にも拘わらずの静寂である。
これぞモグワイ。疲れた体の芯まで轟音が響き渡る。
モグワイでこのままコンクリートに押しつぶされるのも悪くは無いが
夜が白んできてしまう。
ソニマニが終わると、サマソニがやってくるのだ。
こっちのセットチェンジも慌ただしいなあ。
足の裏が痛いのを引きずりながら夜道を歩く。

トンネルでは夜を徹してアーティストが絵をかいてます。ご苦労さんです。

なんとかキャンプエリアに到着。
4:30か・・・・朝はそこまで来ちゃってるなあ。

ただ、扇風機のおかげでテント内は非常に快適で、
プラチナの恩恵を、ほとんど受けることなく、あっという間にソニマニは終わりを告げることになった。
(その3へつづく)
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