【マッチレポート】
勝ち残ってはいるものの、圧倒的な強さを見せつけているわけではないブラジルと、対照的に、内容が評価
されているコロンビアとの試合。
ブラジルは、開始から攻勢に出る。コロンビアは自慢の攻撃の形をみせる間もなく防戦一方。
左サイドからのCKに、中央で待っていたのはD・ルイスとT・シウバ。ルイスが競って、届かなかったボール
だったが、後ろで待っていたT・シウバが膝で押し込むようなシュートで先制。
前節の勝利の後の涙を「メンタルが弱い」と非難されていたTシウバ。吠える。
CBコンビの頑張りで早くも1-0。
不調だったボランチのフェルナンジーニョも効いていて、コロンビアの攻撃を早めに潰すブラジル。
今のところ、攻撃面での良さが消されているコロンビア。J・ロドリゲスにもボールが集まらない。
マルセロ、ネイマールもディフェンスをがんばる。サイドもプレッシャーが厳しいブラジル。
組織的な守備が出来ている為に、攻撃も良く見えるブラジル。好調のコロンビア相手にここまでは完璧な試合。
ブラジルにとって、唯一というか、他の強国に比べてクオリティが落ちるアキレス腱がセンターフォーワード。
フレッジもジョーも相手の脅威にはなっていない。
しかし、98年のフランス、06年のイタリア、10年のスペインにはいずれも強力なストライカーを擁したわけでもなく
全員で点を取って優勝したような印象がある。
前半は、ほぼブラジルのプラン通りに進んで終了。
後半、コロンビアはFWのラモスを代えたが、ペケルマンは守備で修正をしたように思う。
前半よりもコロンビアの守備が良くなって、ブラジルのキープしている時間が少なくなってきた。
J・ロドリゲスが胸トラップからそのままグアリンにダイレクトパス。一瞬、前回のスーパーゴールを思い出した。
やっぱ、ハメスはこのトラップ能力が凄い。グアリンのシュートはあさっての方向だったが、少し沸いた。
後半19分、コロンビアGKのゴールキックを狙っていたT・シウバだが、ちょっと強引にいきすぎたようで、カード。
累積で、勝った場合、次節のドイツ戦には出られない。これは痛すぎるなあ。
コロンビアのFK。もつれて倒れるサパタ。そしてJ・セーザル。団子状態。変わらずボールを蹴りまくるジェペス。
傍から見ると、サポタに暴行を加えているかのような画www。
ゴールに流し込むが、もっと前にオフサイドの笛。残念。
直後、今度はブラジルのFK。いい位置だ。必死に「左へ行け」のジェスチャーを送るT・シウバ。
それにつられるコロンビア勢。空いた所に、鋭く速いD・ルイスのシュートが刺さる。ブラジルに追加点!
やはり、セットプレーからCB二人で点を取ったブラジル。2-0。
動きは良くなってきたのに、追加点を奪われたコロンビア、痛い。
しかし、諦めるような点差ではない。
J・ロドリゲスからの素早いワンツー。J・セーザルが身体で止めてしまいイエロー&PK献上。
これを決められて、2-1。点差は1点!
残り時間は10分。まだまだ分からなくなってきた。
時間を使いたいブラジル。しかし、コロンビアは元気を取り戻してしまった。ブラジルに我慢の時間が続く。
41分、ネイマールが後ろからのしかかられて倒れる。これも時間稼ぎかと思ったが、ダメっぽい。
担架に乗って交代だ。大丈夫かあ?
ロスタイムは5分。
フェリポンも両手を振り回して指示を出す。
スタジアムは早く終わってくれ〜という感じ。
ジリジリと時間が過ぎて、ようやくタイムアップ。顔をくしゃくしゃにして泣くJ・ロドリゲス。
泣くな、今回、最も株を上げたのは君だ。
勝利はしたが、ネイマールのケガの具合とT・シウバの欠場が不安なブラジル。
セミファイナルは、ブラジルvsドイツの伝統国対決に。
|