2014 FIFA WORLD CUP
1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6

TOURNAMENT

  【ベスト8〜4総括】



 
3位決定戦 (byベロオリゾンテ) 1st
   開催日: 2014年7月12日
ブラジル   0 0-2 3  オランダ
0-1
【マッチレポート】
ブラジルはトップにジョーを置く布陣。サイドにはオスカールとラミレスのチェルシートリオ。当然、T・シウバは戻ってる。
D・アウベスはベンチ。マルセロもアウト。両サイドはマクスウェルとマイコンだ。ボランチはパウリーニョとグスタボ。
ウィリアンが真ん中。ベンチには、出場はできないがネイマールが座ることに。

オランダは、本当かどうかは知らないが、「練習中に怪我をした」というスナイデル以外は、意外にもベストメンバー。
スナイデルの代わりはデグズマン。
スタンドはポツポツというオレンジを除いてカナリアカラー。

開始早々、V・ペルシーのポストプレー。追い越してきたロッベン。
後ろからtシウバが手で肩を引っ張りPK。
V・ペルシーが右上に蹴り込み先制。

うーーん。静まり返るスタジアム。

オランダ勢、3位決定戦に、意味が無いとは言ったけど、負けてやるとは言ってないもんなあ。
オランダのカウンター。3人に囲まれたロッベン、さすがに奪われるが、奪い返そうと相手のユニフォームをつかんで応戦。
これはイエロー。
結構、アツい試合になってるじゃないか。

17分。中央でボールをキープするロッベン。右サイドのデグズマンヘ。
中央へ戻したクロスはD・ルイスがヘッドでクリアするが、戻したところはフリーのブリントが。
ボールを落ち着かせてシュート。2点目。なんかあっさり追加点。

ブラジルの問題点は攻めの方が深刻。
ネイマールがいない分、特にマークが集中されることもなく、しっかりとラインを敷かれ、突破できる選手もいない。
オスカールが遠目のトゥキックを放つが、GK正面。こういう個人技も、しっかり待ち受けられたら効果がない。
前輪駆動のオランダ相手に、守備を念頭に置いたシステムで臨んだら、負けない戦いしかできないと思うんだが。

ブラジルはサイドからマイコンが上がって、ファウルをもらう。セットプレーでDルイスが前線に上がってくる。
こういう形なら得点の雰囲気もするが、これ一辺倒じゃきついよなあ。
Dルイスは後ろから抱え込まれてファウルをアピールするが、おとがめなし。
結局、このプレーでもブラジルにゴールは生まれなかった。
点差がついたので、ポゼッションがブラジルに。
オランダはグイグイこなくなった。

同じような形のFK。右からのボールは少しそれて、足を伸ばせば、のブラジルはグスタボが届かず、
Dルイスもタイミングが一歩、遅く間に合わなかった。
ブラジルに、最もゴールの匂いがしたプレーだった。

前半終了間際、ラミレスがエリア付近、ど真ん中で倒される。いい位置だ。
みんなFKの準備をするが、ラミレスが、まだ痛んでる。あ、本当に痛いんだ。なんか可哀想。
せっかくのFKも壁に当たりチャンスを潰す。

前半終了。
連動した動きのないブラジル。スタジアムはブーイング。

後半開始。パウリーニョに代えてフェルナンジーニョ。
前半同様にキープはできるが、創造力に欠けるカナリア。
オランダの省エネディフェンスにはまってると言えば、そう見える。

疲れの見えるパウリーニョに変えてエルナネス投入。
フェリポンには選手交代でなく、システム修正で戦局を変えて欲しかったが。
ただ、エルナネスが気持ちのこもった守備を見せて会場が沸く。雰囲気、よくなったかな。

ゴールの生まれそうなエリアへの侵入ができないブラジル。
オスカールが右からの突破を図る。ブリントと接触。確かにもらいにいった感はあるけどダイブではないと思うが、
オスカールにイエロー。細かいところはブラジル寄りなのに、PKとかハンドとかの直接的な部分はブラジルに辛い
アルジェリア主審。

後半25分、久々のチャンスのオランダだが、ロッベンは味方とポジションが重なりチャンスを逃す。
ブラジルはフッキ投入。やっぱり選手交代で安易に攻勢に出ようとしてる。
攻めのオプションがキャラクターを変えるだけってのは厳しいなあ。

試合を見る限り、3位決定戦でも何もできない状況を露呈しているブラジル。
傷口を広げただけだったかも。
スターは生まれてくるものとして、国をあげての育成方針はなく
青田刈りでヨーロッパに移籍し、30を前にピークを終えるブラジル選手。
ロニーも、カカも、ロビーニョも、年齢的にはここにいても全くおかしくないのに。
ブラジルの協会が何かアクションを起こさないと王国を維持するのは難しいだろう。

後半残りわずかな時間で、オランダの駆け上がり。
右サイドからのクロスに難しい体勢でボールを受けたワイナルドム。
上手く足を伸ばしてボールはゴールへ。3点目。

オランダはGKシレッセンに変えてフォルム。部活の最終戦みたいだな。
ゴールキックを蹴った所でゲームセット。

結局、経験も得られたオランダ。ロッベンも笑顔。
ただ、インタビューでは「まあ決勝じゃないから不本意だけどね」とチクリ。
守備陣が若すぎると思われたオランダは、逆にこの大会で自信をつけたことだろう。

ブラジルも若い選手ばかりだったから、4年後に繋げたいはずなんだけど、ブラジルのことだから、ガラッとメンバー
変わってるかもなあ。逆に、今回の選手がしっかり成長してれば…いや、厳しいか。



 
Final (byリオデジャネイロ) 1st
   開催日: 2014年7月13日
ドイツ   1 0-0 0 アルゼンチン  
0-0
 0 ex   0
 1 ex  0
【マッチレポート】
泣いても笑っても最後のゲーム。
ここまできたら、この2カ国の決勝に異論はないだろう。
ところどころ黄色いシャツも見える。決勝進出を信じていたブラジルファンだろうか。
ブラジル人は、自分達を地獄に叩き落としたドイツを応援しているようだ。
宿敵アルゼンチンの勝利が気に入らないというのもあるだろうが、ドイツが負けると、セレソンはアルゼンチンより
弱いことが証明されてしまう。

ドイツはケディラに変わって入ったクラマー以外はフランス、ブラジル戦と同じ。ラームはやはり右サイドバック。
アルゼンチンはオランダ戦と一緒。やはりディマリアは間に合わずなのか。

最初のチャンスはドイツ。ゴール正面でのFK。これは壁に阻まれ、アルゼンチンのカウンター。上がるラベッシ。
イグアインに渡してのシュートは大きく逸れた。

ポゼッションは、ややドイツというレベルでアルゼンチンもショートカウンターを軸に小気味よくパスを回す。
メッシにもう少し上手く渡れば面白い展開になりそうだが、それは中盤のフィルターがカット。

17分、クラマーがガライと接触。肩が頭に入り、ダウン。ただ、それほど重傷というわけでもなく、少しフラッとして
すぐに復帰した。ケディラは決勝前に負傷ということだが、酷いのだろうか。

マスチェラーノ、ビグリアの守備のせいか、単なる攻撃の方針なのか、中央突破を試みないドイツ。
右サイドに展開してDFに跳ね返されるシーンが目立つ。ちょっとドイツにしては軽率だ。

28分、今日も元気なラベッシが右サイドを走る。シュバイニーが挟みん込んでファウル。足はかかってないが
これはイエローをもらう。上手いというか、不運というか。
アルゼンチンはFKからイグアインが抜け出しでネットを揺らすが、これはオフサイド。
うーん。惜しい。
ここでクラマ―に代えて、シュールレ?エジルが中央に入り、シュールレは左へ。トップはクローゼのまま。

右に開いたミュラーから、エジル、トニ・クロースと小気味よく回してシュートを放つが、

前半終了間際のドイツのCKへーベテスのヘッドはポストへ。
跳ね返りをロメロがガッチリキャッチするのとオフサイドの笛が同時になった。ドイツ最大の見せ場だった。

前半終了。ドイツはこれまでのような上手いポジショニングができていない。
どちらかといえばアルゼンチンの方がドイツの長所を消している印象。

後半、アグエロが入った。先発でないのは本調子でなかったからか、ぺレスが良かったせいか。
だが、変わったのはラベッシのようだ。ぺレスは下がり目に。

後半2分。アグエロのおかげで少しスペースが生まれたアルゼンチンのメッシ。持ち込んでシュート。
惜しくもごルーの脇へ逸れてしまうが、良いリズムになってきた。
どうやら左にアグエロ、トップにイグアイン、右にメッシというフォーメーション。

どうにもドイツは攻めづらそう。
アルゼンチンはプレスを掛けてくるわけではなく、スペースを埋めて攻撃の形を作らせない。
かき回す役のミュラーにはロホがしっかりとカバーリング。

後半11分。フワッと出たボールに飛び込むイグアイン。前に出るノイアー。ルーズボールにパンチ。
ボールははじき出されるがノイアーとイグアインが接触。イグアインが「エリアの外じゃないか?」の抗議だが
ギリギリ中でのプレイっぽい。これは正当なプレーだ。

ノイアーは何度か、飛び出してパンチングで防ぐ。飛び出すGKの真骨頂。
両国とも、決勝らしく攻撃よりも守備の形を重視しているのか、どうにも決定機が少なすぎる。

後半30分、パラシオが準備してる。ディマリアは、結局ダメなのか。
そしてイグアインが下がりパラシオが投入。

積極的に攻撃の形を代えてきたいるのはアルゼンチンだが、ドイツはどう動くか。
代わって入ったパラシオのマークのチェックをしているすきにメッシが持ち込むが、DFが囲む。
こぼれたボールは、またもノイアーがすぐさまカット。
カウンターはアルゼンチンがプレスでつぶす。

ドイツはへーベテスを前線に残して左右からクロスを上げまくるが、アルゼンチンは最後の所はスペースでなく
人を対象にDFを行い、つぶしていく。

試合は膠着したまま37分。どうやら、またもバカがピッチに乱入したようだ。TV的には一切ながさない。
この辺の徹底ぶりは今回はすごい。

時間は残り10分を切ったが、いまだに得点は生まれていない。
ドイツのDFが乱れた所、メッシからアグエロへのスルーはアグエロが足を滑らせチャンスがフイに。

40分、アルゼンチンは最後のカード、ぺレスに代えてガゴ。ここで中盤のバランサーかー。
ドイツも動く。ゲッツェをクローゼにチェンジ。クローゼは主審と握手してピッチを下がる。
ポジション的にはシュールレかミュラーが前でその後ろだろうなあ、と思ったが、そのままトップにいる様子。

後半はロスタイムに。決勝は延長かあ。試合開始は1時間早いので出勤時間への影響は少ないけど、
出張帰りには堪える。
結局、どちらも譲らずタイムアップ。


マスチェラーノは満身創痍。マッサージを受ける。相手のチャンスをことごとく潰し、一気にMVPの声もあがる
活躍ぶりだ。メッシはなんかサプリゼリーっぽいの食ってる。遠足の子供みたいwww

レーブを中心に円陣を組むドイツ。シュバイニーも声を張り、修正個所をチェック。
アルゼンチンもサべーラを中心に円陣。指示を飛ばす。

延長戦。メッシとラームのちびっこキャプテンが再度、コイントスでピッチの確認。
レーブはトイレタイムかあ?なんか一瞬、ピッチから消えてた模様。まあ、人間だもの。

ドイツは開始早々、猛攻を仕掛ける。練習済みの形か、左サイドからゲッツェが持ち込んで、折り返し。
シュールレが走りこんで受けてシュート。ロメロが防ぐ。跳ね返りをさらに細かく回して中央からもクロース。
これも防がれた。一瞬、アルゼンチンを混乱に陥れたが、惜しくも失敗。ここからカウンター。
メッシは後ろから倒されるがファウルは無し。
ドイツ、最初のトリックプレーは円陣で決めた作戦だったか。

ドイツは結局、ゲッツェがサイドでミュラーがトップに落ち着いたようだ。
アルゼンチンはメッシがサイドのまま。交代枠も無く、修正は難しいか。

アルゼンチンのクロス。フンメルスがジャンプのタイミングを誤る。パラシオが、どフリー!
しかし、GKノイアーの頭の上を狙ったフライスルーぎみのシュートは枠の外へ。

延長前半12分。マスチェラーノと競り合ったシュバイニー。足がもつれてちょっと傷んだ模様。
スコアレスという環境は中盤から後ろのがんばりが効いている証拠。
どちらもさすがに消耗が隠せない。

延長は前半が終了。後半戦へ。

後半、アグエロとシュバイニーが空中で接触。アグエロの手が掛かったが、シュバイニーの顔から出血。
かなりの量だ。
治療の時間は取られるが、延長戦だけに、ピッチの外に出され、10人での試合を余儀なくされる。
グロスクロイツが準備するが、すぐに血止めがなされ、シュバイニーが戻る。

だいぶ時間も無くなってきた。決勝がPKなんて嫌だなあ

PKを意識し始めた後半8分。シュールレの突破。左からのクロスにゲッツェ。胸でトラップして、そのまま
ダイレクトにシュート。ボールはゴールのサイドネットに突き刺さる。
ゴ―――――ル!!素晴らしく美しいゴール。
交代で入ったゲッツェが大仕事をやってのけた。

うつむくメッシ。まだ時間はある。人数をかけて押し込むアルゼンチンだが、ノイアーが落ち着いて処理。
憎らしいほど冷静なGKだ。

14分、ドイツは交代で時間を使う。エジルを下げてメルテザッカ―を投入。守備も固める。

延長もロスタイム、シュバイニーがメッシを倒してFK。シュバイニーは時間をかけて治療。
これがラストプレーか。
メッシのFK。ボールがゴールを大きく超えて、メッシが天を仰ぐ。

そして試合終了。
優勝はドイツ!!!!!!!
メルケル首相も大喜び。

ドイツは2000年のEUROの大敗時、危機感を持った協会は国を挙げて若手の育成を強化。
あれから14年、ドイツはついに育成の効果を発揮した。その頃、少年だった選手が今回の優勝メンバーだ。
その間に、ダイスラー、バラック、どうしても勝てなった選手たちが過ぎて行った。
レーヴは就任から8年。常に良いチーム作りを標榜していたが、修正に修正を重ね、ついに結果を出した。

GK大活躍の今大会だったけど最優秀GKはノイアー。決勝での働きもあり、これには納得。
MVPがメッシ。ちょっと残酷だなあ。まあ、ドイツはチームの勝利だったし。
寂しげなメッシ。4年後は30オーバーか。まだ、全然いける年齢だよ。

7時でNHKがニュース。おいおい、やめてよこのシステム。表彰式はちゃんと見たい。
Eテレで表彰式をチェック。昔からドイツの復活を応援してきたけど、24年ぶりの世界一の座は、感慨深い。
ただ、メッシに王者の座をあげたかったというのはあるけど。




 
私的ベストプレーヤー 最終版

MVP
      ノイアー(ドイツ)
      GKの真価はピンチの時にこそ発揮されるもの。予選Gは死の組ながらの貫録勝ち。決勝Tから、
      ようやくエンジンが掛かり出した。ピンチを事前に摘み取る的確な判断と瞬発力。
      全試合にフル出場し、総失点は、わずかに4点。まさに最後の壁として強国に立ちふさがった。


FW編

1位(↑) ミュラー(ドイツ)
      2大会連続の5ゴールという数字もさることながら、フィニッシャーとしてプレッシャー役、サポート、
      シャドーとして隠れることもできる万能FW。ゴールしながら、味方のゴールも助けるハイブリッド。
2位(↑) ロッベン(オランダ)
      最後までチームを牽引し続けたオランダのヒーロー。体調が万全なら世界最高、の名の通り、今回は
      フルスロットルで走り続けた。

3位(↓) メッシ(アルゼンチン)
      過去2大会とは異なり、十分に大会の顔としてファイナルまで勝ち進み、マラドーナの栄光をトレース
      するかに思われたが、最後の最後で結果を出せなかった。他のクソメディアのような「走らない」なんて
      批判は的外れ。メッシがDFに奔走してゴールが生まれなかったら、そっちの方が戦術ミスだ。

4位(↓) ネイマール(ブラジル)
      22歳という年齢にあまりにも不釣り合いな完成度。メッシですら4年前の大会では輝きを放てなかった。
      惜しむらくはケガでの欠場だが、まだまだ伸びしろがあることを感じさせる未完成なプレーで4位に。

5位(↑) シュールレ(ドイツ)
      まさしくスーパーサブ。レーヴの切り札として、最終戦まで期待に応え続けた。前線でもサイドでも
      1.5列でも光るマルチロールは、器用貧乏の殻を破り、万能の選手という評価を得た。


最下位(→)D・コスタ(スペイン)
      体調が万全であったのかないのかは不明だが、周囲との連携に問題があったのは明らか。それを
      修正しようとしなかった時点でエースの資格がなかった。



MF編

1位(↑) マスチェラーノ(アルゼンチン)
      決勝Tに入ってからの活躍は、復活と評しても良いほどの出来。アルゼンチンが決勝に勝ち進んだのは
      間違いなく、この男の復調があったから。一気に首位獲得の千両役者。
2位(↑) シュバインシュタイガー(ドイツ)
      予選Gから安定はしていたが、決勝戦での魂のプレーはゲルマン魂を久々に思い起こさせた。
      ドイツ復権の象徴であり、シルバーコレクターからの脱却を図った。
3位(↓) J・ロドリゲス(コロンビア)
      惜しくもベスト8で涙を飲んだために、以降の試合も活躍し続けた国の選手には及ばなかった。
      しかし、敗退するまでの全ての試合で輝きを放った、今大会最高のヤングスター。

4位(↑) トニ・クロース(ドイツ)
      ミスターコンスタントと言って良いほど安定感に優れていた。最初から最後まで平均点以上の出来。
      傑出したシーンは多くなかったが、優勝に絶対に欠かせなかった中盤のピースだ。
5位(↓) ディマリア(アルゼンチン)
      準決勝以降の試合でこの男が出場できていれば、アルゼンチンが優勝していたかもしれない。
      メッシを助ける選手の中で最高の働きをしていたテクニシャン。


最下位(→)香川(日本)
      マンチェスターUという名門クラブに才能を見込まれた選手でありながら、その片鱗さえも見えない
      プレーに終始した。試合勘などという言い訳が通用するほどワールドカップは甘くない。



DF編

1位(↑) ラーム(ドイツ)
      中盤でも及第点の活躍を見せていたが、フランス戦から本来のSBに戻って以降は世界最高レベルの
      プレーを連発。個人レベルだけなく、チーム全体を活性化させた。

2位(→) M・ロホ(アルゼンチン)
      不調時のアルゼンチンの中盤を突破された相手を全て摘み取った。時に強引に止めるしかないシーンで
      カードを貰ってしまったのが残念。
3位(→) フンメルス(ドイツ)
      絶対の自信を持つ、空中戦では攻撃の際のオプションとしても有利に働き、相手チームの脅威に。
      スピード不足を補ってあまりある才能だ。
4位(↓) T・シウバ(ブラジル)
      コロンビア戦での不用意なカードからの欠場。結果、最悪の結末を迎える要因を作ってしまった。
      キャプテンとしての自覚不足と言えばそれまでだが、逆に重要性を露呈する結果に。
5位(→) ガライ(アルゼンチン)
      重要な試合になるほど集中力が増した感のあるプレーを連発。並みいるスターを押さえ続けた。
      アルゼンチンを後ろから支えた影の功労者。

最下位(→)ぺぺ(ポルトガル)
      初戦、最も犯してはいけない愚行を犯し、チームを敗戦においやった張本人。なにより問題なのは
      この試合だけでなく、あらゆる試合でこのメンタルの幼さが顔を出すところだろう。



GK編

1位(↑) ノイアー(ドイツ)
      大舞台でも、全く物おじしない冷静さは憎らしいほどだった。逆に、飛びさなければならないシーン
      では、誰よりも早く反応し、ピンチを未然に防いでいた。どんなに不遇の時代もGKだけはドイツの
      誇りだったが、今大会では、それが特に輝いていた。
2位(↓) ナバス(コスタリカ)
      グループリーグを通じて、一度も負けることの無かったコスタリカ。それを支えたのは紛れも無く
      ナバスだった。GK大活躍の今大会でも頭一つ抜け出た活躍。

3位(→) ハワード(アメリカ)
      アメリカ代表の中でも、古くからマンUなどで活躍していた実力派GK。元々、実力は知られていたが
      今大会で遅まきながらの大ブレイク。

4位(→) クルトワ(ベルギー)
      のびしろという点では、最も期待できるGKの超逸材。アルゼンチン戦でもメッシとの1対1を制す
      など、素晴らしい活躍。

5位(→) オチョア(メキシコ)
      オチョア自身の活躍は変わらないものの、他のGKのビッグセーブが多すぎて、ランクダウン。
      いずれにしても、派手なセーブで名を上げたので、人気が出るだろうというのもポイント。


最下位(→)カシージャス(スペイン)
      オランダ戦の3点目までの失点は責められるべきものではなかったが、キャプテンにも関わらず
      試合終了前に下を向いてしまった。GKとしては老けこむような年ではないが、ピークを過ぎた
      印象も出てきてしまった。


監督編

1位(↑) レーブ(ドイツ)
      真のMVPはレーヴ監督であることは、誰の目にも明らかだ。8年に渡るチーム作りは、一度も後退
      することなく、前に進み続けた。結果、豊富な戦術オプションを取り揃え、どんな場面でも、状況を
      打開できるチームに成長した。
2位(↓) ファンハール(オランダ)
      準決勝でカードを3枚切った時点で「オランダはPKを嫌がっている」とアピールしてしまった。
      クルル投入の好采配が最後で自らの首を絞めたが、若い守備陣を、大会中に見事に成長させた。
3位(→) サべーラ(アルゼンチン)
      ケガ人続出ながら決勝まで駒を進めたことは評価に値するが、最後にラベッシを外してアグエロを
      投入したのはいただけない。その予定なら先発は逆にするべきだった。レーヴと異なり、同じ位置で
      選手の名前を入れ替えするにとどまったのは、ポジションチェンジできるオプション不足のため。
4位(↑) ピント(コスタリカ)
      オランダ相手に120分間スコアレスドロー。たしかに引き気味の戦術でPK狙いではあったが、
      実力を考えれば当然の選択。ギリギリまでベスト4に近づいたチームだった。
5位(↑) デシャン(フランス)
      フェリポンの急降下で繰り上げ当選のデシャンだが、フランスの未来を明るいものにしたのは間違い
      ない。ナショナルチームでの采配経験の乏しさから交代のタイミングが遅かったのが難点。

最下位(↓)スコラーリ(ブラジル)
      前回の4位から真っ逆さまに地獄行きなのがフェリポン。デルボスケやホンミョンボをも凌駕する
      王国の大敗は、フェリポンが生み出したものでもある。飛車角落ちでドイツに真っ向勝負を挑み、
      敗退が濃厚な時点でも、無策に傍観を決め込んだ結果が1-7というスコアである。



 



 






1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6